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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
共存の願い
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さっきまで元気そうだった赤ちゃんが急に元気を無くしたので、急いでセキタ採掘場を出る。
「おぅあんちゃんたち、無事だったか?おい、その赤ん坊はなんだ?」
「マモリムカデはこの赤ちゃんを守っていたみたいだ。奥に来て、うるさくされるのを嫌って、目の前に現したそうだ」
「あんちゃん、マモリムカデと言葉を交わしたのかい?」
「いや、声帯が無いらしくて話せなかったがセキタンツムリが文字を書いて、教えてくれた」
「さりげにとんでも無いことを言ってるような気がするが。とにかくあんちゃんの職業は魔物使いか何かか?それともマモリムカデを調伏してるってことは、陰陽師かい?」
「一言で説明するのは難しいが魔物使いだ」
「やっぱりな。まぁ、誰も怪我がなかったから深くは聞かねぇよ。もう採掘を再開しても構わねぇのかい?」
「センティ、どうだ?」
「そうですわね。アタクシ、カーンカーンって打ち付ける採掘の音が好きなんですの。ですがセキタンツムリたちが整えるまでお待ちいただきたいですわね」
「ということらしい」
「あんちゃん、なんでその綺麗な姉ちゃんに聞いてんだ?」
「このセンティがマモリムカデだからさ」
「あんちゃん、何言ってんだ?魔物使いってのは、魔物を飼い慣らせるだけで人にはできねぇぞ。いやそない綺麗な人を魔物呼ばわりするんかい?」
「旦那様の仰る通りです。先程は驚かせてしまい失礼しましたわ。この姿なら信じてもらえるでしょうか?」
センティがマモリムカデの姿となる。
「うおっ。なんでここに魔物が。いや、あない綺麗な人が魔物に!?」
「これが僕の少し変わった魔物使いとしての力でして」
「もうわかったわかった。今日のところは採掘せずにこのまま上がらせてもらうってことで皆んなにも帰ってもらうことにするぜ」
「お気遣い頂き感謝致しますの。明日には、入り口付近で、今日の2倍の採掘量が取れるように整えさせていただきますわ」
「助かるぜ。新しい島との往来で、石炭の消費量が2倍に増えちまったんでな。しっかし、あれだ。魔物を人に変えちまうことができる奴が居るなんてな。ん?そんな奴が指名手配されていたような?まさか、お前さんなんわけないか。確か次期魔王を目指しているとかいうとても危険なやつだったと書いてあった。俺たち、民間人を助けてくれた奴を疑っちまってすまねぇな」
「いや、ほんと。全く、なんなんでしょうね。僕も行く先々でよく間違えられるんですが。アハハ」
「だろうな。あんまりそういうのを人前で見せるべきじゃねぇよ。事情をしらねぇ奴が見たら1発でアウトだからよ」
「以後、気を付けます」
「おぅ。じゃあなあんちゃん。ほんと色々あんがとよ。おかげで助かっちまったぜ」
「いえ、こちらこそ。これから、キチヨさんでしたか?報告に伺うところです」
「おぅおぅ。ギルドマスターも喜ぶだろうぜ」
「???」
「あんちゃん、その反応はまさか知らなかったのかい?そうか、だったらよく覚えておくといい。キシャンテの街を一手に取り仕切る凄腕の女性町長キチヨ様のもう一つの顔は、汽車ギルドのマスターだってな」
なんだって!?マジか。このおっちゃんにすら俺が手配書の人間だってバレそうになるぐらい、僕の変装は完璧ではない。ひょっとしたらボロを出したかも。やばいやばい、バレたら捕まってお縄だよな。どうしたら良いんだよーーーーーー!
「あんちゃん、固まっちまってどうした?」
「いえ、なんでもないっす。では失礼するっす」
「おいおい。どうしちまったんだよ。すっかり怯えちまって、そんな身構えるこたぁねぇよ。キチヨ様は常識人だ。寧ろ、あんちゃんのこと。いや、これは言っちゃいけねぇんだった。危ない危ない。まぁ、報告に早く行くと良い」
「はいっす」
フグオを見送る男性が一言呟く。
「あんな良い人そうなあんちゃんの何処に指名手配されるようなことがあんのかと思ったが、魔物を人に変える力か。ギルド総本山は、そこを新たな魔王に取って代わると懸念したってことだろうな。しかし、キチヨ様にはいつも驚かされる。いち早く、あんちゃんの本当の姿に気付いて、俺たち汽車ギルドのメンバーに通達したんだからよ。見極めるため手出し無用ってな。まぁ、審査は合格だよあんちゃん。ひとまずは安心だ。それにしてもあのマモリムカデって魔物のねぇちゃん。上品なお嬢様って感じで綺麗で色っぽかったなぁ。いかんいかん、俺の名前ハヤテのようにあっちも早いってか。ガッハッハ。いやぁ、ほんと、色っぽいねぇちゃんだったぜ」
キシャンテの街を一手に取り仕切る女町長であるキチヨは、ドリームトレインという会社の女社長を務めると同時にキシャンテの街にある汽車ギルドのマスターという三足の草鞋を履いている。そんなやり手の敏腕社長にフグオはこれから報告に行くのである。それも新たに人材娘にしたマモリムカデのセンティとセキタンツムリのコロネの要望を伝えるために、共存の願いを。はてさてどうなることやら。
「おぅあんちゃんたち、無事だったか?おい、その赤ん坊はなんだ?」
「マモリムカデはこの赤ちゃんを守っていたみたいだ。奥に来て、うるさくされるのを嫌って、目の前に現したそうだ」
「あんちゃん、マモリムカデと言葉を交わしたのかい?」
「いや、声帯が無いらしくて話せなかったがセキタンツムリが文字を書いて、教えてくれた」
「さりげにとんでも無いことを言ってるような気がするが。とにかくあんちゃんの職業は魔物使いか何かか?それともマモリムカデを調伏してるってことは、陰陽師かい?」
「一言で説明するのは難しいが魔物使いだ」
「やっぱりな。まぁ、誰も怪我がなかったから深くは聞かねぇよ。もう採掘を再開しても構わねぇのかい?」
「センティ、どうだ?」
「そうですわね。アタクシ、カーンカーンって打ち付ける採掘の音が好きなんですの。ですがセキタンツムリたちが整えるまでお待ちいただきたいですわね」
「ということらしい」
「あんちゃん、なんでその綺麗な姉ちゃんに聞いてんだ?」
「このセンティがマモリムカデだからさ」
「あんちゃん、何言ってんだ?魔物使いってのは、魔物を飼い慣らせるだけで人にはできねぇぞ。いやそない綺麗な人を魔物呼ばわりするんかい?」
「旦那様の仰る通りです。先程は驚かせてしまい失礼しましたわ。この姿なら信じてもらえるでしょうか?」
センティがマモリムカデの姿となる。
「うおっ。なんでここに魔物が。いや、あない綺麗な人が魔物に!?」
「これが僕の少し変わった魔物使いとしての力でして」
「もうわかったわかった。今日のところは採掘せずにこのまま上がらせてもらうってことで皆んなにも帰ってもらうことにするぜ」
「お気遣い頂き感謝致しますの。明日には、入り口付近で、今日の2倍の採掘量が取れるように整えさせていただきますわ」
「助かるぜ。新しい島との往来で、石炭の消費量が2倍に増えちまったんでな。しっかし、あれだ。魔物を人に変えちまうことができる奴が居るなんてな。ん?そんな奴が指名手配されていたような?まさか、お前さんなんわけないか。確か次期魔王を目指しているとかいうとても危険なやつだったと書いてあった。俺たち、民間人を助けてくれた奴を疑っちまってすまねぇな」
「いや、ほんと。全く、なんなんでしょうね。僕も行く先々でよく間違えられるんですが。アハハ」
「だろうな。あんまりそういうのを人前で見せるべきじゃねぇよ。事情をしらねぇ奴が見たら1発でアウトだからよ」
「以後、気を付けます」
「おぅ。じゃあなあんちゃん。ほんと色々あんがとよ。おかげで助かっちまったぜ」
「いえ、こちらこそ。これから、キチヨさんでしたか?報告に伺うところです」
「おぅおぅ。ギルドマスターも喜ぶだろうぜ」
「???」
「あんちゃん、その反応はまさか知らなかったのかい?そうか、だったらよく覚えておくといい。キシャンテの街を一手に取り仕切る凄腕の女性町長キチヨ様のもう一つの顔は、汽車ギルドのマスターだってな」
なんだって!?マジか。このおっちゃんにすら俺が手配書の人間だってバレそうになるぐらい、僕の変装は完璧ではない。ひょっとしたらボロを出したかも。やばいやばい、バレたら捕まってお縄だよな。どうしたら良いんだよーーーーーー!
「あんちゃん、固まっちまってどうした?」
「いえ、なんでもないっす。では失礼するっす」
「おいおい。どうしちまったんだよ。すっかり怯えちまって、そんな身構えるこたぁねぇよ。キチヨ様は常識人だ。寧ろ、あんちゃんのこと。いや、これは言っちゃいけねぇんだった。危ない危ない。まぁ、報告に早く行くと良い」
「はいっす」
フグオを見送る男性が一言呟く。
「あんな良い人そうなあんちゃんの何処に指名手配されるようなことがあんのかと思ったが、魔物を人に変える力か。ギルド総本山は、そこを新たな魔王に取って代わると懸念したってことだろうな。しかし、キチヨ様にはいつも驚かされる。いち早く、あんちゃんの本当の姿に気付いて、俺たち汽車ギルドのメンバーに通達したんだからよ。見極めるため手出し無用ってな。まぁ、審査は合格だよあんちゃん。ひとまずは安心だ。それにしてもあのマモリムカデって魔物のねぇちゃん。上品なお嬢様って感じで綺麗で色っぽかったなぁ。いかんいかん、俺の名前ハヤテのようにあっちも早いってか。ガッハッハ。いやぁ、ほんと、色っぽいねぇちゃんだったぜ」
キシャンテの街を一手に取り仕切る女町長であるキチヨは、ドリームトレインという会社の女社長を務めると同時にキシャンテの街にある汽車ギルドのマスターという三足の草鞋を履いている。そんなやり手の敏腕社長にフグオはこれから報告に行くのである。それも新たに人材娘にしたマモリムカデのセンティとセキタンツムリのコロネの要望を伝えるために、共存の願いを。はてさてどうなることやら。
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