いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

証が必要?

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 2の島の冒険者を名乗るデンドロ一家を退けたフグオたちに歓声が向けられる。
「ありがとう。ありがとう。勇者様」
「みんなアイツらには困ってたのよ。金は払わないしタダ飯喰らおうとするし。ここんところ何回もあんな感じで2の島からこっちにきてるわでほとほと困ってたところなの」
「レベル175と粋がっておったのがレベルが低いと蔑んでいた者に負けたのじゃ。暫くは恥ずかしくて来られんじゃろうて」
「これは、また大きな借りを作ってしまいましたね。何か御礼を」
 それを聞いて、真っ先にマヤとハルが声を出した。それが偶然にも揃う。
「それなら、2の島とやらに行ってみたい!」
「申し訳ありませんがそれだけはできないのです。この度、新しく実装された2の島に行くためには、証が必要なのです」
「証?」
「はい。この島を統べる魔族の頂点である魔王を倒した証と王都パピルスの王の承認が必要なのです。ですがおかしいのです。皆、一概に魔王を討伐した証は見せてくれるのですがパピルス王様の承認印は見せてくださらないのです。これではダメですと突き返したところ。何言ってんだ王都パピルスは滅んでんだろうがと!怒られてしまい。そんなの嘘ですよね?そちらの方角からきた皆様の話をお聞きしたい」
 ナライの真剣な眼差しに押される形で、話すフグオ。
「そんな。では、本当に王都パピルスは滅んでしまったのですか?では、この島から2の島に渡ることは当分無理です。奇跡的に王がどこかに避難されていて、再興なんてことになれば希望もあるのですが」
「他に方法は無い?」
「はい。船であっても他の大陸に移ろうとすれば、蜃気楼に飲み込まれて元の位置に戻されます。行くには、この大陸同志を繋ぐ鉄道を利用するしか無いのです」
「成程」
 ということはやはり魔王討伐まで、この島でレベルをあげながら、パピィの父親を探すしか無いってことだ。
「それに、チュートリアルのこの島には、先ほどのような奴らのように2の島で有名になった無法者が狼藉を働きに来たりもしていて、治安が悪くなったという街もあります。どこかの街では、2の島のトップランカーの冒険者が牛耳り、酒に女と豪遊三昧しているところもあるとか。先ほどの奴らもそんななんでもして良い相手を探していたのでは無いかと。皆様、勇敢でお強いように思いますがこれから戦う相手の中には、とんでもない冒険者もいるということです。くれぐれもご注意くださいませ。勿論、そういう人ばかりでなく人間のできた人もおられます。皆様のこれからの旅の御無事をお祈りいたします」
「色々とありがとうナライ君」
「いえ、こちらこそ。先程の御礼の件ですが、近々港町アクアへ向かう鉄道がここより出発します。良ければ、その鉄道切符というのは如何でしょう?船のことを気にしていた皆様にとって、これほど良い御礼は無いかと思いまして」
「是非」
「皆様が喜んでくれて、僕も嬉しい限りですよ」
 良し。これで、港町アクアに向かい船を手に入れるという目的が果たせるかもしれない。それにしても僕の能力で魔物から人に戻せるのも女の魔物だけだ。即ち、どこまで行っても王が魔物に変えられていた場合、助ける手立ては無い。しかし、この1の島から2の島へ渡るためには、魔王を討伐した証とパピルス王による強者の承認印が必要だと。まぁ考えていても仕方がない。当面の目標は、魔王を討伐した証を手に入れることと決める。その道中で囚われている人たちの解放も忘れずに、情報を集める。さて、そうと決まれば港町アクアへの便が出るまで、この街の周辺の魔物を人外娘へと変化させレベルをあげることにしよう。そうと決まれば、この周辺に簡易拠点作りだ。体を休める場所と暖かいお風呂は必要不可欠だ。3回目ともなると建てるのも簡単になってきた。今回はレンガ作りにしてみた。熱が篭らないように換気扇の代わりに煙突を作って、情緒と趣にこだわってみた。勿論、寒い日対策に暖炉も完備。この世界は常にアップデートされている。いつ季節のアップデートが入るかわからない。その時のことを考えて、備えておくことも大事だ。
「フグオ、アンタ大工さん目指したら」
「フグオ君、こんな家まで建てちゃうなんて、毎回違う家とか素敵すぎん」
「身体を休めるだけの場所なのだ」
「カレピッピ、寝るにはまだ早いから」
「主様、止まり木は無いのでありんすか?」
「暴れたくてウズウズするぜ。マスター、早く人外娘ってやつを探しに行こう」
「御主人様、お掃除は必要でしょうか?」
「ボム、頑張る」
「マスター、実況したくてウズウズしてま~す」
 マヤやハルの反応と違い人外娘たちには家の存在はそんなに有難いものでは無いらしい。それどころかとっとと次の魔物を人外娘に帰るべく動こうとせっついてくる。
「わかったよ」
 このキシャンテの街周辺には、もふもふ好きにはたまらない2匹の魔物がいる。犬型の魔物と猫型の魔物だ。俺にとって1番苦手な蜘蛛型の魔物もいるんだけどね。骸骨系統とスピリット系もいるので、恐らく、この2匹の魔物が風呂階家の使用人である可能性が高い。魔物たちの紹介については、出会った時にしていくことにしよう。
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