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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
憂鬱だが学校に行かないと
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いつの間にか眠っていたようで、現実世界へと戻ってきていた。今日で新学期が始まって1週間である。毎回、執拗にサッカー部の奴らに司を返せと殴られる日々、教室に行けず保健室にいた。どういうわけか、薬師先生があれから学校に来ていないらしく、保健室は無人となっていた。だが、この日は違った。いつも執拗に絡んでくるサッカー部の奴らもクラスの奴らも全く何も気にしない。それどころかそこにフグオは存在していないかのように無視を決め込んでいた。今までとはまるで逆の行動である。
「ねーねー、昨日のドラマ見た?」
「あー、なんだっけ?教師と生徒の恋愛ドラマだっけ?そんなの現実にある訳ないっての」
「えー、あるかもしれないよ。ほら司君ってさ。薬師先生とできてたって噂あったじゃん」
「あー、めちゃくちゃ仲良かったもんね2人」
「でもさ。薬師先生って結婚してるじゃん。ないない」
「いやいや、恋は盲目って言うじゃん。あるかもよ」
「あははは。あっ、消しゴム」
「これ、落としてたよ」
「・・・・それでさ。さっきの続きなんだけど。あんなカッコいい先生となら恋愛してみたいなって」
「あんなカッコいい先生がいる訳ないでしょ。ドラマの中だけの話だっての」
「まぁ、そうだよね。うちの学校にもあんなカッコいい先生が来てくれないかな」
「無理でしょ」
「だよね~」
落ちた消しゴムを拾って落としてたよと話しかけても受け取るでもなく。話の続きを始める2人に唖然とするしかなかった。
「フグオ、なんだかクラスの奴らがおかしいわ」
「麻弥もそう思ったんだ。まるで私たちのことが見えてないみたいだよね」
「うん。春香の方もなんだ」
「一体、何があったんだ?」
「執拗に絡まれなくなったことはフグオにとっては、良いことなのかもしれないけど。ここまで執拗な空気設定ってのは、不気味さを感じるわね」
「こっちの世界では、私と麻弥と梨里杏だけしかフグオ君のこと守ってあげられないんだから。警戒するしかなくない」
「それに、1週間前から菜奈が来てないのも気になるわ」
「えぇ、先生も何も言及しないってのもなんだか変よね」
「えっ裏川さんって新学期始まって学校に来てないの?」
「そっか、この1週間フグオ君はサッカー部の奴らから執拗にやられた保健室が多かったから知らないのも当然だね。アイツらほんとムカつく」
「菜奈とは中学の頃から友人として、過ごしてきたのよ。菜奈が学校を休むなんて初めてのことよ、何かあったのは間違いないわ」
「菜奈って、自分のことは一切話さないもんね」
「えぇ、そのことに対しては執拗に避けられることが多かったわよね」
「お嬢様から止められてたんですが裏川の父親ってfrontier社の人間なんです。それも御離羅派の中心人物の1人」
「えっ?」
「御離羅貞朝がフグオ様のことを危険視していたのであれば、娘を使って機先を制そうとしたのかも知れません」
「そう言えば、春香も私も菜奈からフグオのことを虐めてくれって頼まれたわよね」
「とことん追い詰めれば良いのって聞いたら。軽いものにしてって。今思えば、菜奈も抗っていたのかもしれないわね」
「裏川の真意は分かりませんがフグオ様の虐めを主導していた事実は変わりません。そして加担していた貴方方も」
「わかってるわよ。もう反省してるわよ。フグオのことはこれからどんなことをしてでも守るし償うつもり。それが助けてくれたフグオへの恩返し」
「うんうん。というかハルは今フグオ君ラブだし」
「あの行為一つでこの変わりよう。全く恐ろしいものをお持ちですねフグオ様」
「アハハハハ、恐縮です」
担任の和泉先生がクラスに入ってくる。
「おはようございます。ホームルームを始める前に出席を取ります。裏川さん。あっ私としたことが裏川さんはお家の事情で休暇届けが出ていたんだったわね。カイダ君、クシダ君、、、、、、、、、、、以上。それでは、ホームルームを終わります」
名前を呼ばれなかったのは、僕と麻弥と春香だ。和泉先生ですら僕たちの存在をまるで無かったことのように扱いながらさりげに裏川さんの新事実をポロリしていた。どうやら裏川さんが何かに巻き込まれていることは間違いないようだ。その後も授業が通常通り行われるのだが、どの先生も僕たちの出席を取らなかった。それどころか国語の授業の時間が特に異様だった。文章を読んでいくのだが、自分の前の人の後、自分の番だと読もうとしたら、自分の後ろの人が次の文章を読み始めるのだ。それを先生もさも当然かのように受け入れている。本当に僕たちの存在そのものが消えているかのような異常さだった。その日、そのまま家に帰り、このことを話す。
「私のクラスは普通でしたので、どうやら作智従兄様のクラスだけ何か別の力が働いていたのでしょう」
「クラスに影響を及ばせるほどの権力者なのかよ御離羅貞朝って」
「えぇ、今のあの男の権力はとてつもないです。少しづつ、向こうの世界でに囚われた人を解放して力を付けるしかありません。まずはその裏川と呼ばれている人が無事かどうかを確認することを当面の目標と致しましょう」
「わかったよ」
こうして、指針を決めた僕たちは夕ご飯を終えて、眠りにつきデモンズフロンティアの世界へと向かうのだった。
「ねーねー、昨日のドラマ見た?」
「あー、なんだっけ?教師と生徒の恋愛ドラマだっけ?そんなの現実にある訳ないっての」
「えー、あるかもしれないよ。ほら司君ってさ。薬師先生とできてたって噂あったじゃん」
「あー、めちゃくちゃ仲良かったもんね2人」
「でもさ。薬師先生って結婚してるじゃん。ないない」
「いやいや、恋は盲目って言うじゃん。あるかもよ」
「あははは。あっ、消しゴム」
「これ、落としてたよ」
「・・・・それでさ。さっきの続きなんだけど。あんなカッコいい先生となら恋愛してみたいなって」
「あんなカッコいい先生がいる訳ないでしょ。ドラマの中だけの話だっての」
「まぁ、そうだよね。うちの学校にもあんなカッコいい先生が来てくれないかな」
「無理でしょ」
「だよね~」
落ちた消しゴムを拾って落としてたよと話しかけても受け取るでもなく。話の続きを始める2人に唖然とするしかなかった。
「フグオ、なんだかクラスの奴らがおかしいわ」
「麻弥もそう思ったんだ。まるで私たちのことが見えてないみたいだよね」
「うん。春香の方もなんだ」
「一体、何があったんだ?」
「執拗に絡まれなくなったことはフグオにとっては、良いことなのかもしれないけど。ここまで執拗な空気設定ってのは、不気味さを感じるわね」
「こっちの世界では、私と麻弥と梨里杏だけしかフグオ君のこと守ってあげられないんだから。警戒するしかなくない」
「それに、1週間前から菜奈が来てないのも気になるわ」
「えぇ、先生も何も言及しないってのもなんだか変よね」
「えっ裏川さんって新学期始まって学校に来てないの?」
「そっか、この1週間フグオ君はサッカー部の奴らから執拗にやられた保健室が多かったから知らないのも当然だね。アイツらほんとムカつく」
「菜奈とは中学の頃から友人として、過ごしてきたのよ。菜奈が学校を休むなんて初めてのことよ、何かあったのは間違いないわ」
「菜奈って、自分のことは一切話さないもんね」
「えぇ、そのことに対しては執拗に避けられることが多かったわよね」
「お嬢様から止められてたんですが裏川の父親ってfrontier社の人間なんです。それも御離羅派の中心人物の1人」
「えっ?」
「御離羅貞朝がフグオ様のことを危険視していたのであれば、娘を使って機先を制そうとしたのかも知れません」
「そう言えば、春香も私も菜奈からフグオのことを虐めてくれって頼まれたわよね」
「とことん追い詰めれば良いのって聞いたら。軽いものにしてって。今思えば、菜奈も抗っていたのかもしれないわね」
「裏川の真意は分かりませんがフグオ様の虐めを主導していた事実は変わりません。そして加担していた貴方方も」
「わかってるわよ。もう反省してるわよ。フグオのことはこれからどんなことをしてでも守るし償うつもり。それが助けてくれたフグオへの恩返し」
「うんうん。というかハルは今フグオ君ラブだし」
「あの行為一つでこの変わりよう。全く恐ろしいものをお持ちですねフグオ様」
「アハハハハ、恐縮です」
担任の和泉先生がクラスに入ってくる。
「おはようございます。ホームルームを始める前に出席を取ります。裏川さん。あっ私としたことが裏川さんはお家の事情で休暇届けが出ていたんだったわね。カイダ君、クシダ君、、、、、、、、、、、以上。それでは、ホームルームを終わります」
名前を呼ばれなかったのは、僕と麻弥と春香だ。和泉先生ですら僕たちの存在をまるで無かったことのように扱いながらさりげに裏川さんの新事実をポロリしていた。どうやら裏川さんが何かに巻き込まれていることは間違いないようだ。その後も授業が通常通り行われるのだが、どの先生も僕たちの出席を取らなかった。それどころか国語の授業の時間が特に異様だった。文章を読んでいくのだが、自分の前の人の後、自分の番だと読もうとしたら、自分の後ろの人が次の文章を読み始めるのだ。それを先生もさも当然かのように受け入れている。本当に僕たちの存在そのものが消えているかのような異常さだった。その日、そのまま家に帰り、このことを話す。
「私のクラスは普通でしたので、どうやら作智従兄様のクラスだけ何か別の力が働いていたのでしょう」
「クラスに影響を及ばせるほどの権力者なのかよ御離羅貞朝って」
「えぇ、今のあの男の権力はとてつもないです。少しづつ、向こうの世界でに囚われた人を解放して力を付けるしかありません。まずはその裏川と呼ばれている人が無事かどうかを確認することを当面の目標と致しましょう」
「わかったよ」
こうして、指針を決めた僕たちは夕ご飯を終えて、眠りにつきデモンズフロンティアの世界へと向かうのだった。
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