146 / 210
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
来襲
しおりを挟む
マンドレイクとエントのことを遠くから歯痒く見ていた魔物がフグオを急襲する。
「火弾」
「させない。炎盾」
「チッボム如きにこのサラマンダーの火弾が止められるとは。この力、貴様が勇者ラディッシュ様、ゴホン。勇者ラディッシュを葬った者で相違ないな?」
「何でアイツがこんなところにいるのよ!」
「マヤ、やっぱそうだよね。四天王が1人、火龍サラマンダーよね。アイツ」
「サラマンダー様、お待ちください。マイマスターは、悪い人間ではありません。この通り、魔物と共存を目指しておられます」
「そうだべ。サラマンダー様が危険視することなんて何もないべ。魔王様にもそうお伝えすると良いべ」
「2人をここまで籠絡しようとは、やはりその力は危険なものだ。魔王様に代わり、この火龍サラマンダーが滅してくれよう」
「サラマンダー様、籠絡ではありません。これはマイマスターの持つ不思議な力。サラマンダー様もきっと気に入られます」
「そうだべ。それにこん御方は、サラマンダー様んことも」
「妾のことをなんだ。一緒にしてやるとでも言われたか?その甘い言葉に貴様も籠絡させられたのであろう」
「そんなことないっぺ」
「あくまで否定するか。貴様たちにも愛想が尽きた。そこの男共々、滅してくれよう」
「お前、さっきからごちゃごちゃと五月蝿い。それにボム如きじゃない。ボム、殿を守護する1人。殿に刃向けるなら容赦しない」
「ほぉ。ボム如きが一丁前な口を聞くものだ。最底辺の炎の使い手の魔物が最上位である炎の使い手である火龍サラマンダーの妾に勝てると。図が高い」
普段のサラマンダーはこうやって高貴ぶってるんだけど2人きりの時とかは甘えてくるデレデレちゃんなんだよなぁ。
「そこの貴様、何をニヤニヤしておる。緊張感のない男だな」
「まぁ、図が高いのはどっちなんだって話だ。ボム如きってフレアのことをバカにするなよ。俺の大事な仲間なんだからな」
「殿!?ボム、嬉しい。絶対、あんな奴に負けない」
「そうよ。フレアがアンタに負ける訳ないでしょ。四天王最弱の火龍如きに」
「女、少し口を慎め。ん?お前、何処かで?勇者ラディッシュ様の隣にいた女魔法使い。貴様、勇者ラディッシュ様を殺した男に鞍替えしたというのか?許せん、この売女が!!!!」
「勇者ラディッシュ様?へぇ、アンタあんなのに惚れてたんだ」
「ちっ違う。妾が人間のしかも魔王様と対に位置する勇者などに惚れるはずがなかろう。様というのは一応敬意を称しただけだ」
「ふーん。まぁ良いけど。あんな小さいので満足できるんだ。じゃあ、フグオのを味わったら1発で籠絡されちゃうわね」
「妾は身持ちが堅いのだ。貴様と一緒にするでない魔法使いの女よ」
「フグオ君、いつの間にサラマンダーとできてたの?」
「さぁ、いつだったかな。アハハ」
「さっきから何を言ってる。僧侶の女?お前にも見覚えが?勇者ラディッシュ様の隣にいた僧侶の女ではないか!?2人して、鞍替えしたのか。この売女どもが許さんぞ」
「さっきからうっさいのよ。そもそもレイとキキーも大変だったでしょうね。あんな上司だと。もう大丈夫よ。フグオはその辺、みんなを大事にしてくれるから」
「その辺ってなんだよ。ったく、まぁ勇者ラディッシュってのがすごい人間だったのはわかるし、殺されて辛い気持ちもわかるよ。でもさ、前に進んで行かなきゃダメだよ。火龍サラマンダーだっけ?」
「殺した張本人が何を言う!あの御方は、妾に女の喜びを。ちっ違う今のはだな。そう強い奴だったから勝負する楽しみというやつだ」
「別に聞いてないけど。弁明して何。やっぱりそうなの。惚れてたのか。そっかそっか。御愁傷様、もうこの世に存在してないから」
煽りにかけてはマヤの右に出るものが居ないな。
「貴様らが裏切らなければ勇者ラディッシュ様が死ぬことなど無かったのだ!魔物だけでなく人間まで籠絡する貴様はやはり危険人物極まりない。この場で死んでもらうぞ。バーニングブレス」
サラマンダーが口から広範囲に渡って、最大火力の炎の息を吐き出す。
「ボムが皆んなを守る。炎の壁」
ボムがサラマンダーの炎を炎で作った壁で吸収する。
「フハハハハ。妾の炎をそんな軟弱な炎の壁で防げるわけが無かろう。そのまま焼け死ぬが良い」
「ボムの炎は炎の攻撃を吸収する最強の盾。絶対に破れない」
包まれた炎の中から無傷で出てくるフグオたちに驚愕するサラマンダー。
「なっ!?何をした!?あのちんけな炎の壁で防いだというのか!?」
「ボムの炎の壁、強い。ボム、強い。ボム、褒められる。ボム、最強」
「フレア、偉いぞ」
「殿、エヘヘ。ボム、頑張った」
「最弱のボムに妾のバーニングブレスが押し負けたというのか!?あり得ん、こんなことは認めん。ならば、これならばどうだ。炎焔弾」
高火力の凝縮されたフグオたちよりも大きな火の玉が飛んできた。
「ボム、効かない。ちょうどお腹空いてたとこ食べる」
フレアが飛んできた炎の弾を美味しそうに食べた。
「このボムは化け物か!?よもやこんなことができるようになろうとは、最弱のボムでこれなら。魔王様が危険視されるのも最もだ。フン。命拾いしたな。この場はこれで退いてくれよう。次は、その命をもらう」
「何度来てもボムが皆んなを守る」
捨て台詞を吐いて逃げていくサラマンダーなのであった。
「火弾」
「させない。炎盾」
「チッボム如きにこのサラマンダーの火弾が止められるとは。この力、貴様が勇者ラディッシュ様、ゴホン。勇者ラディッシュを葬った者で相違ないな?」
「何でアイツがこんなところにいるのよ!」
「マヤ、やっぱそうだよね。四天王が1人、火龍サラマンダーよね。アイツ」
「サラマンダー様、お待ちください。マイマスターは、悪い人間ではありません。この通り、魔物と共存を目指しておられます」
「そうだべ。サラマンダー様が危険視することなんて何もないべ。魔王様にもそうお伝えすると良いべ」
「2人をここまで籠絡しようとは、やはりその力は危険なものだ。魔王様に代わり、この火龍サラマンダーが滅してくれよう」
「サラマンダー様、籠絡ではありません。これはマイマスターの持つ不思議な力。サラマンダー様もきっと気に入られます」
「そうだべ。それにこん御方は、サラマンダー様んことも」
「妾のことをなんだ。一緒にしてやるとでも言われたか?その甘い言葉に貴様も籠絡させられたのであろう」
「そんなことないっぺ」
「あくまで否定するか。貴様たちにも愛想が尽きた。そこの男共々、滅してくれよう」
「お前、さっきからごちゃごちゃと五月蝿い。それにボム如きじゃない。ボム、殿を守護する1人。殿に刃向けるなら容赦しない」
「ほぉ。ボム如きが一丁前な口を聞くものだ。最底辺の炎の使い手の魔物が最上位である炎の使い手である火龍サラマンダーの妾に勝てると。図が高い」
普段のサラマンダーはこうやって高貴ぶってるんだけど2人きりの時とかは甘えてくるデレデレちゃんなんだよなぁ。
「そこの貴様、何をニヤニヤしておる。緊張感のない男だな」
「まぁ、図が高いのはどっちなんだって話だ。ボム如きってフレアのことをバカにするなよ。俺の大事な仲間なんだからな」
「殿!?ボム、嬉しい。絶対、あんな奴に負けない」
「そうよ。フレアがアンタに負ける訳ないでしょ。四天王最弱の火龍如きに」
「女、少し口を慎め。ん?お前、何処かで?勇者ラディッシュ様の隣にいた女魔法使い。貴様、勇者ラディッシュ様を殺した男に鞍替えしたというのか?許せん、この売女が!!!!」
「勇者ラディッシュ様?へぇ、アンタあんなのに惚れてたんだ」
「ちっ違う。妾が人間のしかも魔王様と対に位置する勇者などに惚れるはずがなかろう。様というのは一応敬意を称しただけだ」
「ふーん。まぁ良いけど。あんな小さいので満足できるんだ。じゃあ、フグオのを味わったら1発で籠絡されちゃうわね」
「妾は身持ちが堅いのだ。貴様と一緒にするでない魔法使いの女よ」
「フグオ君、いつの間にサラマンダーとできてたの?」
「さぁ、いつだったかな。アハハ」
「さっきから何を言ってる。僧侶の女?お前にも見覚えが?勇者ラディッシュ様の隣にいた僧侶の女ではないか!?2人して、鞍替えしたのか。この売女どもが許さんぞ」
「さっきからうっさいのよ。そもそもレイとキキーも大変だったでしょうね。あんな上司だと。もう大丈夫よ。フグオはその辺、みんなを大事にしてくれるから」
「その辺ってなんだよ。ったく、まぁ勇者ラディッシュってのがすごい人間だったのはわかるし、殺されて辛い気持ちもわかるよ。でもさ、前に進んで行かなきゃダメだよ。火龍サラマンダーだっけ?」
「殺した張本人が何を言う!あの御方は、妾に女の喜びを。ちっ違う今のはだな。そう強い奴だったから勝負する楽しみというやつだ」
「別に聞いてないけど。弁明して何。やっぱりそうなの。惚れてたのか。そっかそっか。御愁傷様、もうこの世に存在してないから」
煽りにかけてはマヤの右に出るものが居ないな。
「貴様らが裏切らなければ勇者ラディッシュ様が死ぬことなど無かったのだ!魔物だけでなく人間まで籠絡する貴様はやはり危険人物極まりない。この場で死んでもらうぞ。バーニングブレス」
サラマンダーが口から広範囲に渡って、最大火力の炎の息を吐き出す。
「ボムが皆んなを守る。炎の壁」
ボムがサラマンダーの炎を炎で作った壁で吸収する。
「フハハハハ。妾の炎をそんな軟弱な炎の壁で防げるわけが無かろう。そのまま焼け死ぬが良い」
「ボムの炎は炎の攻撃を吸収する最強の盾。絶対に破れない」
包まれた炎の中から無傷で出てくるフグオたちに驚愕するサラマンダー。
「なっ!?何をした!?あのちんけな炎の壁で防いだというのか!?」
「ボムの炎の壁、強い。ボム、強い。ボム、褒められる。ボム、最強」
「フレア、偉いぞ」
「殿、エヘヘ。ボム、頑張った」
「最弱のボムに妾のバーニングブレスが押し負けたというのか!?あり得ん、こんなことは認めん。ならば、これならばどうだ。炎焔弾」
高火力の凝縮されたフグオたちよりも大きな火の玉が飛んできた。
「ボム、効かない。ちょうどお腹空いてたとこ食べる」
フレアが飛んできた炎の弾を美味しそうに食べた。
「このボムは化け物か!?よもやこんなことができるようになろうとは、最弱のボムでこれなら。魔王様が危険視されるのも最もだ。フン。命拾いしたな。この場はこれで退いてくれよう。次は、その命をもらう」
「何度来てもボムが皆んなを守る」
捨て台詞を吐いて逃げていくサラマンダーなのであった。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
転生したらやられ役の悪役貴族だったので、死なないように頑張っていたらなぜかモテました
平山和人
ファンタジー
事故で死んだはずの俺は、生前やりこんでいたゲーム『エリシオンサーガ』の世界に転生していた。
しかし、転生先は不細工、クズ、無能、と負の三拍子が揃った悪役貴族、ゲルドフ・インペラートルであり、このままでは破滅は避けられない。
だが、前世の記憶とゲームの知識を活かせば、俺は『エリシオンサーガ』の世界で成り上がることができる! そう考えた俺は早速行動を開始する。
まずは強くなるために魔物を倒しまくってレベルを上げまくる。そうしていたら痩せたイケメンになり、なぜか美少女からモテまくることに。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる