いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

文字の大きさ
上 下
141 / 210
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

疲れ果てて寝たいんだが

しおりを挟む
 バナンキー・ファラン・マンプクと立て続けに3人の魔物を人外娘にした。そりゃ、腰が砕けて立てなくもなるよな。でもマジでマンプクの性欲の強さには焦った。一歩間違えれば俺が魔物に変えられてたらしい。
「ところで、この姿は何なのですか旦那様?まるで人のようなのですが?」
「うん。魔物から人に変える力を持っているんだよ」
「成程ーーーーーってええええええええ!?じゃあ、私はマンドレイクじゃなくなってるの!?私が旦那様を魔物にしてあげようとしてたのに」
「本当に危なかったのだ。マスターがもう少しで魔物になるところだったのだ」
「マンプクの怒涛の攻撃で、魅入ってしまって実況できませんでした~」
「いや、ほんと羨ましかったよねマヤ」
「何言ってんのよ!羨ましかったのはハルだけでしょ」
「マヤってさ。ホント素直じゃないよね」
「うっさい」
「で、マンプクだっけ?マスターのアレはどうだったよ。バナテインの味がしただろ」
「主様のは、イカ臭かったでありんしょう?」
「えっ。良い養分になったよ。アハっ」
「答えになってねぇんだが、、、、どうするよファラン」
「勝負はお預けでありんすな」
「次は負けねぇからなファラン」
「それはこちらのセリフでありんす」
 いやみんな元気だな。俺はもう動ける気がしねぇよ。
「御主人様、少しお休みくださいませ。良ければ私の膝でお眠りください」
「ありがとうピグミィ。ではお言葉に甘えて少し借りるよ」
「どうぞ。私の身体は、御主人様専用でございますので」
「寒い時はボムに言ってくれれば、温める」
「ありがとなフレア」
「旦那様、もう寝るの?まだ満足してないんだけど。こんな姿にした責任は取ってもらわなきゃ」
「ダメですよマンプク様。御主人様をこれ以上疲れさせることは、このピグミィが許しません」
「いや許可とか取るつもりないし、今度こそ私が勝って、旦那様を私と同じ姿にするし」
「そもそも無理なのだ。マンプクはもう既に人外娘になっているのだ。それはマスターに負けたってことなのだ」
「人外娘って何ですか?」
「その姿のことだよ」
「では、旦那様と子作りできるのね?」
「子作り!?なっ何言ってんだよ!?マッマンプク!」
「子孫を残したいと思うのは自然の摂理だよね?それとも何?この姿は子作りできないの?」
「うーん、無理なのだ。でも、マスターが死なない限り死ぬこともないのだ」
「成程、一生したい放題って訳だね。なら良い。あれっ、私何か忘れてる気が。なんだったかなぁ。あっ!?キキーのことすっかり忘れてた!?あの娘、天然のドジっ娘だから目を離した隙にきっと、全部食べられてるかも!」
 あっ同じマンドレイクの心配をしてるのか。それにしても天然のドジっ娘のマンドレイクって、それも人外娘にしたいんだけど!!!無理だよな。
「マンプク、詳しく教えるのだ!」
「ひゃっ。そんなに掴まないで、話す話すから」
「わかったのだ」
「キキーは、エントって魔物で、私と仲良しのちょっとおっちょこちょいな娘なの。今頃、きっと戻ってこない私の心配をして、ちょうどあんな感じで、物陰からこちらを伺いながら走ってくるはず」
 俺はピグミィに膝枕をしてもらいながらマンプクの指し示す方向を見る。そこから勢いよく走ってきて、目の前でコケるエント。
「キキー!?」
「サー(痛いべ。また盛大に転んじまっただ。マンドレイクちゃん、オラのことほっとくなんて酷い娘だ。とっとと帰るべな)」
「キキー、待って。私の姿を見てなんとも思わないの?」
「サー(何言ってるべか?マンドレイクちゃんはマンドレイクちゃんだ。どこか違うところなんてないべ。んっんん?めんこい姿になってるべ!?)」
「えっ今気付いたの!?キキーは相変わらず鈍感の天然のドジだよね」
「サー(オラはドジでも天然でも鈍感でもないべ。それより人間さ捕まえた割には、呑気にしてるべな。マンドレイクちゃんこそ相変わらずマイペースでねぇか)」
「マイペースじゃないもん。それよりちょうどよかったキキーに頼みたいことがあるんだ。耳貸してくれる?」
「サー(しょうがないべな。それでマンドレイクちゃんが帰るってんなら協力するべ)」
「うんうん、えーっとね。あそこで寝てる人いるでしょ」
「サー(マンドレイクちゃんが打ち負かした人間さべな。今は疲れて眠っとるみたいだけんども物陰から見とったべ。流石、負け知らずのマンドレイクちゃんだべ)」
「うん(こんなキラキラした目で言われると負けたなんて言えない)でも、まだ足りんのよ。それで、キキーのあの薬、使いたいなって」
「サー(あん薬を人間さにか?ダメだべ。あん薬使って、マンドレイクたちがどうなったか忘れちまったべか?)」
「勿論、覚えてるよ~。全員、土に帰っちった」
「サー(そこかわいこぶるところじゃないべ。あん薬を人間さに使ったら恐らく耐えられんべ?オラ、殺人の片棒担ぐのはごめんだべ)」
「それ今更じゃない。マンドレイク殺しには付き合ってくれたんだからさ」
「サー(うっ、これとそれとは違うべ。そもそもあん薬は、性欲の薄いマンドレイクを無理やり発情状態にさせる薬だべ。マンドレイクちゃんが性欲強過ぎて異常なだけだべ。あん薬を人間さに使ったら恐らく、狂人化してしまうべ)」
「そこをお願い」
「サー(どうなっても責任は取らないべ。それでもええなら、やるべか?)」
「うん。ありがとう。キキー」
「サー(マンドレイクちゃんに頼まれたら断りづらいべ。乗りかかった船と思うしかないべ)」
 2人が寝ているマスターに近付き『勝負だ』と宣言し、フグオにとって地獄とも言える4連戦目が始まるのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~

むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。 ☆10/25からは、毎日18時に更新予定!

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...