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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
ギルド協会について協議する
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拠点へと帰るとエレスタの街でのことをピグミィやマミリンと共有する。
「御主人様のことをそこまで執拗に狙うギルド協会とは何者なのでしょうか?」
「このゲームってのは、ピグミィたちには失礼ね。この世界で、全ての人間が付いている職業を管理しているのがギルド協会って呼ばれている組織なのよ。私だと魔法使い、ハルだと僧侶、まぁ女性呼びだからウィッチとシスターになるんだけど。それはまぁ置いといて、要はこの世界の全ての人間にフグオの追跡を指示しているってことは確かね」
「マスター殿が危険視されているということか?それは、やはりこの不思議な力をということだろうか?」
「マミリン様、そうとは言い切れないかと。勇者様を狙っているのがギルド協会と断定するのは、現時点では情報不足が否めないと言わざるおえません」
「パピィの言う通りね。でもフグオが狙われてるのは明らかってこと。その目的が何なのかはわからないけど」
「そもそも、悩む必要なんてなくない。こんだけパーティも増えてきたんだからさ。フグオ君のことを狙うってなら片っ端から締め上げちゃえば良いのよ」
「ハルは短絡的すぎね。拠点が狙われる可能性もある。フグオはそのことを気にしてるんでしょ」
「流石、マヤだな。うん。俺たちが居ない間に拠点を狙われる危険が頭をよぎるんだ」
「なら、今後は拠点を守る者とマスターを守る者とを分けると良いのだ」
「マリン、簡単に言うけど。そんなこと」
「できるのだ」
「マリンの言う通りですわね。次の人外娘がわかるマリンはマスターのお守り役、私は実況担当でお供するとして、ピグミィが護衛担当。ここまでは確定かと」
「マスター殿の心配事は、私にも関係があることだ。マミ殿たちのことは責任を持って守らせてもらおう」
「主様のお陰で、こうして子供達と会話をする事ができるようになったのです。私もこの拠点を守るため陰に潜み尽力しましょう」
「マスター、私も動かなければ彫像だと思われるであろう。この拠点にて、目を光らせるとしよう。決してマミちゃんと一緒にいたいとかではないからな。そこのところ勘違いするんじゃないよ豚マスター」
「はいはーい、カレピッピを側で支えるのは、あたり前田のクラッカーだし、アタイは、付いてくね~」
「ダーリンにそこまで心配されては、致し方無かろう。この拠点の防衛は妾に任せるのじゃ。シャインと共に完璧に仕上げて見せるのじゃ」
「はわわ~がんばりましゅ~はじゅかちい~」
「殿を守る。ボムの仕事。頑張る」
「みんな、ありがとう」
こうして、今後は僕・マリン・バニー・ピグミィ・フレア・チョトミ・マヤ・ハルの8人で動き。拠点の防衛組として、ハニー・シャイン・マミリン・マザー・ヴィーナスの5人が残ってくれることとなった。
「でも最初の拠点はマリンの娘を名乗るスラミが守ってくれるとはいえ、木の温もりあふれる拠点は放棄するしかないよな」
「その必要はありません。私たちも勇者様の仲間として登録してもらっているので、拠点間の行き来は可能となっています。寧ろ私としては、あの木材建築の家も気に入っているので、放棄されるのは困ると言いますか」
「ユウカさん、そうですよね。わかりました。こちらでも何か考えてみます」
「その必要はないのら~パパ」
「うおっ。スラミ、一体どこから。というか、拠点を離れたら死ぬんじゃなかったっけ?」
「パパが登録してくれた拠点のみ大丈夫なのら」
「それなら良かった。溶けて死んだら泣いちゃうところだった」
「エヘヘ。パパに心配されてすごく嬉しいのら。洞窟拠点は、息子のスラオに任せて、木の温もりあふれる拠点にスラミが移る事にしたのら」
「スラミの息子?」
「初めまちて、お祖父ちゃん」
「お祖父ちゃんちゃうわ!」
「ママのパパってことは、お祖父ちゃんでしゅよね?違うんでしゅか。僕間違ってるでしゅか。うわーん」
「何、小さい子を泣かせてんのよ。この馬鹿フグオ。大丈夫よ~坊やは間違えてないからね~」
「おばちゃん、ありがとでしゅ~」
「お、お、お、おばちゃんですって、このクソガキ!」
「ひっ。うわーん」
「何、泣かせてんだよ。スラオは間違ってない。急でびっくりしただけだ。俺はお前のお祖父ちゃんで、こっちのマヤはおばちゃんじゃなくてお姉ちゃんって呼んでくれるかな?」
「お祖父ちゃん、わかったでしゅ。おばちゃん、じゃなくてお姉ちゃん、ごめんなしゃい」
「わかれば良いのよ。わかれば」
「取り敢えず、防衛は問題ないとして、じゃあ次の街、キシャンテの街へ向かおうか」
キシャンテの街とは、大陸同士を繋ぐ鉄道が通っているとされている街だ。だが、実際は大陸内を移動する鉄道しか通ってないんだよな。まぁ、でも移動手段としては超便利なんだけどな。噂では、デモンズフロンティアの世界は、1の島から10の島まで作られる予定だったところ実装されたのはこの1の島だけだったらしいんだよな。詳しくはわからないけど。でもレベルの上限が999に引き上げられたってことは島も増えてたりしてな。そんなことないか。そんな事を考えていた僕は気が付かなかった。マリンがキョトンとした表情を浮かべてこちらを見ていることに。
「御主人様のことをそこまで執拗に狙うギルド協会とは何者なのでしょうか?」
「このゲームってのは、ピグミィたちには失礼ね。この世界で、全ての人間が付いている職業を管理しているのがギルド協会って呼ばれている組織なのよ。私だと魔法使い、ハルだと僧侶、まぁ女性呼びだからウィッチとシスターになるんだけど。それはまぁ置いといて、要はこの世界の全ての人間にフグオの追跡を指示しているってことは確かね」
「マスター殿が危険視されているということか?それは、やはりこの不思議な力をということだろうか?」
「マミリン様、そうとは言い切れないかと。勇者様を狙っているのがギルド協会と断定するのは、現時点では情報不足が否めないと言わざるおえません」
「パピィの言う通りね。でもフグオが狙われてるのは明らかってこと。その目的が何なのかはわからないけど」
「そもそも、悩む必要なんてなくない。こんだけパーティも増えてきたんだからさ。フグオ君のことを狙うってなら片っ端から締め上げちゃえば良いのよ」
「ハルは短絡的すぎね。拠点が狙われる可能性もある。フグオはそのことを気にしてるんでしょ」
「流石、マヤだな。うん。俺たちが居ない間に拠点を狙われる危険が頭をよぎるんだ」
「なら、今後は拠点を守る者とマスターを守る者とを分けると良いのだ」
「マリン、簡単に言うけど。そんなこと」
「できるのだ」
「マリンの言う通りですわね。次の人外娘がわかるマリンはマスターのお守り役、私は実況担当でお供するとして、ピグミィが護衛担当。ここまでは確定かと」
「マスター殿の心配事は、私にも関係があることだ。マミ殿たちのことは責任を持って守らせてもらおう」
「主様のお陰で、こうして子供達と会話をする事ができるようになったのです。私もこの拠点を守るため陰に潜み尽力しましょう」
「マスター、私も動かなければ彫像だと思われるであろう。この拠点にて、目を光らせるとしよう。決してマミちゃんと一緒にいたいとかではないからな。そこのところ勘違いするんじゃないよ豚マスター」
「はいはーい、カレピッピを側で支えるのは、あたり前田のクラッカーだし、アタイは、付いてくね~」
「ダーリンにそこまで心配されては、致し方無かろう。この拠点の防衛は妾に任せるのじゃ。シャインと共に完璧に仕上げて見せるのじゃ」
「はわわ~がんばりましゅ~はじゅかちい~」
「殿を守る。ボムの仕事。頑張る」
「みんな、ありがとう」
こうして、今後は僕・マリン・バニー・ピグミィ・フレア・チョトミ・マヤ・ハルの8人で動き。拠点の防衛組として、ハニー・シャイン・マミリン・マザー・ヴィーナスの5人が残ってくれることとなった。
「でも最初の拠点はマリンの娘を名乗るスラミが守ってくれるとはいえ、木の温もりあふれる拠点は放棄するしかないよな」
「その必要はありません。私たちも勇者様の仲間として登録してもらっているので、拠点間の行き来は可能となっています。寧ろ私としては、あの木材建築の家も気に入っているので、放棄されるのは困ると言いますか」
「ユウカさん、そうですよね。わかりました。こちらでも何か考えてみます」
「その必要はないのら~パパ」
「うおっ。スラミ、一体どこから。というか、拠点を離れたら死ぬんじゃなかったっけ?」
「パパが登録してくれた拠点のみ大丈夫なのら」
「それなら良かった。溶けて死んだら泣いちゃうところだった」
「エヘヘ。パパに心配されてすごく嬉しいのら。洞窟拠点は、息子のスラオに任せて、木の温もりあふれる拠点にスラミが移る事にしたのら」
「スラミの息子?」
「初めまちて、お祖父ちゃん」
「お祖父ちゃんちゃうわ!」
「ママのパパってことは、お祖父ちゃんでしゅよね?違うんでしゅか。僕間違ってるでしゅか。うわーん」
「何、小さい子を泣かせてんのよ。この馬鹿フグオ。大丈夫よ~坊やは間違えてないからね~」
「おばちゃん、ありがとでしゅ~」
「お、お、お、おばちゃんですって、このクソガキ!」
「ひっ。うわーん」
「何、泣かせてんだよ。スラオは間違ってない。急でびっくりしただけだ。俺はお前のお祖父ちゃんで、こっちのマヤはおばちゃんじゃなくてお姉ちゃんって呼んでくれるかな?」
「お祖父ちゃん、わかったでしゅ。おばちゃん、じゃなくてお姉ちゃん、ごめんなしゃい」
「わかれば良いのよ。わかれば」
「取り敢えず、防衛は問題ないとして、じゃあ次の街、キシャンテの街へ向かおうか」
キシャンテの街とは、大陸同士を繋ぐ鉄道が通っているとされている街だ。だが、実際は大陸内を移動する鉄道しか通ってないんだよな。まぁ、でも移動手段としては超便利なんだけどな。噂では、デモンズフロンティアの世界は、1の島から10の島まで作られる予定だったところ実装されたのはこの1の島だけだったらしいんだよな。詳しくはわからないけど。でもレベルの上限が999に引き上げられたってことは島も増えてたりしてな。そんなことないか。そんな事を考えていた僕は気が付かなかった。マリンがキョトンとした表情を浮かべてこちらを見ていることに。
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