いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

文字の大きさ
上 下
119 / 210
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

始まりの平原の王者、デスボアー

しおりを挟む
 見つけたデスボアーは、まるで女王様のように周りに他のデスボアーを従えていた。群れる事をしないデスボアーがこんなにいるのは、恐ろしさしか無い。
「先ずは周りのデスボアーを排除するのだ。マスターは艶払いするまで暫く大人しくしていると良いのだ」
「艶払いって何よ。マリンったら。露払いね」
「そうなのだ?」
「えぇ」
 集まっていたデスボアーが駆逐される頃、怒り狂ったデスボアーが俺めがけて突進してきた。
「しまったなのだ。マスター避けるのだ」
 無理だ。もう当たってバトルがスタートしてしまった。デスボアーの能力はこんな感じだ。
 名前 デスボアー(女)
 職業 魔物
 別名 始まりの平原の王者
 LV.15
 HP300
 MP0
 力150
 守80
 速100
 賢0
 運50
 攻撃力150
 守備力80
 所持スキル ためる(次のターン、敵に与えるダメージに2.5倍の倍率を付与する)突進(力1.5倍のダメージを敵に与える)咆哮(相手の行動を1ターン休みにする。但し、相手の状態異常が無効の場合、使用しない)平原の王者(常時発動。行動可能回数が2回になる)噛み付く(力2倍のダメージを敵に与える)切り裂く(力1.2倍のダメージを敵全体に与える。極稀に相手の防具を着脱する)じゃれつく(瀕死又は死亡の相手を捕える)
 お分かりいただけただろうか。この無駄行動の無さを。状態異常の全てを無効化できる今の俺なら咆哮が無駄行動に思うが説明文にある通り、こちらが無効の場合は、使用してきませーん。ためるからの攻撃でこちらは一撃でおじゃん。しかも相手はかなりお怒りモードときた。しかも圧倒的な速さで、先手も取れないときた。死んだフリ案件だ。しかし、ここでもう一つ注目してもらいたい。そう、このデスボアーの真の恐ろしさは、僧侶泣かせなところである。圧倒的力から繰り出される攻撃で、瀕死にされた前衛職をじゃれつくで捕えられ回復できなくさせられ、後衛も殺されるという。文字通り、デスボアーという名前が相応しい化け物である。そして、これは死亡者にも適応される。そう、俺の最大の武器、死んだフリがひょっとしたら初めて、役に立たないかもしれない。しかもいきなりのバトルスタートでバニーによるいつもの実況も追いついていないみたいだ。
『デスボアーのためる。デスボアーが次ターン与えるダメージに2.5倍の倍率が付与された』
 ですよね~。あかんあかんあかんで。これは。まずいったら無いで。鬼化しても3ターン持つかどうかだ。死んだフリにかけるか。今までなんやかんや危機を回避してきたのはこの死んだフリだ。今回も。いや、じゃれつく怖いなぁ。でも、鬼化はリスクが高すぎる。消費MP全部だから死んだフリが使えない。ほんと絶妙だよな。全く。考えろ考えるんだ。どうしたらこの現状を打開できる?いや、何をどう考えても堂々巡りになるだけだった。俺の選択は。使えるスキルは。何も無い。俺は死んだフリに賭けて、防御を選択した。
『フグオは防御している。デスボアーは噛み付くを使用した。フグオに720のダメージ。フグオは死んだフリを使った』
 ここまでは、展開通りだ。この後、どうなる?ここからはお祈りゲームだ。
『デスボアーはじゃれつくを使用した』
 えっ?嘘。終わった。俺の命もここまでだったか。ごめんまだ見たこともない父さん・母さん、僕、助けられなかったよ。
『デスボアーは、フグオに擦り寄っている』
 何してるんだ?おい、待て。それは、話とちがーう。
『デスボアーは、フグオの草のふんどしを切り裂いた』
 俺のムスコが飛び出したんだが、しかもこんな状況なのに何故か勃ってるし。これじゃ、虐められて喜ぶ変態じゃないか。自分が嫌になる。
『デスボアーは、フグオの下半身を優しく刺激している』
 あーダメだって、こんなソフトタッチ、もどかしさと恥ずかしさで、どうにかなっちまいそうだ。バニーの実況が無いからずっとテキストだし、というかこんな姿実況されたらきっと俺立ち直れないから寧ろ良かったのかもしれない。
『デスボアーの咥える』
 えっ?いや、それ食べ物じゃないから。お願いだから食べないでーーーーーー。うっ。もう、恥ずかしすぎてダメだ。いや、逆に良いのか?このまま、デスボアーの口に俺のアレを流し込めば、いや逆に異物を流し込まれて噛み砕かれたり、嫌だ嫌だ嫌だ。それだけは嫌だーーーーーー。
『デスボアーの舐め回す』
 そんなに器用に舌で舐め回さないでーーーーー。僕はおもちゃじゃないんだからーーーーー。舌でチロチロと先っぽ舐めたと思ったら今度は竿だなんて、ダメだって、でも恥ずかしさと気持ち良さが入り乱れてるんだけどーーーーー。どうしたら良いんだよーーーーー。
『デスボアーの包み込む』
 いや、そんな今度は全体だなんて、嘘嘘嘘。この刺激は今までに感じたことのない気持ち良さだ。ダメだ。こんなの耐えられない。もう限界だ。異物を流し込んで噛み砕かれて、今後使い物にならなくなるかもしれないけど。もう無理だ。こんな気持ち良いの抗えない。俺は無力感に打ちひしがれながらデスボアーにされるがまま。口の中に大量の精を放出するのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました

グミ食べたい
ファンタジー
 疲れ切った現実から逃れるため、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭する俺。自由度の高いこのゲームで憧れの料理人を選んだものの、気づけばゲーム内でも完全に負け組。戦闘職ではないこの料理人は、ゲームの中で目立つこともなく、ただ地味に日々を過ごしていた。  そんなある日、フレンドの誘いで参加したレベル上げ中に、運悪く出現したネームドモンスター「猛き猪」に遭遇。通常、戦うには3パーティ18人が必要な強敵で、俺たちのパーティはわずか6人。絶望的な状況で、肝心のアタッカーたちは早々に強制ログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。  逃げるよう促されるも、フレンドを見捨てられず、死を覚悟で猛き猪に包丁を振るうことに。すると、驚くべきことに料理スキルが猛き猪に通用し、しかも与えるダメージは並のアタッカーを遥かに超えていた。これを機に、負け組だった俺の新たな冒険が始まる。  猛き猪との戦いを経て、俺はクマサンとミコトさんと共にギルドを結成。さらに、ある出来事をきっかけにクマサンの正体を知り、その秘密に触れる。そして、クマサンとミコトさんと共にVチューバー活動を始めることになり、ゲーム内外で奇跡の連続が繰り広げられる。  リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも自らの力で奇跡を起こす――そんな物語がここに始まる。

処理中です...