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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
斬られた男が消える
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俺に手を出そうとしたところをマミリンにより一刀両断された変態男が消えた。
「これって」
「強制ログアウトね」
「だよな。ってことは、こんなクズみたいなことしてた奴がプレイヤーってことかよ」
「現実世界でも詐欺や強姦や窃盗や殺人を働く人がいるんだから、こっちの世界にもそういう人がやってきててもおかしくないんじゃない?」
「そう言われると確かにそうだけど。マジかよ。こっちの住民に種仕込んでたってことだよな。で、チラホラお腹が大きくなっている女性もいるみたいだし、少なくとも1年前ぐらいからこういうことをしてるってことだよな?」
「それはどうかしら。こっちの世界での1年と現実世界での1年の時間の経過は違うわ。一緒ではない以上、ここ数日で妊娠させた可能性も否めないわ」
「マジかよ。この場合ってどうなるんだ。現実世界のプレイヤーとゲーム世界のNPCとの間にできた子供の扱いって?」
「こんなの経験したことが無いんだし、わかるわけないでしょ」
「そうだよな。で、これどうするよ?」
「どうするも何も全員連れて帰るしかないでしょ。ここに放置して行く気?」
「いや、それは」
「マリン、全員が出たらこの悪趣味な娼館を破壊してくれる?」
「アイアイサーなのだ」
「マリン、ところでさ。お腹の大きい女性のお腹から赤ちゃんを消したりとかは?」
「できるけど。マスターは罪のない子供を殺すつもりなのだ?」
「いやいや、それは。でも、流石にどんな影響があるのかわかんないし。うーんどうすれば良いんだ?」
「ここの城主は最低でしたがこの子には罪はありません。産むつもりです」
力強い言葉が聞こえるがその内容に驚いた。望まない妊娠が多い昨今、中絶する人も多いと聞く。彼女たちのこれもまた望まない妊娠のはずだ。強姦した男の子を罪がないから産むというのだ。とても勇気のいる決意表明だろう。そもそも異世界には中絶という選択肢は無いのか?いやいや、望まない妊娠の方が少ないだろう。でもこう言われたなら部外者の俺がどうこう言う必要はない。
「えっ?そうでしたか。では、俺からこれ以上何かをいうつもりはありません。あぁいう変態がまだ居ないとも限りません。続きは」
「主様、私の村でしましょう」
マザーにそう言われて、俺たちはマザーの村に帰るのだった。一方、その頃現実世界のとある部屋。
「クソったれが。貞朝にこき使われる生活の中、あっちの世界でだけは王様になれたつもりだったのによ。あのガキ。そうか、あれが会議に上がって居た。人外娘を操る男か。今回は装備も整えておらんかったし、富豪という設定で女どもを好き勝手喰うのに夢中だったからなぁ。次はこうはいかんぞ」
ノックして、研究員の服に身を包んだ男が入ってくる。
「妻喰部長、社長代理がお呼びです」
「チッ、貞朝の奴。作斗の馬鹿がいなくなって、すっかり社長気取りで全く気に食わん。あっ、今のは聞かなかったことで頼むよ秋塚君。お互いのためにね」
「わかっております(作智様、くれぐれも目立つことはお控えくださいと申したつもりだったのですが、貞朝だけでなく妻喰にまで目を付けられるとは)」
妻喰好、frontier社で人事部長を務めている男で、無類の人妻好き。表向きは、愛妻家で子煩悩の親バカと言われているがその裏では、部下の妻を夫のミスをチャラにしてやる代わりに弄び、望まぬ妊娠をさせ托卵させるクズである。貞朝・作斗の大学時代の同期。作斗の妻である未智の事を大学時代から惚れていて、自分のものにできないかと色々画策して居たところ未智が作斗の子を孕ったまま行方不明となり悶々とした日々を過ごして居た中、デモンズフロンティアの世界でゲームの世界の女をところ構わず襲って、発散して居た。当初、反応を全く示さない女どもにマグロか。などと言って居たが、最近、反応を示すようになった事でより興奮するようになった。それどころか妊娠まですることに、最高の世界だと自分好みの人妻漁りを始めることとなる中で、イラサトヒの街のメジトモと繋がることとなる。
「失礼します。社長」
「そんなに畏る必要はない好、それに私はまだ社長ではない社長代理だ」
「いや、そんなわけにはいかない。貴方様は雲の上の存在だですから。ところで何の御用でしょうか?」
むかついている相手だろうが向こうは専務であり社長代理、たいしてこっちは人事部長である。ゴマをする妻喰。
「秋塚君から聞いたんだがね。イラサトヒの街が滅ぼされたそうじゃないか?何か知っているかな?」
「いえ、全く。ですがあの街は社長の肝いりの案件だったのでは?」
「うむ。そうなのだがね。どうやら潰されてしまったようだよ。例の男に。そこでだ。君も向こうの世界で甘い汁を啜っていたことは知っている。どうだろう?君が始末を付けてくれないか」
「なっ何のことでしょう。しゃ社長」
「私が何も知らないと本気で思っていたのか?部下の妻を食い物にし、向こうの世界では、向こうの住民に手を出していたようだね。その事に目をつぶってやる代わりに始末してくれと頼んでいるのだが。いや頼んでいるわけではない。これは命令だよ妻喰君」
「ぐっ。わかりました。何とかします」
「ありがとう理解が早くて助かるよ」
こうして、御離羅貞朝にこき使われる形で妻喰好もまたフグオを狙うこととなるのだった。
「これって」
「強制ログアウトね」
「だよな。ってことは、こんなクズみたいなことしてた奴がプレイヤーってことかよ」
「現実世界でも詐欺や強姦や窃盗や殺人を働く人がいるんだから、こっちの世界にもそういう人がやってきててもおかしくないんじゃない?」
「そう言われると確かにそうだけど。マジかよ。こっちの住民に種仕込んでたってことだよな。で、チラホラお腹が大きくなっている女性もいるみたいだし、少なくとも1年前ぐらいからこういうことをしてるってことだよな?」
「それはどうかしら。こっちの世界での1年と現実世界での1年の時間の経過は違うわ。一緒ではない以上、ここ数日で妊娠させた可能性も否めないわ」
「マジかよ。この場合ってどうなるんだ。現実世界のプレイヤーとゲーム世界のNPCとの間にできた子供の扱いって?」
「こんなの経験したことが無いんだし、わかるわけないでしょ」
「そうだよな。で、これどうするよ?」
「どうするも何も全員連れて帰るしかないでしょ。ここに放置して行く気?」
「いや、それは」
「マリン、全員が出たらこの悪趣味な娼館を破壊してくれる?」
「アイアイサーなのだ」
「マリン、ところでさ。お腹の大きい女性のお腹から赤ちゃんを消したりとかは?」
「できるけど。マスターは罪のない子供を殺すつもりなのだ?」
「いやいや、それは。でも、流石にどんな影響があるのかわかんないし。うーんどうすれば良いんだ?」
「ここの城主は最低でしたがこの子には罪はありません。産むつもりです」
力強い言葉が聞こえるがその内容に驚いた。望まない妊娠が多い昨今、中絶する人も多いと聞く。彼女たちのこれもまた望まない妊娠のはずだ。強姦した男の子を罪がないから産むというのだ。とても勇気のいる決意表明だろう。そもそも異世界には中絶という選択肢は無いのか?いやいや、望まない妊娠の方が少ないだろう。でもこう言われたなら部外者の俺がどうこう言う必要はない。
「えっ?そうでしたか。では、俺からこれ以上何かをいうつもりはありません。あぁいう変態がまだ居ないとも限りません。続きは」
「主様、私の村でしましょう」
マザーにそう言われて、俺たちはマザーの村に帰るのだった。一方、その頃現実世界のとある部屋。
「クソったれが。貞朝にこき使われる生活の中、あっちの世界でだけは王様になれたつもりだったのによ。あのガキ。そうか、あれが会議に上がって居た。人外娘を操る男か。今回は装備も整えておらんかったし、富豪という設定で女どもを好き勝手喰うのに夢中だったからなぁ。次はこうはいかんぞ」
ノックして、研究員の服に身を包んだ男が入ってくる。
「妻喰部長、社長代理がお呼びです」
「チッ、貞朝の奴。作斗の馬鹿がいなくなって、すっかり社長気取りで全く気に食わん。あっ、今のは聞かなかったことで頼むよ秋塚君。お互いのためにね」
「わかっております(作智様、くれぐれも目立つことはお控えくださいと申したつもりだったのですが、貞朝だけでなく妻喰にまで目を付けられるとは)」
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「失礼します。社長」
「そんなに畏る必要はない好、それに私はまだ社長ではない社長代理だ」
「いや、そんなわけにはいかない。貴方様は雲の上の存在だですから。ところで何の御用でしょうか?」
むかついている相手だろうが向こうは専務であり社長代理、たいしてこっちは人事部長である。ゴマをする妻喰。
「秋塚君から聞いたんだがね。イラサトヒの街が滅ぼされたそうじゃないか?何か知っているかな?」
「いえ、全く。ですがあの街は社長の肝いりの案件だったのでは?」
「うむ。そうなのだがね。どうやら潰されてしまったようだよ。例の男に。そこでだ。君も向こうの世界で甘い汁を啜っていたことは知っている。どうだろう?君が始末を付けてくれないか」
「なっ何のことでしょう。しゃ社長」
「私が何も知らないと本気で思っていたのか?部下の妻を食い物にし、向こうの世界では、向こうの住民に手を出していたようだね。その事に目をつぶってやる代わりに始末してくれと頼んでいるのだが。いや頼んでいるわけではない。これは命令だよ妻喰君」
「ぐっ。わかりました。何とかします」
「ありがとう理解が早くて助かるよ」
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