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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
お仕置き開始!
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メジトモ爺さんへのお仕置きの計画はこうだ。先ずは、俺がウトとミヤを連れて、教会へと向かいメジトモ爺さんにクロウキッドナップが落とす羽根を見せて、討伐の報告をした後、見つけた子供は2人だけだったとトウとミヤを引き渡す。その後、トウが俺から金を盗みメジトモ爺さんに渡す。俺がそのことに気付いて問い詰める。トウの後ろにはフードで姿を隠したバニー、ミヤの後ろには同じくフードで姿を隠したマミリン、そして俺の後ろには同じくフードで姿を隠したピグミィが付く。メジトモ爺さんが逆上して、戦闘となったら援護部隊の出番である。フレアが街を燃やさない程度に魔法を放ち、ハニーとシャインによる奇襲部隊が怪しいものたちを捕まえる。マリンは、4ヶ所の入り口から逃げようとするものたちを壁スライムでブロック。そして、最後はマザーの登場。メジトモ爺さんを恐怖に震え上がらせる。俺とした事がとてつもない計画を思いついてしまったぜ。という事で、俺はトウとミヤを連れて、イラサトヒの街の教会へと向かった。教会の中に入ると俺に気付いたメジトモが出てきた。
「これはこれは冒険者殿、してどうなりましたかな?」
俺は、クロウキッドナップの羽根を渡した。
「これが証拠になるかはわからないが」
「こっこれは紛れもなくアイツの!よくやってくれました。で、子供たちは見つかりましたかな?」
俺は、俺の背に隠れる2人をメジトモの前に行かせる。
「すまない。2人だけしか見つけられなかった」
「おお、トウとミヤでは無いか。無事で何よりじゃった。さぁさぁこちらへ」
「その前に報酬を貰おうか」
「そっそうでしたなぁ。こちらが我が教会に伝わる癒しの杖ですじゃ。どうぞ、これからの冒険にお役立てくだされ」
「うむ。感謝する」
そして去っていく俺から財布を器用に抜き取るトウ。
「父さん、これアイツの」
「なんじゃと。ヒョエ、こりゃたまげた。でかしたトウ」
俺はそのタイミングで立ち止まって、メジトモに背を向けたまま言う。
「ところでメジトモ神父、この教会では子供に盗みをさせるのか?」
「なっなんのことですかな。ぬっ盗みなど言いがかりはやめてくだされ」
「そうか、では、先程、俺の財布が無くなったのだが見ていないと?」
「そのようなものは知りませんなぁ」
「あれれ~こんなところに真っ黒な財布があるよ」
ミヤちゃん、演技下手か!これは流石に怪しいと気付かれたか。だが俺は自分の務めを全うするため振り向く。
「メジトモ神父の手に持っているものは、紛れもなく俺の財布!神父よ。どう説明するおつもりか?」
「知らん。ワシはなーんにも知らん。これはワシの財布じゃ。おまえさんのだという証拠でもあるのか?」
「確かに証拠はない。失礼したと言いたいところだが一つだけ確認する方法がある。その財布の淵に俺のだとわかるように細工をしている。ミヤちゃんだったかな?その淵に何か文字は書かれていないか確認してくれるかい?」
「うん。おじちゃん」
「これ、やめぬか。ミヤ、何をしておる」
「神父よ。焦って居られるようだが。何かやましいことでも?」
「ない。断じてない。だがワシの財布を確認するなどおかしいではないか」
「何か書いてる。fuguoって書いてる」
「ありがとう。ミヤちゃん、どうやら俺の財布のようだ。どう説明する神父!!!!」
「こっこれは、ト、トウが勝手に盗んだのじゃ」
「そんな、酷いよ父さん。父さんがここで生活する以上、大事なことだって教えてくれたんじゃないか!なのに、父さんの役に立ちたくて、こんなことしたのに、なんで」
「ほぅ。神父よ。ここでは子供に盗みが正義と教えているのかな?」
「なっ何を言ってるんじゃ。所詮、子供の戯言、間に受けてはなりませんぞ」
「確かにな。うおっ」
トウが俺のポケットからゴールドを鮮やかに抜き取った。
「きっと盗んだ額が少なかったからだよね父さん。ほら、見てよ、こんなに」
「馬鹿者、何をしておるんじゃ。早く冒険者殿に返さぬか!」
「そんな。父さん、どうしたのさ。いつもは褒めてくれるのに、なんで、どうして」
「やれやれ、これでは、どちらが本当の事を言っているかわからぬな。わかる方法でもあれば良いのだが」
何処からともなく声が聞こえる。
「1つ、この村を訪れた冒険者から有り金をすべて奪う事。2つ、この村を訪れた冒険者から武器・防具を剥ぎ取る事。3つ、これら全てを足のつきにくい子供にやらせる事。4つ、母親を人質に取り、子供の手足に枷をはめる事。5つ、母親を密かに奴隷として売り払う事。もう勘弁してくれ、頼む。全部話しただろう。頼むから助けてくれ。これは、全てメジトモ親分が決めた事なんだよーーーーーーーー。なっ、頼むから。や め て」
グキッと音がしたけど首折ってないよな?人殺しはごめんだ。
「これがこの村の全てです」
「おまえは?何故、生きてやがるクソカラスが」
「化けの皮が剥がれたようだな神父よ」
「さては、貴様、謀ったな。トウ・ミヤ、お前らも俺に楯突いたらどうなるか分かってんだろうな」
「金輪際、お前のいうことは聞かない!」
「お母様の仇を取る!」
「貴様らガキに何ができる!お前ら、賊どもだ。殺せ殺せ殺せーーーーーー」
ゾロゾロとターバンを巻きシャムシールという武器を持った奴らがゾロゾロ出てきて、大規模戦闘が開始されるのだった。
「これはこれは冒険者殿、してどうなりましたかな?」
俺は、クロウキッドナップの羽根を渡した。
「これが証拠になるかはわからないが」
「こっこれは紛れもなくアイツの!よくやってくれました。で、子供たちは見つかりましたかな?」
俺は、俺の背に隠れる2人をメジトモの前に行かせる。
「すまない。2人だけしか見つけられなかった」
「おお、トウとミヤでは無いか。無事で何よりじゃった。さぁさぁこちらへ」
「その前に報酬を貰おうか」
「そっそうでしたなぁ。こちらが我が教会に伝わる癒しの杖ですじゃ。どうぞ、これからの冒険にお役立てくだされ」
「うむ。感謝する」
そして去っていく俺から財布を器用に抜き取るトウ。
「父さん、これアイツの」
「なんじゃと。ヒョエ、こりゃたまげた。でかしたトウ」
俺はそのタイミングで立ち止まって、メジトモに背を向けたまま言う。
「ところでメジトモ神父、この教会では子供に盗みをさせるのか?」
「なっなんのことですかな。ぬっ盗みなど言いがかりはやめてくだされ」
「そうか、では、先程、俺の財布が無くなったのだが見ていないと?」
「そのようなものは知りませんなぁ」
「あれれ~こんなところに真っ黒な財布があるよ」
ミヤちゃん、演技下手か!これは流石に怪しいと気付かれたか。だが俺は自分の務めを全うするため振り向く。
「メジトモ神父の手に持っているものは、紛れもなく俺の財布!神父よ。どう説明するおつもりか?」
「知らん。ワシはなーんにも知らん。これはワシの財布じゃ。おまえさんのだという証拠でもあるのか?」
「確かに証拠はない。失礼したと言いたいところだが一つだけ確認する方法がある。その財布の淵に俺のだとわかるように細工をしている。ミヤちゃんだったかな?その淵に何か文字は書かれていないか確認してくれるかい?」
「うん。おじちゃん」
「これ、やめぬか。ミヤ、何をしておる」
「神父よ。焦って居られるようだが。何かやましいことでも?」
「ない。断じてない。だがワシの財布を確認するなどおかしいではないか」
「何か書いてる。fuguoって書いてる」
「ありがとう。ミヤちゃん、どうやら俺の財布のようだ。どう説明する神父!!!!」
「こっこれは、ト、トウが勝手に盗んだのじゃ」
「そんな、酷いよ父さん。父さんがここで生活する以上、大事なことだって教えてくれたんじゃないか!なのに、父さんの役に立ちたくて、こんなことしたのに、なんで」
「ほぅ。神父よ。ここでは子供に盗みが正義と教えているのかな?」
「なっ何を言ってるんじゃ。所詮、子供の戯言、間に受けてはなりませんぞ」
「確かにな。うおっ」
トウが俺のポケットからゴールドを鮮やかに抜き取った。
「きっと盗んだ額が少なかったからだよね父さん。ほら、見てよ、こんなに」
「馬鹿者、何をしておるんじゃ。早く冒険者殿に返さぬか!」
「そんな。父さん、どうしたのさ。いつもは褒めてくれるのに、なんで、どうして」
「やれやれ、これでは、どちらが本当の事を言っているかわからぬな。わかる方法でもあれば良いのだが」
何処からともなく声が聞こえる。
「1つ、この村を訪れた冒険者から有り金をすべて奪う事。2つ、この村を訪れた冒険者から武器・防具を剥ぎ取る事。3つ、これら全てを足のつきにくい子供にやらせる事。4つ、母親を人質に取り、子供の手足に枷をはめる事。5つ、母親を密かに奴隷として売り払う事。もう勘弁してくれ、頼む。全部話しただろう。頼むから助けてくれ。これは、全てメジトモ親分が決めた事なんだよーーーーーーーー。なっ、頼むから。や め て」
グキッと音がしたけど首折ってないよな?人殺しはごめんだ。
「これがこの村の全てです」
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「化けの皮が剥がれたようだな神父よ」
「さては、貴様、謀ったな。トウ・ミヤ、お前らも俺に楯突いたらどうなるか分かってんだろうな」
「金輪際、お前のいうことは聞かない!」
「お母様の仇を取る!」
「貴様らガキに何ができる!お前ら、賊どもだ。殺せ殺せ殺せーーーーーー」
ゾロゾロとターバンを巻きシャムシールという武器を持った奴らがゾロゾロ出てきて、大規模戦闘が開始されるのだった。
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