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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
お仕置きの準備
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フグオは子供たちも交えたイラサトヒの街のメジトモ爺さんにお仕置きをするための計画を練る。
「子供全員を連れて帰ったらメジトモの信頼を勝ち取れるだろうがそれだけ子供達を危険に巻き込むだろうな。数人がベストだ」
「主様、本当に坊やたちを巻き込むおつもりですか?」
「あぁ、一番復讐したいのは子供達だろう。それに協力してもらった方が」
続きの言葉をフグオはマザーの耳にだけ聞こえるようにいう。
「俺たちの目も届きやすい。きっとあいつらだけでも復讐しに動くだろうからな。今まで、動かなかったのは、マザーの側を離れたくなかったためだろう」
「成程、主様お気遣いいただきありがとうございます」
「気にするな。さっきも言った通り、元は俺の行いが招いた事だ」
ミヤがこちらに話しかけてくる。
「ねーねー。私たち皆んなが行くのは危険だってことは理解できるけど、あの男に復讐したい気持ちは皆一緒なの。どうにかならないかな?」
「と、言われてもな。流石にこの人数を守るのは無理だ。代表者を決めて、、、、」
「そんな事必要ないのだ。要は全員で服従すれば良いのだ」
「マリン、服従しちゃダメよ~。復讐ね」
「そうとも言う~」
「マリン、全員でって、どうする気だ?」
「簡単なのだ。舞台を分ければ良いのだ」
「マリン、また間違えているわよ。舞台は分けられないわよ。部隊ね」
「そうとも言う~」
「部隊を分ける?」
「そうなのだ。マスターと中に入るのは2人で、後の皆んなで外で待機するのだ。マスターの護衛は、ピグミィとマミリンとバニーが担当して、ハニーとシャインとフレアで援護、マザーはマリンと一緒に子供たちの護衛をするのだ」
「成程、確かにスピード型のバニー・防御型のピグミィ・攻撃型のマミリンの護衛なら俺も安心だ。ハニーとシャインとフレアで援護ってのは気になるが、子供たちの方にマザーとマリンが付くなら安全だろう。それで良いなら、全員で、メジトモにお仕置きしてやるとしよう」
口々に子供たちのわーいと喜ぶ声が聞こえる。マーヤとハルがフグオにだけ聞こえる声で、疑問だったことを聞いた。
「フグオは、どうして子供たちのことをそこまで信じられるの?彼等が嘘をついている可能性だってあるわよね?」
「それにフグオ君、人外娘にしたからって、クロウキッドナップのこと信用しすぎでしょ。討伐対象に指定されるぐらいよ。何か裏があるのは、分かりきってるじゃない」
「お前ら、アホなのか?イラサトヒを反対から読んでみろ」
「ヒトサライ、人攫い!?」
「流石、マーヤだな。でも、お前なら俺に言われる前に気付くと思ったんだが」
ハルはまだ納得がいかないとばかりにフグオに尋ねる。
「でもでも、メジトモが黒幕だって、断言はできないでしょ」
「あっそうか。ハル、これも同じなのよ。反対から読めば良いのよ」
「どういうことよマーヤ。まぁ、やってみるけどさ。モトジメ、元締め!?」
「な。簡単だろ」
「ということは、あの村のすべての人間がグルかメジトモと呼ばれている教会のお爺さんの手下って訳ね」
「十中八九、村ぐるみだろうな。それに、子供たち全員が復讐したいって言ってるのはどうしてだと思う?」
俺の言葉に反応したマザーが答える。
「それは、あの子たちの母があの男たちに良いように利用され、奴隷として売られたからでしょう」
「マザー!?俺たちの囁き声が聞こえていたのか?」
「クスクス。主様たちの声は聞こえていません。ですが私はこれでも鳥なのですよ。目は良いんです。口元の動きで大体を察して、こちらに来て、囁き声でお答えしたまで」
「あの子たちの母親が。子から母を奪うなんて許せない!フグオ、アイツらが2度と悪事ができないようにしましょう」
「おっおぅ」
マーヤの勢いに押されたフグオだったがもう1つそこで疑問があったことを聞いてみる。
「マザー、子供たちとその母親たちがイラサトヒの街に拉致されたのはいつだ?」
「今から1年程前でしょうか?」
「やっぱりか」
「やっぱりって、どういうことフグオ?」
「デモンズフロンティアを運営しているfrontier社がこのゲームのサービスの終了を発表した日だ。今にして思えば、あの後だったんだよ。パピルス王都が廃墟同然になったのってな」
「サービスの終了?フグオ君、何言ってるの?だって、このゲームは未だにできてるじゃない」
「あぁ、俺がこのリストバンドを手に入れて、こっちの世界に来て、現実世界に帰った後、サービス終了の話が消えていた」
「どういうこと?フグオだけが知ってるって事?一体どういうことよ」
「わからない。ただ、俺はこの一度だけ願いが叶うリストバンドに願っただけだ。デモンズフロンティアの世界を無くさないでほしいってな。お前たちの腕にも巻かれている。お前たちも願ったはずだ何かを」
「!?私はフグオとこの世界で出会った後、ツカーザに強引にやられた時に願った。この現実から解放されたいって」
「それがその現実を招いた父親の追放だったんだろう」
「私も願った。アイツに操られて、マーヤのことを悪く言った日に、私の心を解放してほしいって」
「それがハルにとって、もう一つの心を受け入れるってことだったんだ」
「まさか、願いを叶えるリストバンドなんて、本当にあるの?」
「俺たちが奇しくもその証明をしている。俺はこのリストバンドのお陰で、異世界と現実世界の行き来が可能になった。それどころか金までも」
「そういえば、私の金は現実世界に帰っても増えてなかったわ」
「私も私も」
「うん。それは俺がリストバンドに願った内容のアレなのか俺にもよくわからない。でも、一つ言えることは、このリストバンドには何かとてつもない力が秘められた。現実では計り知れない異世界のアイテムって事だ」
「成程」
「まぁ、今はそのことは置いておいて、メジトモ爺さんに盛大に恥をかかせて、2度と悪事を働かないようにしてやりますか」
「えぇ」
こうして、俺たちはとんでもない事件を起こすのだった。
「子供全員を連れて帰ったらメジトモの信頼を勝ち取れるだろうがそれだけ子供達を危険に巻き込むだろうな。数人がベストだ」
「主様、本当に坊やたちを巻き込むおつもりですか?」
「あぁ、一番復讐したいのは子供達だろう。それに協力してもらった方が」
続きの言葉をフグオはマザーの耳にだけ聞こえるようにいう。
「俺たちの目も届きやすい。きっとあいつらだけでも復讐しに動くだろうからな。今まで、動かなかったのは、マザーの側を離れたくなかったためだろう」
「成程、主様お気遣いいただきありがとうございます」
「気にするな。さっきも言った通り、元は俺の行いが招いた事だ」
ミヤがこちらに話しかけてくる。
「ねーねー。私たち皆んなが行くのは危険だってことは理解できるけど、あの男に復讐したい気持ちは皆一緒なの。どうにかならないかな?」
「と、言われてもな。流石にこの人数を守るのは無理だ。代表者を決めて、、、、」
「そんな事必要ないのだ。要は全員で服従すれば良いのだ」
「マリン、服従しちゃダメよ~。復讐ね」
「そうとも言う~」
「マリン、全員でって、どうする気だ?」
「簡単なのだ。舞台を分ければ良いのだ」
「マリン、また間違えているわよ。舞台は分けられないわよ。部隊ね」
「そうとも言う~」
「部隊を分ける?」
「そうなのだ。マスターと中に入るのは2人で、後の皆んなで外で待機するのだ。マスターの護衛は、ピグミィとマミリンとバニーが担当して、ハニーとシャインとフレアで援護、マザーはマリンと一緒に子供たちの護衛をするのだ」
「成程、確かにスピード型のバニー・防御型のピグミィ・攻撃型のマミリンの護衛なら俺も安心だ。ハニーとシャインとフレアで援護ってのは気になるが、子供たちの方にマザーとマリンが付くなら安全だろう。それで良いなら、全員で、メジトモにお仕置きしてやるとしよう」
口々に子供たちのわーいと喜ぶ声が聞こえる。マーヤとハルがフグオにだけ聞こえる声で、疑問だったことを聞いた。
「フグオは、どうして子供たちのことをそこまで信じられるの?彼等が嘘をついている可能性だってあるわよね?」
「それにフグオ君、人外娘にしたからって、クロウキッドナップのこと信用しすぎでしょ。討伐対象に指定されるぐらいよ。何か裏があるのは、分かりきってるじゃない」
「お前ら、アホなのか?イラサトヒを反対から読んでみろ」
「ヒトサライ、人攫い!?」
「流石、マーヤだな。でも、お前なら俺に言われる前に気付くと思ったんだが」
ハルはまだ納得がいかないとばかりにフグオに尋ねる。
「でもでも、メジトモが黒幕だって、断言はできないでしょ」
「あっそうか。ハル、これも同じなのよ。反対から読めば良いのよ」
「どういうことよマーヤ。まぁ、やってみるけどさ。モトジメ、元締め!?」
「な。簡単だろ」
「ということは、あの村のすべての人間がグルかメジトモと呼ばれている教会のお爺さんの手下って訳ね」
「十中八九、村ぐるみだろうな。それに、子供たち全員が復讐したいって言ってるのはどうしてだと思う?」
俺の言葉に反応したマザーが答える。
「それは、あの子たちの母があの男たちに良いように利用され、奴隷として売られたからでしょう」
「マザー!?俺たちの囁き声が聞こえていたのか?」
「クスクス。主様たちの声は聞こえていません。ですが私はこれでも鳥なのですよ。目は良いんです。口元の動きで大体を察して、こちらに来て、囁き声でお答えしたまで」
「あの子たちの母親が。子から母を奪うなんて許せない!フグオ、アイツらが2度と悪事ができないようにしましょう」
「おっおぅ」
マーヤの勢いに押されたフグオだったがもう1つそこで疑問があったことを聞いてみる。
「マザー、子供たちとその母親たちがイラサトヒの街に拉致されたのはいつだ?」
「今から1年程前でしょうか?」
「やっぱりか」
「やっぱりって、どういうことフグオ?」
「デモンズフロンティアを運営しているfrontier社がこのゲームのサービスの終了を発表した日だ。今にして思えば、あの後だったんだよ。パピルス王都が廃墟同然になったのってな」
「サービスの終了?フグオ君、何言ってるの?だって、このゲームは未だにできてるじゃない」
「あぁ、俺がこのリストバンドを手に入れて、こっちの世界に来て、現実世界に帰った後、サービス終了の話が消えていた」
「どういうこと?フグオだけが知ってるって事?一体どういうことよ」
「わからない。ただ、俺はこの一度だけ願いが叶うリストバンドに願っただけだ。デモンズフロンティアの世界を無くさないでほしいってな。お前たちの腕にも巻かれている。お前たちも願ったはずだ何かを」
「!?私はフグオとこの世界で出会った後、ツカーザに強引にやられた時に願った。この現実から解放されたいって」
「それがその現実を招いた父親の追放だったんだろう」
「私も願った。アイツに操られて、マーヤのことを悪く言った日に、私の心を解放してほしいって」
「それがハルにとって、もう一つの心を受け入れるってことだったんだ」
「まさか、願いを叶えるリストバンドなんて、本当にあるの?」
「俺たちが奇しくもその証明をしている。俺はこのリストバンドのお陰で、異世界と現実世界の行き来が可能になった。それどころか金までも」
「そういえば、私の金は現実世界に帰っても増えてなかったわ」
「私も私も」
「うん。それは俺がリストバンドに願った内容のアレなのか俺にもよくわからない。でも、一つ言えることは、このリストバンドには何かとてつもない力が秘められた。現実では計り知れない異世界のアイテムって事だ」
「成程」
「まぁ、今はそのことは置いておいて、メジトモ爺さんに盛大に恥をかかせて、2度と悪事を働かないようにしてやりますか」
「えぇ」
こうして、俺たちはとんでもない事件を起こすのだった。
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