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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

魂を喰らう者の正体は?

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 フフフ。ニヤニヤが止まらないぜ。魂を喰らう者、畏れるものぞ。普段は、圧倒的スピードを用いた魂を喰らうで乗っ取られ、ほぼほぼ、死に確定状態なのになんと今の俺は状態異常には完全無効。特殊状態異常の乗っ取りも無効ときた。何もできない魂を喰らう者ちゃんの驚く様が見られるぜ。では、バトルスタートと行こうか。
「さぁ、始まるようです。我らがフグオ選手がどういうバトル展開を見せてくれるのか。ワクワクが止まりません」
「まぁ、今のマスターなら大丈夫なのだ。今回は何も言わないのだ。教えてばかりでは、成長しないのだ」
 煩いぞーマリン。俺は教えてくれなんて頼んでないのに、勝手に答え言うのお前だからな。まぁ、まずは霊視して、この魂を喰らう者の姿を顕現させるところからだな。
「おーっと、先手を取ったのは、チャンピオンの魂を喰らう者選手だ~」
 まぁ当然、初手にやってくるのがお前の定番だもんな。ラディッシュの時に食らった時は、まるで自分じゃなくなるかのような感じの後意識消失したんだよな。強制シャットダウンかよって思ったな。初めて喰らった時は。今回はどんな感じかなっと。
 魂を喰らう者は、魂を喰らうを使用した。しかし、何も起こらなかった。
 成程、成程。テキスト通り。ひゅっと何かが頭の中を掠めた感じはするけど何もないな。こりゃあ良い。次は俺の番だ。
「流石、我らがフグオ選手。敵の攻撃を鮮やかに無効化する様子に応援団のマミちゃんもニッコリだ~」
 えっマミちゃん。どこどこ?あっ、何あの服。チアリーダーさんが着るような服を着てる~めちゃ可愛い。4歳ぐらいの子がマミリンの横で応援ダンスしてる~。これはやばいテンション上がる。
「さらに我らがフグオ選手の攻撃が決まって、チャンピオンの魂を喰らう者選手の姿が現れた~」
 フグオは霊視を使った魂を喰らう者の姿が顕現する。
 オゥ。これは、なんというたわわな2つの山が布切れ一枚で守られてって、いやはち切れるんじゃこれ。やばいって。脚もスラっとしてて、モデルさんのようだし。でも手は綺麗じゃない。手を使う仕事に従事してる人なんだろう。髪も短めってことは、生鮮関連を扱う人なのかな?いや、ただ短い髪が好きな場合もあるか。そこでパピィたちの声が聞こえる。
「深祢莉愛!あぁ深祢莉愛よ。キャサリン」
「えぇ、御嬢様。深祢莉愛が御無事で何よりでした」
「まぁ、パピィ様のお知り合いの方なのですね。それはそれは御無事でって、ええええええ!!!!魔物になってるのをどうするつもりなのですか?」
「そこは、勇者様にお任せするしかありません」
「いくらなんでも勇者様でも魔物になった人間を人間に戻すなんてことはできない気がするのですがパピィ様やキャサリンさんを元に戻したのも勇者様なのですよね。それに私たちを守ってくれたゴブリンのマミリンを人間のような感じにしてくれたのも勇者様でしたね。すごいお力をお持ちなんですね。それでいて、行く宛の無くなった私たちを迎え入れてくださいました。まだ何も返せてませんがいつか必ずお返しします」
「勇者様は、そのようなことを気にする御方ではありません。お気になさらず」
 へぇ。ミネリアって言うんだ。可愛い名前だね。パピィが反応したってことは風呂階家の人ってことで良いんだよな。あれっ?そういえば、その名前どこかで聞いた気が?そうだ。思い出した。ナタリーさんから料理の腕は普通ぐらいなのに掃除の腕が超一流のコック長だ。ってことは、あの手豆って、料理じゃなくて掃除で?どんだけ掃除好きなんだよ。次は弱らせて、襲う。いつも襲われる側だから襲うのは久々だな。
「姿を顕現させたチャンピオンの魂を喰らう者選手が持っている鎌が紫色に光った~」
 成程。成程。魂を喰らうが失敗したから今度は猛毒にして、じわじわダメージを与えようって魂胆か。残念だけど無効なんだけどね~。
 魂を喰らう者は、毒の鎌を使用。しかし、フグオは猛毒を振り払った。
「流石、我らがフグオ選手。毒の鎌をもろともしていない~」
 フフフ。次は俺の番だな。しかしダメージを与えられないんだよなぁ。普通は、でもなんとここにあら不思議。ゴースト系にダメージを与えられる光符がありまーす。
「おーっと、我らがフグオ選手が懐から何かを取り出した~」
 フグオは光符を使った。魂を喰らう者に75のダメージ。えっええええええ!このダメージは正直期待してなかったんだけど。何個も用意したのに1つで瀕死なんだが。
「ナンデ、アイツ、ツヨイ。コワイ、コワイ、モウ、コワイオモイハ、シタクナイ」
「おーっとチャンピオンの魂を喰らう者選手、完全に戦意喪失だ~これには、みんなも我らがフグオ選手の勝利に安堵しているよ~」
 マミリンが眠たくなったマミちゃんを抱っこして、ユウカさんに手渡し耳打ちするとユウカさんとマミちゃんはマミリンに付き添われて、この場を後にした。この後のことは流石にマミちゃんには見せられないもんな。俺は、怯えて戦意の無くなった魂を喰らう者に近づく。
「コナイデ。コナイデ。ユルシテ」
 そんな言葉を聞くこともなく。僕は、下半身を口に捩じ込む。俺のアレを身体で受ければ良いんだ。これで、罪悪感が失われるわけじゃないけど下よりはよっぽどマシかなと思うんだけどどっちでも一緒だよな。何か別の方法って無いのかな。例えば、俺のコレを保存するとか。そんな風に考えていると俺の身体から小さいスライムが出てきた。
「ダメなの~。マスターのを保存して別の方法で摂取させても人外娘にはならないの~。生きた元気なソレが必要なの~」
「俺の心で思ってたことがどうしてわかるんだ?」
「ママからマスターの守りを任されてるの~。だから普段はマスターの中に入ってるの~。だから、なんでもわかるの~」
「それってマリンには?」
「大丈夫なの~。私にしかマスターの心はわからないの~。そのことをママに報告もしないの~」
「よし、良いぞ。後で御礼にケーキをあげよう」
「わーいなの~」
 そうかフレアと戦った時も俺の身体から作ったものを水鉄砲に循環させるって方法だったもんな。保存してたやつを使ったわけじゃなくて咄嗟の判断ってやつだし。まぁ、なら仕方ない。フガフガ、何か言ってるところ悪いんだけど。これも君を助けるためだから許してくれ。あー出るーーーー。
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