いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

これで頼まれた武器も完成!

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 次はピグミィが要望した箒じゃなくて槍だ。だが、やっぱりメイド姿の似合うピグミィには箒を持たせたくなり、仕込み槍となった。見た目はどこからどう見ても箒なのだが持ち手のボタンを押すと箒の部分が収納され槍が飛び出す仕掛けだ。うん、我ながら完璧だ。ピグミィの可愛らしい見た目を壊さずにちゃんと要望通りの槍にもなる。これぞ至高だ。素材にはペネトレイトデーモンの落とす貫通魔石を使った。武器名は、ピアシングランスという。だが、箒を見て不満足な様子のピグミィ。
「御主人様、これは槍ではなく箒です。それに薙刀じゃない気がするのですが」
「そう思うよなぁ。そこのボタンを押して見て」
「こっこれですか?えい。わっ!なんですかなんなんですか?こっこれはごっ御主人様~」
「フッフッフ。驚いたかい。仕込み武器って奴だよ。これならピグミィは箒を持ったただのメイドにしか見えないだろ」
「凄い凄いです。こっこんなに楽しい武器があるなんて、感激です。御主人様、感謝します」
「うんうん、ピグミィの弾ける笑顔が見られて僕も嬉しいよ」
「そっそんなに御主人様に見つめられたら私。私。」
「はーい、ストップ。フグオ、アンタこんなところで何考えてんのよ」
「えっ怒られるの俺なの?」
「アンタね。そういうところよ。さりげなく褒めるそういうところよ。全く」
 なんかピグミィを褒めただけで怒られたんだがマーヤの奴、もしかしてピグミィに嫉妬?現実世界に帰ったらたっぷり愛してやればいいのかな?まぁ、確かに最近、現実世界では、ハルと2人一緒が多いし、デートに誘えば良いのかな?まぁ、今考えても仕方ない。例の如くピグミィも武器を装備しただけで新しい技を覚えていた。
 貫通槍(消費MP0で、敵単体に防御無視の貫通ダメージを与える)貫通薙ぎ払い(消費MP0で、敵全体に防御無視の貫通ダメージを与える)貫通乱打(消費MP0で、敵単体にランダムで防御無視の貫通ダメージを与える)
 全ての攻撃が防御無視の貫通ダメージ。流石貫通大好き魔法使いのペネトレイトデーモンの素材だ。貫通単体攻撃と貫通全体攻撃と貫通単体複数攻撃とバランスよく3種覚えた。次は、フレアが要望している炎の威力の上がる武器だ。灼熱玉とカルビンタートルの金属を合わせて作ったシンプルなナイフだが灼熱玉により刀身が赤々と燃えている。武器名は、ヒートナイフだ。
「殿、これならボムの炎の威力が数倍にも跳ね上がりそうです」
「そんなに喜んでくれるなら作って良かったよ」
 フレアも例の如く技を覚えていた。
 消えない炎(常時発動。自身の炎属性の攻撃の威力に3倍の補正がかかる)マジカルフレイム(消費MP0で次ターン敵に与える炎属性攻撃の威力を2.5倍にし、自身の力と賢を2倍にする)炎を纏いし短刀の一撃(消費MP0で、炎耐性が無い敵を確実に即死させる)
 炎属性の威力が常時上昇とステータスUPの魔法に炎耐性の無い敵を即死させる物理攻撃って、ボムという魔物を象徴するかのように炎特化だな。さて、最後にマリンの武器だ。剣・槍・矛・戟・斧・大楯・弓・杖だったな。手早く作り渡していく。
「これで、マリンも最強になれるのだ」
 触手さんたちに渡す喜ぶマリンを温かく見ていると。
「お前、何見てんねん。俺らはマリン嬢に仕えてるだけで、お前なんか眼中にないんや。あんまり見てっとあられも無い姿にしたろか」
「触手がしゃ喋った!?」
「フグオ、アンタ1人で何言ってんの?」
「マスターそんなに驚いて、どうしたのだ?」
「お前らも聞いたよな?そこの触手が話してたのを?」
「マスター、何言ってるのだ?触手さんが話せるわけないのだ」
「フグオ君、大丈夫。熱があるなら早く現実世界に帰って、私が看病してあげるね」
 どうやら、この触手の言葉は俺にしか聞こえてないみたいだ。
「なんで?」
「なんでもクソもあらへんがな。ワイらの声があんさんに聞こえるんは当たり前やろが。それとも何か?触手は話したらあかんのか?ワレ、あんま舐めてるとちゃーすぞ」
 ちゃーすぞって確か泣かせるって意味だったよな。それにしてもマリンの触手ってことは俺のが立場上だよな。それなのにこの舐め腐った態度。めちゃくちゃムカつくんだが。
「いやいや、俺にだけ聞こえるとかおかしいやろ」
「フグオ、マジで大丈夫?武器をクラフトしすぎて熱出てるんじゃ?」
「勇者様にもしものことがあっては大変です。一度、現実世界に戻りましょう」
「いや、大丈夫だよ」
「マスター、そうは見えないのだ。無理はいけないのだ」
「いや、ホントに大丈夫だから」
「おいおい、何強がってんねん。フラフラ小僧がとっとと家帰って、ママのおっぱいでもチューチューしとれ」
「うっさいわ。この触手風情がさっきから俺のこと散々舐め腐りやがって、表出ろや」
「マスター、ホントにどうしたのだ?触手さんたちは話せないのだ。なんで、そんなに触手さんたちに怒ってるのだ」
「そうよフグオ。アンタ、ホントにやばいわよ。疲れてるのよ。一旦戻りましょう」
 なんで、俺がこの触手のせいで変な人扱いされなきゃいけないんだ。
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