いじめられっ子の僕が可愛い人外娘と行く冒険旅〜但し人外娘へと変える方法が独特で〜

揚惇命

文字の大きさ
上 下
38 / 210
1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

えっ?めちゃくちゃ可愛い

しおりを挟む
 オークとのバトルが始まった。だがこちらの攻撃は相手に0。向こうの攻撃はこちらに確定死だ。マリンがヒントを言っていたように最初の相手の攻撃が押し倒しを引けなければマリンにより強制的に双方引き離されて、再エンカウントだろう。
「おおっとオーク選手の攻撃がフグオ選手にクリーンヒット、ダウンだ。これはまずいぞ。どう巻き返すんだ」
「ぷはー。蜜が美味いぞよ」
「ぷはー。血美味しいですぅ」
「勇者様、お立ちになってくださいまし、まだやれますわよ」
「フグオさん、負けないで~」
「フグオくん、立ち上がって~」
 ハニーとシャインは蜜と血で出来上がってんの?どんな状態だよ。パピィたちは、嫌々の応援なんて応援じゃねぇ。立ち上がれって言われても無理じゃん。これ勝手に発動するスキルなわけだし。その時、俺の身体がふわりと浮き上がり、オークと引き離される。それはオーク側も同じで、そしてまたぶつからせられる。予想通りマリンからの再戦要求だ。そして、マリンはオークの元に行き説教している。指示通りに従え、次変なことしたら平手すっぞ。まぁそんなニュアンスだ。オークもマリンに謝り倒してる。八百長じゃねぇか。
「さて仕切り直しと参りましょう。精気の一戦がまた始まりました。実況はこのバニーがお送りいたします。解説のマリンさん、どういった展開になると思いますか」
「押し倒しを使ってきた時がチャンスなのだ。そこに性豪スキルを使うのだ」
 さらっとさっきの無かったことにしやがった!?それどころか今度は俺に注文までしてやがる。それより涙目のオークちゃんが可哀想なんだけど。うんうんごめんね。今楽にしてあげるからね。
「おおっとオーク選手が押し倒しの構えに入ったーーーー。これに対してフグオ選手はどうする。どうするんだーーー」
「まぁ受けて良いのだ」
 解説じゃねぇ。それ解説じゃねぇよ。要は交わすな受けろよって圧力じゃねぇか。オークちゃんにも外すなよって圧力じゃねぇか。おいおい、オークちゃんが泣きながらだから俺の横通過しそうじゃねぇか。要は自分から当たりに行けってことだよな。仕方ない。
「おおっと、オーク選手の押し倒しがフグオ選手にクリーンヒット。フグオ選手、これにはたまらず起きられない。このまま負けてしまうのか」
「勇者様、御勃ちになってくださいまし」
「フグオさん、逝っちゃえ~」
「フグオくん、犯っちゃえ~」
 そこ3人、アウト~。パピィ、上品に言ってもダメだからね。キャサリンもノリノリになってるし。マヤ、さっきまでのはどうした?すっかり毒されてるじゃねぇか。
「うんうん。これで良いのだ。さぁ性豪スキルの発動をするのだ」
 マリン、それ解説じゃねぇんだよ。アドバイスじゃないな答えなんだよ。少しは、俺にも考えさせてくれ~。俺の上で馬乗りになりながら涙を流しているオークちゃんが可哀想だろ。えっ、もう早く解放してほしい。もう嫌って。そうだよな。あんな化け物たちに囲まれて、半ば強制的に連れてこられて、指示通りに戦わなかったら平手すっぞとか脅されて、泣きながら指示通りに従っているんだもんな。ごめんな。あんな奴らで。今解放してやるからな。なんかオークって涎垂らして鼻息も荒くて苦手だったけどこの目の前のオークちゃんは、何だろうすごく可愛く見える。俺は下半身を露出させ性豪のスキルを発動し、オークちゃんを貫いた。
「ブヒブヒブヒィーーー」
 何度も絶頂しているオークちゃん、その度にどんどんと変化している気がする。成程、俺の職業って相手が満足しないと完全には変化しないのか。首を横に振りながら嫌々というオークちゃんを貫いていると何だか悪戯したい気持ちになってきた。
「おい、俺の声、聞こえてんだろ。まだ満足できねぇからよ。付き合えよ」
「ブヒィーーーー」
 涙目を浮かべながら嫌々と首を横に振るオークちゃんにトドメの一撃を浴びせた。すると光輝いて完全に姿が変わった。
「ひぃ。なんで、わたしの、すがた。うっうっ。すらいむ、こわい。にんげん、こわい。うっうっ」
「ごめんな」
 俺は見た目に反してめちゃくちゃ可愛い豚娘を抱きしめる。
「あやまるなら。もとにもどして。うっうっ」
 名前を付けたら良いんだよな。トントン、どっかで聞いたことある名だな。トンコ、なんかいかにも豚娘って名前だよな。トンミ!いや、なんか良い名前が怯える豚フライトン。なんかトンカツが食べたくなってきた。ダメだダメだ。可愛い名前を付けてあげないと。
「ピグミィ」
 あっ言葉にしちゃった。ピカーンと輝くオーク娘。
「マスターに失礼な態度を取り、申し訳ありませんでした。こんな豚娘で宜しければ、今後も御主人様のお側に置いてください」
 なんか違う。思ったのと違う。しかも御主人様呼び!?これだと、夜な夜なメイドに相手をさせてる屋敷の主人みたいな感じにならないかな。
「うん、よろしくピグミィ」
「はい、御主人様」
「ピグミィ、宜しくなのだ」
「ひっスライム怖い。御主人様~」
 マリンを見るなり、僕の背に隠れるピグミィ。ハニーとシャインは、蜜と血でへべれけ。バニーは、実況に疲れたのかその場から動かないし。
「そんなに恐がらなくても良いのだ。マリンなのだ。もう仲間なのだ」
「うぅ、宜しくお願いしますマリン様。うぅ」
 これは暫くピグミィとマリンが打ち解けるのに時間がかかりそうだな。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~

k33
ファンタジー
初めての小説です..! ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!

仁徳
ファンタジー
あらすじ リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。 彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。 ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。 途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。 ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。 彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。 リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。 一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。 そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。 これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

処理中です...