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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
王都に行く前に拠点の防衛設備を
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ラディッシュの時は何度もお世話になった銀行にやってきた。
「いらっしゃいませ。御新規様ですね」
「はい」
「ではここに名前をお書きください」
書いた名前を見て、登録手続きを済ませる職員。
「はい、御登録ありがとうございますフグオ様。当店が預かっている金額は現在ございません。何か御用がありますでしょうか?」
「400万G、預けたいのですが」
「わかりました。現在フグオ様から400万Gを預かっております。またの御利用をお待ちしております。って400万G!?」
「すいません、仕入れたものを売った金額なんです」
「あーマテさんが話してた凄い商人って貴方のことだったんですね。そんな人を担当できて嬉しいです。マネコと気軽にお呼びください」
「マテさんの知り合いなんですか?」
「マテさんの担当も私なんですよ」
「そうだったんですね」
「えぇ、でもこんだけのお金を持っていたら不動産で拠点を買う人が多いんですけどね。拠点はお求めにならないんですか?」
「拠点は、もう持っているんです」
「そうなんですね。近頃は拠点狩りを生業としている人もいると聞きます。防犯設備のお買い求めをお勧めしておきます」
「そうなんですか?」
「えぇ、拠点からアイテムや金品を持ち去られたと街の治安も担当しているギルドに訴え出る人がいるんです。部屋に勝手に入ってくる方もいて、ホント困りますよね」
拠点狩り?部屋に勝手に入ってくる人?プレイヤーのことか!?今まで何の反応も示さなかったNPCの家の物を好き勝手売り捌いていた人がいるのだろう。その人が狙う獲物をNPCから他のプレイヤーに変えた。空き巣狙いということだろう。だとしたら防衛設備が必要ってことか?困ったな。いくらかかるんだ?わからない時は聞いてみるか。
「あの防衛設備ってどんなのがあるんですか?」
「そうですわね。ギルドの職員がすぐに駆けつけるギルコム。侵入者を容赦なく撃ち殺すならバルカン砲。犯人を特定するモニターシステム。物品を盗んで外に出ようとしたら見えない赤外線に切り刻まれるとかですかね」
何だよ某コマーシャルが浮かびそうなギルコムってw。まぁ侵入してくる奴が悪いんだけど。バルカン砲とか赤外線は高そうだよな。犯人を特定するだけとか何の意味が?
「御値段は?」
「ギルコムは、月々500G。バルカン砲は1000万G。赤外線は安いものなら300G程で手に入りますよ。高ければ高いほど高性能ですけどね。モニターシステムは1000Gで取り扱っています」
いやバルカン砲だけやたら高いな(ヲイ)。そして、この世界では銀行が防犯も取り扱ってたんだったな。ギルコムと契約するか?うーん、どうしたものか?
「悩んでいるようでしたら一度拠点に帰って、皆様と相談してみてはいかがでしょうか?」
「そうですね。そうします」
僕は400万Gを預けて手持ちに502万Gを持って、素材屋で素材を売り捌いて3万Gを追加して5万Gでみんなの服を買って、拠点へと帰った。珍しくアイツらも襲ってこなかった。
「うーん、どうしたらいいんだ?」
「マスター、何を悩んでいるのだ?」
「マリン、この拠点の防衛設備をどうしようかと思って」
「要らないのだ」
「えっ?」
「こうすれば誰も拠点とは思わないのだ」
マリンがスライムを石と同化させて囲い込んだ。
「擬態か!?でも、何かの拍子で入られたら終わりだよな」
「入れないのだ」
ドヤ顔でそういうマリン。
「えっ?」
「マスター、外に一旦出てみるのだ」
マリンに言われるまま外に出て、中に入ろうとしたら触手に絡み取られた。
「うわぁ。離してくれぇ」
そういうとすぐに離してくれた。
「一時的にマスターを登録から外したのだ。もう入ってきても良いのだ」
今度はすんなりと中に入れた。
「凄い。でも、これマリンがいないと意味ないんじゃ?」
「いや、関係ないのだ。分身たちが勝手に仕事してくれるのだ」
マリンを抱きしめる。
「マスター苦しいのだ」
「マリン、天才だ。君は天才だよ」
「エヘヘ。もっと褒めても良いのだ。悪人を栽培するのだ」
「成敗だよ」
「そうともいう~」
それにしても防犯設備がこんな形で解決するなんて、持つべきものは人外娘たち。そして有能すぎるマリン様々だよ~。僕はようやく安心して眠りに付いた。
ここは魔王城、勇者ラディッシュが死に光が溢れた日、ここ魔王城でも異変が起こっていた。
「魔王様~ラディッシュが死にました」
「何じゃと!?ワシを散々弄んだあの男が死んだ?誰が倒したのじゃ」
「それがわかりません~」
「魔王様、魔物の一部が人外娘化するということが起こっています」
「何じゃそれは!?」
「スライム・ゾンビなのですが、その能力値が魔王様よりも上どころか勇者ラディッシュなんか遥かに凌ぐ能力値です」
「ガクガクブルブル。ワシは、もう引き篭もる。後は四天王のみんなに任せるのじゃ。ガクガクブルブル」
「はぁ~(勇者ラディッシュですら怖かったですもんね。それ以上と聞いたらこうなりますよね。お願いだからここには来ないでくださいよ。新たな勇者御一行様)」
引きこもりの魔王と新たな噂が流れる日も近いかもしれない。
「いらっしゃいませ。御新規様ですね」
「はい」
「ではここに名前をお書きください」
書いた名前を見て、登録手続きを済ませる職員。
「はい、御登録ありがとうございますフグオ様。当店が預かっている金額は現在ございません。何か御用がありますでしょうか?」
「400万G、預けたいのですが」
「わかりました。現在フグオ様から400万Gを預かっております。またの御利用をお待ちしております。って400万G!?」
「すいません、仕入れたものを売った金額なんです」
「あーマテさんが話してた凄い商人って貴方のことだったんですね。そんな人を担当できて嬉しいです。マネコと気軽にお呼びください」
「マテさんの知り合いなんですか?」
「マテさんの担当も私なんですよ」
「そうだったんですね」
「えぇ、でもこんだけのお金を持っていたら不動産で拠点を買う人が多いんですけどね。拠点はお求めにならないんですか?」
「拠点は、もう持っているんです」
「そうなんですね。近頃は拠点狩りを生業としている人もいると聞きます。防犯設備のお買い求めをお勧めしておきます」
「そうなんですか?」
「えぇ、拠点からアイテムや金品を持ち去られたと街の治安も担当しているギルドに訴え出る人がいるんです。部屋に勝手に入ってくる方もいて、ホント困りますよね」
拠点狩り?部屋に勝手に入ってくる人?プレイヤーのことか!?今まで何の反応も示さなかったNPCの家の物を好き勝手売り捌いていた人がいるのだろう。その人が狙う獲物をNPCから他のプレイヤーに変えた。空き巣狙いということだろう。だとしたら防衛設備が必要ってことか?困ったな。いくらかかるんだ?わからない時は聞いてみるか。
「あの防衛設備ってどんなのがあるんですか?」
「そうですわね。ギルドの職員がすぐに駆けつけるギルコム。侵入者を容赦なく撃ち殺すならバルカン砲。犯人を特定するモニターシステム。物品を盗んで外に出ようとしたら見えない赤外線に切り刻まれるとかですかね」
何だよ某コマーシャルが浮かびそうなギルコムってw。まぁ侵入してくる奴が悪いんだけど。バルカン砲とか赤外線は高そうだよな。犯人を特定するだけとか何の意味が?
「御値段は?」
「ギルコムは、月々500G。バルカン砲は1000万G。赤外線は安いものなら300G程で手に入りますよ。高ければ高いほど高性能ですけどね。モニターシステムは1000Gで取り扱っています」
いやバルカン砲だけやたら高いな(ヲイ)。そして、この世界では銀行が防犯も取り扱ってたんだったな。ギルコムと契約するか?うーん、どうしたものか?
「悩んでいるようでしたら一度拠点に帰って、皆様と相談してみてはいかがでしょうか?」
「そうですね。そうします」
僕は400万Gを預けて手持ちに502万Gを持って、素材屋で素材を売り捌いて3万Gを追加して5万Gでみんなの服を買って、拠点へと帰った。珍しくアイツらも襲ってこなかった。
「うーん、どうしたらいいんだ?」
「マスター、何を悩んでいるのだ?」
「マリン、この拠点の防衛設備をどうしようかと思って」
「要らないのだ」
「えっ?」
「こうすれば誰も拠点とは思わないのだ」
マリンがスライムを石と同化させて囲い込んだ。
「擬態か!?でも、何かの拍子で入られたら終わりだよな」
「入れないのだ」
ドヤ顔でそういうマリン。
「えっ?」
「マスター、外に一旦出てみるのだ」
マリンに言われるまま外に出て、中に入ろうとしたら触手に絡み取られた。
「うわぁ。離してくれぇ」
そういうとすぐに離してくれた。
「一時的にマスターを登録から外したのだ。もう入ってきても良いのだ」
今度はすんなりと中に入れた。
「凄い。でも、これマリンがいないと意味ないんじゃ?」
「いや、関係ないのだ。分身たちが勝手に仕事してくれるのだ」
マリンを抱きしめる。
「マスター苦しいのだ」
「マリン、天才だ。君は天才だよ」
「エヘヘ。もっと褒めても良いのだ。悪人を栽培するのだ」
「成敗だよ」
「そうともいう~」
それにしても防犯設備がこんな形で解決するなんて、持つべきものは人外娘たち。そして有能すぎるマリン様々だよ~。僕はようやく安心して眠りに付いた。
ここは魔王城、勇者ラディッシュが死に光が溢れた日、ここ魔王城でも異変が起こっていた。
「魔王様~ラディッシュが死にました」
「何じゃと!?ワシを散々弄んだあの男が死んだ?誰が倒したのじゃ」
「それがわかりません~」
「魔王様、魔物の一部が人外娘化するということが起こっています」
「何じゃそれは!?」
「スライム・ゾンビなのですが、その能力値が魔王様よりも上どころか勇者ラディッシュなんか遥かに凌ぐ能力値です」
「ガクガクブルブル。ワシは、もう引き篭もる。後は四天王のみんなに任せるのじゃ。ガクガクブルブル」
「はぁ~(勇者ラディッシュですら怖かったですもんね。それ以上と聞いたらこうなりますよね。お願いだからここには来ないでくださいよ。新たな勇者御一行様)」
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