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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう

そんな死んだフリを見破られるなんて!

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 向かってくるなら相手してやるよ。バトルスタートだ。魔法使いのマーヤと僧侶のハルが現れた。
「私の愛のじゃなかった。業火の炎で焼いてあげるから覚悟なさいキモヲ」
「アンタのチート能力今回こそ、見破ってやるんだから」
「ハイハイ、チートじゃねえって運営も言ってただろう。御託は良いからかかってこいよ」
「(カッコいい。絶対私の奴隷にしてあげるから待っててねフグオくん)ファイヤーボール」
 マーヤのファイヤーボールがフグオに999のダメージ。フグオは、死んだフリを使った。
 へへへ、これでお前達は、またなす術なく他の戦闘が終わって、駆け付けてくるオレの可愛い人外娘達にやられるのさ。
「やっぱり、戦闘は終わらないわマーヤ」
「えぇ(死なないとか最高じゃない。早くアレを試したい。私を貫いて欲しい。じゃなかった。今はハルに訝しがられるのを防ぐためにフグオくんを倒さなきゃ。運営はチートではないと判断している。だとしたら何かしらのスキルの発動よね。こんなスキルがあるとか聞いたことないんだけど死んだフリなんてことはないよね。でも前の戦闘でそれを疑って相手に回復魔法の選択ができるか試した時に無理だったのよね。選択ができずに回復魔法を相手に当てる方法でもあれば、、、あるじゃない魔法を反射するマジックリフレックスよ。物は試しね)マジックリフレックス」
「えっマーヤ、何で魔法反射を張るの?」
「良いから私に回復魔法をかけるのよ」
「了解。ヒール」
 魔法使いのマーヤはマジックリフレックスを唱えた。僧侶のハルはマーヤにヒールを唱えた。マーヤはヒールを反射した。フグオに999の回復。フグオは立ち上がった。
 ええええええ!?死んだフリが破られるなんて、マズイ次のターンの攻撃は間違いなく死だ。
「やったわ。でもどういうことなのマーヤ?」
「単純だったのよ。回復魔法の選択が簡単にできて仕舞えば死んだフリだと見破られる。だから回復魔法を反射したらどうなるかなと考えたのよ。この手のスキルは、何度も使えないはずだし、この勝負は貰ったわ」
「キャー流石マーヤ。策略家~」
「そうよねフグオ。じゃなかったキモヲ」
「全く、見破られるなんて思ってなかったよ。完敗だな。なんてな。一歩遅かったみたいだぜ」
「マスターに加勢するのだ」
「マリン、サンキュー」
「エヘヘ、もっと褒めるのだ」
「来たなスライム娘(フグオくんとベタベタするな。引っ付くな。ムカつく)」
「やっぱりキャワイイ、ねぇ私と冒険しようよ~」
「キモいのだ。私の心は、マスターだけのものなのだ。変態さんには付いていかないのだ」
「全く、懲りない人達ですわね。マリン、私はパピィ様を救援してから戻りますわね」
「キャサリン、わかったのだ」
「さぁ、戦闘再開と行こうぜ」
「スライム娘が加わったぐらいで、もうキモヲの劣勢はひっくり返らない」
「そうよそうよ」
 スライム娘のマリンが戦闘に参加した。
「お姉ちゃん達、もう許さないから覚悟するのだ。その前にマスターを守らないとなのだ」
 マリンは、スキル分裂を使った。フグオを守る盾が召喚される。フグオは様子を見ている。魔法使いマーヤのファイヤーボール、フグオに0ダメージ。マリンに1ダメージ。僧侶ハルのディフェンスアップ。マーヤとハルの守備力が上がった。
「覚悟はできたかなお姉ちゃん達」
「守護スキル持ちとはね」
「マーヤ、また負けちゃうの?」
「、、、。」
 スライム娘マリンの触手乱れ打ち。魔法使いマーヤに999ダメージ。魔法使いマーヤは倒れた。僧侶ハルに999ダメージ。僧侶ハルは倒れた。フグオ達は戦闘に勝利した。経験値を0獲得。ゴールドを2万G獲得。
 ふぅ~見破られた時はどうなるかと思ったけどマリンが駆けつけてきてくれて助かった~。まさか死んだフリにこんな弱点があったなんて。もうアイツらには通用しない。全く困ったなぁ。
「マスター、無事で何よりなのだ」
「どうして、留守番してたマリンとキャサリンがここに?」
「マスターを監視させてるスライム達のお陰なのだ」
 マリンがそう言うと僕の身体からスルスルと小さなスライムが落ちて、マリンに吸収された。
「それは何?」
「マスターと別行動の時は、私の一部をマスターに付けてるのだ。そうじゃなきゃ駆けつけられないのだ」
 確かに、いつも助けに来てくれるタイミングが絶妙だとは思ってたんだけどそんなカラクリがあったとは!
「いつも、ありがとうね」
「エヘヘ。マスターを狙う悪者は栽培するのだ」
「栽培したらダメだね。成敗だね」
「そうともいう~」
「それにしても疲れた。買い物は今度にして、今日は帰って寝よう」
「わかったのだ。マスター背中に乗るのだ」
「こうかい?」
 凄いひんやりして気持ちいい。ふわぁ。急に眠たくなってきた。でも、拠点まで頑張らないと。
「寝てても良いのだ。マスターは、疲れるまで頑張ったのだ」
「ダメだよ。マリンを重みで潰しちゃうかもだし」
「そんなことで潰れないのだ」
「じゃあ、御言葉に甘えようかな」
「そうすると良いのだ」
 どうやら2日眠っていなかったらしく急な眠気とマリンのひんやりと心地良いクッションに包まれて眠るのだった。
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