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1部 デモンズフロンティアの世界に慣れよう
何はともあれ街へ行こう
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何はともあれ、先ずはこの所持金でスライムから攻撃を受けても死なないようにできるか。それを知らないとダメだ。街に行ってみよう。ここは何処だ?辺りを見回す。成程、始まりの道だな。最強装備にしてからは、いろんなところに行って、魔物を狩りまくり、魔物図鑑を埋めたほどやりこんだのだ。出現する魔物の全てを把握している。この始まりの道に現れる魔物は、スライム・殺人蜂・ホーンラビット・デスボアーだ。スライムは、レベル1、ホーンラビットは、レベル3。殺人蜂は、レベル5。デスボアーは、レベル15だ。シンボルエンカウントゆえ、逃げれば良いがデスボアーには、何度も殺された。所謂、当たれば死ぬ。デスエンカウントだ。まぁ、今の僕の状態だと全ての魔物がデスエンカウントだ。なんとか、見つからないように交わして、街へと辿り着く。街に入ると言い合いが聞こえてきた。
「おい、まさか南の洞窟に行く気がじゃねぇよな」
「そのまさかよ。これ以上、あんな奴の好きにさせられないわ」
「おい待てって、待てよ」
スタスタスタと去っていく女性。僕に気付いた男がこっちに向かってくる。これは、この街で起こるクエスト。南の洞窟の奥に蔓延る魔物を倒せのワンシーンだ。VRよりもさらに臨場感があった。そりゃそうか生身だもんな。
「アンタ、冒険者だろ。頼む、俺の彼女ミーシャを助けてくれないか」
選択肢は、良いだろう。いや、今は、やることがあるので。の2つか全く一緒だ。勿論、この能力値で南の洞窟になんて向かえば死ぬ。ここは、いや今はやることがあるのでの一択だ。
「そうか、すまないなこんなことを頼んで、俺は暫くここにいるから俺の頼みを受けてくれる気になったらまた話しかけてくれ」
男性はそういうと、所定位置へと戻る。入り口にいた女性に話しかける。
「武器・防具屋は、何処だったかな?」
「ここは、ビギニングの街よ。北の大きなお屋敷がこの街を治めている領主様の館よ。今、腕の立つ人を集めているの。アナタも冒険者なら行ってみると良いわ」
そうだった~NPCに話しかけても同じ言葉しか言わないRPGのお約束じゃないか。忘れていた。仕方ない、街を隅々まで歩いて探そう。
「ハァハァハァ」
侮っていた。そうだった。始まりの街のくせにこの街の広さって、1・2を争うんだった。武器・防具屋何処だよ。民家、多すぎんだろ。どれも鍵とかかかってないし、知らない人が入ってきても知らんぷり。治安どうなってんだって、そうだった。これもRPGのお約束だ。他人の家に勝手に侵入して、タンスやツボを破壊しても怒られない。だとしても、今の僕はさ。生身の人間なわけ。良心が咎めるんだよ。扉をトントンとノックしても無視。入って話しかけても用意された言葉を言うだけ。こうなったらプレイアブルキャラを探すしかって、サービス終了したこのゲームにログインしてる人なんていないよな?クソー探すしかない。まだ4分の1で、この疲れだ。次あたりで見つかるだろう。
「ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ」
甘かった。ホントにこの街は広い広すぎる。今度の区画は飲み屋ばっかりって、要らねぇよ。どの店も『いらっしゃい、何だガキかよ。悪いなガキに提供できる物は無いんだ。帰んな』見た目を子供にすると用意されている定型文だ。まぁ高校生だから見た目子供なのかもしれないけどさ。こっちは『少し聞きたいことがあるだけだ』って言ってんのに。それしか言わない。ゲームをプライしている側の時には、何とも思わなかったけどこうして、生身の状態でその世界に入るとめちゃくちゃイライラして、腹立つことがわかった。といってもここにも武器・防具屋は無いようだ。次の区画こそ。あってくれ。頼む。
「ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ」
甘かった甘すぎた。広いマジで広すぎる。初めの街で、この広さは、要らないだろ。今度の区画は、生産施設だった。ギルド、飲食店、宿屋、素材屋だ。美味しい匂いに誘われて、食べたい気持ちになるが。初めから詰んでる状態だ。食事よりも先に装備だ。しかも日も暮れてきていた。ゲームだとずっとダッシュとかできたけど。生身だと。そんなことできない。走れば疲れるし、定期的に休まないと息が続かない。だが次の区画で最後だ。
「ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ」
あったやっと見つけた。夕暮れ時だ。
「いらっしゃい、武器をお求めだな」
棍棒(装備できない)銅の剣(装備できない)銅の槍(装備できない)木槌(装備できない)。結果武器は、何も装備出来るものが置いてませんでしたぁぁぁぁぁ。望みは防具だ。相手の攻撃よりも上まわれば。ダメージは0だ。
「また来てくれよな」
「いらっしゃい、防具をお求めかい」
布の服(装備できない)絹の服(装備できない)旅人の服(装備できない)皮の鎧(装備できない)皮の盾(装備できない)皮の帽子(装備できない)。結果防具も何も装備できませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ。詰んだ。完全に詰んだ。このゲームには疲労度も存在している。そして、眠ると自動セーブだ。宿屋に向かって、眠りについた。
「おい、まさか南の洞窟に行く気がじゃねぇよな」
「そのまさかよ。これ以上、あんな奴の好きにさせられないわ」
「おい待てって、待てよ」
スタスタスタと去っていく女性。僕に気付いた男がこっちに向かってくる。これは、この街で起こるクエスト。南の洞窟の奥に蔓延る魔物を倒せのワンシーンだ。VRよりもさらに臨場感があった。そりゃそうか生身だもんな。
「アンタ、冒険者だろ。頼む、俺の彼女ミーシャを助けてくれないか」
選択肢は、良いだろう。いや、今は、やることがあるので。の2つか全く一緒だ。勿論、この能力値で南の洞窟になんて向かえば死ぬ。ここは、いや今はやることがあるのでの一択だ。
「そうか、すまないなこんなことを頼んで、俺は暫くここにいるから俺の頼みを受けてくれる気になったらまた話しかけてくれ」
男性はそういうと、所定位置へと戻る。入り口にいた女性に話しかける。
「武器・防具屋は、何処だったかな?」
「ここは、ビギニングの街よ。北の大きなお屋敷がこの街を治めている領主様の館よ。今、腕の立つ人を集めているの。アナタも冒険者なら行ってみると良いわ」
そうだった~NPCに話しかけても同じ言葉しか言わないRPGのお約束じゃないか。忘れていた。仕方ない、街を隅々まで歩いて探そう。
「ハァハァハァ」
侮っていた。そうだった。始まりの街のくせにこの街の広さって、1・2を争うんだった。武器・防具屋何処だよ。民家、多すぎんだろ。どれも鍵とかかかってないし、知らない人が入ってきても知らんぷり。治安どうなってんだって、そうだった。これもRPGのお約束だ。他人の家に勝手に侵入して、タンスやツボを破壊しても怒られない。だとしても、今の僕はさ。生身の人間なわけ。良心が咎めるんだよ。扉をトントンとノックしても無視。入って話しかけても用意された言葉を言うだけ。こうなったらプレイアブルキャラを探すしかって、サービス終了したこのゲームにログインしてる人なんていないよな?クソー探すしかない。まだ4分の1で、この疲れだ。次あたりで見つかるだろう。
「ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ」
甘かった。ホントにこの街は広い広すぎる。今度の区画は飲み屋ばっかりって、要らねぇよ。どの店も『いらっしゃい、何だガキかよ。悪いなガキに提供できる物は無いんだ。帰んな』見た目を子供にすると用意されている定型文だ。まぁ高校生だから見た目子供なのかもしれないけどさ。こっちは『少し聞きたいことがあるだけだ』って言ってんのに。それしか言わない。ゲームをプライしている側の時には、何とも思わなかったけどこうして、生身の状態でその世界に入るとめちゃくちゃイライラして、腹立つことがわかった。といってもここにも武器・防具屋は無いようだ。次の区画こそ。あってくれ。頼む。
「ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ」
甘かった甘すぎた。広いマジで広すぎる。初めの街で、この広さは、要らないだろ。今度の区画は、生産施設だった。ギルド、飲食店、宿屋、素材屋だ。美味しい匂いに誘われて、食べたい気持ちになるが。初めから詰んでる状態だ。食事よりも先に装備だ。しかも日も暮れてきていた。ゲームだとずっとダッシュとかできたけど。生身だと。そんなことできない。走れば疲れるし、定期的に休まないと息が続かない。だが次の区画で最後だ。
「ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ。ハァハァハァ」
あったやっと見つけた。夕暮れ時だ。
「いらっしゃい、武器をお求めだな」
棍棒(装備できない)銅の剣(装備できない)銅の槍(装備できない)木槌(装備できない)。結果武器は、何も装備出来るものが置いてませんでしたぁぁぁぁぁ。望みは防具だ。相手の攻撃よりも上まわれば。ダメージは0だ。
「また来てくれよな」
「いらっしゃい、防具をお求めかい」
布の服(装備できない)絹の服(装備できない)旅人の服(装備できない)皮の鎧(装備できない)皮の盾(装備できない)皮の帽子(装備できない)。結果防具も何も装備できませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁ。詰んだ。完全に詰んだ。このゲームには疲労度も存在している。そして、眠ると自動セーブだ。宿屋に向かって、眠りについた。
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