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3章終了時点での登場人物の紹介

劉備軍

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【男性武将】

 劉備玄徳《リュウビゲントク》:反董卓連合の解散により、兄弟子である公孫瓚の元に身を寄せる。曹操の父を陶謙の部下が殺し、逃げたことで、曹操の怒りを買い徐州にて、大虐殺が行われる。これを止める形で参戦し、小沛を貰い受け、豫州刺史に就任する。皇帝を僭称した袁術を攻撃し、寿春を得て、陶謙の死により徐州の統治を任される。このことを危険視した曹操による反劉備連合にて、2正面作戦を強いられるが頼れる義弟関羽。王佐の才荀彧。全体の軍師を務める弟劉丁ら臣下の奮戦により、退ける。荊州への足掛かりを得るため蘆江を奪取することに成功した。だがこのことで孫堅の息子である孫策・孫権からは目の上のたんこぶとして認識される。『私には、過ぎたるものが2つある。頼れる義弟たちと我が弟の知謀だ』

 劉丁義賢《リュウチョウギケン》:黄巾の乱、反董卓連合という大きな戦を経験し、精神も成長した。肥沃な地である徐州の統治を絶対的とするため、反劉備連合にて、曹操領の東海・瑯琊を切り取り、河北の英雄袁紹との緩衝地帯である北海と豫州の範囲である小沛を曹操に渡す。更なる拡大のため、荊州への足掛かりとなる蘆江攻めの総大将を務める。『荊州への足掛かりのため蘆江は、必ず奪取しなければ、それがたとえ孫堅殿と刃を交えることに繋がろうとも』

 関羽雲長《カンウウンチョウ》:劉備の頼れる義弟。袁紹と曹操による反劉備連合における2正面作戦において、副将の張飛と共に、河北の袁紹を食い止めるため曹操領の東海・瑯琊を切り取り、北海の戦いにて、河北の両雄顔良と文醜を一刀両断にて討ち取り、勝利を決定づけら活躍をする。『誰と戦いたくないかだと。兄者一択である』

 張飛翼徳《チョウヒヨクトク》:劉備の頼れる義弟。袁紹と曹操による反劉備連合における2正面作戦において、関羽の副将を務める。『女・子供に手をあげる奴は、人間のクズだ』

 田豫国譲《デンヨコクジョウ》:劉備の昔馴染み。総司令官である劉丁のお守り役を買って出る。『義賢、お前の背中は俺が守ってやる』

 簡雍憲和《カンヨウケンワ》:劉備の昔馴染みで口八丁のひょうきんな男。外交担当として、戦場からは一線を引いた。『やっと戦から解放されたと思ったのだがやれやれ今度は外交とは、先が思いやられますな』

 周倉元福《シュウソウゲンフク》:関羽隊所属となる。馬の速さに足で付いていける脚力お化けである。『俺の脚力は、千里を走る馬と同等だぜ』

 廖化元倹《リョウカゲンケン》:義兄弟の周倉と共に、関羽隊所属の猛将として知られるようになる。『元福、無茶するな。我ら2人で、関羽様を御守りするのだ』

 裴元紹《ハイゲンショウ》:関羽隊所属。相変わらず飄々としているが死なないので、運は持ってる模様。『最近、影が薄いだって、これでも無事に生きてるんだぜ』

 龔都《キョウト》:張飛隊所属であるが義賢と張宝の伝達係という役割を持っている。『張宝様との伝令役としての地位は確立していますよ』

 何儀《カギ》:張飛隊の突撃隊長。何曼と共に1番槍を常に争っている。『何曼、次は負けねぇ』

 何曼《カマン》:張飛隊所属。刹天夜叉の異名に恥じない猛将に成長する。『刹天夜叉の何曼とは、俺のことよ』

 劉辟《リュウヘキ》:張飛隊の後詰。『張飛様の焼く肉にありつける。それが張飛隊の最大の魅力だ』

 黄邵《コウショウ》:張飛隊の後詰。『張飛隊の中で、弱いだって、おいおいそれは聞き捨てならないねぇ』

 鮮于輔《センウホ》:劉備の拡大に伴い。将軍の1人となる。烏桓騎兵を巧みに操り、烏桓族を配下に加える。『劉虞様との縁である烏桓は、我らに任せてもらおう』

 田籌子泰《デンチュウシタイ》:鮮于輔隊の軍師。『鮮于輔殿、無茶はいけませんぞ』

 麴義《キクギ》:張郃隊所属。歩兵と弩を混ぜた独自の歩兵隊を率いている。『騎兵の対処法なら任せてくれ』

 潘鳳《ハンホウ》:張郃隊所属。歩兵隊を率いている。『我が鉄壁の守りをみよ』

 田豊元皓《デンホウゲンコウ》:張郃隊の軍師となる。『袁紹につくか劉備様につくかで、劉備様を選んで正解であった』

 沮授《ソジュ》:張郃隊の副軍師となる。『公孫瓚より殺されそうになったところを救ってもらった恩を返すべく我が知謀を披露しよう』

 趙雲子龍《チョウウンシリュウ》:劉備軍の拡大に伴い将軍の1人となる。妻である樊玉鳳が軍師の役割を担っている。曹操と袁紹における反劉備連合における2正面作戦において、曹操軍を食い止めるため小沛に詰める。『常山の趙子龍、推参。命が惜しくないのであれば、かかって参られよ』

 陳到叔至《チントウシュクシ》:豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。劉備親衛隊の白毦兵を率いる将軍へと成長する。『可愛い白耳毛皮の白毦兵だと思って、油断するなよ。兎とて、時には狩人となるのだからな』

 陳羣長文《チングンチョウブン》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。妻の荀清杏は、荀彧の娘。『至急、役人の階級制度を作らねば』

 孫乾公祐《ソンケンコウユウ》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。簡雍と共に外交面にて、活躍する。『外交なら私の得意とするところ』

 歩騭子山《ホシツシザン》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。内政官として活躍する。『国庫を潤すのが我が務め』

 諸葛瑾子兪《ショカツキンシユ》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。諸葛亮の兄。孫劉同盟の架け橋として、孫堅との外交を担当する。『拗れた孫劉同盟の架け橋となりましょう』

 厳畯曼才《ゲンシュンマンサイ》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。内政官として活躍。『戦続きで民も疲弊している。今こそ内政に注力し民を労らねば』

 衛旌《エイセイ》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。治安担当。『治安のための人員を募集中。こんな感じでいいかな』

 徐盛文嚮《ジョセイブンキョウ》: 豫州での唯才是挙により、劉備軍に加わる。関羽隊所属となり、メキメキと力をつける若武者。『徐州をめちゃくちゃにしやがって、曹操、お前だけは絶対に許さねぇ』

 太史慈子義《タイシジシギ》:元孔融配下の猛将。義理人情を大事にしている。反董卓連合の際に劉備軍に救援されたことがきっかけで、関係を深め、孔融が孫堅の元へ向かう際に立ち寄った下邳にて、劉備の配下となる。劉備の弟で、総司令官を務めている劉丁の護衛として、田豫と共に兵の指揮権を全面的に任されている。『我が武勇にて、劉丁様をお守りせん』

 華雄《カユウ》:元董卓配下の猛将。ここでいう董卓は、霊帝が化けていた方である。強靭な生命力で、李傕・郭汜の反乱から霊帝を守る。劉備軍の妻子と楼桑村の者たちを小沛へと移住させる際、その護衛を務め、徐栄と共に劉備の配下に加わる。姜鄭義賊団を束ねる女盗賊姜藍を妻とする。『1番綺麗なのは誰かだって、うちの妻だよ』

 徐栄《ジョエイ》:元董卓配下の猛将。華雄と共に劉備の配下に加わる。姜鄭義賊団を束ねる女盗賊の1人鄭弥を妻とする。『鄭弥、そこはダメだ』

 李儒文優《リジュブンユウ》:元董卓配下の知恵者で、華雄と徐栄の馴染み。華雄らに協力する形で劉備の配下に加わる。『馬鹿ップル共、爆発しろ』

 劉封《リュウホウ》:劉備と芙蓉姫の息子。父に恥じない将となるべくヨシカタ塾に入る。親同士が義兄弟である関平と義兄弟の契りを結ぶ。『父に恥じぬ男となるため、叔父上に教えを乞いたいのです』

 関平《カンペイ》:関羽と胡銀怜の息子。父に恥じぬ将となるべくヨシカタ塾に入る。親同士が義兄弟である劉封と義兄弟の契りを結ぶ。『どうやったら父のようになれますか?叔父上、お教えください』

 袁渙曜郷《エンカンヨウキョウ》:元袁術配下。袁術の皇帝僭称に対して、反旗を翻し、かつて世話になっていた劉備の元に情報と共に降る。『この情報を一刻も早く劉備様に届けねば』

 鮑隆《ホウリュウ》:元趙範配下。樊玉鳳と共に趙雲に降る。『趙雲様こそ、槍神の名にふさわしかろう』

 陳応《チンオウ》:元趙範配下。陳珪の次男で、自由奔放で家を追い出された後、食べていくために狩人となった。弓の扱いが上手く、それが縁で趙範に仕えるが趙雲に簡単に捕まり、配下となる。『ゲッ父上、いやぁ、そのまぁ色々ありまして、今は趙雲様の供回りやってます』

 黄忠漢升《コウチュウカンショウ》:反董卓連合にて、呂布を捕えるため劉備たちに協力する。そのことがきっかけで、劉表により、長沙に左遷される。海賊だろうが蛮族だろうが分け隔てなく接する気さくな爺さんで、黄祖の同族ということが足を引っ張ったりもする。韓玄に妻子を人質に取られて、劉備軍への攻撃に参加することになるがその最中、魏延に救われる。関羽に降伏し、黄昏ていた甘寧を劉備軍に仕官させる。『海賊?蛮族?それだけで、色眼鏡などでワシは見ぬ。皆、同じ人間ではないか』

 黄叙《コウジョ》:黄忠の息子。身体が小さく病弱であったため武将として大成することを諦めていたが劉義賢の言葉を受け、武将となることを誓い。ヨシカタ塾に入る。病弱であった身体も共にヨシカタ塾に通っている張才がくれる薬により完治した。『こんな、小さくても父上のようになれますか劉丁様?』

 甘寧興覇《カンネイコウハ》:元は、商船の護衛をして金を稼いでいた心優しき海賊。部下を大切にしていることから部下からの人望が厚く。受け取っていた金の全てを生き別れた妹を探すために使い切る生活を送っていた。これではダメだと劉表軍に仕官するが配属先が黄祖の元で、金はピンハネされるし手柄も全て黄祖のものという最悪な職場であった。黄忠との出会いは、黄祖の親族であったことなのだが、黄祖と違い海賊である自身を蔑んだりもせず、時には妹を探すために使えと黄忠自身も家族の病気で大変なのに恵んでもらったことから父のように慕っている。関羽が総大将を務めた仲国討伐戦において、配下となり、劉備と謁見の際に生き別れた妹と再会を果たす。『妹の甘梅が劉備様の妻の1人なら、俺にとって義弟ってことだ。家族は裏切らねぇ死んでも守る。それが錦帆賊の生き様よ』

 紀霊《キレイ》:元は袁術配下で三尖刀という武器を使う猛将。関羽による仲国討伐戦の際に命からがら寿春城へと戻るがそこで、橋蕤が袁術を殺し、馮方女へと刃が迫る中、黄忠による弓、甘寧の突撃により救われ主君である袁術の妻子を守るため降伏する。降伏した後は、袁燿の護衛を務めている。『袁術様、馮方女様や子供達は、皆元気です。安心して、見守っていてくだされ』

 袁燿《エンヨウ》:袁術と馮方女の息子。馮方女が劉備の側室となったため養子となる。袁術の息子として蔑まれることのないようにという計らいを理解し、自身も役に立ちたいと考えるようになりヨシカタ塾に入る。『叔父上、俺も養父上の助けとなりたいのです。是非、御教授を』

 荀彧文若《ジュンイクブンジャク》:元袁紹配下。王佐の才と呼ばれる。袁紹の傲慢さに呆れ、天下を治めるに値しないと見切りをつけ、曹操の元へと向かうため最後の御奉公として、参戦した界橋の戦いにおいて、策を弄するがその全てを劉丁義賢により打ち砕かれる。それに心を動かされ、曹操の元ではなく劉備の元で、天下平定のため働くことになる。『我が軍略にて、殿を天下へと押し上げましょう』

 荀諶友若《ジュンシンユウジャク》:元袁紹配下で荀彧の兄。荀彧と共に劉備軍に加わる。『やれやれ、彧よ』

 荀攸公達《ジュンユウコウタツ》:元袁紹配下で、荀彧の甥。荀彧が常道の策を得意とするなら彼は外道の策を得意とする。荀彧と共に劉備軍に加わる。『叔父上の楽しそうな顔を見るのは久しぶりだ』

 高覧《コウラン》:元袁紹配下。張郃の古い馴染み。陳到に捉えられ、劉備の説得を受け、劉備軍へと加わる。張郃が女であることを唯一知っている男。『張郃は俺の女房だ。誰にも触らせん』

 高柔文恵《コウジュウブンケイ》:元袁紹配下。荀彧の命を受け、戦車騎兵を率いて、戦うが太史慈に捕まり、劉備軍に降伏する。『我が戦車騎兵の恐ろしさ解くとご覧あれ』

 牽招子経《ケンショウシケイ》:元袁紹配下。劉備と若い頃に刎頚の交わりとなる。荀彧の誘引の策を実行するため、前線へと向かったところを逆に誘引され、捕縛され劉備軍に降る。『劉備殿とは刎頸の交わりを結んだ仲だ』

 張繍《チョウシュウ》:元董卓配下の名将張済の甥。董卓亡き後、独立勢力となり宛を治めていた張済を支える。曹操の襲撃に伴い、張済により、叔母の鄒豊麗を託される形で、外へと逃げる道中、張繍直属の親衛隊である胡車児の善戦もあり、なんとか脱出することに成功する。その後劉表の元へと向かうか劉備の元へ向かうかで国境沿いにて、叔母と言い合いをしていたところを通りかかった劉丁義賢と共に、劉備の元に向かいその臣下となった。『曹操、叔父上の仇は俺が取らせてもらうぞ』

 胡車児《コシャジ》:張繍直属の親衛隊。武も去ることながら圧倒的なタフネスを武器としている。典韋と許褚により、負傷し、死んだと思われ、川へと流される。しかし、致命傷を避けていたため流れ着いた河岸で、張梁に見つけられ、張曼成・馬元義と共に張角診療所へと運び込まれ、外科の名医である華佗により、一命を取り留める。診療所にて、出会った劉丁義賢と共に、張繍を探し出し、劉備軍へと加わる。『張繍様、どうか御無事で』

 糜竺子仲《ビジクシチュウ》:徐州の豪商。陶謙の遺言を託される。劉備に何か惹きつけられるものを感じ、臣下となり、妹を嫁がせる。『この溢れ出る魅力が劉備殿の長所なのだろう』

 麋芳子方《ビホウシホウ》:元陶謙配下。糜竺の弟。徐州に攻め寄せる曹操軍を追い払うため劉備に救援を求めに向かう。義理堅い兄と違い。損得勘定で動く。妹が劉備の妻となったため親族衆として、高い地位についている。『まっ気長に行こうや』

 陳珪漢瑜《チンケイカンユ》:元陶謙配下で徐州の豪族。劉備の徐州牧の就任によりその臣下に加わる。『ホッホッホ、劉備殿に力を貸すことにいたそう』

 陳登元龍《チントウゲンリュウ》:陳珪の息子。『劉備殿こそ徐州を治めるに相応しい方だ』

 臧覇宣高《ゾウハセンコウ》:元陶謙配下。袁術討伐の援軍として、陶謙に同行する。倒れた陶謙と共に下邳城へと戻らず、先のことを考え、広陵と彭城の奪取を優先させる。陶謙の遺言に従い、広陵と彭城を手土産に劉備の配下となる。『今こそ受けた恩を返そう』

 孫観仲台《ソンカンチュウダイ》:臧覇の親友。『宣高、逸るなよ』

 呉敦《ゴトン》:臧覇の馴染み。

 尹礼《インレイ》:臧覇の馴染み。

 孫康《ソンコウ》:孫観の兄。

 夏侯蘭《カコウラン》:元夏侯惇配下。常山出身の夏侯氏。趙雲の親友。徐州の虐殺に心を痛め、同族が嫁いだ劉備軍を攻めることにも納得していなかったが役目を果たすため戦い趙雲に捕らえられ劉備の説得を受け、降伏する。『このようなところで捕まろうとは』

 夏侯博《カコウハク》:元夏侯惇配下。

 夏侯纂《カコウサン》:元夏侯惇配下。

 夏侯承《カコウショウ》:元夏侯惇配下。

 公孫続《コウソンショク》:公孫瓚と侯姚の息子。侯姚が劉備の側室となったため養子となる。尊敬する父に近づくため白い馬に乗った弓兵隊である白馬義従を范方の力を借り再建することを夢見て、ヨシカタ塾に入る。『叔父上、俺も養父上の助けとなりたいのです』

 范方《ハンホウ》:元公孫瓚配下。公孫瓚の騎都尉を務めた男であり、白馬義従を作り上げた男。馬の調練が一流で、劉備軍でも馬の調練を担っている。『馬の世話なら任せてくれ』

 関興安国《カンコウアンコク》:関羽と胡銀怜の次男。

 関索《カンサク》:関羽と胡金定の長男。

 阿斗《アト》:劉備と甘梅との間の子。

 劉虎龍《リュウコリュウ》:劉備と芙蓉姫の次男。

 劉范《リュウハン》:劉備と糜桃の子。

 張苞《チョウホウ》:張飛と夏侯月姫の第一子。

 張昭《チョウショウ》:張飛と夏侯月姫の第二子。

 華槌《カツイ》:華雄と姜藍の息子。

 徐襲《ジョシュウ》:徐栄と鄭弥の息子。

 黄羽《コウウ》:黄忠と芳翠蘭の第二子。

 趙統《チョウトウ》:趙雲と孫軟児の息子。

 劉白董賢《リュウハクトウケン》:劉義賢と董白の長子。魂が脆弱であり、董白のお腹の中で死んでいたところを劉義賢の中にとどまっていた劉丁義賢の魂が空の器に入ることで命を繋ぎ止めた。『もう一度生を受けたからには、兄上ではなかった叔父上の天下のため尽力せねばなりませんね』

【女性武将】

 麗《レイ》:簡雍の妻。劉備軍では、お金の管理を担っている。簡麗美を産む。『旦那様、外交も大事なお仕事です。怠けないでください』

 董白《トウハク》:劉義賢の妻。董卓の孫娘であることから正室となることを遠慮した。劉白を産む。『義賢が死ぬ夢を見るのは結構堪えるわね』

 張郃儁乂《チョウコウシュンガイ》:劉備軍の拡大に伴い将軍の1人となる。男だと育てられたため男だと思い込んでいた女性。『この河問の張儁乂がお相手しよう』

 荀清杏《ジュンセイキョウ》:荀彧の娘であり、陳羣の妻。『父上に劉備殿の良さが伝わり私も嬉しいです』

 夏侯月姫《カコウゲツキ》:曹操の側近夏侯淵の姪。野盗に襲われていたところを救ってくれた張飛と運命の出会いを果たし、妻となる。張苞・張昭を産む。『張飛様、どうか無事に帰ってきてください』

 芙蓉姫《フヨウキ》:劉備の妻。劉封・劉虎龍の母。『義賢ちゃんが記憶喪失だなんて、ショックだよ~』

 甘梅《カンメイ》:劉備の側室。甘寧の妹。阿斗の母。『劉備様と出会い、その妻の1人となり兄にも再会できた。これ以上の幸せはありません』

 胡銀怜《コギンレイ》:関羽の妻。関平・関興の母。『醜い容姿の私を愛してくれるなんて、関羽様ったら』

 胡金定《コキンテイ》:関羽の妻。関索の母。『姉上ですか?関羽様のお陰で明るくなられましたよ』

 姜藍《キョウラン》:姜鄭義賊団を束ねる隊長。卞喜の諫言に乗り、劉備が民から搾取する悪者と思い込み、物資を盗み民に返そうとしたが、その際華雄に捕まり、民たちと劉備配下の将の分け隔てのない会話を垣間見て過ちに気付く。恋愛したことはなかったが華雄の純粋な愛に根負けして、婚姻する。華槌を産む。『コラ華槌、塾の時間だよ』

 鄭弥《テイビ》:姜鄭義賊団を束ねる副長。徐栄の告白にあたふたして、倒れるぐらいピュア。看病してくれたり尚且つ世話を焼いてくれる徐栄と婚姻する。徐襲を産む。『はわわ。これが私に。はわわ』

 樊玉鳳《ハンギョクホウ》:趙範の兄である趙則の妻だったが趙則は既に亡くなっているため未亡人となっていた。槍の達人で、血塗れの玉鳳という異名で恐れられている。趙雲と互角に戦える武を持つ女傑。趙雲の妻となり、戦から離れている間に読み漁った書物により、策略にも明るいため妻としてだけでなく軍師としても帯同している。趙風鈴を産む。『子龍を守るのは妻の役目』

 芳翠蘭《ホウスイラン》:黄忠の妻。黄叙・黄羽の母。韓玄に人質に取られたが、魏延により救出される。黄忠が劉備に仕えるにあたり共に移住した。『黄忠様との歳の差ですか?24歳程度ですわ』

 馮方女《フウホウジョ》:袁術の妻。袁燿・袁紅姫の母。袁術が滅んだ後、劉備の庇護下に置かれ、側室として迎え入れられた。劉鈴を産む。『一時は袁術の子としてどうなるかと思っていましたが燿も紅姫も幸せそうで何よりです』

 袁紅姫《エンコウキ》:袁術の娘。袁術滅亡の後。劉備により保護される。『あっ劉丁叔父上。今日も色々教えてください』

 孫軟児《ソンナンジ》:趙雲の妻。趙統の母。少女時代に山賊に両親を殺され、趙雲に引き取られ、共に育つ。戦闘はからっきしで、家にて帰りを待つ。炊事・洗濯が得意で性に貪欲。『あっ趙雲、今夜は寝かさないんだからね』

 鄒豊麗《スウホウレイ》:張繍の叔父である張済の妻。張済が曹操に攻められて宛城にて討ち死にしたため未亡人となる。劉表の元に行こうとしていたところを劉丁義賢の説得を受け、劉備の元に向かい。側室の1人として迎え入れられる。劉蘭華を産む。『あの時は、劉備軍にと後悔したこともありましたが今は、こうして劉備様との子もでき幸せですわよ』

 侯姚《コウヨウ》:公孫瓚の妻で、かつて幽州を治めていた侯羯の娘。公孫瓚の滅亡に伴い范方に連れられ、劉備の元に落ち延び側室の1人となる。公孫瓚との間に公孫続・公孫凛風の2児を産む。『伯圭、続も凛風もよくしてもらっているわ。安心して、あの世で待ってて。土産話をたくさん拵えて、おきますから。フフフ』

 公孫凛風《コウソンリンフウ》:公孫瓚の娘。母である侯姚が劉備の側室となったことで、劉備が養父となる。『続兄様、ばかりずるい。私も馬に乗りたい』

 糜桃《ビトウ》:糜竺・麋芳の妹。劉備の器の大きさを垣間見た糜竺が一門衆となるべく劉備に嫁がせた。劉范を産む。『これが兄上のためになるのならこの身をと考えていた頃が懐かしいわね。当時は強引な兄を恨んだりもしたけど、今は良かったと思っているわ』

 呂舞《リョマイ》:呂布の妹。劉白に劉丁義賢の魂が入っていることを打ち明けられ、本物の劉丁義賢しか知らないことを言われ、動揺しつつも納得する。何度も何度も幼い劉白に言い寄られているのを内心喜んでいる。初め小沛にて鍛治屋を開くが小沛を曹操に渡すにあたり下邳へと拠点を移す。劉備・関羽・張飛の武器だけでなく甘寧・黄忠・趙雲・樊玉鳳の武器を作る。武器に対しての知識が豊富で、遠い異国の武器についても頭に入っている。『このませガキ。そこは触るな。この馬鹿!』

 劉鈴《リュウリン》:劉備と馮方女の娘。

 劉蘭華《リュウランファ》:劉備と鄒豊麗の娘。

 簡麗美《カンレイビ》:簡雍と麗の娘。

 趙風鈴《チョウフウリン》:趙雲と樊玉鳳の娘。

【馬】

 的盧《テキロ》:劉備の愛馬。乗る人に災厄をもたらすと恐れられている馬。劉備には幸運しかもたらしていない。『災厄だって?強運の間違いだろ』

 黝廉《ユウレン》:劉義賢の愛馬。的盧の妹。接近戦になると弱い劉義賢を的確にサポートするできた馬。馬の身でありながら劉義賢に恋慕している。『義賢様のことは私が守る』

 白竜《ハクリュウ》:趙雲の愛馬。白い毛並みが綺麗な馬。実は、牝馬である。趙雲以外は乗せない。『私の尻は軽くないんだからね』

 翁《オキナ》:黄忠の愛馬。黄忠が小さい時から乗っている馬で、かなりの歳であるのにも関わらず現役。『老いて益々盛ん?それは、ワシと黄忠様のことじゃ』

【臣従勢力 烏桓】

 丘力居《キュウリキキョ》:烏桓族を束ねる長。流行病にかかっていたが劉丁義賢の紹介により訪ねてきた医女の薬により完治する。『よく聞く薬だ。感謝せねばな』

 蹋頓《トウトン》:丘力居の甥。『暴れん坊の蹋頓とは俺様のことよ』

 楼班《ロウハン》:丘力居の息子。『父よ。共に戦場に立つぞ)

 難楼《ナンロウ》:蹋頓を慕う烏桓族。

 蘇僕延《ソボクエン》:蹋頓を慕う烏桓族。

 鳥延《ウエン》:蹋頓を慕う烏桓族。

 速附丸《ソクフガン》:蹋頓を慕う烏桓族。

【協力関係 張角診療所】

 張角《チョウカク》:かつて黄巾の乱で世間を騒がした首領。劉丁義賢のお陰で、難を逃れ、呪いをかけた于吉を討ち。呪いを解く。呪いの影響で見た目は60代に見えるが30代である。外科の華佗。内科の張角と称される天才内科医。『所見は我に、手術は華佗殿に』

 張宝《チョウホウ》:かつて黄巾の乱で世間を騒がした首領の1人。女性。兄の命を救ってくれた劉丁義賢に並々ならぬ恩を感じており、歩き医女として各地を歩き回る傍ら情報収集を担っている。波才との間に張才を産む。『兄を助けてくださった義賢様のお役に立ちたいのです』

 張梁《チョウリョウ》:かつて黄巾の乱で世間を騒がせた首領の1人。張角が診療所を開いたので、診療所を守る。『兄貴、大変だ。すごい怪我した奴がいるぞ』

 波才《ハサイ》:かつて黄巾の乱で世間を騒がせた指揮官の1人。張宝を一途に愛する男で、張宝を守るため同行している。『やれやれ』

 張曼成《チョウマンセイ》:かつて黄巾の乱で世間を騒がせた指揮官の1人。張梁と共に診療所を守る。『爺さん、大丈夫か。その待合室に腰掛けてくれ。すぐ先生呼んできてやるからよ』

 馬元義《バゲンギ》:かつて黄巾の乱で世間を騒がせた指揮官の1人。張梁と共に診療所を守る。『おい、この見た目なら金ちょろ任せると思ってんのか。残念だったな。こう見えて、実家は元商人なんだ。金勘定は得意ってんだ』

 華佗元化《カダゲンカ》:右に出る者がいないと称される外科技術を持つ男。張角診療所の一員となり、張角の所見を元に外科手術を担当する。『ホッホッホ、ここは良いところじゃ』

【協力関係 劉宏寺】

 劉宏《リュウコウ》:反董卓連合編では、董卓となっていた。息子である献帝に全てを背負わせてしまうことを心苦しく思うが劉義賢の要請により、夫からの暴力・姑による嫌味などから女性を守るための駆け込み寺である劉宏寺を建立する。『ワシの最後の仕事がよもや女たちを守ることとはな。女好きのワシで大丈夫じゃろうか』

 王栄《オウエイ》:霊帝の妻で、献帝の母。董白が劉義賢に恋をしていることを見抜いたり、洞察力には目を見張るものがある。『董白ちゃん、私もあなたの事を孫娘だと思っているのだから。必ず子供の顔を見せに来るんですよ。フフフ』

 劉虞伯安《リュウグハクアン》:元は幽州刺史を務めた群雄の1人。公孫瓚ではなく劉備の可能性を信じ降る。劉備の頼みで、公孫瓚を救うべく。公孫瓚に対して、雪辱に燃えていた烏桓族を中立にした。『これで劉備殿が助かるのなら造作もなかろう』

 劉曄子揚《リュウヨウショウレイ》:劉虞の甥。叔父を助けてくれた劉備に仕えるべく、徐州へと向かう。『劉備殿とは、どのようなお方なんだろう。それにしても遠いなぁ徐州は』

 魏攸《ギユウ》:劉虞の教育係を務めたこともある老紳士。武芸にも秀でていて、主君である劉虞の護衛も兼ねて、劉宏寺へと向かう。『ワシもまだまだ若いものには、遅れをとらんぞい』

 鮮于銀《センウギン》:鮮于輔の弟。自分は兄ようにはなれないと思い悩んでいたところを劉虞が劉宏寺の防衛を担うことを聞き、共に任地へと赴く。『これでやっと優秀な兄上と比較されなくて済むぜ』

 盧植子幹《ロショクシカン》:公孫瓚・高誘・劉備の先生。黄巾の乱では、賄賂を断り謂れのない罪で投獄される。その後、公孫瓚の軍師となっていたが変わりゆく公孫瓚にとうとう愛想を尽かす。劉義賢に頼まれる形で、劉宏寺にて、経理と夫による暴力から逃げてきた女性たちの子供に勉学を教えている。『公孫瓚よ。すまぬ。劉備よ。あの馬鹿のことを頼んだぞ』

 高誘《コウシュウ》:公孫瓚の弟弟子であり、劉備の兄弟子。公孫瓚の参謀を務めていたが愛想を尽かす。盧植に付き従う形で劉宏寺にて、経理を手伝う。『いつから変わっちまった。昔のお前は、誰にでも優しかったじゃねぇかよ兄弟』

 冥冥《メイメイ》:反董卓連合編にて、人妻と表記されていた女性。董卓となっていた霊帝様が劉宏寺を建立するにあたり、付いてきて、霊帝様の側室となる。『助けてくれたのが偶々霊帝様なんて、ツイてるよね私』
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