7 / 15
空腹
しおりを挟む
とにかく食べる物が無い。
カップヌードルがあったが、まだお湯を沸かせない。
パンも何も無い日はマーガリンを舐めていた。
兄はいるのかいないのかわからない。
父の帰りは元より遅く、母の帰りも22時を過ぎる日もあった。
まだ5歳。
テレビを見て待っていたが22時には寝てしまった。
朝起きると母が夜に買って来た惣菜が食卓に出されている事があった。
「あんたが寝てるから残った。食べなさいよ。」
母はせっかく買って来たのに寝ている私が悪いと言う。
朝のパンと保育園の給食で生きていたようなものなので、保育園を休むのは本当に辛かった。
お腹が空いて、引っ越す前に母が働いていた駅前の商店に行ってお菓子をもらったりした。
私が顔を出すといつもお菓子をくれるのを思い出したのだ。
ある日起きたら誰もおらず、パンもお菓子も無かった。
お腹が空いて仕方なくなり、保育園に一人で行ってしまった。
保育園のスモックも帽子もカバンも無しで、一人で現れて門の所に立つ私を年中さんの担任が見つけてくれた。
一人で来た事に驚く先生達。
園庭で遊ぶ友達が私に気付き走って来る。
勝手に遊び始める。
先生方はバタバタとしていた。きっと親に電話したりしていたのだろう。
誰も私を怒らず、皆と一緒に給食を食べさせてくれた。
カップヌードルがあったが、まだお湯を沸かせない。
パンも何も無い日はマーガリンを舐めていた。
兄はいるのかいないのかわからない。
父の帰りは元より遅く、母の帰りも22時を過ぎる日もあった。
まだ5歳。
テレビを見て待っていたが22時には寝てしまった。
朝起きると母が夜に買って来た惣菜が食卓に出されている事があった。
「あんたが寝てるから残った。食べなさいよ。」
母はせっかく買って来たのに寝ている私が悪いと言う。
朝のパンと保育園の給食で生きていたようなものなので、保育園を休むのは本当に辛かった。
お腹が空いて、引っ越す前に母が働いていた駅前の商店に行ってお菓子をもらったりした。
私が顔を出すといつもお菓子をくれるのを思い出したのだ。
ある日起きたら誰もおらず、パンもお菓子も無かった。
お腹が空いて仕方なくなり、保育園に一人で行ってしまった。
保育園のスモックも帽子もカバンも無しで、一人で現れて門の所に立つ私を年中さんの担任が見つけてくれた。
一人で来た事に驚く先生達。
園庭で遊ぶ友達が私に気付き走って来る。
勝手に遊び始める。
先生方はバタバタとしていた。きっと親に電話したりしていたのだろう。
誰も私を怒らず、皆と一緒に給食を食べさせてくれた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる