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魔王、たくらむ
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カルムに好きな人が出来た?
「そうか、良かったな」
俺は適当に祝う。
「まさかだけど……ルルじゃないわよね」
ジョリーの心配はもっともだ。
さすがの俺も、アンジェニューとカルムが恋敵になる展開は見たくないぞ。
「違うよ。
ルルがアンジェニュールートに入ったっぽいのは、さすがの僕も察した。
だから僕も、そろそろ良い人を探そうかなって思ってたんだけど……そんな矢先に出会ってしまったんだ」
「どなたを好きになったの?」
「アンブル・サジェス。
二年生で、文芸部に入ってる子……縦割り授業があった時に同じ班になって、好きになっちゃった」
「ではさっさと告白せよ」
俺が言うと、カルムはがっくりとへこんだ。
「アンブルは真面目で優しい良い子なんだ。
部誌に彼女が投稿してた評論を読んだけど、凄く繊細で理想家って感じで……」
「だから?」
「ぼ……僕みたいな論破大好き失言マシーンが、アンブルに好かれるとは思えない!」
あー……まあ、カルムは確かに誤解されやすそうな性格をしているが。
「一応、告白しようとしたことはあるんだ。
でも、好かれる未来が見えないから……僕がアンブルのどんなところを好きか、ごちゃごちゃ喋りすぎて」
「ふむ」
「結局話の要点が伝わらなくなっちゃって、アンブルにはきょとんとされて……。
僕、パニックになって逃げてきちゃった」
起こった出来事を、カルムは苦しげに話してくれた。
「カルムって攻略対象の一人だよな?
何故こんなに口説くのが下手なんだ?」
「そういうのが可愛いって意見も根強いのよ」
俺が素朴な疑問をぶつけると、ジョリーが答えてくれた。なるほど。
「そこで、暇そうな君たちに頼みたい。
どうやったら本性を隠してアンブルと接することが出来るか、案を出して」
「暇そう、とか事実であっても言うな。
そういう言葉遣い一つから、冷たい奴だと誤解されていくのだぞ」
俺が指摘すると、カルムはハッと口を押さえた。
「だいたい、どうして俺たちに訊ねるのだ」
「そうよ。私たちも大概性格悪くてよ」
俺とジョリーがカルムに詰め寄る。
優しげな人間を演じたいなら、ルルやアンジェニューを参考にすべきだ。
あと、ジーヴルはちっとも優しくないが、恋愛に積極的なので役に立つかもしれん。
すると、カルムは首を横に振った。
「ルルとアンジェニューは二人でお出かけ。
王子は馬術部の大会が近いから遠慮した」
ならば、邪魔する訳にはいかないな……。
「……私たちだけで解決しましょう」
俺とジョリーはうなずきあった。
「まずはアンブルと友達になりたい。
論破大好き失言マシーンのカルムから生まれ変わって、アンブルにふさわしい人間になりたい……」
カルムはしょんぼりとしている。
ジーヴルに聞かせたい、この殊勝なセリフ。
是非カルムの力になってやりたいものだ。
俺はやはり、本性を隠して付き合うなんて無意味だとは思うが……。
「とにかく余計なことを喋らない。
ひたすら相槌を打ち、相手の言ったことをオウム返しする。
これで失言は減らせるだろう」
「貴方みたいな人がつい議論や論破をしてしまうのって、興味がある分野を前にした時が多いと思いますの。
だから心を無にして、周囲への興味をシャットダウンすればいかがかしら」
俺とジョリーのアドバイスをカルムは真剣に聞いていた。
「分かった……頑張ってみる」
早速、カルムはアンブルと二人きりで出掛ける約束を取り付けたようだった。
しかしカルムは再び、俺とジョリーを呼びつけた。
「どこに行くか相談した結果、博物館ということになってしまった」
「良かったじゃないか」
「お二人らしくて良いデートコースね」
俺とジョリーが適当に返事すると、カルムは全力で嘆いた。
「博物館なんて、僕が興味を持ってしまいそうなものであふれてるじゃないか。
二人のアドバイスを守れるか、不安だ……。
頼む、こっそり付いてきてくれ!」
「はあ!?」
デートに付いて来られて、逆にカルムはそれで良いのか!?
「二人の姿を見たら、アドバイスを思い出せそうだから……僕の視界の端に入っていてほしい」
ムードもへったくれも無くなりそうだが、本人の頼みなら仕方ないか。
「まあ、乗りかかった船だしな……」
「そうね」
こうして俺とジョリーは、どんどん巻き込まれていくのだった。
数日後、アンブルと共に博物館へ出掛けるカルムの数メートル後ろを、俺とジョリーは歩いていた。
アンブルは想像通りのおとなしそうな娘だった。
二人は並んでゆっくりと展示を見て回っている。
この国の歴史にまつわる展示だ。
カルムが張り付いたような笑顔で「うん」「凄いね」「そうだね」と会話をループしているのが、少し不気味ではあるが……。
本人が望んだことなら構わんだろう。
実際、上手くいっているようだし。
順路を辿り終えて展示室を出ると、丁度近くの講堂で学芸員による講義が始まるところだった。
カルムとアンブルが入って行ったので、俺とジョリーも続く。
講義は、歴史的評価が分かれている一人の騎士についてのようだ。
彼は英雄か、梟雄か……。
俺は梟雄と呼ばれる方が嬉しい。
悪役と言えばジョリーも同じだが……隣に座る彼女は、どんな想いでこの講義を聴いているのだろう。
講義が終わると、アンブルが楽しげにカルムに話しかけた。
「たまたま聞けてラッキーだったわ。
以前この時代を題材にした小説を読んでから、凄く興味があった人物なの」
「そうなんだ。ラッキーだったね」
すると近くの席で、男二人組がハッと笑った。
「脚色だらけの歴史小説なんて、本当の歴史好きにとっては邪魔なだけだよな。
そういう小説が、どれだけ英雄の実像を歪ませてきたか。
作者の都合で悪役のように書かれた人物が可哀想だ」
「歴史小説から興味持った奴に、歴史好きを名乗る資格なんて無いよな」
わざとかどうかは知らんが、アンブルやその周囲に聞こえるのも気にせず話している。
アンブルはすっかり縮こまっている。
すると、カルムが男たちの方を睨みつけた。
あっ……と思った時には遅く、カルムは喋り始めていた。
「歴史小説は、題材となった歴史的事象が民衆にどう受け入れられていたか、何を求められていたかを反映する鏡だ。
悪役のように描かれるようになった人物には、そうなってしまった原因が本人或いは社会に必ず存在する。
その経緯はもう一つの、決して無視出来ない歴史、『受容史』というもの。
脚色を馬鹿にするなら、事典でも永遠に眺めておけ」
……見事な論破だ。
男たちが反論出来ずに逃げて行くのを尻目に、カルムは青ざめている。
しかしカルムの絶望をよそに、アンブルはきらきらした眼差しでカルムを見上げていた。
「凄い論戦だったわ……!」
「え」
どうやら今の論破で、カルムはアンブルに尊敬されてしまったようだ。
俺も感心したぞ、カルム。
「私、将来は文学の研究をしたいと思ってたけど……本が好きってだけじゃ駄目なのかも」
「そ、そんなことは……!」
「今のカルムを見て、気付いたの。
私、文学について語るってことを、読書して抱いた感情を共有することだと勘違いしてるフシがあったみたい。
でももっと、カルムみたいに論理的に論じられるようにならなきゃ。
立派な研究家にはなれないわ」
アンブルが、カルムの『本来の性格』を見て、心を衝き動かされている。
やっぱり、無理して隠す必要など無かったようだな。
カルムもそれを悟ったのか、いつも通りの調子で話す。
「……確かに、好きって気持ちが研究の邪魔になることもある。
正直、あいつらの持論にも一理あるんだ。
自分の好きな作品の悪いところを見つめるくらいの覚悟が無きゃ、読書家にはなれても研究家にはなれない」
そんな、ちょっと厳しい言葉を聞いても、アンブルは怒りも悲しみもしなかった。
「また一緒に出掛けましょう。
今度はもっと色んなことを教えてね、カルム」
「……うん。任せて」
カルムがありのままでアンブルと仲良くなれて、良かった。
清々しい気持ちで寮に戻り、ジョリーと分かれる。
しかし部屋に戻った途端、清々しい気持ちは打ち砕かれた。
ジーヴルが待っていたのだ。
「トラゴス、俺の家族と会ってはくれないか?」
開口一番、ジーヴルはやっぱりふざけたことを言う!
家族に挨拶だなんて、本当に結婚するみたいではないか!
断固断る!
と言いかけたが、ひらめいた。
息子の想い人が俺のような魔王だと知れば、ジーヴルと俺は国家権力で引き離されるはず。
これは求婚をやめさせるチャンスでは!?
「構わん……行ってやる」
ほくそ笑みながら返事してやった。
「そうか、良かったな」
俺は適当に祝う。
「まさかだけど……ルルじゃないわよね」
ジョリーの心配はもっともだ。
さすがの俺も、アンジェニューとカルムが恋敵になる展開は見たくないぞ。
「違うよ。
ルルがアンジェニュールートに入ったっぽいのは、さすがの僕も察した。
だから僕も、そろそろ良い人を探そうかなって思ってたんだけど……そんな矢先に出会ってしまったんだ」
「どなたを好きになったの?」
「アンブル・サジェス。
二年生で、文芸部に入ってる子……縦割り授業があった時に同じ班になって、好きになっちゃった」
「ではさっさと告白せよ」
俺が言うと、カルムはがっくりとへこんだ。
「アンブルは真面目で優しい良い子なんだ。
部誌に彼女が投稿してた評論を読んだけど、凄く繊細で理想家って感じで……」
「だから?」
「ぼ……僕みたいな論破大好き失言マシーンが、アンブルに好かれるとは思えない!」
あー……まあ、カルムは確かに誤解されやすそうな性格をしているが。
「一応、告白しようとしたことはあるんだ。
でも、好かれる未来が見えないから……僕がアンブルのどんなところを好きか、ごちゃごちゃ喋りすぎて」
「ふむ」
「結局話の要点が伝わらなくなっちゃって、アンブルにはきょとんとされて……。
僕、パニックになって逃げてきちゃった」
起こった出来事を、カルムは苦しげに話してくれた。
「カルムって攻略対象の一人だよな?
何故こんなに口説くのが下手なんだ?」
「そういうのが可愛いって意見も根強いのよ」
俺が素朴な疑問をぶつけると、ジョリーが答えてくれた。なるほど。
「そこで、暇そうな君たちに頼みたい。
どうやったら本性を隠してアンブルと接することが出来るか、案を出して」
「暇そう、とか事実であっても言うな。
そういう言葉遣い一つから、冷たい奴だと誤解されていくのだぞ」
俺が指摘すると、カルムはハッと口を押さえた。
「だいたい、どうして俺たちに訊ねるのだ」
「そうよ。私たちも大概性格悪くてよ」
俺とジョリーがカルムに詰め寄る。
優しげな人間を演じたいなら、ルルやアンジェニューを参考にすべきだ。
あと、ジーヴルはちっとも優しくないが、恋愛に積極的なので役に立つかもしれん。
すると、カルムは首を横に振った。
「ルルとアンジェニューは二人でお出かけ。
王子は馬術部の大会が近いから遠慮した」
ならば、邪魔する訳にはいかないな……。
「……私たちだけで解決しましょう」
俺とジョリーはうなずきあった。
「まずはアンブルと友達になりたい。
論破大好き失言マシーンのカルムから生まれ変わって、アンブルにふさわしい人間になりたい……」
カルムはしょんぼりとしている。
ジーヴルに聞かせたい、この殊勝なセリフ。
是非カルムの力になってやりたいものだ。
俺はやはり、本性を隠して付き合うなんて無意味だとは思うが……。
「とにかく余計なことを喋らない。
ひたすら相槌を打ち、相手の言ったことをオウム返しする。
これで失言は減らせるだろう」
「貴方みたいな人がつい議論や論破をしてしまうのって、興味がある分野を前にした時が多いと思いますの。
だから心を無にして、周囲への興味をシャットダウンすればいかがかしら」
俺とジョリーのアドバイスをカルムは真剣に聞いていた。
「分かった……頑張ってみる」
早速、カルムはアンブルと二人きりで出掛ける約束を取り付けたようだった。
しかしカルムは再び、俺とジョリーを呼びつけた。
「どこに行くか相談した結果、博物館ということになってしまった」
「良かったじゃないか」
「お二人らしくて良いデートコースね」
俺とジョリーが適当に返事すると、カルムは全力で嘆いた。
「博物館なんて、僕が興味を持ってしまいそうなものであふれてるじゃないか。
二人のアドバイスを守れるか、不安だ……。
頼む、こっそり付いてきてくれ!」
「はあ!?」
デートに付いて来られて、逆にカルムはそれで良いのか!?
「二人の姿を見たら、アドバイスを思い出せそうだから……僕の視界の端に入っていてほしい」
ムードもへったくれも無くなりそうだが、本人の頼みなら仕方ないか。
「まあ、乗りかかった船だしな……」
「そうね」
こうして俺とジョリーは、どんどん巻き込まれていくのだった。
数日後、アンブルと共に博物館へ出掛けるカルムの数メートル後ろを、俺とジョリーは歩いていた。
アンブルは想像通りのおとなしそうな娘だった。
二人は並んでゆっくりと展示を見て回っている。
この国の歴史にまつわる展示だ。
カルムが張り付いたような笑顔で「うん」「凄いね」「そうだね」と会話をループしているのが、少し不気味ではあるが……。
本人が望んだことなら構わんだろう。
実際、上手くいっているようだし。
順路を辿り終えて展示室を出ると、丁度近くの講堂で学芸員による講義が始まるところだった。
カルムとアンブルが入って行ったので、俺とジョリーも続く。
講義は、歴史的評価が分かれている一人の騎士についてのようだ。
彼は英雄か、梟雄か……。
俺は梟雄と呼ばれる方が嬉しい。
悪役と言えばジョリーも同じだが……隣に座る彼女は、どんな想いでこの講義を聴いているのだろう。
講義が終わると、アンブルが楽しげにカルムに話しかけた。
「たまたま聞けてラッキーだったわ。
以前この時代を題材にした小説を読んでから、凄く興味があった人物なの」
「そうなんだ。ラッキーだったね」
すると近くの席で、男二人組がハッと笑った。
「脚色だらけの歴史小説なんて、本当の歴史好きにとっては邪魔なだけだよな。
そういう小説が、どれだけ英雄の実像を歪ませてきたか。
作者の都合で悪役のように書かれた人物が可哀想だ」
「歴史小説から興味持った奴に、歴史好きを名乗る資格なんて無いよな」
わざとかどうかは知らんが、アンブルやその周囲に聞こえるのも気にせず話している。
アンブルはすっかり縮こまっている。
すると、カルムが男たちの方を睨みつけた。
あっ……と思った時には遅く、カルムは喋り始めていた。
「歴史小説は、題材となった歴史的事象が民衆にどう受け入れられていたか、何を求められていたかを反映する鏡だ。
悪役のように描かれるようになった人物には、そうなってしまった原因が本人或いは社会に必ず存在する。
その経緯はもう一つの、決して無視出来ない歴史、『受容史』というもの。
脚色を馬鹿にするなら、事典でも永遠に眺めておけ」
……見事な論破だ。
男たちが反論出来ずに逃げて行くのを尻目に、カルムは青ざめている。
しかしカルムの絶望をよそに、アンブルはきらきらした眼差しでカルムを見上げていた。
「凄い論戦だったわ……!」
「え」
どうやら今の論破で、カルムはアンブルに尊敬されてしまったようだ。
俺も感心したぞ、カルム。
「私、将来は文学の研究をしたいと思ってたけど……本が好きってだけじゃ駄目なのかも」
「そ、そんなことは……!」
「今のカルムを見て、気付いたの。
私、文学について語るってことを、読書して抱いた感情を共有することだと勘違いしてるフシがあったみたい。
でももっと、カルムみたいに論理的に論じられるようにならなきゃ。
立派な研究家にはなれないわ」
アンブルが、カルムの『本来の性格』を見て、心を衝き動かされている。
やっぱり、無理して隠す必要など無かったようだな。
カルムもそれを悟ったのか、いつも通りの調子で話す。
「……確かに、好きって気持ちが研究の邪魔になることもある。
正直、あいつらの持論にも一理あるんだ。
自分の好きな作品の悪いところを見つめるくらいの覚悟が無きゃ、読書家にはなれても研究家にはなれない」
そんな、ちょっと厳しい言葉を聞いても、アンブルは怒りも悲しみもしなかった。
「また一緒に出掛けましょう。
今度はもっと色んなことを教えてね、カルム」
「……うん。任せて」
カルムがありのままでアンブルと仲良くなれて、良かった。
清々しい気持ちで寮に戻り、ジョリーと分かれる。
しかし部屋に戻った途端、清々しい気持ちは打ち砕かれた。
ジーヴルが待っていたのだ。
「トラゴス、俺の家族と会ってはくれないか?」
開口一番、ジーヴルはやっぱりふざけたことを言う!
家族に挨拶だなんて、本当に結婚するみたいではないか!
断固断る!
と言いかけたが、ひらめいた。
息子の想い人が俺のような魔王だと知れば、ジーヴルと俺は国家権力で引き離されるはず。
これは求婚をやめさせるチャンスでは!?
「構わん……行ってやる」
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