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魔王、王子との共同作業
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「トラゴス、何故君がここに……」
そう呟いた後、ジーヴルはハッとした顔をした。
「私と踊りたいのか」
「違う。一緒に外に来てくれ」
俺が言うとジーヴルは、いけすかない笑みを浮かべた。
「大胆な恋人を持つと困る。
護衛は付いてこなくて良いぞ」
後ろに控えていた護衛の人たちに言いつけて、ジーヴルは俺の隣に来た。
うむ、凄く勘違いされている気がする。
「お前が期待しているようなことは起こらん。
頼みごとがあるだけだ」
俺はジーヴルを連れて、会場を出る。
本当に護衛は付いて来なかった。
呆れるほど平和な国だな。
そもそも一国の王子が、自身のルートでは多数の男女を集めて競わせ、バグった世界では初対面の魔王に求婚するような、ゆるい奴だからな。
戦乱の世なら真っ先に足元を掬われるぞ。
「お前、ハニートラップには気を付けるのだぞ」
長い廊下を歩きながら、変態王子に忠告してやる。
そんなつまらんことでこいつが没落しては、張り合いが無い。
「大丈夫だ、君以外に興味は無いから」
ジーヴルはきっぱりと言いきった。
少し居心地が悪くなり、俺はそれきり黙る。
こいつと話すと、どうも調子が狂う。
ホールの外に出ると、丁度こちらに歩いてくるルルとジョリーの姿が見えた。
ルルはもちろん、あのドレスを着ている。
肘までを覆う可愛らしい手袋は、ジョリーから借りたものだろうか。
隣を歩くジョリーは、鐘のように裾が広がったすみれ色のドレスを着ている。
縦ロールの髪と相まって、令嬢らしいゴージャスな雰囲気だ。
「ルル。ジョリー。こちらへ」
道の端から二人を呼ぶと、当然驚かれた。
「トラゴス、来たんだ」
「王子と踊るためにいらしたのね」
「そういう訳ではない」
俺がきっぱり否定すると、残念そうな顔をされた。
というか、可哀想な目で見られているような。
気を取り直して、本題に入る。
「ドレスのシワを伸ばす方法を思いついた。
色々調べた結果、水蒸気でシワを伸ばすという方法を見つけてな」
「そうか。私の氷魔法とトラゴスの炎魔法なら出来るという訳だな」
さすがにジーヴルは察しが良い。
早速ジーヴルがルルの周りに粉雪を降らせて、それを俺が炎で溶かし水蒸気にして吹きつける。
するとルルのドレスに付いていたシワは、綺麗に伸びていた。
「凄い、これでどの角度から見ても完璧!」
ルルはドレスの裾を揺らしながらはしゃいでいる。
「本当。よく見つけましたわね」
ジョリーも感心しているようだった。
「本当にありがとう!」
「ご協力、感謝いたしますわ~」
手を振りながら、二人はホールに入って行く。
ルルのドレスに関する問題は完璧に解決した。
俺がここに居る意味はもう無い。
きびすを返した俺の手首を、ジーヴルが掴んだ。
「帰るのか?」
「ああ。用事は終わったのでな」
「トラゴスもパーティーに来てくれ」
うむ、薄々こうなると思ってはいた。
「噂の伴侶候補が隣に居れば、貴族連中のくだらない話を延々と聞かされずに済む」
「そんな理由で俺をくだらん集まりに付き合わせるな!」
揉み合いになるが、とにかくジーヴルは離してくれない。
「お前がそういう態度をとるなら、俺もそれなりの対応をするしかないが?」
俺はとうとう、魔法陣を展開させた。
炎を降らせるが、ジーヴルは氷で自身を覆ってそれを防ぎきる。
「もっと強力な魔法でなくては、俺を倒すことは出来ないぞ」
ジーヴルに鼻で笑われ、カチンときた。
俺は両手を突き出して、掌に炎をチャージする。
すると両手にジーヴルの魔法がまとわりついて、分厚い氷の手錠があっという間に生成された。
俺はまんまと挑発に乗ってしまい、あっさり拘束されたのだ!
「このっ……どれだけ強引なのだ貴様は!」
「どうせ用事なんて無いだろう?」
「ぐっ……」
氷の手錠なんて、炎の魔法で溶かせば良いと思うだろう?
しかし、炎で氷は案外溶けないものなのだ。少し溶かすだけでも凄まじいエネルギーが必要となる。
RPG世界に居た頃の俺なら数分あれば溶かせたかもしれんが、魔力が弱った今では数時間かけても無理だろう。
虚しく抵抗を続けていたが、結局パーティー会場まで連れて来られた。
時間になると、すぐに音楽が流れだす。
ルルとジョリーはそれぞれ、会場にうようよしている紳士どもと踊っていたが、互いが手隙になった一瞬をついて、ルルがジョリーに駆け寄った。
「ジョリー、私と一緒に踊って」
ルルが無邪気に頼み込むと、ジョリーはあからさまに眉をひそめた。
「どうしてそうなりますの!?」
「教えてくれたダンスの成果を、一番間近で見てほしいんだ」
「ここは社交の場よ。ズブズブの知り合いと馴れ合うためのパーティーじゃないの。
私は社交会でさっさと良い殿方を見つけて、両親を安心させるんだからっ」
ド正論でジョリーは断った。
これはさすがのルルも折れるかと思ったが、満面の笑みでジョリーの手を握った。
「ジョリーは素敵だから、良い旦那さんくらいすぐに見つかるよ。
だから三分だけでも私にちょうだい?」
ルルの頼みに、ジョリーがぐらついているのが分かる。
これが主人公パワー……! 少し恐ろしくもある。
「仕方ないわね、今回だけよっ」
苦笑しながら、ジョリーはルルの手を取った。
社交会では珍しい、女性二人のダンスに周囲は見入っている。
初めて会った時は酷いものだったルルの踊りも、非常に上達している。
俺が二人を眺めていると、ジーヴルが話しかけてきた。
「ドレスを綺麗にしてやるとは、トラゴスは優しいな」
「成り行きで協力させられたのだ」
「そうなのか?」
「俺はやりたいようにやるだけだ。
それが誰かの役に立ったとしたら、俺に才能がありすぎたというだけのこと。
優しさの証明にはならん」
俺は優しくなんかない、王子様の伴侶に相応しくなどない。
事実をきっぱり述べれば幻滅してくれるかと思ったが、ジーヴルはひざまずいて俺の手の甲にくちづけた。
「可愛いビケット、私と踊ってくれ」
ミドルネームで呼びやがった。
呼び慣れてないから気恥ずかしいんだよ、それ!
「いっ、一国の王子が簡単にひざまずくな!」
「本命をダンスに誘うなら当然の態度だろう?」
「俺は踊りなんて……」
「リードしてやる」
ぐいぐいと、俺は中央に連れて行かれた。
ジーヴルのリードに、体が反射的に対応してしまう。
「なんだ、上手いじゃないか」
ジーヴルも感心している。
ああ、自分の運動神経の良さが憎い!
「踊るつもりなど無かったから、全く着飾って来ていない。
王子の相手に相応しくない」
どうにかしてこの場を逃げようとするが、ジーヴルは意に介さない。
「その心配は無いようだが」
ジーヴルに示されて、鏡に写る自分を見た。
俺の髪には氷のクラウンが載っている。
ダイヤモンドダストが、何の変哲も無い真っ黒なブラウスとズボンを輝かせる。
ジーヴルが魔法で飾り付けたのだ。
「この場で一番身分が高いお前ですら王冠を被っていないのに、俺に被せてどうする!
不敬罪とか言われて困るのは俺なんだぞ」
普段は身分などおかまいなしに王子に決闘を挑んでいる俺が不敬罪を恐れてみても、どの口が言うって感じだ。
ここでジーヴルと良い感じに踊ってしまえば、ますます伴侶候補としての地位を固めてしまう。
さっさと逃げねば、と言い訳を並べるが、自分でも破綻しているなーと思う。
案の定、ジーヴルには冷ややかな目を向けられた。
「ビケットが私の伴侶になれば、君もこの場で一番身分が高くなるぞ。
近い将来必ずそうなるのだから、構わんだろう?」
ジーヴルのエメラルドのような瞳は、俺を逃がさないという意志で燃えていた。
こ、怖ぇ!
いやいや、俺が怖がってどうする!?
俺がジーヴルを怖がらせるのが目標なんだろうが!
「君は本当に、面白い奴だ」
俺にとってトラウマとなっている『面白い奴』を呟きながら、ジーヴルは微笑んだ。
その時、再びあの感覚に襲われた。
共にチュロスを食べていて、ジーヴルが笑ったあの時と同じ。
この笑顔から目が離せない。
ルルとジョリーの言葉を思い出す。
二人の言うことなど、ただの勘違いだと思っていたが……。
好き……?
この魔王トラゴスが、こんな俺様王子を……?
俺は……俺はそんなの、絶対に認めない!!
ダンスパーティーから数日経っても、まだモヤモヤとした気持ちは消えなかった。
俺の最高にして唯一の快楽、それは人間に恐れられること。
なのに、ジーヴルの笑顔にだけは少し……興味を抱いてしまう。
もっと見たいと思ってしまう。
勘違いだと思いたい。
魔王トラゴスが、恋をするなどと……!
とにかく初心に返り、ジーヴルを恐怖のドン底に叩き込む方法を編み出すため、勉学に励まなくては!
そうして受けた魔法薬学の授業で、俺はひらめいてしまった。
そう呟いた後、ジーヴルはハッとした顔をした。
「私と踊りたいのか」
「違う。一緒に外に来てくれ」
俺が言うとジーヴルは、いけすかない笑みを浮かべた。
「大胆な恋人を持つと困る。
護衛は付いてこなくて良いぞ」
後ろに控えていた護衛の人たちに言いつけて、ジーヴルは俺の隣に来た。
うむ、凄く勘違いされている気がする。
「お前が期待しているようなことは起こらん。
頼みごとがあるだけだ」
俺はジーヴルを連れて、会場を出る。
本当に護衛は付いて来なかった。
呆れるほど平和な国だな。
そもそも一国の王子が、自身のルートでは多数の男女を集めて競わせ、バグった世界では初対面の魔王に求婚するような、ゆるい奴だからな。
戦乱の世なら真っ先に足元を掬われるぞ。
「お前、ハニートラップには気を付けるのだぞ」
長い廊下を歩きながら、変態王子に忠告してやる。
そんなつまらんことでこいつが没落しては、張り合いが無い。
「大丈夫だ、君以外に興味は無いから」
ジーヴルはきっぱりと言いきった。
少し居心地が悪くなり、俺はそれきり黙る。
こいつと話すと、どうも調子が狂う。
ホールの外に出ると、丁度こちらに歩いてくるルルとジョリーの姿が見えた。
ルルはもちろん、あのドレスを着ている。
肘までを覆う可愛らしい手袋は、ジョリーから借りたものだろうか。
隣を歩くジョリーは、鐘のように裾が広がったすみれ色のドレスを着ている。
縦ロールの髪と相まって、令嬢らしいゴージャスな雰囲気だ。
「ルル。ジョリー。こちらへ」
道の端から二人を呼ぶと、当然驚かれた。
「トラゴス、来たんだ」
「王子と踊るためにいらしたのね」
「そういう訳ではない」
俺がきっぱり否定すると、残念そうな顔をされた。
というか、可哀想な目で見られているような。
気を取り直して、本題に入る。
「ドレスのシワを伸ばす方法を思いついた。
色々調べた結果、水蒸気でシワを伸ばすという方法を見つけてな」
「そうか。私の氷魔法とトラゴスの炎魔法なら出来るという訳だな」
さすがにジーヴルは察しが良い。
早速ジーヴルがルルの周りに粉雪を降らせて、それを俺が炎で溶かし水蒸気にして吹きつける。
するとルルのドレスに付いていたシワは、綺麗に伸びていた。
「凄い、これでどの角度から見ても完璧!」
ルルはドレスの裾を揺らしながらはしゃいでいる。
「本当。よく見つけましたわね」
ジョリーも感心しているようだった。
「本当にありがとう!」
「ご協力、感謝いたしますわ~」
手を振りながら、二人はホールに入って行く。
ルルのドレスに関する問題は完璧に解決した。
俺がここに居る意味はもう無い。
きびすを返した俺の手首を、ジーヴルが掴んだ。
「帰るのか?」
「ああ。用事は終わったのでな」
「トラゴスもパーティーに来てくれ」
うむ、薄々こうなると思ってはいた。
「噂の伴侶候補が隣に居れば、貴族連中のくだらない話を延々と聞かされずに済む」
「そんな理由で俺をくだらん集まりに付き合わせるな!」
揉み合いになるが、とにかくジーヴルは離してくれない。
「お前がそういう態度をとるなら、俺もそれなりの対応をするしかないが?」
俺はとうとう、魔法陣を展開させた。
炎を降らせるが、ジーヴルは氷で自身を覆ってそれを防ぎきる。
「もっと強力な魔法でなくては、俺を倒すことは出来ないぞ」
ジーヴルに鼻で笑われ、カチンときた。
俺は両手を突き出して、掌に炎をチャージする。
すると両手にジーヴルの魔法がまとわりついて、分厚い氷の手錠があっという間に生成された。
俺はまんまと挑発に乗ってしまい、あっさり拘束されたのだ!
「このっ……どれだけ強引なのだ貴様は!」
「どうせ用事なんて無いだろう?」
「ぐっ……」
氷の手錠なんて、炎の魔法で溶かせば良いと思うだろう?
しかし、炎で氷は案外溶けないものなのだ。少し溶かすだけでも凄まじいエネルギーが必要となる。
RPG世界に居た頃の俺なら数分あれば溶かせたかもしれんが、魔力が弱った今では数時間かけても無理だろう。
虚しく抵抗を続けていたが、結局パーティー会場まで連れて来られた。
時間になると、すぐに音楽が流れだす。
ルルとジョリーはそれぞれ、会場にうようよしている紳士どもと踊っていたが、互いが手隙になった一瞬をついて、ルルがジョリーに駆け寄った。
「ジョリー、私と一緒に踊って」
ルルが無邪気に頼み込むと、ジョリーはあからさまに眉をひそめた。
「どうしてそうなりますの!?」
「教えてくれたダンスの成果を、一番間近で見てほしいんだ」
「ここは社交の場よ。ズブズブの知り合いと馴れ合うためのパーティーじゃないの。
私は社交会でさっさと良い殿方を見つけて、両親を安心させるんだからっ」
ド正論でジョリーは断った。
これはさすがのルルも折れるかと思ったが、満面の笑みでジョリーの手を握った。
「ジョリーは素敵だから、良い旦那さんくらいすぐに見つかるよ。
だから三分だけでも私にちょうだい?」
ルルの頼みに、ジョリーがぐらついているのが分かる。
これが主人公パワー……! 少し恐ろしくもある。
「仕方ないわね、今回だけよっ」
苦笑しながら、ジョリーはルルの手を取った。
社交会では珍しい、女性二人のダンスに周囲は見入っている。
初めて会った時は酷いものだったルルの踊りも、非常に上達している。
俺が二人を眺めていると、ジーヴルが話しかけてきた。
「ドレスを綺麗にしてやるとは、トラゴスは優しいな」
「成り行きで協力させられたのだ」
「そうなのか?」
「俺はやりたいようにやるだけだ。
それが誰かの役に立ったとしたら、俺に才能がありすぎたというだけのこと。
優しさの証明にはならん」
俺は優しくなんかない、王子様の伴侶に相応しくなどない。
事実をきっぱり述べれば幻滅してくれるかと思ったが、ジーヴルはひざまずいて俺の手の甲にくちづけた。
「可愛いビケット、私と踊ってくれ」
ミドルネームで呼びやがった。
呼び慣れてないから気恥ずかしいんだよ、それ!
「いっ、一国の王子が簡単にひざまずくな!」
「本命をダンスに誘うなら当然の態度だろう?」
「俺は踊りなんて……」
「リードしてやる」
ぐいぐいと、俺は中央に連れて行かれた。
ジーヴルのリードに、体が反射的に対応してしまう。
「なんだ、上手いじゃないか」
ジーヴルも感心している。
ああ、自分の運動神経の良さが憎い!
「踊るつもりなど無かったから、全く着飾って来ていない。
王子の相手に相応しくない」
どうにかしてこの場を逃げようとするが、ジーヴルは意に介さない。
「その心配は無いようだが」
ジーヴルに示されて、鏡に写る自分を見た。
俺の髪には氷のクラウンが載っている。
ダイヤモンドダストが、何の変哲も無い真っ黒なブラウスとズボンを輝かせる。
ジーヴルが魔法で飾り付けたのだ。
「この場で一番身分が高いお前ですら王冠を被っていないのに、俺に被せてどうする!
不敬罪とか言われて困るのは俺なんだぞ」
普段は身分などおかまいなしに王子に決闘を挑んでいる俺が不敬罪を恐れてみても、どの口が言うって感じだ。
ここでジーヴルと良い感じに踊ってしまえば、ますます伴侶候補としての地位を固めてしまう。
さっさと逃げねば、と言い訳を並べるが、自分でも破綻しているなーと思う。
案の定、ジーヴルには冷ややかな目を向けられた。
「ビケットが私の伴侶になれば、君もこの場で一番身分が高くなるぞ。
近い将来必ずそうなるのだから、構わんだろう?」
ジーヴルのエメラルドのような瞳は、俺を逃がさないという意志で燃えていた。
こ、怖ぇ!
いやいや、俺が怖がってどうする!?
俺がジーヴルを怖がらせるのが目標なんだろうが!
「君は本当に、面白い奴だ」
俺にとってトラウマとなっている『面白い奴』を呟きながら、ジーヴルは微笑んだ。
その時、再びあの感覚に襲われた。
共にチュロスを食べていて、ジーヴルが笑ったあの時と同じ。
この笑顔から目が離せない。
ルルとジョリーの言葉を思い出す。
二人の言うことなど、ただの勘違いだと思っていたが……。
好き……?
この魔王トラゴスが、こんな俺様王子を……?
俺は……俺はそんなの、絶対に認めない!!
ダンスパーティーから数日経っても、まだモヤモヤとした気持ちは消えなかった。
俺の最高にして唯一の快楽、それは人間に恐れられること。
なのに、ジーヴルの笑顔にだけは少し……興味を抱いてしまう。
もっと見たいと思ってしまう。
勘違いだと思いたい。
魔王トラゴスが、恋をするなどと……!
とにかく初心に返り、ジーヴルを恐怖のドン底に叩き込む方法を編み出すため、勉学に励まなくては!
そうして受けた魔法薬学の授業で、俺はひらめいてしまった。
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