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魔王、王子とデートする
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学園から出た俺たちは、町を歩いていた。
王子として人望のあるジーヴルがちょっと町の人を呼び止めて訊ねると、すぐに塗料が売っていそうな店を教えてくれた。
目的地がはっきりしているなら、さっさと済みそうだ。
しかし……ただの買い出しなのに、デートだなんて訳の分からんことをジーヴルが言うものだから、警戒心が抜けない。
「風の噂で聞いたぞ。トラゴスはRPG世界から来た魔王なのだと」
ふいにジーヴルが話しかけてきた。
別にRPG世界から来たということは隠していないが、そういえばジーヴルには教えていなかったな、と思い出す。
こいつを怖がらせることに懸命になりすぎて、つい。
「お前も信じてくれるのか?」
他のキャラクターはお人好し感が滲み出ているから、こんな突飛な話をすんなり受け入れてくれるのも不自然ではないが……
ジーヴルのような冷淡な王子が信じてくれるとは思えない。
しかし、そんな予想は大きく外れた。
「信じるさ。
道理でおかしいと思っていたのだ……過去の周回では見かけなかったはずだから」
む、周回?
「それはつまり、このゲームがバグる前に通ってきた他ルートの記憶があるということか?」
「うむ。全てとは言わんが、印象的な事柄はいくつか覚えている」
「印象的な事柄というのは、バッドエンドで伴侶候補に刺された、とか?」
「それも一つだ」
つくづく尖ったストーリーの乙女ゲームだ……。
「トラゴスのような面白い奴が居たら、さすがに覚えていたはずだからな。
RPGから来たという話、信じよう」
その面白い奴、というのは何なのだ!
入学式当日の競技場で聞いた野次いわく、ジーヴルに面白い奴認定されるとジーヴルルートのフラグが立ってしまうようだが。
「俺に惚れるとは、ほんっとうに趣味の悪い男だな……!
お前、自分のルートでは主人公とちゃんと恋愛してたんだろうな?」
俺は悪態をつく。
「当たり前だ。
市販されているゲームのキャラクターとして、プレイヤーを楽しませるのは当たり前だろう?
それに、主人公は主人公で、愛でるに値する良い子だった」
ジーヴルのその言葉を聴いて、少し安心した。
俺だってRPGの中では勇者に、プレイヤーに憎まれようと全力を尽くしたものだ。
ジーヴルも、メインの攻略対象としていつだって本気で主人公に、そしてプレイヤーにぶつかり、ときめきを与えていたのだろう。
……この状況は、バグのせいでプレイヤーと断絶させられたせいで始まった不幸なのだ。
ジーヴルも、不幸な事故に巻き込まれた犠牲者だ。
よりによって、可愛さの欠片もないラスボス魔王な俺を好きになるなんて……。
数歩前を進むジーヴルを俺は憐れみの目で見つめた。
するとジーヴルがふいに振り向いて訊ねてきた。
「トラゴスが居たRPGとこちらの世界では、住み心地は違うか?」
「ん、ああ。こちらの方が文明が進んでいて小綺麗だな。
そういえば、モンスターが消滅する演出も全く違った。
俺が居た世界ではモンスターを倒すとドロドロに溶けていたのだが、こちらでは光になって消えていったな」
「そうか。ダンジョンやモンスターについての話は、誰からも聞いていないのか?」
ダンジョン? モンスター?
恋愛を軸とした乙女ゲームとはいえ魔法学校があるくらいのファンタジー。一応そういった要素もあるのか。
「ああ、聞いていない」
「常識だと思い込んでいるから、誰も説明しなかったのだな。無理もない」
早速ジーヴルが説明してくれる。
「この世界には、モンスター界からはみ出したモンスターがときどき現れて人間を襲うという設定がある。
モンスター界に通じやすいポイントとその周辺は、ダンジョンと呼ばれて警備体制が敷かれているのだ」
俺が居たRPG世界では、俺が災厄をもたらした所——つまり世界中のほとんどがダンジョンみたいなものだったから、全然違う設定だ。
「モンスターもわざと人を襲っている訳ではない。
見知らぬ世界に迷い込んで怯えて、暴れるのだ。
だから攻撃してHPを削ることでモンスター界に送り返している。
光になって消えるのは、送り返している時の演出だ」
「なるほど」
転移してきてから、こちらの世界の歴史を学んだが、武力を用いた争いはここ600年間起きていないらしい。
さらにダンジョンとやらも、害獣駆除の延長のようなもの。
こんな世界では、戦いのために魔法を発展させる必要など無い。
そりゃRPG世界に居た時に比べて魔力が弱った俺でも、凄い凄いと持てはやされる訳だ。
俺の考察を打ち切るかのように、ジーヴルが声を掛けてくる。
「トラゴスよ。チュロスを食べたことはあるか?」
「無い。俺に食事の必要は無い」
チュロスとやらが何かは知らんが、非生物である俺には食べ物など無縁だ。
ジーヴルは少し怪訝な顔をしたが、すぐに何やら納得すると、また勝手に話を進める。
「必要が無いというだけだろう?
食べること自体出来ないのか?」
「ものを食べたことが無いから分からん」
するとジーヴルは、急に俺の後ろに回り込んできた。
俺のズボンのベルトを緩めて、無理矢理前傾姿勢を取らせ、尻を直接覗き込んでくる。
「……消化器官が無いようには見受けられないが」
俺は無言でジーヴルの脳天をチョップした。
正当防衛だから不敬罪にはならんだろう。
この国の法律がまともであることを祈ろう。
「夕刻まではまだまだ時間がある。食べよう」
頭をさすりながら、ジーヴルは俺を飲食店に引き摺り込んだ。
出てきた『チュロス』なる食べ物は、棒状で甘ったるい香りを放っていた。
ジーヴルの真似をして、俺もチュロスにかじりつく。
ジーヴルのステータスに満腹度10%が追加されるのが見えた。
俺には、満腹度は追加されないようだ。
おそらく、食べたものは亜空間に消えてしまうのだろう。
だが味覚にしみわたるものはある……。
「どうだ?」
テーブル越しに問われ、俺は感想を述べる。
「……良い香りだし、さくさくして、舌にじわっとくる……その、何というか、悪くないものだな」
「美味しいってことかな」
これが、美味しいという感覚なのか。なるほど。
「なら良かった。これからも色々一緒に食べに出かけよう」
「勝手に決めるな」
本当に強引な奴だな、こいつ!
ジーヴルは俺の怒りなど知らず、今度は手を握ってくる。
「二人きりの時は『ビケット』と呼んでも良いだろうか」
ビケット? 俺の名はトラゴス・ビケット・オーデーだが、そんな呼ばれ方をしたことはない。
「何故だ」
「そのミドルネーム、トラゴスという名に負けず劣らず素敵だ。
他の者は誰も呼んでいないようだから、私だけの特別な呼び名として丁度良いかと」
なるほど、そういうことか。
ジーヴルはなんとしてでも俺の特別な存在になりたがっているようだが……。
そんなことは考えなくていいから、とにかく俺を恐れてくれ!!
「断る! 全く、今日は門の修復でMPを使ってしまったから勘弁してやるが、
明日こそお前の絶望した顔を拝んでやる」
俺がラスボスらしく啖呵を切ると、ジーヴルは肩を震わせて笑った。
笑うジーヴルに、つい目を奪われてしまう。
笑うと唇が綺麗な孤を描いて、褐色の頬に金色の長いまつ毛が影を落として——。
あれ? 今俺は何を考えていた……?
「私の笑顔に見惚れていたか?」
ジーヴルに言われて、俺は眉をひそめる。
俺が? ジーヴルに見惚れていた!?
「本当に私のことが好きなのだな、ビケットは」
俺がジーヴルのことを好き……? 何を言っているのか分からない!
「黙れ! さっさと行くぞ。目的を忘れるなっ」
俺は先に席を立って、店の外に出た。
王子は笑うのをやめると、おとなしく付いてくる。
その後はたいして言い合いになることもなく、ペンキを買って学園へ戻った。
二人で協力した門扉にペンキを塗り、どうにか約束の時間までには門を修復出来た。
「では、俺はこれで。覚えていろよ……!」
俺はジーヴルから逃げるように、自分が生活するエテ寮へと急いだ。
寮の敷地内に入ったところで、裏庭から女二人の声が聞こえてきた。
「貴女って人は……!」
「わぁ、ちょっと……!」
揉め事のように聞こえる。
俺は何気なく裏庭に向かっていた。
そこでは、ぐりぐり縦ロールのツリ目娘が、亜麻色の髪のおとなしそうな娘の腕を捻り上げていた。
おとなしそうな娘の声に、なんとなく聞き覚えがある。
そうだ! 入学式の日に少し聞こえた、主人公らしき女の声ではないか。
とすると、縦ロールは悪役令嬢といったところか。
ラスボスとして、悪役令嬢のような存在はあまり好きではない。
ただ意地悪なだけの小悪党など、目障りなだけだ。
別に主人公を助けてやりたい訳ではないが、悪役令嬢を追い払ってやるか……。
王子として人望のあるジーヴルがちょっと町の人を呼び止めて訊ねると、すぐに塗料が売っていそうな店を教えてくれた。
目的地がはっきりしているなら、さっさと済みそうだ。
しかし……ただの買い出しなのに、デートだなんて訳の分からんことをジーヴルが言うものだから、警戒心が抜けない。
「風の噂で聞いたぞ。トラゴスはRPG世界から来た魔王なのだと」
ふいにジーヴルが話しかけてきた。
別にRPG世界から来たということは隠していないが、そういえばジーヴルには教えていなかったな、と思い出す。
こいつを怖がらせることに懸命になりすぎて、つい。
「お前も信じてくれるのか?」
他のキャラクターはお人好し感が滲み出ているから、こんな突飛な話をすんなり受け入れてくれるのも不自然ではないが……
ジーヴルのような冷淡な王子が信じてくれるとは思えない。
しかし、そんな予想は大きく外れた。
「信じるさ。
道理でおかしいと思っていたのだ……過去の周回では見かけなかったはずだから」
む、周回?
「それはつまり、このゲームがバグる前に通ってきた他ルートの記憶があるということか?」
「うむ。全てとは言わんが、印象的な事柄はいくつか覚えている」
「印象的な事柄というのは、バッドエンドで伴侶候補に刺された、とか?」
「それも一つだ」
つくづく尖ったストーリーの乙女ゲームだ……。
「トラゴスのような面白い奴が居たら、さすがに覚えていたはずだからな。
RPGから来たという話、信じよう」
その面白い奴、というのは何なのだ!
入学式当日の競技場で聞いた野次いわく、ジーヴルに面白い奴認定されるとジーヴルルートのフラグが立ってしまうようだが。
「俺に惚れるとは、ほんっとうに趣味の悪い男だな……!
お前、自分のルートでは主人公とちゃんと恋愛してたんだろうな?」
俺は悪態をつく。
「当たり前だ。
市販されているゲームのキャラクターとして、プレイヤーを楽しませるのは当たり前だろう?
それに、主人公は主人公で、愛でるに値する良い子だった」
ジーヴルのその言葉を聴いて、少し安心した。
俺だってRPGの中では勇者に、プレイヤーに憎まれようと全力を尽くしたものだ。
ジーヴルも、メインの攻略対象としていつだって本気で主人公に、そしてプレイヤーにぶつかり、ときめきを与えていたのだろう。
……この状況は、バグのせいでプレイヤーと断絶させられたせいで始まった不幸なのだ。
ジーヴルも、不幸な事故に巻き込まれた犠牲者だ。
よりによって、可愛さの欠片もないラスボス魔王な俺を好きになるなんて……。
数歩前を進むジーヴルを俺は憐れみの目で見つめた。
するとジーヴルがふいに振り向いて訊ねてきた。
「トラゴスが居たRPGとこちらの世界では、住み心地は違うか?」
「ん、ああ。こちらの方が文明が進んでいて小綺麗だな。
そういえば、モンスターが消滅する演出も全く違った。
俺が居た世界ではモンスターを倒すとドロドロに溶けていたのだが、こちらでは光になって消えていったな」
「そうか。ダンジョンやモンスターについての話は、誰からも聞いていないのか?」
ダンジョン? モンスター?
恋愛を軸とした乙女ゲームとはいえ魔法学校があるくらいのファンタジー。一応そういった要素もあるのか。
「ああ、聞いていない」
「常識だと思い込んでいるから、誰も説明しなかったのだな。無理もない」
早速ジーヴルが説明してくれる。
「この世界には、モンスター界からはみ出したモンスターがときどき現れて人間を襲うという設定がある。
モンスター界に通じやすいポイントとその周辺は、ダンジョンと呼ばれて警備体制が敷かれているのだ」
俺が居たRPG世界では、俺が災厄をもたらした所——つまり世界中のほとんどがダンジョンみたいなものだったから、全然違う設定だ。
「モンスターもわざと人を襲っている訳ではない。
見知らぬ世界に迷い込んで怯えて、暴れるのだ。
だから攻撃してHPを削ることでモンスター界に送り返している。
光になって消えるのは、送り返している時の演出だ」
「なるほど」
転移してきてから、こちらの世界の歴史を学んだが、武力を用いた争いはここ600年間起きていないらしい。
さらにダンジョンとやらも、害獣駆除の延長のようなもの。
こんな世界では、戦いのために魔法を発展させる必要など無い。
そりゃRPG世界に居た時に比べて魔力が弱った俺でも、凄い凄いと持てはやされる訳だ。
俺の考察を打ち切るかのように、ジーヴルが声を掛けてくる。
「トラゴスよ。チュロスを食べたことはあるか?」
「無い。俺に食事の必要は無い」
チュロスとやらが何かは知らんが、非生物である俺には食べ物など無縁だ。
ジーヴルは少し怪訝な顔をしたが、すぐに何やら納得すると、また勝手に話を進める。
「必要が無いというだけだろう?
食べること自体出来ないのか?」
「ものを食べたことが無いから分からん」
するとジーヴルは、急に俺の後ろに回り込んできた。
俺のズボンのベルトを緩めて、無理矢理前傾姿勢を取らせ、尻を直接覗き込んでくる。
「……消化器官が無いようには見受けられないが」
俺は無言でジーヴルの脳天をチョップした。
正当防衛だから不敬罪にはならんだろう。
この国の法律がまともであることを祈ろう。
「夕刻まではまだまだ時間がある。食べよう」
頭をさすりながら、ジーヴルは俺を飲食店に引き摺り込んだ。
出てきた『チュロス』なる食べ物は、棒状で甘ったるい香りを放っていた。
ジーヴルの真似をして、俺もチュロスにかじりつく。
ジーヴルのステータスに満腹度10%が追加されるのが見えた。
俺には、満腹度は追加されないようだ。
おそらく、食べたものは亜空間に消えてしまうのだろう。
だが味覚にしみわたるものはある……。
「どうだ?」
テーブル越しに問われ、俺は感想を述べる。
「……良い香りだし、さくさくして、舌にじわっとくる……その、何というか、悪くないものだな」
「美味しいってことかな」
これが、美味しいという感覚なのか。なるほど。
「なら良かった。これからも色々一緒に食べに出かけよう」
「勝手に決めるな」
本当に強引な奴だな、こいつ!
ジーヴルは俺の怒りなど知らず、今度は手を握ってくる。
「二人きりの時は『ビケット』と呼んでも良いだろうか」
ビケット? 俺の名はトラゴス・ビケット・オーデーだが、そんな呼ばれ方をしたことはない。
「何故だ」
「そのミドルネーム、トラゴスという名に負けず劣らず素敵だ。
他の者は誰も呼んでいないようだから、私だけの特別な呼び名として丁度良いかと」
なるほど、そういうことか。
ジーヴルはなんとしてでも俺の特別な存在になりたがっているようだが……。
そんなことは考えなくていいから、とにかく俺を恐れてくれ!!
「断る! 全く、今日は門の修復でMPを使ってしまったから勘弁してやるが、
明日こそお前の絶望した顔を拝んでやる」
俺がラスボスらしく啖呵を切ると、ジーヴルは肩を震わせて笑った。
笑うジーヴルに、つい目を奪われてしまう。
笑うと唇が綺麗な孤を描いて、褐色の頬に金色の長いまつ毛が影を落として——。
あれ? 今俺は何を考えていた……?
「私の笑顔に見惚れていたか?」
ジーヴルに言われて、俺は眉をひそめる。
俺が? ジーヴルに見惚れていた!?
「本当に私のことが好きなのだな、ビケットは」
俺がジーヴルのことを好き……? 何を言っているのか分からない!
「黙れ! さっさと行くぞ。目的を忘れるなっ」
俺は先に席を立って、店の外に出た。
王子は笑うのをやめると、おとなしく付いてくる。
その後はたいして言い合いになることもなく、ペンキを買って学園へ戻った。
二人で協力した門扉にペンキを塗り、どうにか約束の時間までには門を修復出来た。
「では、俺はこれで。覚えていろよ……!」
俺はジーヴルから逃げるように、自分が生活するエテ寮へと急いだ。
寮の敷地内に入ったところで、裏庭から女二人の声が聞こえてきた。
「貴女って人は……!」
「わぁ、ちょっと……!」
揉め事のように聞こえる。
俺は何気なく裏庭に向かっていた。
そこでは、ぐりぐり縦ロールのツリ目娘が、亜麻色の髪のおとなしそうな娘の腕を捻り上げていた。
おとなしそうな娘の声に、なんとなく聞き覚えがある。
そうだ! 入学式の日に少し聞こえた、主人公らしき女の声ではないか。
とすると、縦ロールは悪役令嬢といったところか。
ラスボスとして、悪役令嬢のような存在はあまり好きではない。
ただ意地悪なだけの小悪党など、目障りなだけだ。
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※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。
※同性婚が認められている世界観です。
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