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美人だけど性格が悪い妹に婚約者を略奪されました。

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私は彼のことを誠実な人だと思っていた。

けれど、それは勘違いだった。



彼は伯爵のプロスペロ。
綺麗な顔立ちをしていて、スタイルも良い。

プロスペロとの婚約が決まった時、彼は、

「絶対に君のことを幸せにするからね」

と私の手を優しく包みこむように握って言った。

私はその言葉を信じた。



だが、彼は浮気していた。
相手は私の妹・ジナイーダだ。

ジナイーダは美人だけど、性格が悪い。
自己中心的でわがままだ。

そんな妹に私は婚約者を略奪された。

当然のごとく、婚約は破棄。

プロスペロとジナイーダは結婚。



かなり傷ついたし、落ち込んだ。

でも、友人に慰められてだんだんと元気を取り戻していった。

そして、友人にある男性を紹介された。

「初めまして。セルジュと申します」

そう私に手を差し伸べたのは、リーシン伯爵令息のセルジュ。
金髪碧眼の美青年である。

私は彼と親しくなり、プロポーズされた。
それを受け入れ、婚約し、トントン拍子に結婚まで至った。

今はセルジュと幸せに暮らしている。



ちなみに、プロスペロとジナイーダはすぐに離婚した。
ジナイーダのわがままな性格が嫌になったプロスペロが他の女性と不倫したため。

プロスペロは不倫相手の女性と結婚したらしい。
だが、仮面夫婦だと社交界で噂になっている。
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