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婚約者が妹と浮気していた。その後、彼らは結婚したけど喧嘩続きの仮面夫婦になっている。

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両親の知人の息子と婚約することになった。
婚約者は、ランベルトという名前の侯爵令息である。

ランベルトは綺麗な顔立ちのイケメンだ。
性格も男前で、レディファーストなの。

そんな彼と結婚できて幸せだった。

結婚式まで、何度かランベルトとデートをした。
外に出かけたり、互いの家に行ったり。
彼との時間は楽しかった。

五回目くらいのデートの時。

「ロズリーナ、手を出して」

と言われ、私が手を出す。
すると、ランベルトが私の手のひらの上に細長い箱を置いた。

「これは?」
「プレゼントだよ。開けてみて」
「え!嬉しい。ありがとう」

箱を開けてみると、ネックレスが入っていた。
ダイヤモンドがきらきらと輝いている。

「綺麗。ありがとう」

ランベルトは嬉しそうに微笑んだ。

「付けてあげる」

そう言って、私の後ろに回りネックレスを付けてくれた。

「ふふ。似合ってる?」
「似合ってるよ」

彼が頭を撫でてくれた。
嬉しい。私は愛されている。
結婚式の日が待ち遠しい。




私は友人とのお茶会で、ランベルトに貰ったネックレスの話をした。

友人は「良いね。似合ってる」と褒めてくれて。

嬉しいなとほかほかした気持ちで家に帰る。


そうだ。
三日後にランベルトとのデートの約束がある。

妹のマリアーナにイヤリングを貸したままだったから、返してもらわないと。


そう思って、家に帰ったらすぐさまマリアーナの部屋に向かった。

トントンとドアをノックすると、物音がした。
マリアーナは部屋にいるようだ。

「マリアーナ?イヤリング返してほしいんだけど」

マリアーナは何も言わない。

「マリアーナ?」

と言いながら、ドアを開ける。

ベッドでマリアーナが寝ていた。
しかし、掛け布団の形がおかしい。
マリアーナ一人分にしては、大きく膨らんだ形になっている。

嫌な予感がしながらも、掛け布団をはぐ。

すると、情けなく丸まったランベルトがいた。

「ランベルト?なんで、あなたがいるの?」



結果、ランベルトとマリアーナは浮気をしていた。

私とランベルトは婚約破棄。



そして、ランベルトと妹が結婚することになった。

だが、結婚した後二人は喧嘩が絶えず、仮面夫婦になっているという。


そんなある日。

ランベルトが私の家に来て、「君と結婚したい。別れたい」と言ってきた。

「無理よ。私はあなたに裏切られたもの。信用はできないわ」

と言った。
それからは何も言われていない。

私はというと、両親に公爵の男性を紹介してもらい、結婚することになった。
今は公爵と幸せに暮らしている。


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