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伯爵令嬢の浮気が原因で婚約破棄になったんだが、令嬢の性格が悪すぎて良い気味。
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※シナリオ形式です。
登場人物
ラーラ・・・20歳の伯爵家のメイド。
ヘルマ・・・20歳の伯爵家のメイド。
オレリア・・・18歳の伯爵令嬢。
アムレアン・・・23歳の伯爵令息。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
○オレリアの家・メイドの部屋(夜)
メイドの部屋で休んでいるラーラ。部屋にヘルマが入ってくる。
ヘルマ「ねえ、知ってる?オレリア様の婚約が破棄になるんですって」
ラーラ「そうなの?婚約者って、アムレアン様という伯爵令息の方よね」
ヘルマ「ええ。一度、オレリア様と一緒にお会いしたことがあったのだけど、とてもかっこよくて紳士的な方よ」
ラーラ「そもそも、婚約破棄ってどこで聞いたのよ?」
ヘルマ「今日、アムレアン様がいらっしゃったでしょう?お茶をお出しした時に聞いたのよ、アムレアン様が『婚約破棄したい』とおっしゃっていたの」
ラーラ「そうなのね」
ヘルマ「ちょっと気になったから、ドアに耳を当てて聞いてみたのよ」
と、少し気まずそうに言う。
ラーラ「どうしてそんなことするのかしらね」
ヘルマ「気になっちゃうじゃない」
ラーラ「それで?」
ヘルマ「あなたも気になっているんじゃない」
ラーラ「いいから、話の続き」
ヘルマ「オレリア様が浮気しているってことで、アムレアン様がかなり怒っていらっしゃったのよ」
ラーラ「へえ。でも、あのお嬢様ならしていてもおかしくはないわね」
ヘルマ「そんなこと言って……」
ラーラ「誰も聞いてやしないわよ」
ヘルマ「もう……。話戻すけど、お嬢様は浮気を認めたのよね。それで、婚約破棄に……」
ラーラ「そう」
ヘルマ「今日、オレリア様の機嫌がかなり悪かったでしょ?」
ラーラ「ええ。廊下を歩いていたら、足音がうるさいと言われたわ」
ヘルマ「私なんて、わざとぶつかってこられたり、料理がまずいって頭からご飯をかけられたりしたわ」
ラーラ「お食事の時のことはびっくりしたわね」
ヘルマ「本当に最悪よ」
ラーラ「婚約破棄になって良い気味だけれど、八つ当たりするのは辞めてほしいわよね」
ヘルマ「結婚しても問題起こしていたでしょうけど」
と言う。
ラーラ、頷く。
ラーラ「もうこの家のメイド辞めようかなって思っているの」
ヘルマ「奇遇ね。私もよ」
と言い、笑う。
登場人物
ラーラ・・・20歳の伯爵家のメイド。
ヘルマ・・・20歳の伯爵家のメイド。
オレリア・・・18歳の伯爵令嬢。
アムレアン・・・23歳の伯爵令息。
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○オレリアの家・メイドの部屋(夜)
メイドの部屋で休んでいるラーラ。部屋にヘルマが入ってくる。
ヘルマ「ねえ、知ってる?オレリア様の婚約が破棄になるんですって」
ラーラ「そうなの?婚約者って、アムレアン様という伯爵令息の方よね」
ヘルマ「ええ。一度、オレリア様と一緒にお会いしたことがあったのだけど、とてもかっこよくて紳士的な方よ」
ラーラ「そもそも、婚約破棄ってどこで聞いたのよ?」
ヘルマ「今日、アムレアン様がいらっしゃったでしょう?お茶をお出しした時に聞いたのよ、アムレアン様が『婚約破棄したい』とおっしゃっていたの」
ラーラ「そうなのね」
ヘルマ「ちょっと気になったから、ドアに耳を当てて聞いてみたのよ」
と、少し気まずそうに言う。
ラーラ「どうしてそんなことするのかしらね」
ヘルマ「気になっちゃうじゃない」
ラーラ「それで?」
ヘルマ「あなたも気になっているんじゃない」
ラーラ「いいから、話の続き」
ヘルマ「オレリア様が浮気しているってことで、アムレアン様がかなり怒っていらっしゃったのよ」
ラーラ「へえ。でも、あのお嬢様ならしていてもおかしくはないわね」
ヘルマ「そんなこと言って……」
ラーラ「誰も聞いてやしないわよ」
ヘルマ「もう……。話戻すけど、お嬢様は浮気を認めたのよね。それで、婚約破棄に……」
ラーラ「そう」
ヘルマ「今日、オレリア様の機嫌がかなり悪かったでしょ?」
ラーラ「ええ。廊下を歩いていたら、足音がうるさいと言われたわ」
ヘルマ「私なんて、わざとぶつかってこられたり、料理がまずいって頭からご飯をかけられたりしたわ」
ラーラ「お食事の時のことはびっくりしたわね」
ヘルマ「本当に最悪よ」
ラーラ「婚約破棄になって良い気味だけれど、八つ当たりするのは辞めてほしいわよね」
ヘルマ「結婚しても問題起こしていたでしょうけど」
と言う。
ラーラ、頷く。
ラーラ「もうこの家のメイド辞めようかなって思っているの」
ヘルマ「奇遇ね。私もよ」
と言い、笑う。
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