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婚約破棄しましたが、好みど真ん中の男性に溺愛されて幸せに暮らしています。

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全て満たしていると思った

婚約者はとても素敵な人だと思う

お父さんは伯爵で大きな家に住んでいる
それに顔立ちも綺麗
背も高い

理想的な婚約者だ



だけど
私には好きな人がいる

婚約者ではない

彼は侯爵令息で
顔立ちは中性的
肌は白く、身長は少し低め

私好みの顔と体型

初めてパーティーで見た時
衝撃が走ったのを覚えている
よく覚えている

あんなにも
私の好みど真ん中な男性は見たことがなかったから

彼と結婚したいと思った

だから
話しかけて仲良くなった

だが、私は別の男性と婚約することになった
仕方ないの
父が決めたことなんだから

私は
父に反抗できないように躾けられている


彼と結婚できないという絶望があった


けれど
ある日のこと
婚約者の浮気が発覚

浮気していた

なんて

本当はショックを受けるところなんだけど


私は
飛び上がりそうなほど嬉しかった

婚約破棄できるから


そうして
婚約破棄した


そしたら
彼が私にプロポーズしてくれた

大好きな彼が

本当に?
私でいいのかな

君がいいんだ

彼が緊張した面持ちで言う

本当なんだ
現実なんだ


私は彼と結婚した

彼は私のことを大切にしてくれる
私の好きなものを贈ってくれたり
優しく抱きしめてくれたり

愛されていると感じる

好みど真ん中の人と結婚し

幸せに暮らしている



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