70 / 77
第2章【仲間探し編(アリア)】
第2章51話 [お使いクエスト]
しおりを挟む
「ログイン完了!」
ベットから飛び降り、エリーを呼ぶ。
「エリー!『召喚!』」
小さな魔法陣が現れてエリーが召喚される。
「なんだい、マリ太君?まだ眠いよう」
「……」
夕方に放送している、未来から来た青いロボットが出てくるアニメ。それの真似なのか肌といつものワンピースが真っ青になっており、お腹には白いポケットを付けてエリーは現れた。
「……エリー早速で聞きたいんだけど、噴水前ってどこか分かるか?」
「ちょっとー!!スルー!?コレもスルー!せっかく肌も青く塗ったのに!私はもう、マリーが分かんないよ!」
エリーは叫びながら俺の胸ぐら掴む。
「俺が1番分かんねーよ!どう言えば正解なんだよ!肌を青く塗るとか、そんな無駄な努力してんじゃねぇよ!」
「分かった!次はもっと簡単なのにするから絶対に何かしらのモーションしてね!」
「そうだな…簡単なのだったらな」
「よ~し次こそは~!」
変な約束をしてしまったな…。エリーが燃えているので今さら嫌だとは言えないな、次の時になんとかしよう。
「それでエリー、噴水前って何処か分かるか?」
「噴水前って最初の街くらいしか心当たりないけど」
「最初の街?あったか?噴水」
記憶を呼び起こすが全く思い出せない。
「ほら!ホントに最初に、1番最初にマリーがログインして現れた場所だよ!」
「1番最初にログインして現れた場所…」
「そうだよ!プレイヤーが初めてログインすると現れる場所!」
エリーが言った言葉を復唱して思い出す。言われてみれば後ろから水の音が聞こえた気がする…。
「そうか後ろは噴水だったのか!」
「そうだよ!それなりの大きさの噴水だったのに、気づかなかったの?」
「ああ、ログインして嬉しくて後ろなんて全然気にしてなかった」
本当に気づかなかった。
あの時直ぐに変な奴に絡まれたからな、気付かなかったのも仕方ないか。
エリーを見れば肌の色がいつもの美肌に戻っていた。
「なんでそんなこと急に聞いてきたの?」
「ああ、俺たちを助けてくれたシスターの子が毎日9時に噴水前に居るみたいなんだよ」
「それっておかしくない?」
「え?」
エリーは机の上を腕を組みながら歩いている。まるで名探偵みたいだ。
「だってそうでしょ?アクラータに居るのに、どうして一々最初の街に戻ってるわけ?」
「たしかに…」
「でも『石』があれば『石』を手に入れた街のマイルームに行けるんだけど、それでも変だよ」
「……」
石があれば最初の街やエフレンドに行けるのか知らなかったな。エリーって情報の後だし、小出しが多いよな。
「っていうわけだから明日の朝は8時半頃に噴水前に行くから準備しとけよ!」
「りょーかい!早速お使いクエスト行こっか!」
「ああ、頼んでたお使いのラクなヤツってあるか?」
「そうだね…物を受け取って届けるってのがあるけど」
「あるけど?」
「ミツハちゃんに『水々しいリンゴ』を貰っておけば、もっと楽なのもあったんでけどね」
「忘れてた…」
俺はオーバーに左手で額を抑える。
「ミツハも忘れてたパターンだな、きっと」
ログアウトしたミツハに貰うのは不可能だ。諦めよう。
「それでエリー、その宅配便みたいなクエストは、どこで受けれるんだ?」
「それじゃあ出よっか」
エリーは机の上から飛んでマイルームの扉の前で止まる。案内してくれるみたいだ。
「ああ」
扉まで行き開けてやる。
いつものどおり夜にログインしたのに外は真っ昼間だ。
「このゲームには夜って概念はないのか…」
「夜を冒険したいならマイルームのベットで寝ると夜になるよ」
出たな、後出しのエリー。
「そうなのか、まあ今回は良いや。エリー、道案内しを早くしてくれ」
「せっかく教えてあげたのに!」
そんな事を言いながらも、エリーは前を飛んで道案内を始める。
ずっと思ってたんだけどエリーが飛んでる時にワンピースのスカートの中が見えそうになるけど、コレは果たして中は見えるのだろうか?
気にはなるが覗いた瞬間、エリーと関係が気まずくなりそうなので敢えてやめておこう。
「マリーここだよ!」
「早いな!」
スカートの中について考えている間にかなり歩いたのかなっと思ったが、実際に本当に近くにあったようだ。
「ここ?」
エリーの前には灰色のレンガで作られた民家がある。
「マリー、こっちこっち」
エリーが俺の耳元まで来て小声で話しながら指を指す。
指差す方を見れば、民家の前に俺よりも少し年齢の低い三つ編みの女の子が花を1輪持って空を見上げながら立っていた。
「あの女の子から依頼を受けれるから、話しかけてみて」
ヒソヒソとエリーが小声で教えてくれたので、話しかけてみることにする。
「ねぇ、こんなところで何してるの?」
屈んで優しく話しかけてみる。
「あのね…このお花をね、お婆ちゃんにあげたいんだけどね、今日はどこにも遊びに行っちゃダメってママに言われちゃってね…だからどうしようってね、考えてたの」
【お使いクエスト】
『少女の健気な願い』を受けますか?
と目の前に表示されたのでYESを選択して受ける。
「お願いします。このお花をお婆ちゃんに渡して下さい」
アイテムボックスを開いて見ると『少女の健気な花』が入っていた。見た目は完全にチューリップだ。
「マリー、ナビしてあげるから行こ!」
「ああ!」
装備屋を待たせるのも嫌なので、急いで走る。
「まだか~エリー…」
5分走ったがまだ着かない。
「マリー、あと10分くらいだよ!頑張って!」
エリーは飛んでいるので全く疲れた様子はない。
「ハァハァ…、ちくしょ~遠いな~!」
愚痴を零しながらひたすらに走る。
「マリー!着いたよ!女の子のお婆ちゃんの家だよ!」
「やっと……か」
ずっと走っていたせいで息が切れてマトモに話せない。
「エリー、ハァハァ…エリー…」
「…なんか私に興奮する変態みたいだね」
「くっ……、コイツ!」
3分程で呼吸も落ち着いたので、お婆ちゃんの家のドアをノックしてみる。
『は~い』
と中から優しい声が聞こえる。数秒してドアが開く。
「お、おう…」
2メートルほどのお婆ちゃんが出迎えてくれた。思っていたお婆ちゃんの大きさと違い、少し怯んでしまう。
「あらあら、なんの御用かしら?」
「あ、あの三つ編みの女の子から貴女に花を渡してほしいと頼まれましたので、受け取ってもらえませんか?」
アイテムボックスから女の子から受け取った花を渡す。
「あらあら、あの子から…わざわざありがとうね~」
お婆ちゃんは嬉しそうに指2本で摘んだ花を優しい眼で見つめる。
「コレは少ないけどお礼だよ、受け取っておくれ」
『NPC【チーユ】から5000G受け取りました』
【ミッションクエストをクリアしました。報酬で10000Gを獲得しました】
【ミッションクエストを全てクリアしました。報酬で『経験の石』と30000G獲得しました。】
「やった!遂に『石』とお金が手に入ったぜ!」
「やったね!マリー!」
「よし、エリー!恒例のやつやるか!」
「え?なにそれ?」
「『経験の石』ゲットだぜ!」
「え~と…」
俺が石をエリーに突き出して見せるが、見せられた本人はオロオロしてるだけだった。
「分かったか、今のエリーの気持ちが答えが分からないボケを振られた気持ちだ」
「はい…以後気をつけます」
こうして『石』とお金を手に入れたので装備屋に向かう。
ベットから飛び降り、エリーを呼ぶ。
「エリー!『召喚!』」
小さな魔法陣が現れてエリーが召喚される。
「なんだい、マリ太君?まだ眠いよう」
「……」
夕方に放送している、未来から来た青いロボットが出てくるアニメ。それの真似なのか肌といつものワンピースが真っ青になっており、お腹には白いポケットを付けてエリーは現れた。
「……エリー早速で聞きたいんだけど、噴水前ってどこか分かるか?」
「ちょっとー!!スルー!?コレもスルー!せっかく肌も青く塗ったのに!私はもう、マリーが分かんないよ!」
エリーは叫びながら俺の胸ぐら掴む。
「俺が1番分かんねーよ!どう言えば正解なんだよ!肌を青く塗るとか、そんな無駄な努力してんじゃねぇよ!」
「分かった!次はもっと簡単なのにするから絶対に何かしらのモーションしてね!」
「そうだな…簡単なのだったらな」
「よ~し次こそは~!」
変な約束をしてしまったな…。エリーが燃えているので今さら嫌だとは言えないな、次の時になんとかしよう。
「それでエリー、噴水前って何処か分かるか?」
「噴水前って最初の街くらいしか心当たりないけど」
「最初の街?あったか?噴水」
記憶を呼び起こすが全く思い出せない。
「ほら!ホントに最初に、1番最初にマリーがログインして現れた場所だよ!」
「1番最初にログインして現れた場所…」
「そうだよ!プレイヤーが初めてログインすると現れる場所!」
エリーが言った言葉を復唱して思い出す。言われてみれば後ろから水の音が聞こえた気がする…。
「そうか後ろは噴水だったのか!」
「そうだよ!それなりの大きさの噴水だったのに、気づかなかったの?」
「ああ、ログインして嬉しくて後ろなんて全然気にしてなかった」
本当に気づかなかった。
あの時直ぐに変な奴に絡まれたからな、気付かなかったのも仕方ないか。
エリーを見れば肌の色がいつもの美肌に戻っていた。
「なんでそんなこと急に聞いてきたの?」
「ああ、俺たちを助けてくれたシスターの子が毎日9時に噴水前に居るみたいなんだよ」
「それっておかしくない?」
「え?」
エリーは机の上を腕を組みながら歩いている。まるで名探偵みたいだ。
「だってそうでしょ?アクラータに居るのに、どうして一々最初の街に戻ってるわけ?」
「たしかに…」
「でも『石』があれば『石』を手に入れた街のマイルームに行けるんだけど、それでも変だよ」
「……」
石があれば最初の街やエフレンドに行けるのか知らなかったな。エリーって情報の後だし、小出しが多いよな。
「っていうわけだから明日の朝は8時半頃に噴水前に行くから準備しとけよ!」
「りょーかい!早速お使いクエスト行こっか!」
「ああ、頼んでたお使いのラクなヤツってあるか?」
「そうだね…物を受け取って届けるってのがあるけど」
「あるけど?」
「ミツハちゃんに『水々しいリンゴ』を貰っておけば、もっと楽なのもあったんでけどね」
「忘れてた…」
俺はオーバーに左手で額を抑える。
「ミツハも忘れてたパターンだな、きっと」
ログアウトしたミツハに貰うのは不可能だ。諦めよう。
「それでエリー、その宅配便みたいなクエストは、どこで受けれるんだ?」
「それじゃあ出よっか」
エリーは机の上から飛んでマイルームの扉の前で止まる。案内してくれるみたいだ。
「ああ」
扉まで行き開けてやる。
いつものどおり夜にログインしたのに外は真っ昼間だ。
「このゲームには夜って概念はないのか…」
「夜を冒険したいならマイルームのベットで寝ると夜になるよ」
出たな、後出しのエリー。
「そうなのか、まあ今回は良いや。エリー、道案内しを早くしてくれ」
「せっかく教えてあげたのに!」
そんな事を言いながらも、エリーは前を飛んで道案内を始める。
ずっと思ってたんだけどエリーが飛んでる時にワンピースのスカートの中が見えそうになるけど、コレは果たして中は見えるのだろうか?
気にはなるが覗いた瞬間、エリーと関係が気まずくなりそうなので敢えてやめておこう。
「マリーここだよ!」
「早いな!」
スカートの中について考えている間にかなり歩いたのかなっと思ったが、実際に本当に近くにあったようだ。
「ここ?」
エリーの前には灰色のレンガで作られた民家がある。
「マリー、こっちこっち」
エリーが俺の耳元まで来て小声で話しながら指を指す。
指差す方を見れば、民家の前に俺よりも少し年齢の低い三つ編みの女の子が花を1輪持って空を見上げながら立っていた。
「あの女の子から依頼を受けれるから、話しかけてみて」
ヒソヒソとエリーが小声で教えてくれたので、話しかけてみることにする。
「ねぇ、こんなところで何してるの?」
屈んで優しく話しかけてみる。
「あのね…このお花をね、お婆ちゃんにあげたいんだけどね、今日はどこにも遊びに行っちゃダメってママに言われちゃってね…だからどうしようってね、考えてたの」
【お使いクエスト】
『少女の健気な願い』を受けますか?
と目の前に表示されたのでYESを選択して受ける。
「お願いします。このお花をお婆ちゃんに渡して下さい」
アイテムボックスを開いて見ると『少女の健気な花』が入っていた。見た目は完全にチューリップだ。
「マリー、ナビしてあげるから行こ!」
「ああ!」
装備屋を待たせるのも嫌なので、急いで走る。
「まだか~エリー…」
5分走ったがまだ着かない。
「マリー、あと10分くらいだよ!頑張って!」
エリーは飛んでいるので全く疲れた様子はない。
「ハァハァ…、ちくしょ~遠いな~!」
愚痴を零しながらひたすらに走る。
「マリー!着いたよ!女の子のお婆ちゃんの家だよ!」
「やっと……か」
ずっと走っていたせいで息が切れてマトモに話せない。
「エリー、ハァハァ…エリー…」
「…なんか私に興奮する変態みたいだね」
「くっ……、コイツ!」
3分程で呼吸も落ち着いたので、お婆ちゃんの家のドアをノックしてみる。
『は~い』
と中から優しい声が聞こえる。数秒してドアが開く。
「お、おう…」
2メートルほどのお婆ちゃんが出迎えてくれた。思っていたお婆ちゃんの大きさと違い、少し怯んでしまう。
「あらあら、なんの御用かしら?」
「あ、あの三つ編みの女の子から貴女に花を渡してほしいと頼まれましたので、受け取ってもらえませんか?」
アイテムボックスから女の子から受け取った花を渡す。
「あらあら、あの子から…わざわざありがとうね~」
お婆ちゃんは嬉しそうに指2本で摘んだ花を優しい眼で見つめる。
「コレは少ないけどお礼だよ、受け取っておくれ」
『NPC【チーユ】から5000G受け取りました』
【ミッションクエストをクリアしました。報酬で10000Gを獲得しました】
【ミッションクエストを全てクリアしました。報酬で『経験の石』と30000G獲得しました。】
「やった!遂に『石』とお金が手に入ったぜ!」
「やったね!マリー!」
「よし、エリー!恒例のやつやるか!」
「え?なにそれ?」
「『経験の石』ゲットだぜ!」
「え~と…」
俺が石をエリーに突き出して見せるが、見せられた本人はオロオロしてるだけだった。
「分かったか、今のエリーの気持ちが答えが分からないボケを振られた気持ちだ」
「はい…以後気をつけます」
こうして『石』とお金を手に入れたので装備屋に向かう。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
王都交通整理隊第19班~王城前の激混み大通りは、平民ばかりの“落ちこぼれ”第19班に任せろ!~
柳生潤兵衛
ファンタジー
ボウイング王国の王都エ―バスには、都内を守護する騎士の他に多くの衛視隊がいる。
騎士を含む彼らは、貴族平民問わず魔力の保有者の中から選抜され、その能力によって各隊に配属されていた。
王都交通整理隊は、都内の大通りの馬車や荷台の往来を担っているが、衛視の中では最下層の職種とされている。
その中でも最も立場が弱いのが、平民班長のマーティンが率いる第19班。班員も全員平民で個性もそれぞれ。
大きな待遇差もある。
ある日、そんな王都交通整理隊第19班に、国王主催の夜会の交通整理という大きな仕事が舞い込む。
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
聖なる幼女のお仕事、それは…
咲狛洋々
ファンタジー
とある聖皇国の聖女が、第二皇子と姿を消した。国王と皇太子達が国中を探したが見つからないまま、五年の歳月が過ぎた。魔人が現れ村を襲ったという報告を受けた王宮は、聖騎士団を差し向けるが、すでにその村は魔人に襲われ廃墟と化していた。
村の状況を調べていた聖騎士達はそこである亡骸を見つける事となる。それこそが皇子と聖女であった。長年探していた2人を連れ戻す事は叶わなかったが、そこである者を見つける。
それは皇子と聖女、二人の子供であった。聖女の力を受け継ぎ、高い魔力を持つその子供は、二人を襲った魔人の魔力に当てられ半魔になりかけている。聖魔力の高い師団長アルバートと副団長のハリィは2人で内密に魔力浄化をする事に。しかし、救出したその子の中には別の世界の人間の魂が宿りその肉体を生かしていた。
この世界とは全く異なる考え方に、常識に振り回される聖騎士達。そして次第に広がる魔神の脅威に国は脅かされて行く。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる