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第2章【仲間探し編(アリア)】
第2章49話 [助けてくれたプレイヤー]
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「それってどういうことだ?」
目が覚めた時には誰も居なかったような気がしたが…。
「実はね…あっ!」
話そうとするとミツハが体がビクッと動かすと、慌ててメニューを開いている。
「お母さんからだ…すまない!話したいけど早くログアウトしないとダメだ!詳しい話はエリーとアカリに聞いてくれ!」
ミツハはメニューを急いで操作し始める。
「それじゃあ、次のログインする予定はまた連絡するよ。さらばだ、我が仲間たちよ!」
いつものポーズでミツハがログアウトして消える。
不覚にも少しカッコいいと思ってしまった。
「それじゃあ教えてくれよ」
俺はエリーとアカリに向き直る。
「ごめんなさい。私はちょうど攻撃されたばかりでプレイヤーがいた事に気が付かなかったわ」
「…ごめん」
「良いのよ!気にしてないから!」
アカリがさっき抱きついていたことは大目に見よう。
「エリーは?」
「教えてあげても良いけど、どうしよかっな~」
エリーは頭の後ろに手を組んで器用に飛ぶ。
「急になんだよ?!」
「約束してた。話を無視したら罰ゲームだったよね!」
「約束?」
「ああ、ベンケイを倒した後に『ギャグじゃない一般的会話を無視したら罰ゲームを受けるって約束したんだよ」
アカリが『私たちがいないところでそんなことが…』っと小声で言っている。その前に俺は無視はしていない。
「いや、俺無視したわけじゃないから…」
「へ~、うるさい!って怒鳴ったくせに、そんな言い訳するんだ~」
「うっ!」
気を失う前に言ったのを思い出す。あの時はどうかしていた。けど怒鳴ったのは事実だ。
「無視したわけじゃないし、ちゃんとエリーと話してただろ?今回だけお願い!それに今日はもう時間もないしさ!」
「……」
エリーは腕を組み、目を瞑り空中で静止している。
こう見ると強そうなキャラみたいだ。
「しょうがないから今回だけ見逃してあげる!でも次は絶対にあんなこと言わないでね」
「分かった。絶対にしない」
悲しそうな顔で言うエリーの顔を見つめて答える。
「じゃあ、教えてあげる。あの時私たちを助けてくれたプレイヤーのこと…」
エリーはフヨフヨと飛んで、テーブルに置いてある座布団に座る。
俺とアカリもエリーと話せるように椅子に座る。
「マリーがアカリちゃんにトドメを刺そうと剣を振り上げた時、マリーと同じくらいの年齢の女の子に助けてもらったんだよ」
「凄い状況だな…」
本当に助けてくれたプレイヤーには感謝しかない。
「でもその女の子がどうやって私たちを助けたの?」
「女の子はねシスター服を着てたんだ。それにあの時、シスターの子は歌ってたんだよ」
「歌?」
そういえば意識を取り戻す時に歌が聞こえてきた気がする。
「あの歌は聖職者のスキル『清めの聖歌』周りのプレイヤーの『呪い』『狂乱』『混乱』の状態異常を低確率で解除できるの」
「なるほど…」
あの歌が聞こえた時、俺の頭の中で確率に勝った音が鳴ったのは聖職者のスキルのおかげだったのか。
「それでその子は何であの時居なかったんだ?」
「その女の子は私たちが気づいたのに気づいて何処かに行っちゃったの」
「そうか…なあ、その子に会えないかな?」
「え?」
その話を聞いて、俺は会ってお礼がしたいと思った。それに…。
「お礼も言いたいし。もしまだパーティーを組んでなかったら、このパーティーの回復役になってくれないかな」
「パーティーメンバーは4人まで大丈夫だけど、プレイヤー1人をこのゲームから探すのは難しいかも…」
エリーは腕を組み考える。それとパーティーって4人までだったのを初めて知った。
「私に良い考えがあるわ」
「なんだよ、アカリ」
「掲示板で探すのよ」
「そうか!ゲーム内で探すんじゃなくて、ネットの情報掲示板なら見つけれるかも!」
「ええ、その女の子の見た目なら直ぐに見つけられるはずよ」
エリーとアカリが話し合い、解決策が見つかる。…そういえば俺も掲示板で名前があったな。もしかしたらその女の子もあるかもしれない。
「早速ログアウトして探すか!」
「その前にマリー、装備屋に行かなくても良いの?」
「あ…」
『妖精の髪飾り』を1日取り置きしてもらってるんだった。
「装備屋に何かあるの?」
「ああ、10万Gの髪飾りを取り置きしてもらってるんだ。そういえばお金は…」
メニューを画面を開き持ち金を確認すると
「8万6千Gしかない…」
分かっていたが足りない。こんなことになるならイカズチの時にお金を賭ければ良かった。
「今からラストのお使いクエストをするか…」
メニュー画面の上部にある時刻を見ると現実世界では『16時30分』日之内家の夕御飯は18時頃だ。
お使いクエストをクリアして、お風呂に入ったら夕御飯に間に合うか微妙なところだ。
「…いや、今からログアウトして助けてくれた女の子の情報を探すよ。それで夜にログインしてお使いクエストを終わらせて髪飾りを買いに行く」
「分かったわ。それならわたしもログアウトしようかしら…」
アカリが椅子から立ち上がってメニューを操作する。
俺も椅子から立ち上がる。
「それじゃあ、私は明日の夕方にログインするわ。その時にイベントの話でもしましょう」
イベント…あのランキングの順位が決まるっていうアレか。
「ああ、ミツハから連絡が来たら言っておくよ」
「また明日」
「おう!」
アカリが手を振りながらログアウトして消えた。
「エリー、俺もログアウトするよ。楽なお使いクエストがあったら教えてくれ」
「うん、分かった。次にログアウトした時に教えるね」
俺もメニューを操作する。
「ねぇねぇマリー、次は何時にログインするの?」
テーブルに座ってたエリーが俺の目の前に飛んで来る。
仕事で家から出る時『あなた今日は何時に帰って来れる?』って聞いてくる。
「俺の奥さんみたいだな」
「え!!何言ってんの!もう!」
エリーの顔が少し赤くなってる。
「それじゃあな!」
慌ててるエリーを残し俺もログアウトする。
目が覚めた時には誰も居なかったような気がしたが…。
「実はね…あっ!」
話そうとするとミツハが体がビクッと動かすと、慌ててメニューを開いている。
「お母さんからだ…すまない!話したいけど早くログアウトしないとダメだ!詳しい話はエリーとアカリに聞いてくれ!」
ミツハはメニューを急いで操作し始める。
「それじゃあ、次のログインする予定はまた連絡するよ。さらばだ、我が仲間たちよ!」
いつものポーズでミツハがログアウトして消える。
不覚にも少しカッコいいと思ってしまった。
「それじゃあ教えてくれよ」
俺はエリーとアカリに向き直る。
「ごめんなさい。私はちょうど攻撃されたばかりでプレイヤーがいた事に気が付かなかったわ」
「…ごめん」
「良いのよ!気にしてないから!」
アカリがさっき抱きついていたことは大目に見よう。
「エリーは?」
「教えてあげても良いけど、どうしよかっな~」
エリーは頭の後ろに手を組んで器用に飛ぶ。
「急になんだよ?!」
「約束してた。話を無視したら罰ゲームだったよね!」
「約束?」
「ああ、ベンケイを倒した後に『ギャグじゃない一般的会話を無視したら罰ゲームを受けるって約束したんだよ」
アカリが『私たちがいないところでそんなことが…』っと小声で言っている。その前に俺は無視はしていない。
「いや、俺無視したわけじゃないから…」
「へ~、うるさい!って怒鳴ったくせに、そんな言い訳するんだ~」
「うっ!」
気を失う前に言ったのを思い出す。あの時はどうかしていた。けど怒鳴ったのは事実だ。
「無視したわけじゃないし、ちゃんとエリーと話してただろ?今回だけお願い!それに今日はもう時間もないしさ!」
「……」
エリーは腕を組み、目を瞑り空中で静止している。
こう見ると強そうなキャラみたいだ。
「しょうがないから今回だけ見逃してあげる!でも次は絶対にあんなこと言わないでね」
「分かった。絶対にしない」
悲しそうな顔で言うエリーの顔を見つめて答える。
「じゃあ、教えてあげる。あの時私たちを助けてくれたプレイヤーのこと…」
エリーはフヨフヨと飛んで、テーブルに置いてある座布団に座る。
俺とアカリもエリーと話せるように椅子に座る。
「マリーがアカリちゃんにトドメを刺そうと剣を振り上げた時、マリーと同じくらいの年齢の女の子に助けてもらったんだよ」
「凄い状況だな…」
本当に助けてくれたプレイヤーには感謝しかない。
「でもその女の子がどうやって私たちを助けたの?」
「女の子はねシスター服を着てたんだ。それにあの時、シスターの子は歌ってたんだよ」
「歌?」
そういえば意識を取り戻す時に歌が聞こえてきた気がする。
「あの歌は聖職者のスキル『清めの聖歌』周りのプレイヤーの『呪い』『狂乱』『混乱』の状態異常を低確率で解除できるの」
「なるほど…」
あの歌が聞こえた時、俺の頭の中で確率に勝った音が鳴ったのは聖職者のスキルのおかげだったのか。
「それでその子は何であの時居なかったんだ?」
「その女の子は私たちが気づいたのに気づいて何処かに行っちゃったの」
「そうか…なあ、その子に会えないかな?」
「え?」
その話を聞いて、俺は会ってお礼がしたいと思った。それに…。
「お礼も言いたいし。もしまだパーティーを組んでなかったら、このパーティーの回復役になってくれないかな」
「パーティーメンバーは4人まで大丈夫だけど、プレイヤー1人をこのゲームから探すのは難しいかも…」
エリーは腕を組み考える。それとパーティーって4人までだったのを初めて知った。
「私に良い考えがあるわ」
「なんだよ、アカリ」
「掲示板で探すのよ」
「そうか!ゲーム内で探すんじゃなくて、ネットの情報掲示板なら見つけれるかも!」
「ええ、その女の子の見た目なら直ぐに見つけられるはずよ」
エリーとアカリが話し合い、解決策が見つかる。…そういえば俺も掲示板で名前があったな。もしかしたらその女の子もあるかもしれない。
「早速ログアウトして探すか!」
「その前にマリー、装備屋に行かなくても良いの?」
「あ…」
『妖精の髪飾り』を1日取り置きしてもらってるんだった。
「装備屋に何かあるの?」
「ああ、10万Gの髪飾りを取り置きしてもらってるんだ。そういえばお金は…」
メニューを画面を開き持ち金を確認すると
「8万6千Gしかない…」
分かっていたが足りない。こんなことになるならイカズチの時にお金を賭ければ良かった。
「今からラストのお使いクエストをするか…」
メニュー画面の上部にある時刻を見ると現実世界では『16時30分』日之内家の夕御飯は18時頃だ。
お使いクエストをクリアして、お風呂に入ったら夕御飯に間に合うか微妙なところだ。
「…いや、今からログアウトして助けてくれた女の子の情報を探すよ。それで夜にログインしてお使いクエストを終わらせて髪飾りを買いに行く」
「分かったわ。それならわたしもログアウトしようかしら…」
アカリが椅子から立ち上がってメニューを操作する。
俺も椅子から立ち上がる。
「それじゃあ、私は明日の夕方にログインするわ。その時にイベントの話でもしましょう」
イベント…あのランキングの順位が決まるっていうアレか。
「ああ、ミツハから連絡が来たら言っておくよ」
「また明日」
「おう!」
アカリが手を振りながらログアウトして消えた。
「エリー、俺もログアウトするよ。楽なお使いクエストがあったら教えてくれ」
「うん、分かった。次にログアウトした時に教えるね」
俺もメニューを操作する。
「ねぇねぇマリー、次は何時にログインするの?」
テーブルに座ってたエリーが俺の目の前に飛んで来る。
仕事で家から出る時『あなた今日は何時に帰って来れる?』って聞いてくる。
「俺の奥さんみたいだな」
「え!!何言ってんの!もう!」
エリーの顔が少し赤くなってる。
「それじゃあな!」
慌ててるエリーを残し俺もログアウトする。
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