35 / 77
第2章 【仲間探し編(ミツハ)】
第2章16話 [神の一撃]
しおりを挟む
「ミツハ、頼む!賢者の腕輪、貸してくれないか?!」
「別にいいけど、マリーってMP沢山使うスキルってあったっけ?」
「黙ってて悪かったけど、実はMPを大量に消費して召喚する召喚獣がいるんだ!」
「そうなの?」
ミツハは迷うことなく腕に装備していた『賢者の腕輪』を俺に差し出す。
「いいよ、その代わり期待してるよ!」
召喚する召喚獣に対してなのか、勝負の勝敗に対してなのかは分からなかったが期待には答えよう。
「おう!任しとけ!」
ミツハとPvP前にした会話を思い出す。
「召喚獣の力?まだ出してない召喚獣でもいるのか?」
俺は無言でメニューから『妖精の聖衣』を装備する。
「ああ。アカネ、お前に最強の召喚獣を見せてやる」
メニューを開き合成士を選択し、ナイトと賢者の腕輪を選ぶ。
「ナイト。ミツハ。力を貸してくれ!『合成!』」
「ワウ!」
ナイトと装備していた賢者の腕輪が発光しながら浮かび上がり、勢いよくぶつかると激しい光が放たれる。
「頼む…!」
心の中で祈っていると、頭の中で『ピポーン!』と音が鳴る。
光が収まっていき、目の前に狼の顔が彫られた黒くなった腕輪が浮かでいた。
「装備!」
右腕腕輪をはめて装備する。
メニューでステータスを確認する。
マリー Lv 8 〔13322G〕 Ranking--
メインジョブ/召喚士 Lv2 サブジョブ/格闘家 Lv3 覚醒ジョブ/合成士Lv1
HP/415 MP/1300 STR/250 VIT/200 DEX/150 AGI/150 INT/175 LUK/100
《武器》
黒狼王の腕輪 MP+800 HP+400〈R7〉
《 装備》
頭/ 星のヘアピン LUK+25 HP+15
胴体/ 妖精の聖衣 MP+700〈R7〉
腕/【黒狼王の腕輪】 (武器として装備している為、変化なし) 〈R7〉
足/冒険者の革靴 AGI+55
黒狼王の腕輪スキル『闇の壁』
【毎秒HP10消費しSTR2000までの攻撃を防ぐ壁を5つまで生み出せる。使用後5秒間使用不可】
黒狼王の腕輪アビリティ『影操り』
【毎秒MPを10消費し相手を影で縛り動けなくする。使用後再使用不可制限なし】
妖精の聖衣アビリティ『聖なる加護』
《15秒間MPが減らなくなる。このアビリティ使用後、【妖精の聖衣】はゲーム内で1日の間は使用不可になる》
よし!思ってた通り、壁を生み出すスキルとMPが1000を超えた。これでゴッドが召喚できる!
にしても、今の俺の見た目が弱そうだ…白いワンピースと靴と腕輪しか装備していない。
「すまない。待たせたな」
「もういいのか?じゃあ見せてもらうぜ!お前の力ってヤツを!」
アカネは腕を組み、俺が合成し終わるのを律儀に待っていてくれた。
先ずは確実に攻撃を当てるためにアカネの動きを止める!
「スキル『闇の壁!』4枚!」
「なんだ…!」
アカネを四方に壁が現れ囲む。
「洒落せぇ!『正拳突き!』」
『ドン!!』と壁を殴る音がしたが、壁は頑丈だったようで壊れなかった。
「焦ったぜ…アビリティ『影操り!×5!』
「な、なんだ!くそ…!」
『闇の壁』の中でアカネが慌てている声がする。
「成功したみたいだな…」
壁を消すと黒いオーラが出るヒモで縛られたアカネが現れる。
「セコイだなんて言うなよ。こうでもしないと勝てないからな」
「ハッ、言わないさ…それで、ここからどうするんだ?」
「言っただろ、召喚獣を見せてやるって!『召喚』!」
俺の後ろに巨大な召喚陣が現れる。
勝負は聖衣のアビリティの15秒間。これで終わらせる!
「来い!魔王討伐兵器人製『機械神ゴッド 』の右腕!!」
「機械神だと…!!」
召喚陣から生えるように、十数メートルの腕が召喚される。
『機械神ゴッドの右腕』 Lvーー 信頼度ーー 〈R10〉
HP/10000 STR/10000 ATK/10000 VIT/10000 AGI/10000
スキル『マシニティック・ゴッドブロー 』
【全てを破壊する最強の一撃。スキル発動中、相手の盾や壁を破壊することが出来る】
「最高だぜ!マリー!!来い!!!」
「いくぜ!機械神ゴッドの攻撃!!『マシニティック・ゴッドブロー!!!』」
勢いよくアカネに向かって拳が向かう。
「くっ!『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』」
アカネが早口言葉のように魔法を唱える。目の前に天使の羽を模した盾が何枚も出現するが…。
「無駄だ!!いけーー!!ゴッドーーー!!!」
パリンッ!パリンッ!パリンッ!パリンッ!パリンッ!と薄い煎餅のように盾を破壊していき、ゴッドの拳はアカネに直撃する。
「…っっ!!!!!!!」
物凄い勢いでアカネは壁まで吹き飛んでいき砂埃が舞う。
ゴッドも時間が経ち、徐々に薄くなっていき消えていく。
「勝った…勝ったんだ!」
俺は安堵から膝から崩れ落ちる。
装備も妖精の聖衣のアビリティを使ったので、元の魔法使いの装備に戻る。
だが、勝ったというのにPvPが終わらない。
「何でだ?何でPvPが終わらない…?」
「マリー…アカネちゃんはまだ倒せてないよ…」
「え…?」
額から冷や汗が流れ、心臓の鼓動が早くなる。
「別にいいけど、マリーってMP沢山使うスキルってあったっけ?」
「黙ってて悪かったけど、実はMPを大量に消費して召喚する召喚獣がいるんだ!」
「そうなの?」
ミツハは迷うことなく腕に装備していた『賢者の腕輪』を俺に差し出す。
「いいよ、その代わり期待してるよ!」
召喚する召喚獣に対してなのか、勝負の勝敗に対してなのかは分からなかったが期待には答えよう。
「おう!任しとけ!」
ミツハとPvP前にした会話を思い出す。
「召喚獣の力?まだ出してない召喚獣でもいるのか?」
俺は無言でメニューから『妖精の聖衣』を装備する。
「ああ。アカネ、お前に最強の召喚獣を見せてやる」
メニューを開き合成士を選択し、ナイトと賢者の腕輪を選ぶ。
「ナイト。ミツハ。力を貸してくれ!『合成!』」
「ワウ!」
ナイトと装備していた賢者の腕輪が発光しながら浮かび上がり、勢いよくぶつかると激しい光が放たれる。
「頼む…!」
心の中で祈っていると、頭の中で『ピポーン!』と音が鳴る。
光が収まっていき、目の前に狼の顔が彫られた黒くなった腕輪が浮かでいた。
「装備!」
右腕腕輪をはめて装備する。
メニューでステータスを確認する。
マリー Lv 8 〔13322G〕 Ranking--
メインジョブ/召喚士 Lv2 サブジョブ/格闘家 Lv3 覚醒ジョブ/合成士Lv1
HP/415 MP/1300 STR/250 VIT/200 DEX/150 AGI/150 INT/175 LUK/100
《武器》
黒狼王の腕輪 MP+800 HP+400〈R7〉
《 装備》
頭/ 星のヘアピン LUK+25 HP+15
胴体/ 妖精の聖衣 MP+700〈R7〉
腕/【黒狼王の腕輪】 (武器として装備している為、変化なし) 〈R7〉
足/冒険者の革靴 AGI+55
黒狼王の腕輪スキル『闇の壁』
【毎秒HP10消費しSTR2000までの攻撃を防ぐ壁を5つまで生み出せる。使用後5秒間使用不可】
黒狼王の腕輪アビリティ『影操り』
【毎秒MPを10消費し相手を影で縛り動けなくする。使用後再使用不可制限なし】
妖精の聖衣アビリティ『聖なる加護』
《15秒間MPが減らなくなる。このアビリティ使用後、【妖精の聖衣】はゲーム内で1日の間は使用不可になる》
よし!思ってた通り、壁を生み出すスキルとMPが1000を超えた。これでゴッドが召喚できる!
にしても、今の俺の見た目が弱そうだ…白いワンピースと靴と腕輪しか装備していない。
「すまない。待たせたな」
「もういいのか?じゃあ見せてもらうぜ!お前の力ってヤツを!」
アカネは腕を組み、俺が合成し終わるのを律儀に待っていてくれた。
先ずは確実に攻撃を当てるためにアカネの動きを止める!
「スキル『闇の壁!』4枚!」
「なんだ…!」
アカネを四方に壁が現れ囲む。
「洒落せぇ!『正拳突き!』」
『ドン!!』と壁を殴る音がしたが、壁は頑丈だったようで壊れなかった。
「焦ったぜ…アビリティ『影操り!×5!』
「な、なんだ!くそ…!」
『闇の壁』の中でアカネが慌てている声がする。
「成功したみたいだな…」
壁を消すと黒いオーラが出るヒモで縛られたアカネが現れる。
「セコイだなんて言うなよ。こうでもしないと勝てないからな」
「ハッ、言わないさ…それで、ここからどうするんだ?」
「言っただろ、召喚獣を見せてやるって!『召喚』!」
俺の後ろに巨大な召喚陣が現れる。
勝負は聖衣のアビリティの15秒間。これで終わらせる!
「来い!魔王討伐兵器人製『機械神ゴッド 』の右腕!!」
「機械神だと…!!」
召喚陣から生えるように、十数メートルの腕が召喚される。
『機械神ゴッドの右腕』 Lvーー 信頼度ーー 〈R10〉
HP/10000 STR/10000 ATK/10000 VIT/10000 AGI/10000
スキル『マシニティック・ゴッドブロー 』
【全てを破壊する最強の一撃。スキル発動中、相手の盾や壁を破壊することが出来る】
「最高だぜ!マリー!!来い!!!」
「いくぜ!機械神ゴッドの攻撃!!『マシニティック・ゴッドブロー!!!』」
勢いよくアカネに向かって拳が向かう。
「くっ!『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』『ホーリーバリア!』」
アカネが早口言葉のように魔法を唱える。目の前に天使の羽を模した盾が何枚も出現するが…。
「無駄だ!!いけーー!!ゴッドーーー!!!」
パリンッ!パリンッ!パリンッ!パリンッ!パリンッ!と薄い煎餅のように盾を破壊していき、ゴッドの拳はアカネに直撃する。
「…っっ!!!!!!!」
物凄い勢いでアカネは壁まで吹き飛んでいき砂埃が舞う。
ゴッドも時間が経ち、徐々に薄くなっていき消えていく。
「勝った…勝ったんだ!」
俺は安堵から膝から崩れ落ちる。
装備も妖精の聖衣のアビリティを使ったので、元の魔法使いの装備に戻る。
だが、勝ったというのにPvPが終わらない。
「何でだ?何でPvPが終わらない…?」
「マリー…アカネちゃんはまだ倒せてないよ…」
「え…?」
額から冷や汗が流れ、心臓の鼓動が早くなる。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
【R18】ダイブ〈AV世界へ堕とされたら〉
ちゅー
ファンタジー
なんの変哲も無いDVDプレーヤー
それはAVの世界へ転移させられる魔性の快楽装置だった
女の身体の快楽を徹底的に焦らされ叩き込まれ心までも堕とされる者
手足を拘束され、オモチャで延々と絶頂を味わされる者
潜入先で捕まり、媚薬を打たれ狂う様によがる者
そんなエロ要素しかない話
【R18】TSエロゲの世界でチョロインになった件
Tonks
ファンタジー
バーチャルエロゲにログインしたらログアウトできなくなり、そのままTSヒロインとして攻略対象となる物語です。タイトル通りTS後の主人公は基本チョロインです。18禁エロ描写中心。女性化した主人公のディープな心理描写を含みます。
ふたなり、TS百合の要素は含まれておりません。エロ描写はすべて「女になった元男が、男とセックスする」ものです。ただし相手の男はイケメンに限る、というわけでもないので、精神的BLの範疇からは逸脱しているものと思われます。
lolokuさんに挿絵を描いていただきました。本作にこれ以上の挿絵は世界中どこを探しても見つからないと思います。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる