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第2章 【仲間探し編(ミツハ)】
第2章15話 [圧倒的強者]
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「様子見で攻撃だ、スピカ!ナイトはスピカの援護をしてくれ!」
「ワウ!」
「キュイ!」
スピカが角でアカネに突撃をする。
「どうだ!」
「あめぇな…!溶かしたチョコに砂糖の袋を全部入れて固め手出来たチョコよりあめぇ!」
「マリー…ちょっと想像したら気持ち悪くなってきたよ」
想像したエリーは眉間にシワを寄せている。
俺がエリーの方を向いている間に、アカネはスピカの角を片手で掴み受け止める。
「マジかよ!受け止めやがった…!」
エリーのどうでもいい一言なんて聞いてる場合じゃなかった!
「オラ!」
空いた手でスピカに殴ろうとする。
「ワウ!」
スピカの前にナイトのスキルで作られた黒い壁が現れる。
「しゃらくせぇ!!スキル『粉砕拳!』」
黒い壁をアカネが殴ると粉々に壊れ、そのままスピカに拳が直撃する。
「ッキュ…!」
「ウソだろ!今まで壊された事がないナイトの壁が…!」
「マリー、アレは相手の魔法やスキルので作った壁や盾を高確率で破壊する格闘家のスキルだよ!」
スピカが俺の少し前に飛んでくる。HPバーを見ると半分近く減っていた。
「チッ、壁のせいで仕留め損なったか!」
「スピカ!出し惜しみしてる場合じゃない!合成するぞ!」
「キュイ!」
俺は慣れた手つきで合成を選択する。
「スキル『合成!』」
槍使いの軽装備とスピカがぶつかり合い『ピポーン』と頭の中で音が鳴り、ピョンピョンアーマーの合成に成功する。
「装備!」
宙に浮くピョンピョンアーマーに飛び込み装備する。
「合成?なんだ…そのスキルは?」
「俺のジョブの能力だ!行くぜ!」
アカネとの距離を一瞬で詰め、お腹にスキルで攻撃をする。
「スキル『ウサギの判子!』」
「くらうか!」
アカネはギリギリで右手の甲でガードして急所を守る。
「あちいっ!火属性の槍かよ!」
「くっ!ガードするとな…!」
ピョンピョンアーマーで上がったAGIに対応できるなんて…!
「どうした?スピードがあるだけでこんなもんか?」
「クソ…!なら!『超加速!』奥義『ウサギの大群!!』うおおおおおお!!!」
超高速で何度も槍で突きまくる。
「うおおおおおおおーーー!!!!!どうだ!!アカネーー!!!」
「ぐっ…!速い…だが!やっぱりあめぇ…スキル『超感覚!』」
奥義中に槍が突然動かなくなり発動中のスキル『ウサギの大群』の攻撃が止まる。
「な、なんだ?!」
槍の先端を見るとアカネが片手で掴んでいた。
「残念だったな!スキル『超感覚』1秒だけ自分のAGIを10倍にする格闘家のスキルだ」
「そんな…俺のスキルが止められた…」
「マリー!お前じゃあワタシに勝てない理由が3つある!まず1つ目!奥義『模技・強制解除!』」
槍を引き寄せられ、お腹を思いっきり殴られる。
「がっ…!!」
すると『パリーン』と音が鳴り響き、後方に吹き飛ぶ。
「うっ!」
元いた場所まで吹き飛ばされ、HPバーを確認すると攻撃の痛みの割には少しだけしか減ってはいなかった。
「マリー!装備が!」
「どうした?」
エリーが慌てて俺に指を指す。体を見ると白魔法使いのローブに戻っていた。
「合成の装備がなくなってる…?何でだ?」
「私のスキル『強制解除』は、PvP中1度だけ相手の装備を前に装備していた装備に戻す能力があるんだよ!」
「くそっ!貴重な合成の装備を!」
アカネは知らずにやったのだろうが、偶然にも合成士の欠点を狙われた。
「2つ目の理由は…ワタシのHPを見てみな!」
アカネは自分の頭上を親指で指す。頭上にあるHPバーを見ると俺が与えたダメージが少しずつ回復していっている。
「どうして回復してるんだ…?」
「ワタシの加護『大天使の加護』の効果だ。聖職者の装備をしている間、HPが毎秒3回復する!」
「せっこ!」
擦り傷ならすぐに治ってしまうのか!なんて狡いスキルだ!
「驚いたか?だから『戦う不死身のシスター』なんだよ」
「ちくしょう…!」
何とか勝つ方法はないのか!アカネに勝つ方法は…。
「最後の3つ目!私のジョブは3つある!『格闘家』『シスター』『武闘家』だ!格闘家と武闘家の2つを選択しているお陰でワタシのSTRは2倍になる!」
「武闘家?」
「マリー、武闘家は職業選択の時に稀に貰える少しレアなジョブだよ。格闘家の上位版だと思えばいいよ」
マジかよ…。格闘家と武闘家の攻撃系ジョブと自動回復だと。
「マリー、それだけじゃないよ。シスターのジョブがあるからPvP中は回復魔法で回復が出来るから、アカネちゃんを即死させないと回復されて振り出しに戻るよ」
「不死身のシスターか…誰が決めたか分からない2つ名だが、ピッタリだな」
こめかみに冷や汗が流れる。
アカネは爪をいじりながら呆れた様に話す。
「これがガーウィを倒した実力か…。たしかにガーウィ程度なら勝てるな。それと『合成士』だったか?隠すほどのジョブでもなかったぜ。ワタシ的にはそこまで強くもないし、別に人を見られても良かったと思うけどな」
「く…!」
『合成士』を馬鹿にされるが言い返せない。
俺が仲間を守る為に必死の思いで手に入れた合成士の力…。
ナイトを合成したところで勝てるのか?それに、即死で倒さないと意味がない…。
「どうした、降参か?」
「まだだ、俺の『合成士の力』と…」
俺はアイテムボックスから『賢者の腕輪』を取り出す。
「『召喚獣の力』を馬鹿にするな!」
「ふっ、だったらどうする?」
「見せてやる…!」
今こそ召喚する時だ!神を!
「ワウ!」
「キュイ!」
スピカが角でアカネに突撃をする。
「どうだ!」
「あめぇな…!溶かしたチョコに砂糖の袋を全部入れて固め手出来たチョコよりあめぇ!」
「マリー…ちょっと想像したら気持ち悪くなってきたよ」
想像したエリーは眉間にシワを寄せている。
俺がエリーの方を向いている間に、アカネはスピカの角を片手で掴み受け止める。
「マジかよ!受け止めやがった…!」
エリーのどうでもいい一言なんて聞いてる場合じゃなかった!
「オラ!」
空いた手でスピカに殴ろうとする。
「ワウ!」
スピカの前にナイトのスキルで作られた黒い壁が現れる。
「しゃらくせぇ!!スキル『粉砕拳!』」
黒い壁をアカネが殴ると粉々に壊れ、そのままスピカに拳が直撃する。
「ッキュ…!」
「ウソだろ!今まで壊された事がないナイトの壁が…!」
「マリー、アレは相手の魔法やスキルので作った壁や盾を高確率で破壊する格闘家のスキルだよ!」
スピカが俺の少し前に飛んでくる。HPバーを見ると半分近く減っていた。
「チッ、壁のせいで仕留め損なったか!」
「スピカ!出し惜しみしてる場合じゃない!合成するぞ!」
「キュイ!」
俺は慣れた手つきで合成を選択する。
「スキル『合成!』」
槍使いの軽装備とスピカがぶつかり合い『ピポーン』と頭の中で音が鳴り、ピョンピョンアーマーの合成に成功する。
「装備!」
宙に浮くピョンピョンアーマーに飛び込み装備する。
「合成?なんだ…そのスキルは?」
「俺のジョブの能力だ!行くぜ!」
アカネとの距離を一瞬で詰め、お腹にスキルで攻撃をする。
「スキル『ウサギの判子!』」
「くらうか!」
アカネはギリギリで右手の甲でガードして急所を守る。
「あちいっ!火属性の槍かよ!」
「くっ!ガードするとな…!」
ピョンピョンアーマーで上がったAGIに対応できるなんて…!
「どうした?スピードがあるだけでこんなもんか?」
「クソ…!なら!『超加速!』奥義『ウサギの大群!!』うおおおおおお!!!」
超高速で何度も槍で突きまくる。
「うおおおおおおおーーー!!!!!どうだ!!アカネーー!!!」
「ぐっ…!速い…だが!やっぱりあめぇ…スキル『超感覚!』」
奥義中に槍が突然動かなくなり発動中のスキル『ウサギの大群』の攻撃が止まる。
「な、なんだ?!」
槍の先端を見るとアカネが片手で掴んでいた。
「残念だったな!スキル『超感覚』1秒だけ自分のAGIを10倍にする格闘家のスキルだ」
「そんな…俺のスキルが止められた…」
「マリー!お前じゃあワタシに勝てない理由が3つある!まず1つ目!奥義『模技・強制解除!』」
槍を引き寄せられ、お腹を思いっきり殴られる。
「がっ…!!」
すると『パリーン』と音が鳴り響き、後方に吹き飛ぶ。
「うっ!」
元いた場所まで吹き飛ばされ、HPバーを確認すると攻撃の痛みの割には少しだけしか減ってはいなかった。
「マリー!装備が!」
「どうした?」
エリーが慌てて俺に指を指す。体を見ると白魔法使いのローブに戻っていた。
「合成の装備がなくなってる…?何でだ?」
「私のスキル『強制解除』は、PvP中1度だけ相手の装備を前に装備していた装備に戻す能力があるんだよ!」
「くそっ!貴重な合成の装備を!」
アカネは知らずにやったのだろうが、偶然にも合成士の欠点を狙われた。
「2つ目の理由は…ワタシのHPを見てみな!」
アカネは自分の頭上を親指で指す。頭上にあるHPバーを見ると俺が与えたダメージが少しずつ回復していっている。
「どうして回復してるんだ…?」
「ワタシの加護『大天使の加護』の効果だ。聖職者の装備をしている間、HPが毎秒3回復する!」
「せっこ!」
擦り傷ならすぐに治ってしまうのか!なんて狡いスキルだ!
「驚いたか?だから『戦う不死身のシスター』なんだよ」
「ちくしょう…!」
何とか勝つ方法はないのか!アカネに勝つ方法は…。
「最後の3つ目!私のジョブは3つある!『格闘家』『シスター』『武闘家』だ!格闘家と武闘家の2つを選択しているお陰でワタシのSTRは2倍になる!」
「武闘家?」
「マリー、武闘家は職業選択の時に稀に貰える少しレアなジョブだよ。格闘家の上位版だと思えばいいよ」
マジかよ…。格闘家と武闘家の攻撃系ジョブと自動回復だと。
「マリー、それだけじゃないよ。シスターのジョブがあるからPvP中は回復魔法で回復が出来るから、アカネちゃんを即死させないと回復されて振り出しに戻るよ」
「不死身のシスターか…誰が決めたか分からない2つ名だが、ピッタリだな」
こめかみに冷や汗が流れる。
アカネは爪をいじりながら呆れた様に話す。
「これがガーウィを倒した実力か…。たしかにガーウィ程度なら勝てるな。それと『合成士』だったか?隠すほどのジョブでもなかったぜ。ワタシ的にはそこまで強くもないし、別に人を見られても良かったと思うけどな」
「く…!」
『合成士』を馬鹿にされるが言い返せない。
俺が仲間を守る為に必死の思いで手に入れた合成士の力…。
ナイトを合成したところで勝てるのか?それに、即死で倒さないと意味がない…。
「どうした、降参か?」
「まだだ、俺の『合成士の力』と…」
俺はアイテムボックスから『賢者の腕輪』を取り出す。
「『召喚獣の力』を馬鹿にするな!」
「ふっ、だったらどうする?」
「見せてやる…!」
今こそ召喚する時だ!神を!
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