15 / 77
第1章【覚醒編】
第1章13話 [約束]
しおりを挟む
「PvPが始まるまで少し時間もあるわね。何で召喚士が不遇職なのか、私が教えてあげるわ」
「…必要ない。俺は不遇職だなんて思った事ないしな」
そうは言ったが少し気にはなっている。今まで召喚士を弱いと思ったことがないのだから理由が知りたいのも本音だ。
「まあ、そう言わず聞きなさいよ。召喚士が不遇な理由は4つあるわ。1つ目に召喚獣の運ゲー要素。召喚獣はレアリティによって決まる。そのためレアリティが低いのが出た場合は引き直しも出来ないし最悪ってわけ」
運ゲーか。俺は初っ端でエリーを召喚したし、その後もスピカとナイトを召喚して運が良かった。
エリーは俯きながら俺のローブの左肩の部分を掴む。ガーウィの話を止めないって事は、もしかしたら俺に聞いてほしいって事なのか…?
「2個目は信頼度。たとえ強い召喚獣を召喚したとしても信頼度が低いと言うことを聞かない。それに信頼度はレアリティが高くて強い召喚獣ほど信頼度は上げ辛いのよ」
信頼度か…信頼度も召喚した時からスピカは最初から信頼度高かったな。それにナイトも頭撫でたら上がったし別に信頼度で困った事もないな。
「最後の3個目は効率が悪い。召喚獣の信頼度を上げたり弱い召喚獣で我慢しながら戦闘してゲームをクリアするには膨大な時間と労力が必要なのよ。この効率の悪さを考えると攻略にも向いていないってこと。どう?最悪な職業でしょ?それに4つ目のMPの消費…」
「フッ、もういい!何が不遇職だ!俺には全く関係ない話だったようだぜ!」
思わず笑ってしまう。本当に…本当に俺は運が良かったようだ。不遇な要素を全ていつの間にかクリアしていたんだから。
「フンッ。全く、面白くないガキね」
『バトル開始まで20秒前』
運命を決めるPvPの開始のカウントが始まった。
「エリー、勝つぞ!勝って明日からも俺たちは冒険するんだ!」
「うん…!私も覚悟を決めた!絶対に勝とう!」
『10秒前』
「エリー、アイツの情報で何か分かったら教えてくれ。勝つ要因を見つけるんだ!」
「きっと見つけてみせるよ!」
『2…1…バトル開始!』
「スキル『投擲!』」
ガーウィが開始と同時に何かを投げると俺の右肩に痛みが走る。
「くっ!!」
頭の中で『ピポーン』と音が鳴る。
「大丈夫!マリー?!」
右肩を見ると尖った何かが刺さっていた。引き抜いて見てみると15センチほどの大きさの鉄で作られて先が尖った両刃の刃物の様な物だった。肩からキラキラとしたエフェクトが出ているがHPもそこまで減っていない。
「これは…?忍者が使っていた武器だったか?確か…クナイだったか?」
「正解…これは『飛苦無』よ。それにしても運が良いわね。毒属性の飛苦無を当てたのに毒状態にならないなんて」
笑いながら左手に先程投げたものと同じ飛苦無を持っている。あの『ピポーン』って音は毒になる確率に勝った音だったのか。
「いきなりやられたぜ…スピカ!この中で1番のスピードを持つお前の力見せてやれ!」
「キュイキュイ!」
スピカがガーウィに向かって走って行く。
「ふーん、AGI600か」
「…まさか」
「エリー?」
カキンッとスピカの角とガーウィの飛苦無が衝突する。
ナイトも戦わせたいが、俺の護衛をしてほしいため不用意に戦闘に出せれない。
スピカとガーウィの戦闘を見れば、スピカが角で攻撃するのをガーウィが飛苦無で防ぎ、ガーウィの飛苦無の攻撃をスピカがギリギリで避ける。戦いは均衡していた。あのハイオークを圧倒していたスピカのAGI(素早さ)とほぼ互角とは…。
「なかなかやるわね!ウサギちゃん。でも私の方が上みたいね!」
「なに?」
「アビリティ発動!『俊速!』」
「キュ?!」
スピカと戦っていたガーウィが消えた?!
「キュイーー!!」
一瞬のうちにスピカが傷だらけになり、ガーウィが離れた場所に現れる。
「どうなってるんだ!一体何が起こったんだ?!」
「今のは『暗殺者』のアビリティ『俊速』だよ!」
エリーが焦った顔で言う。
「どんなアビリティなんだ?」
「『俊速』は3秒間自分のAGI(素早さ)を3倍にするアビリティよ。使った後3分間は使用できなくなるけどね」
「大体分かったよ。ガーウィのセリフと今のアビリティ…もしかしたら勝てるかも」
エリーは嬉しそうに話し始め、ガーウィはエリーを腹立たしそうに睨みつける。
「ガーウィのメインジョブはスピードを重視した『暗殺者』でサブジョブはプレイヤーやモンスターのステータスを見る事ができる『鑑定士』だよ」
「ッチ…面白い話ね、妖精さん。お嬢ちゃん。一旦戦いを止めて、その妖精さんの推理を聞かせてもらいましょうか?」
ガーウィは攻撃の手を止め提案する。
一時的にスピカとガーウィの戦いが止まり、エリーは続けて話す。
「ガーウィの『暗殺者』だっていう理由は簡単だよ。アビリティが暗殺者のアビリティだったから、サブジョブの『鑑定士』だっていう理由はスピカと戦う前に『AGI600か』って言ったの、この数字を知るにはステータスを見るしかない。ステータスを見る事が出来るのは『鑑定士』だけ」
「フフフ、よく分かったわね。だからなんだって言うの?」
凄い…!さすがエリーだ!ジョブが分かればどんな攻撃が来るのか分かる。勝利に近づいた気がする。
「他にも分かった事があるよ。あなたのEXスキル『投擲の心得』もね。『決闘の手袋』は【低確率で当たる手袋がプレイヤーに当たった場合、当たった相手と強制的にPvPをすることが出来る】効果。あなたの暗殺者のジョブのおかげで投擲の当たる確率を上げたところで当たるとは思えない。つまり…」
「チッ…」
ガーウィの表情が変わる。
「投擲の心得は、『投擲したものを止まっている対象に対して高確率で当てる事が出来る』EXスキル。だから私たちに道を譲った後、動きを止めてから投げたんでしょ?なら今から私達が動いていれば投擲で投げた飛苦無も当たり辛くなる。それに、あなたの加護は …」
「『俊速』発動!スキル『投擲!』」
エリーが話している途中、ガーウィが突然スキルを使う。何をしたのか分からず、自分の体を確認するが何も攻撃を受けていない。
「なにをしたんだ?」
自分の側でドサッと何かが地面に落ちた音がする。
「え…」
音の正体を見て頭が真っ白になる。エリーのお腹に飛苦無が刺さり地面に倒れていた。
「エリー…!!おい!しっかりしろ!」
「人のジョブやスキルをベラベラと喋りやがって!召喚獣ごときがウザいんだよ!」
「自分で戦闘を止めたくせに、不意打ちをするなんて…!」
ガーウィを睨み、両膝を付いて倒れているエリーを両手で掬い上げる。
急いで刺さっているクナイを引き抜く。
「うう…」
手の中にいるエリーの頭上には今まで見えなかったHPバーがゆっくりと減ってきている
「ごめんね…マリー。召喚士が不遇職だって黙ってて…」
「そんな事はいい!早く回復薬だ!」
持ち物から『上回復薬』を取り出し飲まそうとするがアイテムボックスから回復薬が取り出せない。
「キャハハハ!残念だったわね!このPvPでは回復薬が使えないルールになってるのよ!」
「…クソ!!」
「マリー…最後に私の話を聞いて…」
「最後って…」
そうか。このPvPにもしも負けたら、エリーに会うのもこれが最後…!
「私…マリーに召喚してもらって本当に楽しかった…だから最低な事かも知れないけど…不遇職って教えたら召喚士からジョブを変えちゃう気がして黙ってたの…」
「バカだな。もし教えてもらってても変えたりしなかったよ」
エリーのHPが半分まで減る。
「そっか…だったら最初から教えておけば良かった…。私…マリーと少しだけど冒険できて楽しかった。マリーの召喚獣で良かった…。私のこと、相棒って言ってもらえて嬉しかったよ…」
「大丈夫だ…!俺があいつに勝って絶対に…ううっ」
心の何処かで負けた時の事を考えている自分がいる。これで最後になってしまうと思うと涙が出てくる。
エリーのHPが3分の1となり、エリーの体が徐々に光の粒子になっていく。
「ふふ、マリーって泣くと顔が不細工になるんだね…」
「っ!急になんだよ…」
こんな時でもふざけたことを言うエリーの顔を見ると目の端から涙が流れていた。自分も悲しいくせに泣いてる俺を笑わそうとしてくれたのか…。
俺は今まで考えていた負けた時の事を考えるのをやめた。袖で涙を拭い、笑いながらエリーに言う。
「安心しろ…相棒!次にお前を召喚した時に俺がアイツにどうやって勝ったか教えてやるよ!だから少しの間待ってろ!」
「うん…!私…待ってるから…!約束だよ!マリー…」
エリーは笑顔で光の粒子となり、俺の手の中から消えてしまった。
拳を強く握りしめ、心の中で絶対に勝つ事をエリーに約束し立ち上がる。
「…必要ない。俺は不遇職だなんて思った事ないしな」
そうは言ったが少し気にはなっている。今まで召喚士を弱いと思ったことがないのだから理由が知りたいのも本音だ。
「まあ、そう言わず聞きなさいよ。召喚士が不遇な理由は4つあるわ。1つ目に召喚獣の運ゲー要素。召喚獣はレアリティによって決まる。そのためレアリティが低いのが出た場合は引き直しも出来ないし最悪ってわけ」
運ゲーか。俺は初っ端でエリーを召喚したし、その後もスピカとナイトを召喚して運が良かった。
エリーは俯きながら俺のローブの左肩の部分を掴む。ガーウィの話を止めないって事は、もしかしたら俺に聞いてほしいって事なのか…?
「2個目は信頼度。たとえ強い召喚獣を召喚したとしても信頼度が低いと言うことを聞かない。それに信頼度はレアリティが高くて強い召喚獣ほど信頼度は上げ辛いのよ」
信頼度か…信頼度も召喚した時からスピカは最初から信頼度高かったな。それにナイトも頭撫でたら上がったし別に信頼度で困った事もないな。
「最後の3個目は効率が悪い。召喚獣の信頼度を上げたり弱い召喚獣で我慢しながら戦闘してゲームをクリアするには膨大な時間と労力が必要なのよ。この効率の悪さを考えると攻略にも向いていないってこと。どう?最悪な職業でしょ?それに4つ目のMPの消費…」
「フッ、もういい!何が不遇職だ!俺には全く関係ない話だったようだぜ!」
思わず笑ってしまう。本当に…本当に俺は運が良かったようだ。不遇な要素を全ていつの間にかクリアしていたんだから。
「フンッ。全く、面白くないガキね」
『バトル開始まで20秒前』
運命を決めるPvPの開始のカウントが始まった。
「エリー、勝つぞ!勝って明日からも俺たちは冒険するんだ!」
「うん…!私も覚悟を決めた!絶対に勝とう!」
『10秒前』
「エリー、アイツの情報で何か分かったら教えてくれ。勝つ要因を見つけるんだ!」
「きっと見つけてみせるよ!」
『2…1…バトル開始!』
「スキル『投擲!』」
ガーウィが開始と同時に何かを投げると俺の右肩に痛みが走る。
「くっ!!」
頭の中で『ピポーン』と音が鳴る。
「大丈夫!マリー?!」
右肩を見ると尖った何かが刺さっていた。引き抜いて見てみると15センチほどの大きさの鉄で作られて先が尖った両刃の刃物の様な物だった。肩からキラキラとしたエフェクトが出ているがHPもそこまで減っていない。
「これは…?忍者が使っていた武器だったか?確か…クナイだったか?」
「正解…これは『飛苦無』よ。それにしても運が良いわね。毒属性の飛苦無を当てたのに毒状態にならないなんて」
笑いながら左手に先程投げたものと同じ飛苦無を持っている。あの『ピポーン』って音は毒になる確率に勝った音だったのか。
「いきなりやられたぜ…スピカ!この中で1番のスピードを持つお前の力見せてやれ!」
「キュイキュイ!」
スピカがガーウィに向かって走って行く。
「ふーん、AGI600か」
「…まさか」
「エリー?」
カキンッとスピカの角とガーウィの飛苦無が衝突する。
ナイトも戦わせたいが、俺の護衛をしてほしいため不用意に戦闘に出せれない。
スピカとガーウィの戦闘を見れば、スピカが角で攻撃するのをガーウィが飛苦無で防ぎ、ガーウィの飛苦無の攻撃をスピカがギリギリで避ける。戦いは均衡していた。あのハイオークを圧倒していたスピカのAGI(素早さ)とほぼ互角とは…。
「なかなかやるわね!ウサギちゃん。でも私の方が上みたいね!」
「なに?」
「アビリティ発動!『俊速!』」
「キュ?!」
スピカと戦っていたガーウィが消えた?!
「キュイーー!!」
一瞬のうちにスピカが傷だらけになり、ガーウィが離れた場所に現れる。
「どうなってるんだ!一体何が起こったんだ?!」
「今のは『暗殺者』のアビリティ『俊速』だよ!」
エリーが焦った顔で言う。
「どんなアビリティなんだ?」
「『俊速』は3秒間自分のAGI(素早さ)を3倍にするアビリティよ。使った後3分間は使用できなくなるけどね」
「大体分かったよ。ガーウィのセリフと今のアビリティ…もしかしたら勝てるかも」
エリーは嬉しそうに話し始め、ガーウィはエリーを腹立たしそうに睨みつける。
「ガーウィのメインジョブはスピードを重視した『暗殺者』でサブジョブはプレイヤーやモンスターのステータスを見る事ができる『鑑定士』だよ」
「ッチ…面白い話ね、妖精さん。お嬢ちゃん。一旦戦いを止めて、その妖精さんの推理を聞かせてもらいましょうか?」
ガーウィは攻撃の手を止め提案する。
一時的にスピカとガーウィの戦いが止まり、エリーは続けて話す。
「ガーウィの『暗殺者』だっていう理由は簡単だよ。アビリティが暗殺者のアビリティだったから、サブジョブの『鑑定士』だっていう理由はスピカと戦う前に『AGI600か』って言ったの、この数字を知るにはステータスを見るしかない。ステータスを見る事が出来るのは『鑑定士』だけ」
「フフフ、よく分かったわね。だからなんだって言うの?」
凄い…!さすがエリーだ!ジョブが分かればどんな攻撃が来るのか分かる。勝利に近づいた気がする。
「他にも分かった事があるよ。あなたのEXスキル『投擲の心得』もね。『決闘の手袋』は【低確率で当たる手袋がプレイヤーに当たった場合、当たった相手と強制的にPvPをすることが出来る】効果。あなたの暗殺者のジョブのおかげで投擲の当たる確率を上げたところで当たるとは思えない。つまり…」
「チッ…」
ガーウィの表情が変わる。
「投擲の心得は、『投擲したものを止まっている対象に対して高確率で当てる事が出来る』EXスキル。だから私たちに道を譲った後、動きを止めてから投げたんでしょ?なら今から私達が動いていれば投擲で投げた飛苦無も当たり辛くなる。それに、あなたの加護は …」
「『俊速』発動!スキル『投擲!』」
エリーが話している途中、ガーウィが突然スキルを使う。何をしたのか分からず、自分の体を確認するが何も攻撃を受けていない。
「なにをしたんだ?」
自分の側でドサッと何かが地面に落ちた音がする。
「え…」
音の正体を見て頭が真っ白になる。エリーのお腹に飛苦無が刺さり地面に倒れていた。
「エリー…!!おい!しっかりしろ!」
「人のジョブやスキルをベラベラと喋りやがって!召喚獣ごときがウザいんだよ!」
「自分で戦闘を止めたくせに、不意打ちをするなんて…!」
ガーウィを睨み、両膝を付いて倒れているエリーを両手で掬い上げる。
急いで刺さっているクナイを引き抜く。
「うう…」
手の中にいるエリーの頭上には今まで見えなかったHPバーがゆっくりと減ってきている
「ごめんね…マリー。召喚士が不遇職だって黙ってて…」
「そんな事はいい!早く回復薬だ!」
持ち物から『上回復薬』を取り出し飲まそうとするがアイテムボックスから回復薬が取り出せない。
「キャハハハ!残念だったわね!このPvPでは回復薬が使えないルールになってるのよ!」
「…クソ!!」
「マリー…最後に私の話を聞いて…」
「最後って…」
そうか。このPvPにもしも負けたら、エリーに会うのもこれが最後…!
「私…マリーに召喚してもらって本当に楽しかった…だから最低な事かも知れないけど…不遇職って教えたら召喚士からジョブを変えちゃう気がして黙ってたの…」
「バカだな。もし教えてもらってても変えたりしなかったよ」
エリーのHPが半分まで減る。
「そっか…だったら最初から教えておけば良かった…。私…マリーと少しだけど冒険できて楽しかった。マリーの召喚獣で良かった…。私のこと、相棒って言ってもらえて嬉しかったよ…」
「大丈夫だ…!俺があいつに勝って絶対に…ううっ」
心の何処かで負けた時の事を考えている自分がいる。これで最後になってしまうと思うと涙が出てくる。
エリーのHPが3分の1となり、エリーの体が徐々に光の粒子になっていく。
「ふふ、マリーって泣くと顔が不細工になるんだね…」
「っ!急になんだよ…」
こんな時でもふざけたことを言うエリーの顔を見ると目の端から涙が流れていた。自分も悲しいくせに泣いてる俺を笑わそうとしてくれたのか…。
俺は今まで考えていた負けた時の事を考えるのをやめた。袖で涙を拭い、笑いながらエリーに言う。
「安心しろ…相棒!次にお前を召喚した時に俺がアイツにどうやって勝ったか教えてやるよ!だから少しの間待ってろ!」
「うん…!私…待ってるから…!約束だよ!マリー…」
エリーは笑顔で光の粒子となり、俺の手の中から消えてしまった。
拳を強く握りしめ、心の中で絶対に勝つ事をエリーに約束し立ち上がる。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
何故、わたくしだけが貴方の事を特別視していると思われるのですか?
ラララキヲ
ファンタジー
王家主催の夜会で婚約者以外の令嬢をエスコートした侯爵令息は、突然自分の婚約者である伯爵令嬢に婚約破棄を宣言した。
それを受けて婚約者の伯爵令嬢は自分の婚約者に聞き返す。
「返事……ですか?わたくしは何を言えばいいのでしょうか?」
侯爵令息の胸に抱かれる子爵令嬢も一緒になって婚約破棄を告げられた令嬢を責め立てる。しかし伯爵令嬢は首を傾げて問返す。
「何故わたくしが嫉妬すると思われるのですか?」
※この世界の貴族は『完全なピラミッド型』だと思って下さい……
◇テンプレ婚約破棄モノ。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
【R18】ダイブ〈AV世界へ堕とされたら〉
ちゅー
ファンタジー
なんの変哲も無いDVDプレーヤー
それはAVの世界へ転移させられる魔性の快楽装置だった
女の身体の快楽を徹底的に焦らされ叩き込まれ心までも堕とされる者
手足を拘束され、オモチャで延々と絶頂を味わされる者
潜入先で捕まり、媚薬を打たれ狂う様によがる者
そんなエロ要素しかない話
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。
江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。
了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。
テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。
それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。
やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには?
100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。
200話で完結しました。
今回はあとがきは無しです。
妹しか愛していない母親への仕返しに「わたくしはお母様が男に無理矢理に犯されてできた子」だと言ってやった。
ラララキヲ
ファンタジー
「貴女は次期当主なのだから」
そう言われて長女のアリーチェは育った。どれだけ寂しくてもどれだけツラくても、自分がこのエルカダ侯爵家を継がなければいけないのだからと我慢して頑張った。
長女と違って次女のルナリアは自由に育てられた。両親に愛され、勉強だって無理してしなくてもいいと甘やかされていた。
アリーチェはそれを羨ましいと思ったが、自分が長女で次期当主だから仕方がないと納得していて我慢した。
しかしアリーチェが18歳の時。
アリーチェの婚約者と恋仲になったルナリアを、両親は許し、二人を祝福しながら『次期当主をルナリアにする』と言い出したのだ。
それにはもうアリーチェは我慢ができなかった。
父は元々自分たち(子供)には無関心で、アリーチェに厳し過ぎる教育をしてきたのは母親だった。『次期当主だから』とあんなに言ってきた癖に、それを簡単に覆した母親をアリーチェは許せなかった。
そして両親はアリーチェを次期当主から下ろしておいて、アリーチェをルナリアの補佐に付けようとした。
そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。
──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──
アリーチェは行動を起こした。
もうあなたたちに情はない。
─────
◇これは『ざまぁ』の話です。
◇テンプレ [妹贔屓母]
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング〔2位〕(4/19)☆ファンタジーランキング〔1位〕☆入り、ありがとうございます!!
【R18】TSエロゲの世界でチョロインになった件
Tonks
ファンタジー
バーチャルエロゲにログインしたらログアウトできなくなり、そのままTSヒロインとして攻略対象となる物語です。タイトル通りTS後の主人公は基本チョロインです。18禁エロ描写中心。女性化した主人公のディープな心理描写を含みます。
ふたなり、TS百合の要素は含まれておりません。エロ描写はすべて「女になった元男が、男とセックスする」ものです。ただし相手の男はイケメンに限る、というわけでもないので、精神的BLの範疇からは逸脱しているものと思われます。
lolokuさんに挿絵を描いていただきました。本作にこれ以上の挿絵は世界中どこを探しても見つからないと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる