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第一部
ファッションショー
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「「きゃあ――――――――――!!」」
突然の奇声、誠に申し訳ございません。
仕方ないのです。ティアがとっても可愛いのです。
今私たちは街にあった一番大きい服屋さんに来ています。
井戸端会議をなさっていたおば様方に聞いてやってまいりました。
確かに品ぞろえセンスお値段全て◎の良いお店です。
しかも私の知らないお洋服まであります。いえ、私の知らないと申しましたが、どちらかと言うと知らないことの方が多いかもしれません。
以前は基本的にドレスしか着ていませんでしたもの。
ですが。そんな私でもこれだけは言えます。
このお店は当たりです!
店員さんの接待も完璧です。文句をつけるところが見つかりません。
そういうわけですので、現在ティアのファッションショーを行っております。
すごいです。何を着ても似合うというのはこういうことを言うのですね。
今は十五着目です。
これまで着てきたのはドレスやワンピースの他に、冒険者の方が好むような動きやすい衣装、魔法士のローブ、メイド服チャイナドレス軍服etc。
いや、おかしいですね。
メイド服は分かりますけど、チャイナドレスと軍服って何ですか。どこの国のお洋服ですか。
ミシェルが持ってきたものですが、見たことないというかまず着ている人が皆無です。
服の名前も知らなかったですからね。ミシェルが知っていたということは記憶にあるものなのでしょう。
なぜそのようなものがあるのか知りたいところですが、やめておきましょう。
なにより、ティアがとても可愛かったのでよしとします。
『ね、ねぇ……。もういいかしら……? 満足した?』
「満足したかと言うと、まだ足りない気がしますが。ティアもお疲れでしょうし今回はここまでとしましょう。ミシェル、試着したものは購入しておいて」
「そう言われると思って購入済みです。あと追加でいろいろと増やしておきました」
「さすがね。続きは帰ってからにします」
『まだやるの!?』
ティアがとても驚いていますね。
しかし当然です。家なら誰に邪魔されることなく楽しむことができるのですから。
それにミシェルが触発されて布を購入していました。
おそらく自分でも服を作るのでしょう。楽しみですね。
「さて、次は何処に行きましょうか」
「先に肉の購入に参りましょう。できれば交渉して定期的に仕入れたいのです」
「それはいいのだけど、運んでもらうことはできないのよ?」
「それについては考えてあります。なのでまずは肉を販売しているところに行きます」
「お肉屋さんかしら」
「いえ、冒険者ギルドです。ついでに私が前に討伐した魔物の解体もしていただきたいので」
「そう言えば一時期私に内緒で冒険者の仕事をしていたわね。私に、内緒で、勝手に」
「当然です。言ったらお嬢様はついて来ようとするじゃないですか。お嬢様を危険なところにお連れするわけにはいきません」
私が、公爵家のお仕事と王妃教育の他に王太子のサポートが重なった時、お屋敷から離れられなくなったことがありました。
その時ミシェルは出かけると言って数日帰ってこなかったり、帰ってきたと思ったら体中に擦り傷を作っていたり。
私のメイドなのにどうして仕事を手伝わずに冒険者しているのかしら。
忙しすぎて大して気にしませんでしたが、今思うとダメですね。許せません。
「危ないことはしないので、今度は連れて行ってくださいね」
「それなら、森のお散歩範囲を広げましょう」
その程度で済むと思ったら大間違いです。
覚悟しておきなさい。
「とりあえず冒険者ギルドに行きましょう。ティアさん、変な男が絡んできても関わらないようにしてください。お嬢様とティアさんは私がお守りしますので」
『わかったわ。大人しくしてる』
ということで、次は冒険者ギルドに行くことになりました。
初めて行くので楽しみです!
突然の奇声、誠に申し訳ございません。
仕方ないのです。ティアがとっても可愛いのです。
今私たちは街にあった一番大きい服屋さんに来ています。
井戸端会議をなさっていたおば様方に聞いてやってまいりました。
確かに品ぞろえセンスお値段全て◎の良いお店です。
しかも私の知らないお洋服まであります。いえ、私の知らないと申しましたが、どちらかと言うと知らないことの方が多いかもしれません。
以前は基本的にドレスしか着ていませんでしたもの。
ですが。そんな私でもこれだけは言えます。
このお店は当たりです!
店員さんの接待も完璧です。文句をつけるところが見つかりません。
そういうわけですので、現在ティアのファッションショーを行っております。
すごいです。何を着ても似合うというのはこういうことを言うのですね。
今は十五着目です。
これまで着てきたのはドレスやワンピースの他に、冒険者の方が好むような動きやすい衣装、魔法士のローブ、メイド服チャイナドレス軍服etc。
いや、おかしいですね。
メイド服は分かりますけど、チャイナドレスと軍服って何ですか。どこの国のお洋服ですか。
ミシェルが持ってきたものですが、見たことないというかまず着ている人が皆無です。
服の名前も知らなかったですからね。ミシェルが知っていたということは記憶にあるものなのでしょう。
なぜそのようなものがあるのか知りたいところですが、やめておきましょう。
なにより、ティアがとても可愛かったのでよしとします。
『ね、ねぇ……。もういいかしら……? 満足した?』
「満足したかと言うと、まだ足りない気がしますが。ティアもお疲れでしょうし今回はここまでとしましょう。ミシェル、試着したものは購入しておいて」
「そう言われると思って購入済みです。あと追加でいろいろと増やしておきました」
「さすがね。続きは帰ってからにします」
『まだやるの!?』
ティアがとても驚いていますね。
しかし当然です。家なら誰に邪魔されることなく楽しむことができるのですから。
それにミシェルが触発されて布を購入していました。
おそらく自分でも服を作るのでしょう。楽しみですね。
「さて、次は何処に行きましょうか」
「先に肉の購入に参りましょう。できれば交渉して定期的に仕入れたいのです」
「それはいいのだけど、運んでもらうことはできないのよ?」
「それについては考えてあります。なのでまずは肉を販売しているところに行きます」
「お肉屋さんかしら」
「いえ、冒険者ギルドです。ついでに私が前に討伐した魔物の解体もしていただきたいので」
「そう言えば一時期私に内緒で冒険者の仕事をしていたわね。私に、内緒で、勝手に」
「当然です。言ったらお嬢様はついて来ようとするじゃないですか。お嬢様を危険なところにお連れするわけにはいきません」
私が、公爵家のお仕事と王妃教育の他に王太子のサポートが重なった時、お屋敷から離れられなくなったことがありました。
その時ミシェルは出かけると言って数日帰ってこなかったり、帰ってきたと思ったら体中に擦り傷を作っていたり。
私のメイドなのにどうして仕事を手伝わずに冒険者しているのかしら。
忙しすぎて大して気にしませんでしたが、今思うとダメですね。許せません。
「危ないことはしないので、今度は連れて行ってくださいね」
「それなら、森のお散歩範囲を広げましょう」
その程度で済むと思ったら大間違いです。
覚悟しておきなさい。
「とりあえず冒険者ギルドに行きましょう。ティアさん、変な男が絡んできても関わらないようにしてください。お嬢様とティアさんは私がお守りしますので」
『わかったわ。大人しくしてる』
ということで、次は冒険者ギルドに行くことになりました。
初めて行くので楽しみです!
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