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「なんだよ、やっぱり嘘じゃん」
Cが呟いた。
学校にアキラの姿がいるということは、吸血鬼と出会っていないということだ。
「すまんな」
少し怒っていそうなCに対しBが言った。
「山なんて広いんだから出会わない事もあるだろ。吸血鬼が居ないという証明にはならない」
と、A。
Aは吸血鬼伝説を未だに信じているようだ。
「そうか」
Cは納得いかない感じだ。
100年前の事件でさえ、吸血鬼の仕業とは分からないじゃないか。
わざわざ立ち入り禁止にする程でもないだろう。
「にしても、あんだけ殴って気絶させたのにアイツ1人で山降りてくるなんてしぶといよな」
Aは1人で本を読むアキラを見ながら不思議そうに言った。
「…確かにな」
Bもアキラに対し何か怪しさを覚えていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この日はいじめっ子達に絡まれる事無く帰宅することが出来た。
アキラの心は少し軽くなっていた。
城で出会った少年、ショウ。
おばあちゃんが亡くなってから、人に虐げられることしかなかった。
あんなに優しい人に出会ったのは久しぶりだ。
加えて、身なりも美しかった…
人間不信に陥っていたアキラだったが、久しぶりに、人を信じたいという気持ちが芽生えていた。
彼に、また会ってみたい。
城に行ったら会えるだろうか?
アキラは1人で家を出た。
Cが呟いた。
学校にアキラの姿がいるということは、吸血鬼と出会っていないということだ。
「すまんな」
少し怒っていそうなCに対しBが言った。
「山なんて広いんだから出会わない事もあるだろ。吸血鬼が居ないという証明にはならない」
と、A。
Aは吸血鬼伝説を未だに信じているようだ。
「そうか」
Cは納得いかない感じだ。
100年前の事件でさえ、吸血鬼の仕業とは分からないじゃないか。
わざわざ立ち入り禁止にする程でもないだろう。
「にしても、あんだけ殴って気絶させたのにアイツ1人で山降りてくるなんてしぶといよな」
Aは1人で本を読むアキラを見ながら不思議そうに言った。
「…確かにな」
Bもアキラに対し何か怪しさを覚えていた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
この日はいじめっ子達に絡まれる事無く帰宅することが出来た。
アキラの心は少し軽くなっていた。
城で出会った少年、ショウ。
おばあちゃんが亡くなってから、人に虐げられることしかなかった。
あんなに優しい人に出会ったのは久しぶりだ。
加えて、身なりも美しかった…
人間不信に陥っていたアキラだったが、久しぶりに、人を信じたいという気持ちが芽生えていた。
彼に、また会ってみたい。
城に行ったら会えるだろうか?
アキラは1人で家を出た。
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