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「立入禁止」と書いてある柵を乗り越え、Aは辺りを見回した。
「道があるぞ」
Aは内側から鍵を開けて、扉を開き、他の3人を山の中に入れた。
「マジで行くの?」
Cは呟く。
「ああ」
Aが答える。
アキラは俯きながら3人の後を続く。
いつもなら空き教室に呼ばれるのに、なぜ今日はわざわざ山に登るのか。
不安な気持ちが募る。
コンクリートで舗装はされてなかったものの、使われていた道なのか、道の勾配は大きくなく、歩きやすかった。
「涼しいな、ここは」
Bが呟く。
アキラは寒気がしていた。
8月の猛暑日であったが、山の中は木が多いお陰か、道を進んでいる間は夏の暑さをあまり感じなかった。
しばらく進むと、開けた野原に出た。
夕日が差し込み、高校の近くと同じくらい暑かった。
膝丈くらいの草が生い茂っている。
人の手はしばらく入っていない事がうかがえた。
ここだ。
「…」
Aが静かにB、Cに目で合図を送った瞬間、
「…ったっ!」
アキラはCに腕を掴まれ、地面に投げつけられた。Cは中学の時柔道部で、かなり体格も大きかった。そのままCに押さえつけられる。
「…やめて」
アキラの声を聞くことも無く、A、Bがそのまま蹴りを入れる。彼らはAは元野球部、Bは元サッカー部であった。
「「えぃっ」」
「ぃっ」
「「いけ!」」
「ゃめ、」
「「死ね!」」
「て…」
段々抵抗の声も小さくなり、
アキラはそのまま意識を失ってしまった。
「っ…」
「道があるぞ」
Aは内側から鍵を開けて、扉を開き、他の3人を山の中に入れた。
「マジで行くの?」
Cは呟く。
「ああ」
Aが答える。
アキラは俯きながら3人の後を続く。
いつもなら空き教室に呼ばれるのに、なぜ今日はわざわざ山に登るのか。
不安な気持ちが募る。
コンクリートで舗装はされてなかったものの、使われていた道なのか、道の勾配は大きくなく、歩きやすかった。
「涼しいな、ここは」
Bが呟く。
アキラは寒気がしていた。
8月の猛暑日であったが、山の中は木が多いお陰か、道を進んでいる間は夏の暑さをあまり感じなかった。
しばらく進むと、開けた野原に出た。
夕日が差し込み、高校の近くと同じくらい暑かった。
膝丈くらいの草が生い茂っている。
人の手はしばらく入っていない事がうかがえた。
ここだ。
「…」
Aが静かにB、Cに目で合図を送った瞬間、
「…ったっ!」
アキラはCに腕を掴まれ、地面に投げつけられた。Cは中学の時柔道部で、かなり体格も大きかった。そのままCに押さえつけられる。
「…やめて」
アキラの声を聞くことも無く、A、Bがそのまま蹴りを入れる。彼らはAは元野球部、Bは元サッカー部であった。
「「えぃっ」」
「ぃっ」
「「いけ!」」
「ゃめ、」
「「死ね!」」
「て…」
段々抵抗の声も小さくなり、
アキラはそのまま意識を失ってしまった。
「っ…」
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