4 / 23
平和な日常
4話
しおりを挟む
そんな会話を蒼と繰り広げていると、付き合いきれなくなったのか遊原は「はぁ……。ともかく、地雷は太田の親でもいいからお前も早めに入部届けだせよ。剣道部にはお前を待っているやつもいるんだからよ」と告げた後に軽く頭をぽんぽんとした後に職員室へと大分疲れた様子で戻っていった。蒼はそれをつまらなさそうに見た後、頭をいい子いいことなで回す。
少しだけ撫でた後に蒼も「じゃあ、先生もからかい尽したし、満足だし、授業も始まるから僕も教室に戻るね」と告げ、千里が快く送り出すと、少しだけむくれながらその場を後にした。千里は千里はそのむくれた顔をしている彼の背中に向けて小さく手を振った。
蒼と別れた後、千里は気だるげにしながら昨日決まったばかりの授業予定表を確認しに立ち上がる。千里が一歩近づく度に女子はひそひそと話しながら隙間を空けるようにちりじりに去っていく。千里はそれに関して特に何も言うわけでもなく、またくだらないことしてんな、と思うぐらいしかなかった。それに通るだけで人が退いて道を開けてくれるというなら歩くのが楽だ、という事で、それに越したことはない。し、何も感じることはない。寧ろたまにいるのだ。「なんであんた泣かないのよ!!」と。こんなこと如きで傷つくほどやわではないし、そもそもこんなこと以上に酷いことを色々受けすぎたせいでもう何も感じなくなっていた。
何も考えずに、どいてくれたお陰で開けた道を前に進んだ。
千里には感情の欠落がある、と昔誰かに言われた記憶があるがそもそもの話し既にそんなことを言ったのが誰だったかも思い出せないし、いつだったかも思い出せない。それに全くもって誰が言ったのかなんて、興味もなかった。恐らく如一だったような気もするが、どうでもいい。これでも多分、人並みの感情は戻ってきた方だし、これ以上は生活をするうえでいらないと思っている。それに怯えられている理由は自分でも分かっているつもりだ。無愛想な上に千里の光のともっていない瞳――――いや、人を寄せ付けまいと光る鋭い眼光のせいだろう。高校に入ってからそれは余計に険しくなった。怯えられていておかしくはなかった。
人波が避けたところを歩いて、時間割を確認すると一時間目は隣のクラスの担任、片桐 俊哉(かたぎり としや)の古文の授業だった。
一時間目からこれまた眠くなる授業だなぁ、と思いながら席に戻り机の上に古文の用意をしようと鞄を開く。話しによれば片桐は朗読がとてもうまいらしく、秋良の話では寝てしまう生徒が多いらしい。まぁ、そのたびに怒られているらしいが。
「げっ……」
”俺も寝ようかね~”なんて考えながら、カバンを覗き込むと、千里は小さく言葉を零す。カバンの中に古文のセットが入ってなかったのだ。
そういえば昨日、予習を少しだけしようとして机の上に置きっぱなしだ、ということを思い出す。今朝は久々にとある事情で寝るのが少々遅くなり、朝寝坊をしてしまったのだ。目が覚めたときには蒼のインターホンの音で授業の用意はする余裕はなかったのと、今までの習慣で、てっきりしているものだと思っていたのもあった。蒼にはいつも遅刻しない時間に迎えに来て貰っていて正解だ、と同時に思ったが、これからは気をつけよう、心に誓ったものだ。やっちまったなぁ、と思いながら顔を上げる。
隣のやつに見せてもらおうにもクラスには馴染めていないし、困ったことに隣は女子だ。女子には怖がられているうえに嫌われているし、一部では反感も買っている。そもそもの話、隣が男だとしても信用してない奴と机をくっつけて見せてもらうぐらいなら、死んだ方がましだ、と思ってしまっている節があるので、残る方法は蒼や伊織から教科書を借りなければならない、という結論に至る。
千里は大袈裟にため息を吐くと、さっさと立ち上がり、不本意ではあるが隣のクラスの先ほど追い返した蒼や如一がお世話になっている伊織が教科書を持ってることを願いながら移動をする。
本来ならば隣のクラスでは関わりたくない人物が一人いるので極力近づきたくはないが、教科書がないまま授業、というのも勉強はできるが、些か問題はあったので数少ない友人と言える蒼のもとへ向かうのだった。蒼も持っていなくて伊織も持っていなかったときは最後の手段として、この間、「いつでも置き勉してるから」と言っていた翔太のところに行くことを決めながら。
教室を覗き込むと、伊織の姿は見えなく蒼の姿だけだった。千里がそのまま教室に遠慮なく入ると蒼に声をかける。
「蒼ー!」
千里が声をかけると蒼は顔を上げながら不思議そうにしていた。そのまま千里が蒼の席まで行くと、机にどっかりと座りながら、口を開く。
「……?千里ちゃん、どうしたの?お行儀悪いから降りようね」
「はぁい、ごめんな、おとーさん。古文の教科書、忘れちった、貸して?」
「はいはい。……で、古文の教科書忘れたの?千里ちゃんが忘れるなんて、珍しいね、勉強してたら寝落ちした?」
「あはは……、んな事ねぇんだけど……。ただ単純に今日古文があるってことすっかり忘れててよ、入れ忘れてた」
「うん、いいよ、置き勉してて今ロッカーに入ってるし、貸してあげる。かわいい幼馴染のためだからね」
「ありがと、蒼お父さん」
「いつも思うんだけど、いつから僕は千里ちゃんのお父さんなのさ……。まぁいいけど。それに僕にとっても千里ちゃんは娘とか妹みたいなものだけどね……。ちょっと待っててね、今とってくるから」
千里が忘れ物をしたことを告げると意外そうな顔をしながらも蒼はロッカーに行ってから千里へ教科書を手渡すと千里は再び「ありがとう、ぱぱ」と告げると、蒼も苦笑しながら「はいはい」と流す。暫く千里と蒼が談笑していると、不意に後ろから肩を叩かれ、声をかけられる。
「あれれぇ~やっぱり千里ちゃんだぁ~。やっぱり今日もかぁいいねぇ。それにこっちに来るなんて珍しいねぇ。なにかあったの?」
のらりくらりとした話し方をしながら、千里に対し、話しかける一人の男がいた。表情や動作もどこかゆったりとしていてお淑やかでまるで女みたいだな男だった。
「げっ……縁……、悪い、蒼!俺教室に戻る!」
千里はその男、縁 楔を視界にとらえるなりあからさまに顔を歪めながら、教室を慌ただしく出ていく。楔はそれを見ながら「またねぇ、千里ちゃん」と言いながらゆったりと手を振る。
縁楔。中学の頃、諸事情で私立から公立に転校した時、知り合った────、いや。同じクラスで転校してきてすぐ隣の席になった男だ。千里はどうもこの男、縁楔が苦手で仕方がなかったのだ。出会った当初から。
誰に対してでも見え透いた嘘やお世辞をつき、どこか猫をかぶっているような性格。そんな性格の彼には何となくだが千里には楔ののらりくらりとした話し方もぽわわんとした表情もすべて演技なのではないか、なにか秘密を持っていて、これらすべてがとても恐ろしい一面を隠すための演技なのではないか────。そんな気がしてならない。
中学時代初めて会ったときはそんなことは思わなかったし、そもそも第一印象は、¨なにこいつ、頭おかしいんじゃねぇの。てか女たらしとかいうやつ?腕のいい眼下行くことを勧めてみるか?¨としか思っていなかったのだが、高校から始めたバイトという名の本業を始めた途端、そんな気がしてきた。そして最近では、千里の中でのブラックリストの中で危険人物としてみなされているの1人だ。決して私怨も含まれず第三者視点で見たところ、だが。そして彼はどうもやけに蒼と仲が悪い。
まぁ、理由の一つは中学の時に千里が伊織に対し喧嘩を吹っ掛けたことが原因だ。それで怒った楔が、伊織にやったことを、蒼にやり返し、それで元々関係が良くなかった楔と蒼が関係が余計にこじれたらしい。その時はお互いの字状況をあまりよくわかってなかったから、なのだが。もちろん今も少しは知っているが、伊織のお母さんが自分の母親とは元々知り合いだったらしく、幼少期に付き合いがあって、顔見知りだ、と言う事以外はよくはわからない。
楔と、蒼の仲が悪い一番の原因は恐らくこの、橘伊織だ。蒼は伊織のことが好きだ。態度を見ていれば分かる、と言うのもあるが、前に一度相談を受けたことがあったから知っていることなのだが。そして、縁楔、この男も伊織に対してだけは一番特別扱いしているのを見ると、恐らく、になってしまうが伊織のことが好きなのだろう。まぁ、蒼のほうは肝心の伊織には、どうやら千里のことが好きだと勘違いをされていて、困っているようだが。それに対してはどうやら「お父さんみたいなものだ」と言っているらしい。
それはともかく。
縁楔────。千里は何やら彼が隠してる気がしてならず、距離を置こうと、決めていたのだった────。
少しだけ撫でた後に蒼も「じゃあ、先生もからかい尽したし、満足だし、授業も始まるから僕も教室に戻るね」と告げ、千里が快く送り出すと、少しだけむくれながらその場を後にした。千里は千里はそのむくれた顔をしている彼の背中に向けて小さく手を振った。
蒼と別れた後、千里は気だるげにしながら昨日決まったばかりの授業予定表を確認しに立ち上がる。千里が一歩近づく度に女子はひそひそと話しながら隙間を空けるようにちりじりに去っていく。千里はそれに関して特に何も言うわけでもなく、またくだらないことしてんな、と思うぐらいしかなかった。それに通るだけで人が退いて道を開けてくれるというなら歩くのが楽だ、という事で、それに越したことはない。し、何も感じることはない。寧ろたまにいるのだ。「なんであんた泣かないのよ!!」と。こんなこと如きで傷つくほどやわではないし、そもそもこんなこと以上に酷いことを色々受けすぎたせいでもう何も感じなくなっていた。
何も考えずに、どいてくれたお陰で開けた道を前に進んだ。
千里には感情の欠落がある、と昔誰かに言われた記憶があるがそもそもの話し既にそんなことを言ったのが誰だったかも思い出せないし、いつだったかも思い出せない。それに全くもって誰が言ったのかなんて、興味もなかった。恐らく如一だったような気もするが、どうでもいい。これでも多分、人並みの感情は戻ってきた方だし、これ以上は生活をするうえでいらないと思っている。それに怯えられている理由は自分でも分かっているつもりだ。無愛想な上に千里の光のともっていない瞳――――いや、人を寄せ付けまいと光る鋭い眼光のせいだろう。高校に入ってからそれは余計に険しくなった。怯えられていておかしくはなかった。
人波が避けたところを歩いて、時間割を確認すると一時間目は隣のクラスの担任、片桐 俊哉(かたぎり としや)の古文の授業だった。
一時間目からこれまた眠くなる授業だなぁ、と思いながら席に戻り机の上に古文の用意をしようと鞄を開く。話しによれば片桐は朗読がとてもうまいらしく、秋良の話では寝てしまう生徒が多いらしい。まぁ、そのたびに怒られているらしいが。
「げっ……」
”俺も寝ようかね~”なんて考えながら、カバンを覗き込むと、千里は小さく言葉を零す。カバンの中に古文のセットが入ってなかったのだ。
そういえば昨日、予習を少しだけしようとして机の上に置きっぱなしだ、ということを思い出す。今朝は久々にとある事情で寝るのが少々遅くなり、朝寝坊をしてしまったのだ。目が覚めたときには蒼のインターホンの音で授業の用意はする余裕はなかったのと、今までの習慣で、てっきりしているものだと思っていたのもあった。蒼にはいつも遅刻しない時間に迎えに来て貰っていて正解だ、と同時に思ったが、これからは気をつけよう、心に誓ったものだ。やっちまったなぁ、と思いながら顔を上げる。
隣のやつに見せてもらおうにもクラスには馴染めていないし、困ったことに隣は女子だ。女子には怖がられているうえに嫌われているし、一部では反感も買っている。そもそもの話、隣が男だとしても信用してない奴と机をくっつけて見せてもらうぐらいなら、死んだ方がましだ、と思ってしまっている節があるので、残る方法は蒼や伊織から教科書を借りなければならない、という結論に至る。
千里は大袈裟にため息を吐くと、さっさと立ち上がり、不本意ではあるが隣のクラスの先ほど追い返した蒼や如一がお世話になっている伊織が教科書を持ってることを願いながら移動をする。
本来ならば隣のクラスでは関わりたくない人物が一人いるので極力近づきたくはないが、教科書がないまま授業、というのも勉強はできるが、些か問題はあったので数少ない友人と言える蒼のもとへ向かうのだった。蒼も持っていなくて伊織も持っていなかったときは最後の手段として、この間、「いつでも置き勉してるから」と言っていた翔太のところに行くことを決めながら。
教室を覗き込むと、伊織の姿は見えなく蒼の姿だけだった。千里がそのまま教室に遠慮なく入ると蒼に声をかける。
「蒼ー!」
千里が声をかけると蒼は顔を上げながら不思議そうにしていた。そのまま千里が蒼の席まで行くと、机にどっかりと座りながら、口を開く。
「……?千里ちゃん、どうしたの?お行儀悪いから降りようね」
「はぁい、ごめんな、おとーさん。古文の教科書、忘れちった、貸して?」
「はいはい。……で、古文の教科書忘れたの?千里ちゃんが忘れるなんて、珍しいね、勉強してたら寝落ちした?」
「あはは……、んな事ねぇんだけど……。ただ単純に今日古文があるってことすっかり忘れててよ、入れ忘れてた」
「うん、いいよ、置き勉してて今ロッカーに入ってるし、貸してあげる。かわいい幼馴染のためだからね」
「ありがと、蒼お父さん」
「いつも思うんだけど、いつから僕は千里ちゃんのお父さんなのさ……。まぁいいけど。それに僕にとっても千里ちゃんは娘とか妹みたいなものだけどね……。ちょっと待っててね、今とってくるから」
千里が忘れ物をしたことを告げると意外そうな顔をしながらも蒼はロッカーに行ってから千里へ教科書を手渡すと千里は再び「ありがとう、ぱぱ」と告げると、蒼も苦笑しながら「はいはい」と流す。暫く千里と蒼が談笑していると、不意に後ろから肩を叩かれ、声をかけられる。
「あれれぇ~やっぱり千里ちゃんだぁ~。やっぱり今日もかぁいいねぇ。それにこっちに来るなんて珍しいねぇ。なにかあったの?」
のらりくらりとした話し方をしながら、千里に対し、話しかける一人の男がいた。表情や動作もどこかゆったりとしていてお淑やかでまるで女みたいだな男だった。
「げっ……縁……、悪い、蒼!俺教室に戻る!」
千里はその男、縁 楔を視界にとらえるなりあからさまに顔を歪めながら、教室を慌ただしく出ていく。楔はそれを見ながら「またねぇ、千里ちゃん」と言いながらゆったりと手を振る。
縁楔。中学の頃、諸事情で私立から公立に転校した時、知り合った────、いや。同じクラスで転校してきてすぐ隣の席になった男だ。千里はどうもこの男、縁楔が苦手で仕方がなかったのだ。出会った当初から。
誰に対してでも見え透いた嘘やお世辞をつき、どこか猫をかぶっているような性格。そんな性格の彼には何となくだが千里には楔ののらりくらりとした話し方もぽわわんとした表情もすべて演技なのではないか、なにか秘密を持っていて、これらすべてがとても恐ろしい一面を隠すための演技なのではないか────。そんな気がしてならない。
中学時代初めて会ったときはそんなことは思わなかったし、そもそも第一印象は、¨なにこいつ、頭おかしいんじゃねぇの。てか女たらしとかいうやつ?腕のいい眼下行くことを勧めてみるか?¨としか思っていなかったのだが、高校から始めたバイトという名の本業を始めた途端、そんな気がしてきた。そして最近では、千里の中でのブラックリストの中で危険人物としてみなされているの1人だ。決して私怨も含まれず第三者視点で見たところ、だが。そして彼はどうもやけに蒼と仲が悪い。
まぁ、理由の一つは中学の時に千里が伊織に対し喧嘩を吹っ掛けたことが原因だ。それで怒った楔が、伊織にやったことを、蒼にやり返し、それで元々関係が良くなかった楔と蒼が関係が余計にこじれたらしい。その時はお互いの字状況をあまりよくわかってなかったから、なのだが。もちろん今も少しは知っているが、伊織のお母さんが自分の母親とは元々知り合いだったらしく、幼少期に付き合いがあって、顔見知りだ、と言う事以外はよくはわからない。
楔と、蒼の仲が悪い一番の原因は恐らくこの、橘伊織だ。蒼は伊織のことが好きだ。態度を見ていれば分かる、と言うのもあるが、前に一度相談を受けたことがあったから知っていることなのだが。そして、縁楔、この男も伊織に対してだけは一番特別扱いしているのを見ると、恐らく、になってしまうが伊織のことが好きなのだろう。まぁ、蒼のほうは肝心の伊織には、どうやら千里のことが好きだと勘違いをされていて、困っているようだが。それに対してはどうやら「お父さんみたいなものだ」と言っているらしい。
それはともかく。
縁楔────。千里は何やら彼が隠してる気がしてならず、距離を置こうと、決めていたのだった────。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
黒蜜先生のヤバい秘密
月狂 紫乃/月狂 四郎
ライト文芸
高校生の須藤語(すとう かたる)がいるクラスで、新任の教師が担当に就いた。新しい担任の名前は黒蜜凛(くろみつ りん)。アイドル並みの美貌を持つ彼女は、あっという間にクラスの人気者となる。
須藤はそんな黒蜜先生に小説を書いていることがバレてしまう。リアルの世界でファン第1号となった黒蜜先生。須藤は先生でありファンでもある彼女と、小説を介して良い関係を築きつつあった。
だが、その裏側で黒蜜先生の人気をよく思わない女子たちが、陰湿な嫌がらせをやりはじめる。解決策を模索する過程で、須藤は黒蜜先生のヤバい過去を知ることになる……。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる