上 下
6 / 25
オーク×魔王様

5.キスから始まる…★

しおりを挟む
「んんっ、ふ、♡ んぁ…、は、ん、ふ、はぁ♡ いいね、とっても上手♡」
「はッ、魔王様…っ、魔王様、…ああっ、なんて柔らかい唇なんだ…ッ」

シーツに身をゆだねたフィリベルトは、自分よりも遥かに大きく巨体なオークに押し倒されて唇を触れ合わせていた。
プレートアーマーを脱いで下着だけになったオークは、想像した通り厚い筋肉で覆われていた。アーマーを脱いでもなお重そうな身体をしていて、体重はフィリベルトの何倍もありそうだ。
オークの体重と巨体に合わせて作られたベッドは大きく、マットレスは体重の重いものを支えられるようにスプリングが効いているが、それでもかなり沈み込んでいる。
オークの巨体の下に仰向けに寝そべっているフィリベルトは、まるでオークに押しつぶされているかのようだ。
けれどその実態は、キスも満足に経験したことの無い初心なオークに、気持ちのいいキスの仕方を実戦で教えているスケベな大人の姿だ。
寿命の長いオークで25歳という年齢は、やっと大人になったといえる歳。魔力が多くて成長が著しいこのオークも、見た目は立派に熟した大人だが、中身はまだひよっこなのだ。
フィリベルトとのキスに瞳を蕩けさせ、ぎこちないながらも一生懸命舌を動かしている様を見ると、厳つい見た目なのに可愛いと思ってしまう。


25歳の年若いオークは、ロイドと名乗った。

魔物には固有名詞を持つものとそうでないものがいる。オークという種族は皆個性があり、他種族との交流もあるため、オークにはそれぞれ名前があった。
このロイドも、産まれて直ぐに父親に名付けて貰ったそうだ。

ロイドの家は一人暮らしにしては大きくて立派な家だった。
家の中はスッキリと片付けられていて、几帳面な性格を表していた。
そんなスッキリとした家の寝室はロイドの体格に見合った大きなベッドがあった。魔王城の寝室にあるフィリベルトのベッドよりも大きいサイズは、小綺麗な部屋の中でそこだけ生活感が透けて見えてなんだかとても興奮した。
朝慌てて起きたのだろう、ベッドシーツは少し捲れて皺が寄っていて、枕はロイドの頭の重さの分沈み込んで型が残っていた。
フィリベルトは辛抱堪らなくなって、寝室の扉が閉まった瞬間指をパチンと鳴らして下着姿になり、ロイドの唇を貪るように口付けた。



「ん゛ん…♡ ふ、ぁ♡…ロイド、君の舌、すっごく厚くて大っきい♡」

唾液を纏わせた舌をお互いの咥内に射し込んで歯列を舐めたり頬肉を擦ったり。フィリベルトもロイドも、興奮に舌を動かすものだから、じゅわッ…♡と口に中に次から次へと唾液が溢れる。交換した互いの唾液を既に何度も飲んでいる。
唾液で唇はべちゃべちゃで、お互い興奮に下腹部を擦りつけ合っている。

「ぁあ、魔王様…とてもお美しい…っ、!はぁ…っ、もっと奥の奥まで、堪能させてください…っ!」
「ん゛、ぉ、ご…ッ!?♡ ん、ん゛♡ んっ♡ ぉ゛♡」

ロイドの厚い舌を咥内に突っ込まれたフィリベルトは、弾力のある熱い肉を頬を窄ませてじゅううぅ♡と吸った。ロイドの大きな舌は伸ばすと付根までが長く、フィリベルトの咥内の奥、喉チンコの手前までがっぽり♡と嵌るくらいに長かった。
みっちりと咥内に詰まった厚い舌のせいで口呼吸が出来ず、鼻で息するしかない。

(俺を満足させられるかどうか分かんないって言ってた癖に…っ、初心者どころか上手じゃないか…っ!♡)

ロイドの大きな鼻と口から出た生温い吐息が顔面に吹きかかる。
焦りと興奮のためか行為は多少強引だが、トータル的なテクニックは高かった。
キスの合間の舌技は巧みで上手く、どうすれば相手が興奮するのか本能で察知して責め立てているらしい。ロイドはちゃんとディープキスの合間に、フィリベルトが口の奥を責められて反応していたのに気付いていたのだ。

――ちゅっっぽんッ!♡

喉の奥まで突っ込まれていた舌が引っこ抜かれた。

負けじと舌を愛撫するために口腔全体で舌に吸いついていたフィリベルトのせいで、ロイドの舌が少し赤くなっていた。赤い舌に纏わりつく二人分の唾液がいやらしくて、フィリベルトの身体の熱がグンッと上昇した。

「ま、魔王様…、なんてエッチな…っ!まるでフェラされているようで…っ」
「ふふ…、俺もそれ思った。…君の舌、ぶっとくて、ぼってりしてて、ほっかほかだったよ♡ ……こっちも君の舌みたいに、ぶっとくて、ぼってりしてて、ほかほかなのかな?」
「ぐッ!?♡ ま、魔王様ッ、…急に触れてはッ」

フィリベルトは激しいディープキスでジンジンとする舌にぶるりと背を震わせながら、ロイドの勃起してずっしりと膨らんだ性器を下着の上からギュッと握りしめた。
握った性器はフィリベルトの指が届かないくらいの太さで、ゴキュッと喉が鳴って、ジュワッと咥内に唾液が溢れた。
布越しでも熱いと分かるその肉棒は、フィリベルトに掴まれてビクンッと大きく跳ねた。
急な性器の刺激に、ロイドもバキバキに割れた腹筋に力を込めて、快感を他所に逃がす様に身体をコントロールさせている。

「これがロイドのおちんちんかぁ…♡」
「うッ、…く、……っ、…は、ぁ……ッ、…魔王様…ッ」
「あっ、今またビクッてした。 …あはっ、魚みたぁい♡」

ロイドの下着の中にスルッと片手を差し込んで、親指と人差し指と中指の3本で竿を掴んでシュコシュコ♡と上下に擦れば、鈴口からドプッッドプッッと先走りが溢れ出した。
射精と勘違いしそうな程の先走りの量に、俄然ロイドの精液の量に興味が湧く。
下着の中に手を入れて弄っているので性器の形はよく見えないが、手に触れる性器の形は肉厚が凄く、所々に筋があるので浮き出た血管だろう。

「ロイドのおちんちん、すごくおっきいね…♡」
「はッ…、ま、魔力が強いので、私は、性欲もそれなりに、…っ…、ぉう゛♡」
「それなのに、経験が少ないんだね。ずっと自慰で我慢してたのか?」
「ッ、…は、はい……、毎日、夜眠る、…ッ、ぐ…、ま、前に……ぅ゛っ♡」

性器を扱きながらロイドの性生活を聞く。
性器を扱かれて快感にフーッフーッと荒い呼吸を繰り返しながら律儀に返答する様子に、フィリベルトの母性が擽られる。ああ、なんて可愛らしいんだろう。

「毎日自分の手が相手なんだ。…それなら、今日は俺の身体でセックスをいっぱい覚えてね♡」

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜 ・不定期

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

強制悪役令息と4人の聖騎士ー乙女ハーレムエンドー

チョコミント
BL
落ちこぼれ魔法使いと4人の聖騎士とのハーレム物語が始まる。 生まれてから病院から出た事がない少年は生涯を終えた。 生まれ変わったら人並みの幸せを夢見て… そして生前友人にもらってやっていた乙女ゲームの悪役双子の兄に転生していた。 死亡フラグはハーレムエンドだけだし悪い事をしなきゃ大丈夫だと思っていた。 まさか無意識に悪事を誘発してしまう強制悪役の呪いにかかっているなんて… それになんでヒロインの個性である共魔術が使えるんですか? 魔力階級が全てを決める魔法の世界で4人の攻略キャラクターである最上級魔法使いの聖戦士達にポンコツ魔法使いが愛されています。 「俺なんてほっといてヒロインに構ってあげてください」 執着溺愛騎士達からは逃げられない。 性描写ページには※があります。

ミロクの山

はち
BL
山神×人間 白い蛇の神様の伝承が残る巳禄山にやってきた人間が山神様(蛇神)に溺愛される話。短編集です。 触手と擬似排泄、出産・産卵があります。 【宗慈編】 巳禄山で遭難した槙野宗慈は雨宿りした門のような構造物の下でいつの間にか眠ってしまう。 目を覚ました宗慈はミロクという男に助けられるが……。 出産型のゆるふわなミロクさま×従順な宗慈くんのお話。 【悠真編】 大学生の三笠悠真はフィールドワークの途中、門のようなもののある場所に迷い込んだ。悠真の元に現れた男はミロクと名乗るが……。 産卵型のミロクさま×気の強い悠真くん 【ヤツハ編】 夏休みに家の手伝いで白羽神社へ掃除にやってきた大学生のヤツハは、そこで出会ったシラハという青年に惹かれる。シラハに触れられるたび、ヤツハは昂りを抑えられなくなり……。 蛇強めのシラハさま×純朴なヤツハくん。 ※pixivにも掲載中

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

処理中です...