夏休みの自由研究は監禁したクラスメイト観察

※

自由研究何にしよう？

夏休み、そんな事を考えていた矢先に素行の悪い兄とその悪友達が家に帰ってきた。

両親はお互いの恋人の家に住んでいて自宅には寄り付かない。

俺らは家庭環境はあまり良くない家だった。



そんな兄達が誰かを連れて来た。


「此奴、お前の所の学校の奴だろ？」

散々殴られたのか怯えているその少年はAだった。

「暴れるから大人しくさせた」
「素直にしとけば痛い目にあわなくてすんだのにな」

兄と兄の悪友Bがゲラゲラ笑いながらAの頭をワシワシと乱暴に撫でた。


兄にAの事を聞かれて分かる範囲で回答した。


クラスでは勉強もそこそこよく明るい性格の生徒。
不良グループとも仲良さそうにしているからあまり関わらないでいた。

「ふぅん。まぁ、普通だな」

何を期待してたんだ？うちの兄は

「恋人いねぇの？って聞いたんだけどまだらしい」

俺もまだだよ。

「あ？じゃあお前も恋人出来た時の為に練習しないとな！」

練習？


兄の言っている事がこの時、素人童貞の俺には分からなかった。