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二
恋心
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教室ではもう誰も自分と関わる者は誰一人といない。
使い道が無くなれば必要がない上に玩具に話しかける奴なんていないだろう。
分かってはいるけどこの空間の中、独りでいると虚しさを感じる。
これが先輩が言っていた事なのだろうか。
あんな事されても必要とされたい。
一種の依存性パーソナリティ障害なのかもしれない。
「いいんじゃねぇか?」
相談すれば先輩はそんな言葉を吐く。
誰も助けてくれず、むしろ今まで自分を蹂躙していた奴らと今更仲良くできるのかと聞かれれば答えはNOだ。
「な?」
「··········は···い」
そんな奴らと一緒にいるよりも先輩と一緒にいた方がずっと良い。
それよりも先輩はいつもここにいるけれど、彼女とかいないのだろうか。
先輩がαである事を知ったのはつい最近。こんなに素敵なのだから彼女くらいいても可笑しくないだろう。
「今はいねぇよ」
それを聞いてホッとした自分の気持ちに気づく。
けれど、こんな汚れてしまった自分に先輩とだなんて許されない。
それに自分は子供は作れない。
「どした?」
そんな事を考えれば先輩の顔が目の前にあって思わず驚く。
「またなんか悩んでんのか?」と、聞かれて頭を撫でられる。
それだけで心臓がバクバクと早くなる。
「顔赤いぞ?熱でもあんのか?」
頭に置かれていた手が額を当てる。
「だ、大丈夫です!何でもないです!!」
「····そうか?」
「何かあればちゃんと言うんだぞ」と、先輩は言ってくれる。
優しい笑みを向けて欲しいと思うのは己の我儘だろうか。
------
「ん····ぁっ」
先輩の事を考えながら布団の中で後ろを弄くり回す。
先輩の笑顔、声、手全てが愛おしい。
どんな風に触ってくれるだろう。
どんな風にあの顔を快楽で歪ませてくれるだろう。
名前を呼んで欲しい。
「····っンん!」
ビクつき絶頂を迎えてた後、息を切らしながら欲が付着した己の手を見る。
「············」
こんな自分を先輩が好きになるわけない。
きっと同情から相手してくれているだけだ。
使い道が無くなれば必要がない上に玩具に話しかける奴なんていないだろう。
分かってはいるけどこの空間の中、独りでいると虚しさを感じる。
これが先輩が言っていた事なのだろうか。
あんな事されても必要とされたい。
一種の依存性パーソナリティ障害なのかもしれない。
「いいんじゃねぇか?」
相談すれば先輩はそんな言葉を吐く。
誰も助けてくれず、むしろ今まで自分を蹂躙していた奴らと今更仲良くできるのかと聞かれれば答えはNOだ。
「な?」
「··········は···い」
そんな奴らと一緒にいるよりも先輩と一緒にいた方がずっと良い。
それよりも先輩はいつもここにいるけれど、彼女とかいないのだろうか。
先輩がαである事を知ったのはつい最近。こんなに素敵なのだから彼女くらいいても可笑しくないだろう。
「今はいねぇよ」
それを聞いてホッとした自分の気持ちに気づく。
けれど、こんな汚れてしまった自分に先輩とだなんて許されない。
それに自分は子供は作れない。
「どした?」
そんな事を考えれば先輩の顔が目の前にあって思わず驚く。
「またなんか悩んでんのか?」と、聞かれて頭を撫でられる。
それだけで心臓がバクバクと早くなる。
「顔赤いぞ?熱でもあんのか?」
頭に置かれていた手が額を当てる。
「だ、大丈夫です!何でもないです!!」
「····そうか?」
「何かあればちゃんと言うんだぞ」と、先輩は言ってくれる。
優しい笑みを向けて欲しいと思うのは己の我儘だろうか。
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「ん····ぁっ」
先輩の事を考えながら布団の中で後ろを弄くり回す。
先輩の笑顔、声、手全てが愛おしい。
どんな風に触ってくれるだろう。
どんな風にあの顔を快楽で歪ませてくれるだろう。
名前を呼んで欲しい。
「····っンん!」
ビクつき絶頂を迎えてた後、息を切らしながら欲が付着した己の手を見る。
「············」
こんな自分を先輩が好きになるわけない。
きっと同情から相手してくれているだけだ。
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