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62.攻side
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あれから追い出されたからどうなったのか分からない。
暫くすれば庵が担任と教室へと戻ってきた。
「福山。ちょっと来い」
担任に今度は俺が呼び出しを喰らった。
--------
「お前、相川を家に住まわせてんだって?」
あぁ、そうだが。
それが何か?
「例外を除いて学校に通っている未成年者は親の監督の下におかなければならない。」
遠方に住む両親が学校に通う為に買ってくれたマンション。
遠方の生徒はそれは許されているが·····
勝手に庵と同居していることが問題だ。
「じゃあ、庵は野宿させるべきだったのか?」
庵に「出ていけ」と言って庵の荷物も何もかも捨てて出ていかせたのは本人達だ。
家に返すとあの兄がいるから何をされるか分からない。
「あぁ、だから児相に相談する」
警察に相談しても親権がある親に庵は引き渡されその親が未成年者略取の被害届を出せば自分は罪に問われるだろう。
「お前は一時的に相川を保護していると説明する。後は先生に任せとけ」
ただ、児相に相談した場合、親元から離れて一時保護される可能性はある。
その場合、学校の登校を停止させられてしまうだろう。
「留年するか退学するかのどっちかじゃね?」
「そうならないように相談はしてみるよ」
児相に保護されれば庵とは会えなくなる。
え?ちょっと待って?無理だわ。
俺が無理。
庵居ないとか絶対無理。
多分庵も無理って言いそう。
「先生、明日までちょっと待って」
----------
「りぇ、お?」
「俺、お前と離れたくねぇ····」
学校が終わった後に家で庵に抱きつく。
無理だわ。
本当にむり。
多分、 明日、担任が連絡して児相の職員が保護する為にやってきて、庵を連れて行く事になるだろう。
その前にやるべき事をする。
「庵の親戚って近くに誰かいる?」
「え?·····あー·····」
父方の祖父母が隣町で暮らしをしているとは聞いた。小さい頃はよく可愛がってくれていたが、庵が中学の時に兄弟のあからさまな扱いに祖父が指摘してから父と祖父が喧嘩してから何年も会っていないとの事だ。
それを聞いて祖父は庵の事を気にかけてくれていたのならと希望がもてた。
「会いに行くぞ」
「は?」
その祖父母に会って親族里親になってもらうように説得する。
庵が18歳を迎えるまで一切の迷惑はかけないようにする事と俺の家に住まわせる事、授業料等も一切こっちがやるから里親と言う名だけを借りたい事を伝えに行く。
庵に住居を聞き出して半ば強引に庵を連れてその祖父母の家へと向かった。
暫くすれば庵が担任と教室へと戻ってきた。
「福山。ちょっと来い」
担任に今度は俺が呼び出しを喰らった。
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「お前、相川を家に住まわせてんだって?」
あぁ、そうだが。
それが何か?
「例外を除いて学校に通っている未成年者は親の監督の下におかなければならない。」
遠方に住む両親が学校に通う為に買ってくれたマンション。
遠方の生徒はそれは許されているが·····
勝手に庵と同居していることが問題だ。
「じゃあ、庵は野宿させるべきだったのか?」
庵に「出ていけ」と言って庵の荷物も何もかも捨てて出ていかせたのは本人達だ。
家に返すとあの兄がいるから何をされるか分からない。
「あぁ、だから児相に相談する」
警察に相談しても親権がある親に庵は引き渡されその親が未成年者略取の被害届を出せば自分は罪に問われるだろう。
「お前は一時的に相川を保護していると説明する。後は先生に任せとけ」
ただ、児相に相談した場合、親元から離れて一時保護される可能性はある。
その場合、学校の登校を停止させられてしまうだろう。
「留年するか退学するかのどっちかじゃね?」
「そうならないように相談はしてみるよ」
児相に保護されれば庵とは会えなくなる。
え?ちょっと待って?無理だわ。
俺が無理。
庵居ないとか絶対無理。
多分庵も無理って言いそう。
「先生、明日までちょっと待って」
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「りぇ、お?」
「俺、お前と離れたくねぇ····」
学校が終わった後に家で庵に抱きつく。
無理だわ。
本当にむり。
多分、 明日、担任が連絡して児相の職員が保護する為にやってきて、庵を連れて行く事になるだろう。
その前にやるべき事をする。
「庵の親戚って近くに誰かいる?」
「え?·····あー·····」
父方の祖父母が隣町で暮らしをしているとは聞いた。小さい頃はよく可愛がってくれていたが、庵が中学の時に兄弟のあからさまな扱いに祖父が指摘してから父と祖父が喧嘩してから何年も会っていないとの事だ。
それを聞いて祖父は庵の事を気にかけてくれていたのならと希望がもてた。
「会いに行くぞ」
「は?」
その祖父母に会って親族里親になってもらうように説得する。
庵が18歳を迎えるまで一切の迷惑はかけないようにする事と俺の家に住まわせる事、授業料等も一切こっちがやるから里親と言う名だけを借りたい事を伝えに行く。
庵に住居を聞き出して半ば強引に庵を連れてその祖父母の家へと向かった。
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