【R18】嫌われていると思ったら歪すぎる愛情だった【完結】

60.攻side

　信じたくないと言っても現にお前のも硬くなって膝に当たってんだけど。

「それともディルド突っ込まれてるから気持ちよくなってるの？」

　そう庵に言えば泣きそうな顔をしてる。
　最近、泣き虫になったなぁと、思う。



　泣き顔好きだから問題ない。



　寧ろもっと泣かせたくなる。



　全部外した後、さわさわケツを撫でるとピクピク反応している庵ににやけてしまう。

「ドマゾ。そんなに良かったのかよ」

「····ぅ···う······」


　その後、不貞腐れた庵のケツにホットタオルに軟膏。クーリングというアフターケアをした。


　スパンキングのアフターケア面倒臭い。



「そ、まで····しゅ·····るひつぉうあゆ？」


　そこまでする必要？
　あるある。

　つか、舌っ足らず可愛い。



「庵のケツに跡が残らない為」

　せっかく良いケツしてんのに跡になったら勿体ない。


　縛った後もちゃんとケアしているようにケツもしないとダメだ。






　－－－－－－－－－－－－－






　昼飯食って寛いでいたら校内放送で庵が呼び出される。

「なんだろ？」



　せっかくの膝枕が消える。返せ。

　立ち上がる庵の後をさも当たり前かのように着いてこようとする俺に高梨が

「金魚の糞かよ」

　せめてRPGの後ろを着いていく仲間にしろ。




　職員室についた庵は担任と一緒に客室に入っていった。
　そこで、俺と隼人は盗み聞きをする事にした。

　はたから見たら怪しい以外何者でもない。
　つか、何で隼人まで来てんだ。


「俺だけ仲間はずれ寂しいじゃん」

　寂しん坊か。


「そんな事より話聞こうや」

　隼人の奴、楽しんでいるように見える。
　一回此奴シバいていいだろうか？

　そんな事よりもドアに耳を当てて中の話に集中する事にした。


「がくひ···は、どぅにかでき···る」

「学費は···って、そんな変な喋り方になってまでここにいる必要ないでしょ？」

「··········」

「歩き方もおかしいし、そんな喋り方で笑われるじゃないの。恥ずかしいからさっさと学校辞めなさい」

「お···お母さん。流石にそれは····」



　言い過ぎだとかそんなレベルじゃねぇ。


　何が恥ずかしいだ。

　自分の子供が後遺症が残るくらいの大怪我負わされて心配もなく恥ずかしいってどの口が言ってんだ？




　－－－－バンッと、怒りを隠すこと無く勢いよくドアを開ければ中にいた担任、庵そして母親だろう女が驚いた顔をして此方をみる。



「りぇ···お？」


「どうも～。庵君の衣食住お世話をさせて頂いております福山怜央と言いまーす」

「と、その友達させてもらってます高梨隼人です」

　どんな屑親なのか気になって顔を見に来たと自己紹介を入れながら俺らは目の前の庵の母親に挨拶をした。