【R18】嫌われていると思ったら歪すぎる愛情だった【完結】

47.受side

　回復期病棟でのリハビリから更に一週間。

「今の所腫れも引いて出血は見られません。定期的な通院で自宅でのリハビリを頑張って行きましょう」

「あ、りがと···ござぃます」

　二週間前とは違って随分話せる様にはなったが、上手く口が動かしにくいのが難点だ。

　後は無理な運動は控えながら日常生活を送れば大丈夫だと担当医が言っていた事を守りながら生活しようと思う。

「そいや·······金···」

「あぁ、お前ん親からせびってきた」

　入院費は全額親が払ってくれたらしい。払う時に何かグチグチ言っていたらしい。

「腹立ったからお前の兄貴とのLIN〇見せて黙らせてきた」

　元は兄があの男に自分を紹介したのが原因。そのLIN〇のスクショの内容をコピーしたものをSNSに晒してもいい言ったら黙りになったとの事。


「ちゃんと言っといたから」




　ーーー学校の肉便器君だけでなく弟までも性の対象にできる息子さんは大変素晴らしい変態ですね······と。



「··················」



　こいつの本性を知っていたら「お前だけには言われたくない」と、自分が親なら言っている。



「さて·····これで心置き無く堪能出来るわけだ」



　本当に「お前だけには言われたくない」と、言いたい。


　そして普段から堪能してるじゃないか。


　まだ足りないと？



「ほら、腕掴め」

　杖や車椅子が必要ってほどではないが、足がふらつく時がある為、怜央の腕を借りる。

　病院を出てすぐタクシーに乗り真っ直ぐ怜央のマンションまで向かった。






　－－－－－－－－




「二週間待たされるとは思わなかったわ」


　勝手に人の手を使って手こきオナしてた奴がよく言う。

「手だけで事足りると思うなよ」


　二週間分たっぷり堪能すると行って下準備をさせられた。


「した後に言うのなんだけどさ········」


　気分悪くなったりしていないか？と、言われたが慎重に事を運んでくれたおかげで負担はなかった。

「お前、マグロでいいから」

「ぇ？あ、お·····おぅ」

　脳に負担をかけさせたくないのは何となく感じ取れたが、随分と丁重に扱ってくれる怜央に何だろうか·····





　心臓の音がうるさい。



「庵」


　

　噛み付くようなキスじゃなく





　激しい指の動きじゃなく




　スローセックスと言っても良いのではないかと思う程ゆっくりで蕩けるように触ってくる。





　それが自分にとっては何よりも心地良いのだが········





　堪能するとか言ってたけど、絶対此奴すげぇ我慢しているのがよくわかった。