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38.攻side

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 庵は俺が貰うとLIN〇で両親に伝えてから連絡は全く来ない。

 名前を呼んで優しく抱き締めてやれば大人しく抱かれて鼻を啜る音が聞こえた。




 あぁ、愛情に飢えてんだな。って思った。



 それでも庵がグレなかったのは奇跡だろう。





「お前の両親も馬鹿だよなぁ」


 庵は絶対親孝行者になるような性格してると言うのに能力だけで兄だけを可愛がった。


「まぁ、おかげで」


 俺が手に入れたわけだけど。


「んあ゛っ!」

 対面座位のまま下から突き上げれば声を上げた。
 
「庵はこんなに尽くしてくれる良い子なのになァ」

「あ゛っは···ぁ゛っ、りぇ···お゛っ!」

 良い子良い子と優しく言いながら下は激しく突き上げれば唾液を飲み干すのさえも忘れて庵は喘ぎ続ける。

 いつの間に俺は己の心を認めていたのだろうか。



「あんな親やクソ兄貴なんかお前から捨ててやれよ



     俺が死ぬまで愛してやるから」



「ふ·····ぁ゛っ!や···イく!ィ、りぇオ゛っ!」


 俺の言った言葉は聞こえてるのか聞こえてないのか。

 ひたすら俺の名前を舌っ足らずな言葉で必死に呼ぶ。

 それだけで口角が上がって心が高揚した。





------------






「福····っ。····れ····怜央」

「ぎこちねぇなぁ。もう一回」


 普段から呼べる様に呼び名の練習。
「そんな必要あるのか?」と、庵は始めしかめっ面をしていたが、呼ばせてみれば慣れていないからか気恥ずかしそうにしていた。

「だからって何でこの体勢なんだよ?」

 後ろから庵を抱きしめる状態で名前を呼ばせていれば不服だと言いたいのだろう。

「お前が逃げられない為にホールドしてんだよ」

「····逃げねぇよ」

 逃げたところで居場所がないのも分かっている。


「っちょ····今さっき····」


 ヤッたばかりだけどまたしたくなった。
 耳を甘噛みして舐って舌を耳の中に突っ込んで遊ぶ。

「ケツ緩くなったらどうしてくれんだ?」

「····あぁ、そりゃ困るな」


 残念ながらこれ以上長年一緒に育ってきたムスコが成長することは無いだろう。
 もし緩くなった場合、庵の孔をどうやって慰めようか。

「真珠入れたらいいのか?」

「何言ってんだ?」

 
 挿れなければいいのなら指で遊びながら舐めて貰えばいいかとシックスナインを始めた。


「···ン、ぅう···も、福や····」

「怜央」

「怜···ぉ···やぁ···そこ」

「ソコって何処?」

 後ろの刺激の所為で全く作業が進まないと庵から苦情が入る。

 あえて、知らないふりをして指で中を弄り続ければ完全に蕩けてしまってフェラどころでは無くなってしまった。

「···········」


 結局、一発ファックしたのは言うまでもない。
 









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