召喚された聖女はバリたちイケボなおねにぃさんでした

4.聖女様の御提案 ※一部汚い文あり

　王太子の部屋から甘い甘い下品で汚い喘ぎ声が聞こえてきます。


「お゛っあっあぁ゛！イグ！またイグぅう！」

　お部屋に入って2時間。
　何回目の｢イグ｣頂きました。


　一体中でどの様な事が起きていらっしゃるのでしょうか？



「中見てきて良い？」
「ダメです」




　遡ることまぁ、二時間前の話ですが





　伊達信定公と私の腐ったトークに待ったをかけた元婚約者のところまで時を遡ろう。


「勝手に話を進めるな」



　焦った様子で止めに入る王太子。
　しかし、私との婚約破棄をして信定公に求婚をした上、

　本来なら聖女は王族と結婚するという定義がある。
　そして次期王太子である殿下が相応しい。


　そう仰ったのは紛れもない殿下です。


　それに私達は乗っかっただけですわ。


「男の癖に前言撤回するつもりかい？」
「おおおお前は！男なのだろ！？」

　そう、聖女は男である。

　男同士は結婚できないと言う世界の常識を王太子は言い放つが


「だからなんだってんだ？」

　時期国王と言うならそんな常識を新しく塗り替えればいいだけの話だと信定公がおっしゃいました。



　いつかこの国は初同性婚が導入される制度になるのかもしれない。


　その前の練習？


　練習ってなんぞ？



「ものは試しだ。ヤッてみねぇと良し悪しなんて分からねぇだろうからな」



　低音ボイス。


　もうね、周りの人の空いた口は塞がらず




「おお、お前ら！！早く私を助け·····」


　元婚約者が助けを求めてきた。


「ドリーマーと婚約破棄をして聖女(？)に求婚をしたのはお前だろ？」

　と、まさかのお義父様こと国王陛下のご登場。

　その場の空気が凍り付いたのを私は感じた·····。