三角関係

蛭魔だるま

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男1「なー宿題終わった?」

男2「あー」

男1「見せて」

男2「取ってって」

男1「おーおーやってるやってる。…長いな」

男2「最後の提出だからな」

男2は机の横にかかっている鞄を指さす。男1は鞄からノートを取り出しパラパラめくる。

男1「これ明日までに終わるか?」

男2「明日の4時間目だろ?それまでに内職しとけ」

男1「あーいいなそれ。じゃあ今やめた」

男2「やれよ」

男1は鞄にノートをしまう。

男1「いいわ。なー祭り行こうぜー」

男2「行かねぇ」

男1「なんだ、お前彼女と行ったのか?」

男2「別れた」

男1「この前付き合ったばっかりだろ」

男2「一緒に帰ろうとか言い出すから」

男1「帰ってやれよ」

男2「あいつ陸上部じゃん」

男1「いいじゃん」

男2「帰宅部の俺とは釣り合わないよ」

男1「釣り合わないの帰る時間だろ?」

男2「俺はすぐ家に帰りたいんだ」

男1「家で何するんだ?」

男2「ゲームして…寝るかな」

男1「お前の青春はそれでいいのか」

男2「女を待って終わる青春よりはいいかな」

男1「待っていてやれよ」

男2「無理だわ」

男1「結構可愛かったんじゃないか?」

男2「普通」

男1「お前の好みがよくわかんねぇわ」

男2「お前の好みもわかんねぇけどな」

男1「俺は、ほら、年上のお姉さま好きよ」

男2「ばばぁ好きか」

男1「言い方気を付けろ」

男2「母親と付き合っている感じにならねぇ?」

男1「俺の母親、お前んちほど若くねぇし」

男2「若いか?」

男1「ああ、羨ましい。うちのばばぁにも若さを分けてやってほしい」

男2「そんな年でもねぇだろ。いいお母さんだったし」

男1「いいお母さんでも、若さは大事だ」

男2「母親にそんな感情抱いても」

男1「わかってねぇなー、いいか?母親っていうのはなー」

男2「いい、いい。語んなくていい」

男1「ノリ悪いなー」

男2「悪かったな」
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