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私たちはその後、潤香たちと合流し、学食に来ていた。
潤香はお弁当のため席を取りに行ってくれた。沙代里は麺類、真琴は丼もの、私は定食コーナーの行列にそれぞれ並んでいた。
チキン南蛮定食、照り焼きチキン定食、ブリの照り焼き定食…どれにしようかな。
「何にするの?ひーたん」
ひーたん。あれ、私か?
振り向くと私の後ろに天使君が並んでいた。
「…迷ってる。天使君は?」
「俺はーお金ないからご飯だけ。かいりんとハルハルのおかず貰う予定」
「あれ、親衛隊は?」
「親衛隊て古っ!たまには男子との友情も深めようと思って」
「その女子たちを紹介してあげた方が男子との友情は深まりそうだけど」
天使君は考え込んでいる。
「いや、今想像してみたけど結局女子とのイチャイチャを見せつけて嫉妬させちゃいそうだから深まらなそー」
お昼時に友人の前でそこまでイチャつけるなら逆に見てみたい気もするけどな。
「そうだ、天使君、さっきのお礼にご飯奢ってあげる」
「いいの!?俺女子に奢られても恥ずかしいとか全然思わない男だから遠慮しないよ?」
「いいよ」
天使君にはいい協力者でいてもらいたいし。
「えー惚れそう」
「片思いでいいならいいよ」
「俺が本気出せばひーたんも俺に惚れると思うよ」
凄い自信だな。
「そうかな?」
「俺はかいりんたちの中では一番チャンスあると思うけどね」
「そうかなー?」
おじ専女子がショタ顔男子に落ちるかな。嫌よ嫌よも好きのうち、母性本能に目覚めてとか…?ないと思うけどな。
「チキン南蛮定食1つ。ご飯は小で」
学生向けだからか学食のご飯は中盛りでも女子には多い。
「照り焼きチキン定食、米は大で」
私たちは受け取りレジに並ぶ。
「俺は奢りのときは遠慮しないよ。米も大いっちゃうよ」
大ライスは小ライスより20円高い。別にそれくらいなら気にしないけど。
「そんなに食べるんだ」
「育ち盛りだから」
私の番が来た。
「あ、後ろの人もお会計一緒にお願いします」
「ごちになりまーす」
「700円です」
定食ではあるが丼もの、麺類よりは安いので奢るのはこんなので良かったのか不安になる。
「レシートどうぞー」
レシートを受け取り、箸やドレッシングを取りに行く。
「天使君なんでそんなにお金ないの?」
朝から思っていた疑問をぶつけてみた。
「んー?女の子に貢いでるから」
「女の子に貢いでもらって、それを女の子に貢ぐの?仲介?循環?」
サラダにシーザードレッシングをかける。
「違いますー。俺がバイトで稼いだお金を女の子に貢ぐ、俺のお金がなくなる、別の女の子に貢いでもらう」
「えークズやん」
「みんな幸せだからいいーの。またねー奢ってくれてありがとー」
そういう幸せの形もあるっていうことなのか…?
私も自分たちの席へ向かった。
潤香はお弁当のため席を取りに行ってくれた。沙代里は麺類、真琴は丼もの、私は定食コーナーの行列にそれぞれ並んでいた。
チキン南蛮定食、照り焼きチキン定食、ブリの照り焼き定食…どれにしようかな。
「何にするの?ひーたん」
ひーたん。あれ、私か?
振り向くと私の後ろに天使君が並んでいた。
「…迷ってる。天使君は?」
「俺はーお金ないからご飯だけ。かいりんとハルハルのおかず貰う予定」
「あれ、親衛隊は?」
「親衛隊て古っ!たまには男子との友情も深めようと思って」
「その女子たちを紹介してあげた方が男子との友情は深まりそうだけど」
天使君は考え込んでいる。
「いや、今想像してみたけど結局女子とのイチャイチャを見せつけて嫉妬させちゃいそうだから深まらなそー」
お昼時に友人の前でそこまでイチャつけるなら逆に見てみたい気もするけどな。
「そうだ、天使君、さっきのお礼にご飯奢ってあげる」
「いいの!?俺女子に奢られても恥ずかしいとか全然思わない男だから遠慮しないよ?」
「いいよ」
天使君にはいい協力者でいてもらいたいし。
「えー惚れそう」
「片思いでいいならいいよ」
「俺が本気出せばひーたんも俺に惚れると思うよ」
凄い自信だな。
「そうかな?」
「俺はかいりんたちの中では一番チャンスあると思うけどね」
「そうかなー?」
おじ専女子がショタ顔男子に落ちるかな。嫌よ嫌よも好きのうち、母性本能に目覚めてとか…?ないと思うけどな。
「チキン南蛮定食1つ。ご飯は小で」
学生向けだからか学食のご飯は中盛りでも女子には多い。
「照り焼きチキン定食、米は大で」
私たちは受け取りレジに並ぶ。
「俺は奢りのときは遠慮しないよ。米も大いっちゃうよ」
大ライスは小ライスより20円高い。別にそれくらいなら気にしないけど。
「そんなに食べるんだ」
「育ち盛りだから」
私の番が来た。
「あ、後ろの人もお会計一緒にお願いします」
「ごちになりまーす」
「700円です」
定食ではあるが丼もの、麺類よりは安いので奢るのはこんなので良かったのか不安になる。
「レシートどうぞー」
レシートを受け取り、箸やドレッシングを取りに行く。
「天使君なんでそんなにお金ないの?」
朝から思っていた疑問をぶつけてみた。
「んー?女の子に貢いでるから」
「女の子に貢いでもらって、それを女の子に貢ぐの?仲介?循環?」
サラダにシーザードレッシングをかける。
「違いますー。俺がバイトで稼いだお金を女の子に貢ぐ、俺のお金がなくなる、別の女の子に貢いでもらう」
「えークズやん」
「みんな幸せだからいいーの。またねー奢ってくれてありがとー」
そういう幸せの形もあるっていうことなのか…?
私も自分たちの席へ向かった。
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