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「マイクとかの使い方…わかる?あと、パソコンを繋いでプロジェクターを使えるようにしたいんだけど」
「えっと…確か…」
来た!こういうのはマネージャー時代に嫌というほどやった。いきなり先生のために活躍できるなんて。
「マイクはこのスイッチ入れたら使えます。パソコンは、この線をここに繋げて…」
弄っているとプロジェクターが起動し、先生のパソコンの映像がスクリーンに映し出された。
先生はパソコンのデスクトップ画像は初期派、しっかりファイルは整理整頓するタイプ…なるほど。
「ありがとう、助かったよ」
「いえ」
「そうそう、この前名前聞き忘れてたよね。大丈夫かなって思ったんだけど、最後のでわかったよ」
にっこり頂きました!そしてこの前の後も私のことを気にかけてくれていたんですね!ありがとうございます。
「良かったです」
「うん、もっというと、このゼミ希望した女子立川さんだけだったから…。ごめんね、女子1人で嫌かなって思ったんだけど、落とすわけにはいかないし。何か困ったことあったら言ってね」
「はい、ありがとうございます!」
優しい。優しすぎる。気遣いの神。その気持ちだけでもう満足です。
時間になったので私は席に戻った。
「そろそろ始めようかな。あと1人…」
「セーフ」
背の低い金髪の男子が入ってきた。寝ている人の隣に座る。
あれが真琴の言っていた不登校の天使か。可愛いって聞いてたけど、遅刻寸前でこの態度はなかなかガラ悪いけどな。
「じゃあ、全員揃ったし始めますか」
「始まるって」
天使が寝ている人を起こす。
「んん」
いつからいるのか知らないけどそんなに熟睡できるのか。
「まずは自己紹介をしましょう。簡単に名前と意気込みかな。知っていると思うけど、僕は松原宗一郎、42歳。ゼミは以前の学校でももったことはあります。わからないところがあったら遠慮なく聞いてください。皆さんと楽しく学んでいけたらと思っています。よろしくお願いします」
先生はペコリと頭を下げた。前の自己紹介もそうだけど、大学に入ってから生徒に対してこんなこと言う先生は初めて見たな。
「じゃあ次俺やりまーす。宇藤光でーす。んー、意気込み?あー、今年はサボらず真面目に進級できるよう頑張りまーす」
天使軽いな。真琴が言うように見た目は確かに金髪で背も小さくて、可愛い系の顔だとは思う。でも、性格はチャラい。サボらずとか言ってるし天使感ゼロだな。
「宇藤くんだね、よろしく。サボらないように僕も何か対策してみようかな」
「えー何してくれるんですかー?」
宇藤は子供みたいに椅子を前後に揺らしている。
「うーん…そうだなぁ。ゼミに来た人限定でお菓子あげることにしようかな」
「やったあ!じゃあ俺絶対参加するわ!」
チョロい!チャラ男なのか、少年ぽいのか…この不思議な感じが女子に人気な理由なのかな。
「じゃあそのまま時計回りにいこうか」
「えっと…確か…」
来た!こういうのはマネージャー時代に嫌というほどやった。いきなり先生のために活躍できるなんて。
「マイクはこのスイッチ入れたら使えます。パソコンは、この線をここに繋げて…」
弄っているとプロジェクターが起動し、先生のパソコンの映像がスクリーンに映し出された。
先生はパソコンのデスクトップ画像は初期派、しっかりファイルは整理整頓するタイプ…なるほど。
「ありがとう、助かったよ」
「いえ」
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にっこり頂きました!そしてこの前の後も私のことを気にかけてくれていたんですね!ありがとうございます。
「良かったです」
「うん、もっというと、このゼミ希望した女子立川さんだけだったから…。ごめんね、女子1人で嫌かなって思ったんだけど、落とすわけにはいかないし。何か困ったことあったら言ってね」
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時間になったので私は席に戻った。
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「じゃあ、全員揃ったし始めますか」
「始まるって」
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「んん」
いつからいるのか知らないけどそんなに熟睡できるのか。
「まずは自己紹介をしましょう。簡単に名前と意気込みかな。知っていると思うけど、僕は松原宗一郎、42歳。ゼミは以前の学校でももったことはあります。わからないところがあったら遠慮なく聞いてください。皆さんと楽しく学んでいけたらと思っています。よろしくお願いします」
先生はペコリと頭を下げた。前の自己紹介もそうだけど、大学に入ってから生徒に対してこんなこと言う先生は初めて見たな。
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「やったあ!じゃあ俺絶対参加するわ!」
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「じゃあそのまま時計回りにいこうか」
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