4 / 36
私4
しおりを挟む
次の日彼はインターホンを連打してきた。
「なに」
「買い物!行く約束しただろ?」
彼は本気で驚いた顔をしている。
「今度とは言われたけど明日行くとは言われてない。約束もしてないし」
「ま、そういうのいいから行くぞ。はい、用意して用意」
彼に背中を押され部屋に戻された。
数分で用意を終えた。
「出来た」
「…俺、準備に時間かけない女と、デートなのに気取らない女好きだよ」
「あっそ」
ちょっとだけ普段と違うメイクを薄くしていることは黙っておいた。
彼の車に乗せられデパートへ連れて行かれた。
「まずは服だな」
「え、服も買うの?」
「全身俺好みの女にしたいじゃん。見た目も、中身も」
そこからは彼の着せ替え人形にされた。 これを着ろ、あれを着ろ、こっちがいい、あっちがいい。
「疲れた」
「じゃ、これら購入で」
「いくら?」
「あ?いいよ」
「良くない」
「俺が選んだ服で、俺が買った服で、俺の女が俺好みになるって良くない?」
「私の知らない女のお金でしょ」
彼は私の言葉を聞くと一瞬きょとんとしたが、その後機嫌を良くした。
意味がわからない。
彼は結局10着ばかりの服を買ってくれた。
その後、昼食を取り、本当に下着も買ってくれた。
女の私でさえ入るのを躊躇ってしまうような、派手な下着が所狭しと置いてあるランジェリー店へ彼は堂々と入っていった。
彼に恥ずかしいという感情はあるのだろうか。
服と下着を買って満足した彼は、私を家まで送り届けて帰っていった。
疲れた、とても。
…でも、昔みたいで楽しかったな。
そういえば彼に彼女が出来たとき、女にお金は払わせないって言っててかっこいいって思ったな。
私は首を左右に振り考えるのをやめた。
「なに」
「買い物!行く約束しただろ?」
彼は本気で驚いた顔をしている。
「今度とは言われたけど明日行くとは言われてない。約束もしてないし」
「ま、そういうのいいから行くぞ。はい、用意して用意」
彼に背中を押され部屋に戻された。
数分で用意を終えた。
「出来た」
「…俺、準備に時間かけない女と、デートなのに気取らない女好きだよ」
「あっそ」
ちょっとだけ普段と違うメイクを薄くしていることは黙っておいた。
彼の車に乗せられデパートへ連れて行かれた。
「まずは服だな」
「え、服も買うの?」
「全身俺好みの女にしたいじゃん。見た目も、中身も」
そこからは彼の着せ替え人形にされた。 これを着ろ、あれを着ろ、こっちがいい、あっちがいい。
「疲れた」
「じゃ、これら購入で」
「いくら?」
「あ?いいよ」
「良くない」
「俺が選んだ服で、俺が買った服で、俺の女が俺好みになるって良くない?」
「私の知らない女のお金でしょ」
彼は私の言葉を聞くと一瞬きょとんとしたが、その後機嫌を良くした。
意味がわからない。
彼は結局10着ばかりの服を買ってくれた。
その後、昼食を取り、本当に下着も買ってくれた。
女の私でさえ入るのを躊躇ってしまうような、派手な下着が所狭しと置いてあるランジェリー店へ彼は堂々と入っていった。
彼に恥ずかしいという感情はあるのだろうか。
服と下着を買って満足した彼は、私を家まで送り届けて帰っていった。
疲れた、とても。
…でも、昔みたいで楽しかったな。
そういえば彼に彼女が出来たとき、女にお金は払わせないって言っててかっこいいって思ったな。
私は首を左右に振り考えるのをやめた。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
偽装結婚を偽装してみた
小海音かなた
恋愛
「家借りるときさぁ、保証人が必要だと困るとき来そうで不安なんだよね」
酒の席で元後輩にそんなことをグチったら、旦那ができました――。
降って湧いたような結婚話を承諾したら、そこにはすれ違いの日々が待っていた?!
想いを寄せている相手の気持ちに確信が持てず、“偽装”を“偽装している”夫婦のモダモダ遠回り生活。
苦くてしょっぱくて甘酸っぱい、オトナ思春期ラブストーリー第2弾。
※毎日19時、20時、21時に一話ずつ公開していきます。
10 sweet wedding
国樹田 樹
恋愛
『十年後もお互い独身だったら、結婚しよう』 そんな、どこかのドラマで見た様な約束をした私達。 けれど十年後の今日、私は彼の妻になった。 ……そんな二人の、式後のお話。
クリスマスに咲くバラ
篠原怜
恋愛
亜美は29歳。クリスマスを目前にしてファッションモデルの仕事を引退した。亜美には貴大という婚約者がいるのだが今のところ結婚はの予定はない。彼は実業家の御曹司で、年下だけど頼りになる人。だけど亜美には結婚に踏み切れない複雑な事情があって……。■2012年に著者のサイトで公開したものの再掲です。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる