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13話
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「ああ、きついね。少し痛いかもしれないが、我慢なさい」
「は、はい……」
司祭様の息からお酒の匂いがする。ちらとテーブルに目をやると、高級そうなワインが三本並んでいた。そばには飲みかけのワイングラスがある。
聖職者は飲酒を禁止されているが、司祭様だけは例外だ。彼は神の依り代でもあるので、司祭様が飲酒するということは、神に酒を捧げることと同義だからだ。
今までも何度か司祭様の部屋でワインボトルを目にしたことがあったが、今日のワインは特に高級そうだった。礼拝者からの捧げ物だろうか。
「うぅっ……!!」
司祭様が金の輪に力を入れた。膨張したペニスから、ゆっくりと引き抜いていく。痛い。
「深く息を吸って。吐いて。さあ、もうすぐ抜ける。大丈夫だ」
「あ……はぁ……」
鬼頭をうまく輪にくぐらせ、金の輪が外された。同時にペニスから透明の体液がこぼれる。
「ふふ。まだほとんど何もしていないのに、カウパーが溢れて止まらないじゃないか」
「す、すみません……」
「かまわないよ。ああ、早く始めよう」
「はい……」
仰向けになった僕に司祭様が覆いかぶさる。急いでいるのか、少し手荒に脚を拡げ、ペニスを一息に押し込んだ。
「ふっ……! ……?」
あれ? 司祭様のペニスってこんなに小さかったっけ。
「んおおおっ、おぉっ、ふひっ、おっ……!」
いつもより司祭様の声が大きい。飲酒しているときの彼はだいたいそうなのだが、今日は一段とだ。それと、少し乱暴になる。
司祭様は僕のペニスを凝視したまま、激しく腰を打ち付ける。
「おっ、おっ、おっ!! ナストッ! わしのナストォッ!! おぉっ、おっ!」
「あぁぁっ! あっ、あ! あ! んんんっ!!」
「ひひっ! ナストのペニスがぶるんぶるん暴れておるわ!! はしたないやつめ!!」
「ごめんなさいっ! あぁっ、あぁぁっ、司祭様っ!! そんなに激しくされたら……っ!! あっ、あぁっ、すぐにっ、出てしまいますっ!! あぁっ、も、もうダメッ、出ちゃうっ……! んんんっ……!!」
「イけナスト!! わしのペニスで射精するんじゃっ!! ほれっ! ほれっ!!」
司祭様のペニスがたまたま……ヴァルア様のいう〝前立腺〟を刺激した。
息が止まり、目の前が真っ白になる。金の輪で阻まれていないペニスは、一カ月間溜め込んだ精液を排泄した。
「あっ……あっ……」
体内で長い間眠っていた精液は、ジェル状になっていた。狭い尿道をこじ開け、ぬちぬちと少しずつ体外に落ちる。すぐに通り過ぎない分、尿道を通るときの快感が長く続いた。快感に溺れ頭がおかしくなりそうだ。
やっと精液が全て出た。長すぎる射精時間に、僕はすでに疲れ切ってしまった。
しかし司祭様は、休む時間を与えずに再び僕と繋がった。
「あっ、あっぁ、んっ、あぁぁっ……!!」
「はぁっ! はぁぁっ!! ナストっ! ナストッ、こちらを向きなさいっ、おっ、んあっ!!」
司祭様が僕の唇を奪う。ガサガサとしている荒れた唇が少し痛く感じた。口内を舐め回す舌は、僕の舌を嚙みちぎりそうなほど激しくのたうっている。
口臭は魚と酒の、体からは脂の匂いがする。
「ナストッ、おっ、おぉぉっ、おんっ、あっ、出る! 出るぞ、ナストッ!!」
(え? イクの早い……)
自分がそう考えていることに気付き、我ながら眉をひそめた。
どうしたんだろう、僕。今日の儀式は、いつもと違うように感じてしまう。
僕は司祭様を見上げた。僕の体に汗をボタボタと落とし、苦しそうに――いや、あまりに気持ちよさそうに、必死に腰を振っている。
僕がこうして真顔で司祭様を眺めていても、僕のペニスを観察するのに夢中の彼は気付かない。
「ほれっ、ナスト! もう一度イケるだろう!? わしのっ、わしのペニスでもう一度射精しなさいっ、おおっ、おぉぉっ!! ナストッ!! わしのナストォッ!!」
「……」
司祭様は、ヴァルア様に犯された僕を見ても『聖なる力が満ちている』と言った。昨日はヴァルア様が髪に触れただけで『穢れが増した』と言っていたのに。
「ナストっ!! どうした!? はははっ、わしの方が先にイッてしまう!! イクぞ、イクぞぉっ!!」
それから司祭様は、精液が尽き果てるまで僕を犯した。それでも僕が二度目の射精をすることはなかった。それで司祭様が機嫌を損ね、ペニスを直接刺激して無理やり射精させられた。それも、僕の精液が尽き果てるまで。
「は、はい……」
司祭様の息からお酒の匂いがする。ちらとテーブルに目をやると、高級そうなワインが三本並んでいた。そばには飲みかけのワイングラスがある。
聖職者は飲酒を禁止されているが、司祭様だけは例外だ。彼は神の依り代でもあるので、司祭様が飲酒するということは、神に酒を捧げることと同義だからだ。
今までも何度か司祭様の部屋でワインボトルを目にしたことがあったが、今日のワインは特に高級そうだった。礼拝者からの捧げ物だろうか。
「うぅっ……!!」
司祭様が金の輪に力を入れた。膨張したペニスから、ゆっくりと引き抜いていく。痛い。
「深く息を吸って。吐いて。さあ、もうすぐ抜ける。大丈夫だ」
「あ……はぁ……」
鬼頭をうまく輪にくぐらせ、金の輪が外された。同時にペニスから透明の体液がこぼれる。
「ふふ。まだほとんど何もしていないのに、カウパーが溢れて止まらないじゃないか」
「す、すみません……」
「かまわないよ。ああ、早く始めよう」
「はい……」
仰向けになった僕に司祭様が覆いかぶさる。急いでいるのか、少し手荒に脚を拡げ、ペニスを一息に押し込んだ。
「ふっ……! ……?」
あれ? 司祭様のペニスってこんなに小さかったっけ。
「んおおおっ、おぉっ、ふひっ、おっ……!」
いつもより司祭様の声が大きい。飲酒しているときの彼はだいたいそうなのだが、今日は一段とだ。それと、少し乱暴になる。
司祭様は僕のペニスを凝視したまま、激しく腰を打ち付ける。
「おっ、おっ、おっ!! ナストッ! わしのナストォッ!! おぉっ、おっ!」
「あぁぁっ! あっ、あ! あ! んんんっ!!」
「ひひっ! ナストのペニスがぶるんぶるん暴れておるわ!! はしたないやつめ!!」
「ごめんなさいっ! あぁっ、あぁぁっ、司祭様っ!! そんなに激しくされたら……っ!! あっ、あぁっ、すぐにっ、出てしまいますっ!! あぁっ、も、もうダメッ、出ちゃうっ……! んんんっ……!!」
「イけナスト!! わしのペニスで射精するんじゃっ!! ほれっ! ほれっ!!」
司祭様のペニスがたまたま……ヴァルア様のいう〝前立腺〟を刺激した。
息が止まり、目の前が真っ白になる。金の輪で阻まれていないペニスは、一カ月間溜め込んだ精液を排泄した。
「あっ……あっ……」
体内で長い間眠っていた精液は、ジェル状になっていた。狭い尿道をこじ開け、ぬちぬちと少しずつ体外に落ちる。すぐに通り過ぎない分、尿道を通るときの快感が長く続いた。快感に溺れ頭がおかしくなりそうだ。
やっと精液が全て出た。長すぎる射精時間に、僕はすでに疲れ切ってしまった。
しかし司祭様は、休む時間を与えずに再び僕と繋がった。
「あっ、あっぁ、んっ、あぁぁっ……!!」
「はぁっ! はぁぁっ!! ナストっ! ナストッ、こちらを向きなさいっ、おっ、んあっ!!」
司祭様が僕の唇を奪う。ガサガサとしている荒れた唇が少し痛く感じた。口内を舐め回す舌は、僕の舌を嚙みちぎりそうなほど激しくのたうっている。
口臭は魚と酒の、体からは脂の匂いがする。
「ナストッ、おっ、おぉぉっ、おんっ、あっ、出る! 出るぞ、ナストッ!!」
(え? イクの早い……)
自分がそう考えていることに気付き、我ながら眉をひそめた。
どうしたんだろう、僕。今日の儀式は、いつもと違うように感じてしまう。
僕は司祭様を見上げた。僕の体に汗をボタボタと落とし、苦しそうに――いや、あまりに気持ちよさそうに、必死に腰を振っている。
僕がこうして真顔で司祭様を眺めていても、僕のペニスを観察するのに夢中の彼は気付かない。
「ほれっ、ナスト! もう一度イケるだろう!? わしのっ、わしのペニスでもう一度射精しなさいっ、おおっ、おぉぉっ!! ナストッ!! わしのナストォッ!!」
「……」
司祭様は、ヴァルア様に犯された僕を見ても『聖なる力が満ちている』と言った。昨日はヴァルア様が髪に触れただけで『穢れが増した』と言っていたのに。
「ナストっ!! どうした!? はははっ、わしの方が先にイッてしまう!! イクぞ、イクぞぉっ!!」
それから司祭様は、精液が尽き果てるまで僕を犯した。それでも僕が二度目の射精をすることはなかった。それで司祭様が機嫌を損ね、ペニスを直接刺激して無理やり射精させられた。それも、僕の精液が尽き果てるまで。
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