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上半身を清め終えたのか、司祭様は下半身のボタンに手をかけた。ボタンが外されると、反り返ったペニスが勢いよく飛び出してしまった。
「ふふ。もうこんなになっている」
「司祭様……早く、外してください……」
ペニスにはめられた金の輪は、神の加護で僕を守るものである。もう少し分かりやすい言葉を使うと、己の意思で射精ができないよう、尿道をペニスの根元で強制的に閉ざす役割を持っている。
これを外すことが許されるのは、用を足すときと、夜の清めの儀式のときだけだ。そしてこれを外すことができるのは、司祭様と使用人のアリスだけである。
約一カ月間も射精ができていない僕のペニスには、この金の輪が痛いほど食い込んでしまう。早く外してもらい、射精をしたかった。
だが、司祭様は首を横に振る。
「今晩は外さずにする」
「えっ」
「ほら、卑しい快楽を求めてしまっている。穢れが濃くなった証拠だ」
「……っ」
司祭様にそう言われて我に返った。本当だ。僕は今、射精の快感のことしか考えられていなかった。
この儀式は快感を求めるためのものではない。聖なる力で清めてもらうためのものだ。
それなのに、僕は――
項垂れていると、司祭様が僕の頭を撫でた。
「落ち込まなくていい。今晩じっくり清め、明日には射精を許してあげるから」
「はい……。すみません、司祭様……」
「いいんだよ。ほら、そんな顔をしないで、早く清めの準備を」
「はい」
僕は祭服を脱ぎ四つん這いになった。今から司祭様に、穢れの象徴である肛門を、舐めて念入りに清めてもらう。
「あっ……あぁ……」
「清められているのが分かるかい?」
「はいっ……あっ……」
「ふふ。良い子だ」
「んん……!」
指でほぐしたあと、司祭様がペニスを肛門にゆっくりと差し込んだ。
「んあぁぁっ……」
激しい快感に体がのけぞった。司祭様のペニスには聖なる力が集まっている。そんなものを、僕を清めたい一心で、汚い肛門の中に挿れてくれるなんて、司祭様はどれほど心優しい人なんだ……!
「んっ……おぉっ……!」
司祭様から低い呻き声が漏れた。きっと僕の穢れに苦しんでいるのだろう。それでも、司祭様はその穢れを打ち払うため、腰を何度も振って僕の中に潜む悪と戦う。
「はっ、はぁぁっ! んっ、んおっ、あぅっ、んんん!」
とても辛そうな声だ。司祭様がこんなに苦しんでいるのに、僕ときたら、快感で甘い声を漏らしてしまう。
「あっ、あっ……! あぁっ、司祭様っ、あっ、あっ!!」
「ナストッ、ナストォッ、おっ、おっ、んおぉっ! 出すっ……出すぞっ、ナストぉぉ!」
「んんんっ……~~」
司祭様の熱い体液が腸をさかのぼる。ペニスを体から抜かれても、まだじんじんと快感の名残があった。
司祭様はぜぇぜぇと息を切らせている。聖なる力を使うととても疲れるのだと、以前言っていた。
「ナスト……」
「あ!?」
儀式は終わったと思っていたが、どうやらまだ続いていたようだ。司祭様は仰向けになった僕の両脚を開かせ、ペニスを差し込んだ。
「あぁ……っ」
「ああああ……!」
僕の漏らした声が、司祭様の声にかき消された。司祭様は大粒の汗を落としながら、必死に腰を打ち付けている。
「おっ、おぉっ、ナストぉっ! あっ、あっ、わしのナストぉぉッ!」
「あっ、あぁっ、んっ、司祭様っ……激しっ……んんっ……あぁ!?」
突然ペニスに訪れた暴力的な快感に、僕は何も考えられなくなった。司祭様は、肛門を掻き回すと同時に、僕のペニスを握り刺激しはじめたのだ。
「やっ、あぁぁっ! 司祭様っ、そこはっ!! そこはダメですっ、あっ、あぁっ!!」
少し刺激を与えられただけで、僕のペニスはすでに絶頂寸前になった。だが、金の輪のせいで射精したくてもできない。絶頂の前のもどかしさが永遠に続くのは、喜びよりも苦しみのほうが強い。
「司祭様っ! 司祭様ぁっ! そこっ、触らないでっ、お願いっ、辛いっ、辛いよぉ……!!」
「イキたくてもイケなくてかい? ふふ。あはは。可愛いなあ、ナストはぁ! 他の男に触らせた仕置きだ!!」
「あぁぁっ、あぁっ!! ごめんなさいっ!! ごめんなさいぃっ!!」
「ひい、ふひいいっ!! 可愛い、可愛いナストぉ! 気持ちいか!? 気持ちいだろわしのペニスはぁ!!」
「ああっ、あっ、あぁぁっ……! イキたい……っ、イキたいです司祭さまぁっ……!!」
「それが聖職者の発する言葉か!! なんと嘆かわしい!! ペニスではなくちゃんと尻で感じんか!!」
「ひぐぅっ……!!」
強く腰を打ち付けられ、司祭様のペニスが腸の壁まで届いた。息が止まる。視界がぼやけ、意識が遠のいていく。
失神する間際に目に映ったものは、僕のために激しく腰を動かす司祭様だった。
「ふふ。もうこんなになっている」
「司祭様……早く、外してください……」
ペニスにはめられた金の輪は、神の加護で僕を守るものである。もう少し分かりやすい言葉を使うと、己の意思で射精ができないよう、尿道をペニスの根元で強制的に閉ざす役割を持っている。
これを外すことが許されるのは、用を足すときと、夜の清めの儀式のときだけだ。そしてこれを外すことができるのは、司祭様と使用人のアリスだけである。
約一カ月間も射精ができていない僕のペニスには、この金の輪が痛いほど食い込んでしまう。早く外してもらい、射精をしたかった。
だが、司祭様は首を横に振る。
「今晩は外さずにする」
「えっ」
「ほら、卑しい快楽を求めてしまっている。穢れが濃くなった証拠だ」
「……っ」
司祭様にそう言われて我に返った。本当だ。僕は今、射精の快感のことしか考えられていなかった。
この儀式は快感を求めるためのものではない。聖なる力で清めてもらうためのものだ。
それなのに、僕は――
項垂れていると、司祭様が僕の頭を撫でた。
「落ち込まなくていい。今晩じっくり清め、明日には射精を許してあげるから」
「はい……。すみません、司祭様……」
「いいんだよ。ほら、そんな顔をしないで、早く清めの準備を」
「はい」
僕は祭服を脱ぎ四つん這いになった。今から司祭様に、穢れの象徴である肛門を、舐めて念入りに清めてもらう。
「あっ……あぁ……」
「清められているのが分かるかい?」
「はいっ……あっ……」
「ふふ。良い子だ」
「んん……!」
指でほぐしたあと、司祭様がペニスを肛門にゆっくりと差し込んだ。
「んあぁぁっ……」
激しい快感に体がのけぞった。司祭様のペニスには聖なる力が集まっている。そんなものを、僕を清めたい一心で、汚い肛門の中に挿れてくれるなんて、司祭様はどれほど心優しい人なんだ……!
「んっ……おぉっ……!」
司祭様から低い呻き声が漏れた。きっと僕の穢れに苦しんでいるのだろう。それでも、司祭様はその穢れを打ち払うため、腰を何度も振って僕の中に潜む悪と戦う。
「はっ、はぁぁっ! んっ、んおっ、あぅっ、んんん!」
とても辛そうな声だ。司祭様がこんなに苦しんでいるのに、僕ときたら、快感で甘い声を漏らしてしまう。
「あっ、あっ……! あぁっ、司祭様っ、あっ、あっ!!」
「ナストッ、ナストォッ、おっ、おっ、んおぉっ! 出すっ……出すぞっ、ナストぉぉ!」
「んんんっ……~~」
司祭様の熱い体液が腸をさかのぼる。ペニスを体から抜かれても、まだじんじんと快感の名残があった。
司祭様はぜぇぜぇと息を切らせている。聖なる力を使うととても疲れるのだと、以前言っていた。
「ナスト……」
「あ!?」
儀式は終わったと思っていたが、どうやらまだ続いていたようだ。司祭様は仰向けになった僕の両脚を開かせ、ペニスを差し込んだ。
「あぁ……っ」
「ああああ……!」
僕の漏らした声が、司祭様の声にかき消された。司祭様は大粒の汗を落としながら、必死に腰を打ち付けている。
「おっ、おぉっ、ナストぉっ! あっ、あっ、わしのナストぉぉッ!」
「あっ、あぁっ、んっ、司祭様っ……激しっ……んんっ……あぁ!?」
突然ペニスに訪れた暴力的な快感に、僕は何も考えられなくなった。司祭様は、肛門を掻き回すと同時に、僕のペニスを握り刺激しはじめたのだ。
「やっ、あぁぁっ! 司祭様っ、そこはっ!! そこはダメですっ、あっ、あぁっ!!」
少し刺激を与えられただけで、僕のペニスはすでに絶頂寸前になった。だが、金の輪のせいで射精したくてもできない。絶頂の前のもどかしさが永遠に続くのは、喜びよりも苦しみのほうが強い。
「司祭様っ! 司祭様ぁっ! そこっ、触らないでっ、お願いっ、辛いっ、辛いよぉ……!!」
「イキたくてもイケなくてかい? ふふ。あはは。可愛いなあ、ナストはぁ! 他の男に触らせた仕置きだ!!」
「あぁぁっ、あぁっ!! ごめんなさいっ!! ごめんなさいぃっ!!」
「ひい、ふひいいっ!! 可愛い、可愛いナストぉ! 気持ちいか!? 気持ちいだろわしのペニスはぁ!!」
「ああっ、あっ、あぁぁっ……! イキたい……っ、イキたいです司祭さまぁっ……!!」
「それが聖職者の発する言葉か!! なんと嘆かわしい!! ペニスではなくちゃんと尻で感じんか!!」
「ひぐぅっ……!!」
強く腰を打ち付けられ、司祭様のペニスが腸の壁まで届いた。息が止まる。視界がぼやけ、意識が遠のいていく。
失神する間際に目に映ったものは、僕のために激しく腰を動かす司祭様だった。
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