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ファリスティア教会の朝は早い。特に、僕は。
朝五時、まだ太陽の光が空に染み渡っていないうちに、僕はベッドから出る。
すぐさま世話係のアリスが僕のもとにやって来た。
「おはようございます、ナスト様」
「おはよう、アリス。よく眠れた?」
「ふふ。使用人の睡眠時間を気にするお方なんて、ナスト様くらいしかいらっしゃいませんわ」
答えをはぐらかしたまま、アリスは手際よく僕の服を脱がせる。服なんて自分でも着替えられるのに、教会の風習上そうはさせてくれない。聖職者が自分の身に触れることはタブーとされているのだ。
生まれたときの姿になった僕に、アリスが丁寧に祭服を着せていく。
ペニスに金色の細い輪を通し、睾丸を覆う部分だけ布でできている下着の紐をそこに通す。アリスは、下着の紐を腰できつく結び、垂れている金色の装飾と、あらわになったままのペニスの位置を整えた。
そして両手を組み、首を垂れる。
「神のご加護を、この者に」
「ありがとう、アリス」
言葉の代わりに微笑みを向け、アリスは立ち上がった。そしてキャソック――足首まで隠れるほど長い丈の黒色の祭服――を僕に着せる。首元から裾まで続くたくさんのボタンを時間をかけて留め終えると、次は櫛で髪を整えた。
仕上げに歯を磨き、顔を布で拭いて、やっとアリスが僕の体から手を離した。
「お待たせいたしました」
「ありがとう。じゃあ、いってくるよ」
「いってらっしゃいませ、ナスト様」
時計は六時を指している。僕は足早に司祭様の部屋に向かった。
司祭様の部屋をノックすると、楽器の音色のように心地よい声が返ってきた。ドアを開けた先では、ベッドにゆったりと腰掛けている司祭様がいた。
「おはようございます、司祭様」
「ああ、おはようナスト。さ、おいでなさい」
「はい」
僕は司祭様の足元でひざまずいた。
この教会で最も神に近い存在とされている、司祭様。神の依り代となり、民たちを教え導くことに人生を捧げている、僕の最も敬うべき人だ。聖なる力に満ち満ちている彼の清らかな体と心は、齢五十を過ぎても美しさが褪せることはない。
僕は彼の侍者――アコライトである。捨て子だった僕を育て、清く正しい道に導いてくれた司祭様の侍者であることは、僕の唯一の誇りだ。
「ナスト」
司祭様の柔らかい声が耳に響く。僕は頷き、司祭様の祭服のボタンを五つ外した。傷つけないよう、そこからそっと司祭様のペニスを取り出し、舌で撫でる。
この教会に来るまで、僕は薄汚いスラム街で暮らし、生きるために数々の盗みを働いていた。罪を何度犯したかなんて、覚えていられないほどに。
罪と悪に染まった僕を、司祭様は拾ってくれた。それだけでなく、司祭様の聖なる体に触れ、体液を体内に入れることを許してくれている。そのおかげで僕は、この汚い心と体を清めることができつつある。
司祭様のペニスが徐々に硬くなっていく。手で根元を刺激しながら先を咥えると、そこからたらりと体液が溢れた。
「ナスト」
僕の頭に司祭様が手を載せた。声が少し荒いでいる。
「わしの可愛いナスト。ああ。あっ。出るっ。出る」
「っ……」
口内が司祭様の体液でいっぱいになる。苦い。この苦みを味わうとほっとする。
これでまた、僕はきれいになった。
いつか司祭様のように、神の依り代になれるくらい清らかな存在になりたい。
朝五時、まだ太陽の光が空に染み渡っていないうちに、僕はベッドから出る。
すぐさま世話係のアリスが僕のもとにやって来た。
「おはようございます、ナスト様」
「おはよう、アリス。よく眠れた?」
「ふふ。使用人の睡眠時間を気にするお方なんて、ナスト様くらいしかいらっしゃいませんわ」
答えをはぐらかしたまま、アリスは手際よく僕の服を脱がせる。服なんて自分でも着替えられるのに、教会の風習上そうはさせてくれない。聖職者が自分の身に触れることはタブーとされているのだ。
生まれたときの姿になった僕に、アリスが丁寧に祭服を着せていく。
ペニスに金色の細い輪を通し、睾丸を覆う部分だけ布でできている下着の紐をそこに通す。アリスは、下着の紐を腰できつく結び、垂れている金色の装飾と、あらわになったままのペニスの位置を整えた。
そして両手を組み、首を垂れる。
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言葉の代わりに微笑みを向け、アリスは立ち上がった。そしてキャソック――足首まで隠れるほど長い丈の黒色の祭服――を僕に着せる。首元から裾まで続くたくさんのボタンを時間をかけて留め終えると、次は櫛で髪を整えた。
仕上げに歯を磨き、顔を布で拭いて、やっとアリスが僕の体から手を離した。
「お待たせいたしました」
「ありがとう。じゃあ、いってくるよ」
「いってらっしゃいませ、ナスト様」
時計は六時を指している。僕は足早に司祭様の部屋に向かった。
司祭様の部屋をノックすると、楽器の音色のように心地よい声が返ってきた。ドアを開けた先では、ベッドにゆったりと腰掛けている司祭様がいた。
「おはようございます、司祭様」
「ああ、おはようナスト。さ、おいでなさい」
「はい」
僕は司祭様の足元でひざまずいた。
この教会で最も神に近い存在とされている、司祭様。神の依り代となり、民たちを教え導くことに人生を捧げている、僕の最も敬うべき人だ。聖なる力に満ち満ちている彼の清らかな体と心は、齢五十を過ぎても美しさが褪せることはない。
僕は彼の侍者――アコライトである。捨て子だった僕を育て、清く正しい道に導いてくれた司祭様の侍者であることは、僕の唯一の誇りだ。
「ナスト」
司祭様の柔らかい声が耳に響く。僕は頷き、司祭様の祭服のボタンを五つ外した。傷つけないよう、そこからそっと司祭様のペニスを取り出し、舌で撫でる。
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「っ……」
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これでまた、僕はきれいになった。
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