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夏休み中旬:怜
49話 8月14日:発情誘発剤を打たれたオメガのなれの果て(※)
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◇◇◇
体が疼く。先ほどまで萎えていたものも、今やすっかり反り返っている。愛液が肌に伝うだけで体が反応していまう。
かなりキツい薬を打たれたようだ。通常の発情と比べ物にならない。
触覚と嗅覚がやけに冴え、一方で思考が急激に鈍っていく。
脳内が、ひとつの欲望で埋め尽くされつつある。
アルファの精液が欲しい。
僕の股間に顔を近づけているアルファは、撮影するだけで一向に触れてこない。焦らして、焦らして、僕がおねだりするのをニヤニヤしながら待っている。
「怜くんっ。触ってもないのにおしりからえっちなお汁がいっぱい漏れてるよっ。おちんちんもすごいっ。ぽたぽたカウパー垂らしちゃって。かわいいなあ」
「あぁ……うぅ……」
「あれ? 怜くん、よだれ垂れてるよ。どうして?」
アルファの匂いが僕の思考力を奪っていく。
良い匂い。はやく精液をちょうだい。僕の体に触れて。快感が欲しい。はやく僕をめちゃくちゃに抱いて、アルファの体液で塗りつぶして。
「どうしたの、怜くん。そんな目で僕を見て」
「んんん……」
僕は言葉が口から出ないよう、唇をかたく噛んだ。
そんな僕をうっとり眺め、アルファは僕の内ももを舐めた。
「あぁっ……!」
「あはは。舐めただけで良い反応だねっ」
アルファの舌が股関節を這う。
「もっ……うぅぅ……」
「ん? なんだい、怜くん?」
そこじゃない。もっとまんなかを舐めてよ。あえて舐めないようにするなんて、いじわる。
かろうじて残っている理性で、何度も言葉を吞み込んだ。
聞きたい言葉が聞けなかったアルファは、小さくため息を吐き僕の胸元の上でしゃがんだ。そしてアルファの匂いをむわむわと放っているもので、僕の唇を撫でる。
「ふふっ。何も言っていないのに、自分から僕のおちんちん舐めちゃうなんて。怜くんのえっち」
アルファの体液だ。美味しい。もっと欲しい。カウパーだけじゃなくて、精液もちょうだい。
アルファの体液を口にしてしまった僕は、最後に残っていたひとかけらの理性を失った。
「怜くん、僕のおちんちんおいしい?」
「うんっ……おいしいっ……♡」
「もっとほしい?」
「ほしいっ……♡」
「僕の精液ほしい?」
「うんっ……うんっ……♡」
「おくちとおしり、どっちでほしいのかな?」
そこでアルファが、スマホのカメラを僕に向けた。
「おしりっ……中に出してぇ……っ」
「おしりの中? でも、そんなことをしたら高浜君に叱られちゃうよ」
「やだぁっ……中に出してっ……」
「コンドームは付けちゃダメなの?」
「生でしてぇ……おねがいっ……」
「……もう、仕方ないなあ♡」
アルファはそこで撮影を終え、僕に覆いかぶさった。唇を重ねられた僕は、必死にアルファに舌を絡めた。アルファの体液。唾液。おいしい。
「んはっ♡ 怜くんチュゥ激しいよぉ♡ チュゥ好きなの?」
「好きぃっ……」
「じゃあ、にゅこにゅこしながらいっぱいチュゥしようね♡」
「うんっ……♡」
ああ、やっとアルファの精液をもらえる。これでやっと発情を終えられる。
「挿れるね♡」
「あっ……あぁぁぁっ!♡ あっ、あっ、あぁぁぁっ♡」
「ふふっ、挿れただけで射精しちゃったね、怜くん♡」
アルファは挿入したまま僕の口の中をむさぼった。唇を離したアルファが、うっとりした目で尋ねる。
「怜くん、ピルは飲んでるの?」
「飲んでるっ……。飲んでるから中に出してぇっ……」
「そっかあ、残念。怜くんのこと孕ませたかったのに」
そう言ったあと、アルファが激しく腰を振った。
「あぁぁっ!! やっ♡ きもちっ、そこっ、そこっ♡」
「お"っ、発情した……怜くんの中やばっ……お"っ、お"、♡ どうしよう、気持ち良すぎて腰止まんないよ怜くんっ♡ お"ぉ"っ♡」
「はやくっ、はやく精液ちょうだいっ……! あぁっ、あっ、あ、あ、」
「うんっ♡ 怜くんの中じゃ、僕、すぐイッちゃうっ♡ もう出していいっ?」
「出してっ! 中に出してぇっ!!♡」
アルファの精液がやっと中に注ぎ込まれた。中が痙攣して、僕からも精液が噴き出す。熱い。美味しい。でも、まだ足りない。もっと。もっとちょうだい、アルファの精液。
◇◇◇
ここまでが、微かに記憶に残っている部分。こんな記憶、いっそのことひとつも覚えていない方がどれほど良かったか。
そのあと何時間鶴川社長に抱かれていたかは分からない。
下腹部が注ぎ込まれた大量の精液でぽっこり膨れている。おしりからは、入りきらなかった精液が流れ出ていた。
まだ完全に発情が抜けたわけじゃないけれど、アルファの精液をたっぷり与えられたおかげで、少しずつ意識がはっきりしてきた。
僕は、いつの間にか拘束を解かれていた手足をぼんやりと眺めた。しっかり跡が付いている。
さすがの猿社長も腰を振りすぎて疲れてしまったようだ。それでも僕と触れ合いたいらしく、僕をうしろから抱きしめ、うなじを舐めていた。腰にしぼみきった社長のものが当たっている。
それからしばらくして、部屋に戻って来た義父が絶叫をしながら僕を抱きあげた。体力も気力も失った僕は、死人のようにぐったりと体を預けた。
「うわぁぁぁっ!! 怜になんてことを!! 怜! 怜!」
「言っておくけど、僕は悪くないよ」
「これほどの量の精液を、怜の中に出しておいてそんなことがよく言えるな!!」
「違うんだ高浜君。怜くんが発情して、僕におねだりしてきたんだよ」
鶴川社長はそう言って、はじめの方に撮影した動画を義父に見せつけた。
《おしりっ……中に出してぇ……っ》
《おしりの中? でも、そんなことをしたら高浜君に叱られちゃうよ》
《やだぁっ……中に出してっ……》
《コンドームは付けちゃダメなの?》
《生でしてぇ……おねがいっ……》
《……もう、仕方ないなあ♡》
それを見た義父は、歯ぎしりをして低い声で言った。
「……怜に薬を盛ったな?」
「違うよ。そんなことはしていないさ」
「そんなわけがない。怜の周期はまだ先だ」
「信じたくないだろうがね、高浜君。周期を待たずして発情したんだよ、それが」
青ざめた義父の顔が僕に向く。
社長は義父に、追い打ちをかけた。
「あはは。よっぽど僕の精液が欲しかったみたいだねえ」
義父が僕の顔に涙を落とした。涙。アルファの体液。おいしい。もっとちょうだい。
体が疼く。先ほどまで萎えていたものも、今やすっかり反り返っている。愛液が肌に伝うだけで体が反応していまう。
かなりキツい薬を打たれたようだ。通常の発情と比べ物にならない。
触覚と嗅覚がやけに冴え、一方で思考が急激に鈍っていく。
脳内が、ひとつの欲望で埋め尽くされつつある。
アルファの精液が欲しい。
僕の股間に顔を近づけているアルファは、撮影するだけで一向に触れてこない。焦らして、焦らして、僕がおねだりするのをニヤニヤしながら待っている。
「怜くんっ。触ってもないのにおしりからえっちなお汁がいっぱい漏れてるよっ。おちんちんもすごいっ。ぽたぽたカウパー垂らしちゃって。かわいいなあ」
「あぁ……うぅ……」
「あれ? 怜くん、よだれ垂れてるよ。どうして?」
アルファの匂いが僕の思考力を奪っていく。
良い匂い。はやく精液をちょうだい。僕の体に触れて。快感が欲しい。はやく僕をめちゃくちゃに抱いて、アルファの体液で塗りつぶして。
「どうしたの、怜くん。そんな目で僕を見て」
「んんん……」
僕は言葉が口から出ないよう、唇をかたく噛んだ。
そんな僕をうっとり眺め、アルファは僕の内ももを舐めた。
「あぁっ……!」
「あはは。舐めただけで良い反応だねっ」
アルファの舌が股関節を這う。
「もっ……うぅぅ……」
「ん? なんだい、怜くん?」
そこじゃない。もっとまんなかを舐めてよ。あえて舐めないようにするなんて、いじわる。
かろうじて残っている理性で、何度も言葉を吞み込んだ。
聞きたい言葉が聞けなかったアルファは、小さくため息を吐き僕の胸元の上でしゃがんだ。そしてアルファの匂いをむわむわと放っているもので、僕の唇を撫でる。
「ふふっ。何も言っていないのに、自分から僕のおちんちん舐めちゃうなんて。怜くんのえっち」
アルファの体液だ。美味しい。もっと欲しい。カウパーだけじゃなくて、精液もちょうだい。
アルファの体液を口にしてしまった僕は、最後に残っていたひとかけらの理性を失った。
「怜くん、僕のおちんちんおいしい?」
「うんっ……おいしいっ……♡」
「もっとほしい?」
「ほしいっ……♡」
「僕の精液ほしい?」
「うんっ……うんっ……♡」
「おくちとおしり、どっちでほしいのかな?」
そこでアルファが、スマホのカメラを僕に向けた。
「おしりっ……中に出してぇ……っ」
「おしりの中? でも、そんなことをしたら高浜君に叱られちゃうよ」
「やだぁっ……中に出してっ……」
「コンドームは付けちゃダメなの?」
「生でしてぇ……おねがいっ……」
「……もう、仕方ないなあ♡」
アルファはそこで撮影を終え、僕に覆いかぶさった。唇を重ねられた僕は、必死にアルファに舌を絡めた。アルファの体液。唾液。おいしい。
「んはっ♡ 怜くんチュゥ激しいよぉ♡ チュゥ好きなの?」
「好きぃっ……」
「じゃあ、にゅこにゅこしながらいっぱいチュゥしようね♡」
「うんっ……♡」
ああ、やっとアルファの精液をもらえる。これでやっと発情を終えられる。
「挿れるね♡」
「あっ……あぁぁぁっ!♡ あっ、あっ、あぁぁぁっ♡」
「ふふっ、挿れただけで射精しちゃったね、怜くん♡」
アルファは挿入したまま僕の口の中をむさぼった。唇を離したアルファが、うっとりした目で尋ねる。
「怜くん、ピルは飲んでるの?」
「飲んでるっ……。飲んでるから中に出してぇっ……」
「そっかあ、残念。怜くんのこと孕ませたかったのに」
そう言ったあと、アルファが激しく腰を振った。
「あぁぁっ!! やっ♡ きもちっ、そこっ、そこっ♡」
「お"っ、発情した……怜くんの中やばっ……お"っ、お"、♡ どうしよう、気持ち良すぎて腰止まんないよ怜くんっ♡ お"ぉ"っ♡」
「はやくっ、はやく精液ちょうだいっ……! あぁっ、あっ、あ、あ、」
「うんっ♡ 怜くんの中じゃ、僕、すぐイッちゃうっ♡ もう出していいっ?」
「出してっ! 中に出してぇっ!!♡」
アルファの精液がやっと中に注ぎ込まれた。中が痙攣して、僕からも精液が噴き出す。熱い。美味しい。でも、まだ足りない。もっと。もっとちょうだい、アルファの精液。
◇◇◇
ここまでが、微かに記憶に残っている部分。こんな記憶、いっそのことひとつも覚えていない方がどれほど良かったか。
そのあと何時間鶴川社長に抱かれていたかは分からない。
下腹部が注ぎ込まれた大量の精液でぽっこり膨れている。おしりからは、入りきらなかった精液が流れ出ていた。
まだ完全に発情が抜けたわけじゃないけれど、アルファの精液をたっぷり与えられたおかげで、少しずつ意識がはっきりしてきた。
僕は、いつの間にか拘束を解かれていた手足をぼんやりと眺めた。しっかり跡が付いている。
さすがの猿社長も腰を振りすぎて疲れてしまったようだ。それでも僕と触れ合いたいらしく、僕をうしろから抱きしめ、うなじを舐めていた。腰にしぼみきった社長のものが当たっている。
それからしばらくして、部屋に戻って来た義父が絶叫をしながら僕を抱きあげた。体力も気力も失った僕は、死人のようにぐったりと体を預けた。
「うわぁぁぁっ!! 怜になんてことを!! 怜! 怜!」
「言っておくけど、僕は悪くないよ」
「これほどの量の精液を、怜の中に出しておいてそんなことがよく言えるな!!」
「違うんだ高浜君。怜くんが発情して、僕におねだりしてきたんだよ」
鶴川社長はそう言って、はじめの方に撮影した動画を義父に見せつけた。
《おしりっ……中に出してぇ……っ》
《おしりの中? でも、そんなことをしたら高浜君に叱られちゃうよ》
《やだぁっ……中に出してっ……》
《コンドームは付けちゃダメなの?》
《生でしてぇ……おねがいっ……》
《……もう、仕方ないなあ♡》
それを見た義父は、歯ぎしりをして低い声で言った。
「……怜に薬を盛ったな?」
「違うよ。そんなことはしていないさ」
「そんなわけがない。怜の周期はまだ先だ」
「信じたくないだろうがね、高浜君。周期を待たずして発情したんだよ、それが」
青ざめた義父の顔が僕に向く。
社長は義父に、追い打ちをかけた。
「あはは。よっぽど僕の精液が欲しかったみたいだねえ」
義父が僕の顔に涙を落とした。涙。アルファの体液。おいしい。もっとちょうだい。
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